テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

オーストラリア(1956)年製VW用カーラジオ ASTOR

2017-06-23 10:38:50 | Weblog

今日お預かりしたのはオーストラリアから輸入した1956年製のVWに使われていると伺ったカーラ
ジオでASTORと云う名称しか確認出来なかった。 この種のカーラジオの修理、改造に付きまして
はこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

ラインナップは 6BA6-6AN7-6BA6-6AV6-6AQ5-6X4 で6AN7は初めてとなるが欧州名は何なの
か調べてみよう。 ECH81辺りだと良いのだが。
その後6AN7の欧州名はECH80と分かった。 手元に7極3極管は数種類在るがECH80はどうだっ
たか?

電源はお約束の機械式バイブレータだが先ず機能はしないだろう。

駄目元でバイブレータを修理してみた。 バイブレータその物は動く様になったが振動が発生しない
こうなると電源トランスが怪しいがサテ先に進む前にご予算を伺ってみよう。

簡単なB電源を作り動作させてみたところ一応機能したが暫く通電している内に音量が減って仕舞
った。 ペーパー・コンデンサ等全て製造時のままの様なので無理もない。

ゴーサインを頂いたのでバイブレーターを細かく診てみた。 接点部分を2000番位のペーパーで磨
いてみたが可也の接触抵抗が残っていたので思い切って酸洗いを行った結果接点の接触抵抗は
良好となった。 最初不安定だったが自らのスパークで接点が改善されやがて良好に動作し出した。

ペーパー・コンデンサの絶縁不良が可也深刻そうだったので全て交換した。 それまで入力電流
は約8Aだったが、交換後約6Aに減少し、音量も増加した。 十分実用となるレベルだった。

まだ短時間しか動作させて無いが無理に半導体式のバイブレータに交換する必要は無さそうだった。

 

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SONY, Tapecorder 362

2017-06-22 15:39:21 | Weblog

今日の3台目はT放送局のドラマで使われる SONY, 362 で急に回転しなくなって仕舞ったが明日
までに修理出来ないかとのご依頼だった。 この種の装置の修理に付きましてはこちらのホーム
ページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

今日は入院した家人の母親の見舞いの為に夕方早めに仕事場を後にしなければならず明日朝。

中波のチューナーも備わっている物は初めてとなった。

6月23日 昨日は時間切れで途中までしか出来なかったが、朝一で取り掛かり好結果を得た!

実際に再生してみたがワウは若干診られたがテープの問題も有り即断は出来ないが、可也上手く
機能していた。

 

 

 

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QUAD, FM 1 (初期型)

2017-06-22 15:37:18 | Weblog

2台目は今週同じFM 1の修理をご依頼頂いた方からの別のFM 1でカバレッジの改造をご依頼頂い
た。 この種のチューナーの修理に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/
からお問い合わせ下さい。

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Zenith, 8G005 Transoceanic

2017-06-22 14:39:33 | Weblog

今日お預かりした1台目は Zenith, 8G005 Transoceanic で自分でも30年近く前にこのシリーズを
何台か持っていた。 この種の受信機の修理、改造、動作確認等に付きましてはこちらのホーム
ページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

中々綺麗な物だったが果たして動作はどうなのだろうか? 

以前の持ち主の方のメモに依ると1LE3のヒーター(直熱管なので正しくはフィラメント)が断線して
いたので交換したが、整流管以外のヒーター(フィラメント)が点灯しないとのことだった。

手元に在ったロクタル電池管(中に入っていたメモにノクタル管と記されていたが、ロックイン・オク
タルを短縮したロクタルが正しい)は1LC6 と1LG5 + (空気の入った)1LN5 だけだった。

調べを進めた結果1LB4, 1LN5 も断線しており、1LD5 と 1LN5 のgmがMin.Val.以下だった。

1LN5 の片方はgmが低いだけで無く、何故かキーが6-7ピン間に在り、かつ削り取られていた。 他
に電源の平滑回路のブロック型ケミコンは容量抜けを起こしており、ペーパー・コンデンサは製造時
のままだったので全て交換を要する。  イヤハヤこれは可也の費用となりそうだがどうするか?

