隣町のOMさんからネットオークションのお手伝いをしたお礼にと満州電信電話株式会社の標準型四號
受信機を頂いた。 キャビネットの状態が悪くレストアするつもりは無いが少し調べてみた。
ダイアル面のカバーを外したところ。 この地図の通りとすると満州は可成り広大な面積となる。
中波、長波2バンドなので裏面には長高同補、長再補、中再補、長波同補と云ったトリマーが見られる。
コイルと真空管のシールドケースを外したところ。 使われている真空管 58-57-47B-12F のヒーターは
全て点灯していた。 またマグネチック・スピーカーも生きていたが(受信した)音は出なかった。
内部を見ていないが手が加えられた気配は外から見る限り見られなかった。
5月10日 昨日裏面の 中波 長波 (切換)に違和感が有ったので内部を見てみた。 故意かどうかは不明
だがバンド切換のロータリー・スイッチは壊れていた。 他に鼠が噛んで仕舞ったコンデンサも見られた。
5月19日 【後日談】 先週末のミーティングの折、日本ラジオ博物館のOさんに今回の機種に入札されま
せんでしたねと伺ったところ、知らずにいたが知っていれば勿論入札したとのことで 仕舞った とは思ったが
既に遅い。 ところでこのメーカー、山中電気(小生の知人のおじい樣が創設)の国内向け仕様の物の画像
と満州電電用の画像を見せて貰ったが国内仕様はエアプレーン・ダイアル面が太平洋を中心に南北アメリ
カ大陸と日本、中国大陸が描かれていた。 またバンド切換は当時日本に持って来た際に壊されたとのこと
だった。