 

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TEN, FT-306-1 (再)

2017-06-20 11:48:57 | Weblog

今日お預かりしたのは先月修理を担当したTEN, FT-306-1 でその折に行わなかったiPod用アダ
プタの増設をご依頼頂いた。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホームペ
ージ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

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BCLラジオ 3台 (IC-700, KS-3000W, RF-1188)

2017-06-19 16:27:00 | Weblog

今日お預かりしたのは先日もBCLラジオ3台の修理をご依頼頂いた方からで各々別の問題を持っ
ている様だった。 この種のラジオの修理、改造、動作確認等に付きましてはこちらのホームペー
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

6月20日 東芝 IC-700。 ボリュームにガリが在り、またMW,SWの感度が悪いとのお話しだった。

VRのガリは感じられなかった。 IFと、SWのAnt.回路を調整した。

 

電池ボックス内のターミナルが無いので症状不明と伺った日立の KS-3000W に取り掛かった。 
FMとMWの感度に問題は診られなかったがSWは可也低感度だった。 (画像は明日)

6月20日 選局ツマミを固定する部分にクラックが入っており、修理を試みた痕が見られた。

電池用の電極の痛みが激しかったので交換した。 SWも接触が完全では無いが何とか動作した。

 

FMが動作せず、BFOの勢力が小さい、チューニングメーターの動作も可笑しいと伺ったが資料が
無く、このまま進めると可也ご予算を超えて仕舞うので中断した。

この機種の回路図(出来ればパターン図も)が手に入らないかネットで探したところ知人のUさんが
以前修理を手掛けていた。 彼に回路図を問い合わせたところ確か在るので調べてみるとの話だ
った。 回路図が在れば先に進める。

6月22日 知人のUさんから回路図が届いたので分解に取り掛かった。 パターン図が在れば更に!

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QUAD, FM 1 (再)

2017-06-18 11:04:38 | Weblog

今日お預かりしたのは昨年9月に修理、改造を行った QUAD, FM 1で先頃センター・メーター代
わりのランプの片方が点灯し難くなり、歪も増えたとのことでお送り頂いた。 この種のチューナ
ーの修理、改造に付きましてはこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ から
お問い合わせ下さい。

サテ、この機種の場合電源を積んでおらず、別途用意しなければならないのでそれに取り掛かろう。

早速動作を確かめてみた。 伺った様センター・メーター代わりのネオン・ランプは片方しか点灯せ
ず音声出力は全く無かった。

V5, 6AU6 のプレートの電位が気になったので交換してみたが変化は殆ど無かった。

V5 の g1 にオシロのプローブを当てると状態が大きく変わり音声出力も出た。 感じとしてはこの
辺りで発振しているのでは無いかと想われた。 念の為 V6, 6AL5 も交換してみたが変化は診ら
れなかった。

IFT1~4 を調整した結果可也良好に動作し出した。 ただイマイチ原因がハッキリしない。

これまで FM 1 の回路を参考にしていたが、この機種の実際の回路は FM 2 (MPX等無し)と同様
のものだった。 (FM 1のセンター・メーター代わりのランプの回路は動作が良く分からないがFM 2
のそれはスッキリした回路で分かり易い)

 

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Motorola 114

2017-06-15 10:48:13 | Weblog

今日お預かりしたのは Motorola, Model 114 で見るからに欧州車用のモデルだった。 この種の
カーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお
問い合わせ下さい。

ボリュームに若干ガリが診られたがそれ以外に問題は診られなかった。 しかしこのモデルの製
造年に付いてはRadio Museumの資料に1979年と記されていたが使われている部品から1960年
代では無いかと想われた。  既に発送して仕舞ったので確かめ様が無いが今回の機種はMotor
olaブランドとなっているが多分製造は別で(英国メーカー)単にブランドだけ使っている様想える。 
それと製造年も1979年では無く1960年代と益々想える様になった。 (英国製カーラジオの資料
も若干手元に在るが英国内で製造された物しか網羅されておらず特定が出来ない)。

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フェアレディーSP310 用 カーラジオ 東芝 AR-18

2017-06-14 15:12:27 | Weblog

今日お預かりしたのはフェアレディー SP 310 に使われていると伺った東芝の AR-18 で、症状は
不明でしたがiPod用の入力を増設して欲しいと云うお話だった。 この種のカーラジオの修理、改
造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい

通電してみたが全く音声出力が無く、また受信もしていなかった。

局発は機能していたが、高周波増幅用のコイル(上の画像の黒いボビン)が断線していた。 (重症)

ゴーサインを頂いたので修理に取り掛かった。 問題を探した結果上の画像に見える抵抗が断線
していた。 最早熱でカラーコードが読めなくなっており外付けのVRで抵抗値を探した。

電解コンデンサを交換したところで今日は時間切れとなった。 しかし高周波増幅部分のコイルの
断線は難航することが想像出来る。 (国産の昭和30年代の物でしか経験の無い問題と云える)

6月15日 切れていた高周波コイルの代わりに適当なインダクタンスのコイルを外付けすれば
一応使えるのだが本来のコイルを修理して欲しいと云うお話で重い腰を上げた。

ボビンの(端の端子部分の)色は黒では無く緑だった。 

これまでの経験では断線は1-2箇所のことが殆どだったが解いていったが中々切れていない所
には辿り付けなかった。

結果何と6箇所で断線していた。

通常断線していたのが1-2箇所だった場合は解いた線材を繋いで使うのだが6箇所も切れている
となると新たな線材を使う方が効率が良い。

巻き線の太さがハッキリせず、手元に在った0.08φの物を使うかとも考えたが部品屋さんの在庫
を聞いたところ0.09, 0.10, 0.17, 0.18, 0.19が在るとのことだったので現物を持って尋ねた。

感じとしては0.15φ程と想ったが0.17φの物を購入し、何とか苦労の末巻き終えた。 組み込み
調整をした結果感度はドラスティックに増加した。 iPodアダプタも増設し一連の作業を終えた。

 

 

 

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ユピテル、 P-20 Pan Cassette Pack

2017-06-13 11:39:49 | Weblog

今日お預かりしたのは以前こちらで修理した8トラックプレーヤ付きのカーラジオ用に使えそうな
カセット・アダプタを購入したが動作しないので診て欲しいとのお話だった。 この種の装置の修
理に付きましてはこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

電源は上の画像の右に見えている電極で供給され、音声出力は中央の磁気ヘッドで供給される。

本体側は上の画像の左に見えている3本の電極で電源を供給している構造だった。 つまり残念な
がら今回のカセット・アダプタは電源の供給方法が異なり使えない。

 

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B&O, Beomaster 900

2017-06-11 10:50:46 | Weblog

今日お預かりしたのも B&O の Beomaster, 900 で先日お預かりした物より少し古い物だった。 
ご依頼主からは昨日、今日明日、或いは遅くも明後日には発送すると伺っていたので少し先に
なるのではないかと勝手に考えていた。 昨夜S急便で発送し、伝票番号はこれこれと連絡頂
き当日扱いか翌日扱いかが不明だったので明日インターネットで確認してみようと考えていた。
 今朝9時前に配達状況を確認して驚かされたのは既に配達完了 (8:13) となっており受け取り
手が居ないのに配達完了が不思議だったので早速担当の営業所に電話をし、再配達の依頼を
した。 加えて今日は仕事場には午後3時頃になって仕舞い、5時には帰宅して仕舞うので時間
の余裕が無く申し訳ないとドライバーさんに伝えて貰える様お願いした。 ドライバーに確認し折
り返し連絡するとのことで、電話を待っていたが程なく掛かって来て【玄関前に置いておいた】と
のこと。 それは無いのではないかと内心想ったがお世話様でしたと電話を切ったが、お客様か
らの物を家の外に置いておくのは拙く、我が家での仕事は後回しにして急ぎ仕事場に向かった。
しかし万一盗難等の問題が有った場合、S急便はどの様に保障するつもりなのだろうか?
閑話休題 この種のオーディオ機器の修理、改造、動作確認等に付きましてはこちらのホーム
ページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

数ヶ月前に電話で症状を伺った際、真っ先に思い浮かべたのは電源のインピーダンスが上がっ
て仕舞い、結果モーターボーディングを起こしているのでは無いかと云うことだった。

早速通電してみたがパイロット・ランプは全て切れている様で、また出力も非常に小さいものだっ
た。 ラジオ部分はFM(海外バンド)は辛うじて動作したが、AMは全く機能していなかった。

FMステレオ用のMPX(オプション)は装備されておらずモノラル対応だった。

全体に非常にゲインが低下しており、Phono入力にiPod等の信号を加えても音量は少なく(多分本
来の10分の1程度)、また低域の出力が非常に低下していた。 道のりは可也遠そうだった。

 

6月12日 基本に立ち返って電源周りから動作を確認してみた。 結果メインの電源には問題は診
られなかった。 テープレコーダ入力を改造した結果iPod等からの出力は十分なものとなったが低
音域の出力が少なく、低音用の音質調整が機能していなかった。

FMの歪が大きくディスクリの調整だけでは解決せず、各コイルを当ってみたが問題は診られなかった。

6月16日 今回の機種は同じ Beomaster 900 でも前期の物の様で先日手掛けた物とは細部で
可也異なっていた。 幸いこの機種の回路図とパターン図が手に入ったので机上で問題となり
そうな部分の見当を付けておいた。

先日立てた作戦に従って回路の動作を入力から調べてみたが特に問題は診られなかった。 特に
f 特を診てみたが低域でゲインが減ることは特別診られなかった。

片方のスピーカーはエッジの一部が無くなっていた。 かつて修理された様だった。

 

もう片方はボイス・コイルが内部で切れていた。 引き出し線での問題なら直せたのだが。

こうなると最早スピーカーを交換するしか無く、午後秋葉原に向かった。 

6月17日 昨日購入したものを早速組み込み動作確認を行った。 多分だが低域は以前より可也
出ているのでは無いかと想像した。 中々良い!

 

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B&O, Beomaster 900K

2017-06-09 11:27:33 | Weblog

今日お預かりしたのはこれまでにも確か2度手掛けたと記憶している B&Oの Beomaster 900Kで
片方の出力が少ないとのお話だった。 この種の装置の修理、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

早速通電し、伺った症状をFMステレオで確認した。 右の出力が左の半分以下だった。 

念の為先に進む前に音声入力でバランスを確認してみよう。

 

6月10日 ゴーサインを頂いたのでレストアを開始した。  左右の出力差は当初ケミコンの劣化に
依る増幅度の差かと想像していたが、今日細かく調べた結果原因は別の所に在り、比較的簡単
に修復出来た。 次にFMのカバレッジの改造に取り掛かったが想定した時間の倍近くを要して仕
舞ったが結局79.5MHz程度までしか下げられなかった。

中央部分からジーと云う音がするとのことで確かめたところ電源トランスの一部が振動している
音だった。 交換すれば簡単なのだが同じ物は同一モデルから外す以外入手困難。 駄目元で
取り組んだ結果幸い上手く修理出来た。

入力電圧を110Vに変えたので誤って220V電源に接続しない様ACプラグも換えた。

一応の修理、改造を終えたので実際にAM,FMの動作を確認してみた。 FMに診られた歪みはディス
クリの調整で可也改善され、許容出来るレベルとなったがAMには可也の歪が診られ、過大な入力が
加わった様な音声出力だった。 感じではAGCが上手く機能していない様だったが可也梃子摺ること
が予想される。

その後、ご依頼主からは良好に機能しているとのご連絡を頂いた。 不思議だったのはAM (MW) に
診られたクリップ(AGCが効かずサチッている感じ)の問題は許容レベルとのことだった。??

 

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Sinclair, Micro-6

2017-06-08 12:38:46 | Weblog

今日お預かりしたのは Sinclair, Micro-6 で確か手掛けるのは2度目となる(類似の機種は何度も
手掛けたが)。 この種のマイクロ・ラジオの修理、改造、動作確認等に付きましてはこちらのホー
ムページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

この機種では3石が使われているが構成としては、RF増幅2段(1段目は再生付き)-倍電圧検波
-AF増幅3段のレフレックス。 LC 回路は可也 High L (1.6mH) で C には上の画像に見えている
4-40pFのトリマーが使われている。

1台は組み立て済みで、他に未組み立ての殆どの部品(予備)を添えて頂いた。

 

肝心なイヤフィンが無く困ったが、手元に在った高インピーダンスのマグネチィック・イヤフォンで先
ずは動作を確かめてみた(後からここはクリスタル・イヤフォン向きの回路と分かり可也の時間を無
駄にして仕舞った)。

どうも共振回路がキチント機能していない様だったので一度トリマーを外し、予備の物をパターン
面に半田付けし作業を進めた。  この後色々と試みたのだが1時間帰宅時間を遅らせてみたが
好結果は得られ無かった。 帰路通勤のバスと電車で回路図や説明書に目を通したが、述べら
れていることは理論的にはうなづけたが実際の動きには説明と異なる部分が診られた。 中でも
このモデルの回路は6ステージで構成されており、6石スーパーと同様の働きをするとあったがそ
れは違う。

検波にはゲルマニウム・ダイオード二つを使った倍電圧検波が採用されていたが一度外し特性
を診たところ片方の逆方向特性が可也悪かったので予備の物に換えた。 また1段目のトランジ
スタも同様特性を診てみたが (高周波特性は不明だが) 直流の増幅率は可也高かった。

高周波増幅(+低周波)の1段目には正帰還(再生)が掛けられており、この正帰還量はAGC 回
路に依って最適となる様制御されていると謳われていたが、実際は制御は殆どされて無かった。
またこのトランジスタの各電極の電位はエミッタ:0V、ベース:0.15V、コレクタ:0.69Vと動作は困
難そうな値だった。 再生量を増やし一度発振するとコレクタの電位は1.2V程に増加した。 ベー
スバイアスの47KΩを増やしてみたりしたが殆ど変化は診られなかった。 単純な回路の物は逆
に動作が難しくなるがその典型の様な回路だった。 道のりは可也遠そうだった! 画像は明日

6月9日 気を取り直し帰還(再生)容量をアレコレ調整してみた。 メーカーで云うCWだけでは再
生が掛からずパラに1pFを加えた。 結果TC(同調用のトリマー・コンデンサ)を殆どMaxにした辺
りでこちらで受信可能なJORF (1,422KHz) ラジオ日本が入感した。

2pFを加えたり、1pF+CW も試みてみたが2pFでは JOLF ラジオ日本 (1,242KHz) が入感したが
再生量過多と感じた。 この部分のトランジスタの高周波特性は余り良くないのかも知れない。

どうも同調回路の共振周波数は高過ぎる(変化量が少ない)様で、中波放送帯域全般の受信は
不可能そうだった。

6月10日 結局元々の設計に可也無理が有り、またその回路に拘る限り可也の制限が有る。 更
に伺っていたご予算内では無理と判断したので受け取った状態に戻し、今日お返しすることにな
った。  午後 以前小型ラジオの修理を何度か依頼されたKさんから電話を頂き、今回のラジオが
Kさんの物と分かった(これまでヤリトリをしていたSさんはKさんから依頼された代理人だった)。 
ご予算が略倍となり、またオリジナルには拘らないとのことで再度取り組ませて頂くことになった。 
しかし何故ご本人が直接依頼されなかったのか自分には理解出来無い。

6月12日 同調回路の共振周波数は理論的には約630KHz (1.6mH+40pF) となるハズだが実測し
てみようと予備部品の中に在ったコイルを使ってみることにした。 ただ引き出し線は殆どが根元
で切れていたのでそれらに別のリード線を繋ぐところから始めた。

もう少し太いリード線の方が良かったのだが手元に在った0.08mmのポリウレタン線を使った。

テストオシレータを使い共振周波数を実測したが理論値より高い約853KHzから2.54MHzまでをカ
バーしていた。 試みに30pFを付加したところ550KHzまで落ちたが上は770KHz止まりとなること
が想像出来たのでこれは元に戻した。

6月13日 高周波1段目兼低周波1段目のトランジスタを2SA104に換え動作をみてみたが、感度
は大きく増加した。 このトランジスタで再生が最良となる値をみてみたが2pFが最も良好だった。

作業中郵便が届き頼んであった(クリスタル)イヤフォンだった。

略TCがMaxとなる一歩手前で JOLF 1,242KHz (ニッポン放送)、また可也容量が減ったところで
JORF 1,422KHz (ラジオ日本)が高感度で入感した。 どうもこの辺りが限界の様だった。

総合するとコイルのインダクタンスは現行の1.5倍程が欲しい。 TCの容量が増すとLCのQがどれ
位低下するのかは不明だが、JORFとJOLFの感度の差は可也大きく(当地ではJOLFの電界強度
はJORFの倍以上なのだが)単にLCのQだけでは無いかも知れないがインダクタンスが多ければ
と感じた。 欲を言えば昔の並4の様に再生量を可変出来る回路だと良かったのだが。 

6月19日 共振回路の周波数が高い方に偏っていたので駄目元でコイルのインダクタンスを上げ
るべく巻き足してみた。 略1.5倍の巻き数になったので組み込んで動作を診てみた。

手前が今回の基板に使われていたコイル。 サテ組み込んだが上手く機能しない。 どうも再生
が掛かっていないので帰還容量をアレコレ変えてみたが残念ながら好結果は得られなかった。

元に戻しJORF, JOLFの受信を確認した。 しかし何とも動作がクリチカルで実用には不向きだった。

6月20日 昨日の結果は芳しいものでは無かったがこの機種ではこれが限界と想われ梱包を済
ませた。 ただ若干理論と異なる点が診られたのが気になりもう一回取り組むことにした。 昨日
は0.017φのポリウレタン線を使ってコイルを巻き足したが今日は若干細い0.015φ程度の物を
使った。 巻き足した物を組み込んでみたが上手く機能しない。 受信周波数を測定したところ約
2.1MHzと想定した結果とは正反対に周波数が上がっていた。 (昨日もこれで動作しなかった)

結果コイルは元の物に戻し、共振回路にCを加えたり、帰還用コンデンサを細かく調整してみたが
矢張り好結果は得られ無かった。 昨日、今日で既に6-7時間程取り組んでみたが幾つかの結論
を得た。 1,422KHzでは可也の感度、音量が得られたがそのまま1,242KHzに移ると辛うじて受
信出来る程度に感度、音量が低下し再生は殆ど掛かって無い様だった。 1,242KHzで再生が十
分となる様、帰還容量を増やすと1,422KHzでは強く発振して仕舞い使い物にならない。 また仮
に1,242KHzで再生が掛かっても感度は低く、更に周波数を下げると感度は更に低下した。
感度は単に共振回路のQだけでは無く、再生の掛かり具合が周波数に大きく依存する様で何とも
一筋縄では行かない。  帰路通勤電車で今日のことを反芻してみたが、これまでバーアンテナの
インダクタンスが足りない場合巻き足すことで増やしたが2層で巻いたことは今回が初めてだった。
周波数測定の結果、共振周波数が上がっていたと云うことは即ちインダクタンスが減ったことにな
るが、巻き終わりに別の線材を繋ぎ同じ向きに巻いたが、巻き足したものは巻終わり側から巻始
め方向に巻いた為、逆の磁界が生じて仕舞いインダクタンスを打ち消して仕舞ったと考えられる。 
たった一つだが勉強になった。

 

6月21日 昨日のインダクタンスのことを確認してみた。 最初巻初めと、巻終わりを単純に繋ぎ変
えてみたが巻く方向が逆だった。 改めて巻く方向を同じにした結果共振周波数は約480-720KHz
に落ちた。 サテ、今回の回路を使う限り進展は無い様なので別の手を試してみた。 (周波数に依
って帰還量が大きく変わるのを防げないかと考えた) 想い付いた回路で定数をアレコレ変えてみた
が残念ながら好結果は得られなかった。

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Becker, Mexico TR

2017-06-07 16:26:15 | Weblog

今日お預かりしたのは Becker, Mexico TR で多分1960 年代末頃の物と想われる。 壊れている
との単純明快なお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造、動作確認等に付きましてはこち
らのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

当初電源も入らないのかと想われたが、実際はパイロット・ランプが断線していてまた音声出力が
全く無かった。

調べを進めた結果、音声出力のエミッタに入っているR520、0.5Ωが断線していた。

別のセメント抵抗に置き換えた結果音声出力も出る様にはなったが音量が本来の半分程だった
ので電解コンデンサを交換した。 それでも未だ音量が少なく感じたが今日は時間切れとなった。

6月8日 一部不足の部品を部品屋さんで購入し、組み込み後出力段のベースバイアスを調整した
結果音量も十分となった。 次いでパイロット・ランプ部分を直し、最後にFMのカバレッジの調整を
行い終わりとした。

 

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SONY, ICF-PRO70

2017-06-06 11:32:19 | Weblog

今日お預かりしたのは SONY, ICF-PRO70 で音声出力が極端に小さい、またFMが機能しないと
のお話だった。 この種のラジオの修理、改造、動作確認等に付きましてはこちらのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

先ず通電しようとして電源が入らなかった。 原因は電池ホルダー部分の接点と、本体内の接触
子の腐食でこれらのサビ落としからスタートした。

電源が入り伺った症状を確認した。

この機種の音量低下の問題は可也の回数手掛けて来たので何時も通り部品交換を終えた。 サテ
と動作確認を行ったが確かに音量は増えたが、SSBをAMで聴いている様なモガモガした出力で、ま
たビートの様な音がベースに常に流れていた。 感じとしてはIF辺りで発振している様だった?
 余談だがこれまでに修理が試みられた様で、電池の接点と本体を結んでいるセラミック・コンデンサ
は外れたままになっていた。 他に2.6mmのビスのところにタッピング・ビスが無理やり押し込まれて
いたり、2.6mmのネジ2本が欠落していた。 ただケミコンを交換した跡は全く見られなかった。 

6月7日 気を取り直しRF部分のケミコンも交換してみた。 ベースに流れていたビートとモガモガ
音は払拭されたが、逆に音声に可也の歪み(出力をクリップした様な)が診られ、電流も150mA近
くが流れていた。

後日ご連絡を頂き非常に良好に動作しており大満足とのお話だった。 可也音声出力にはクリッ
プした様な歪が診られたのだが、何とも不思議でならない。(喜んで頂けたので良かったのだが) 

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