日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

興師会

2006-02-07 | 年中行事(末寺)

 私達がいま宿縁深厚にして大聖人の仏法にあい、人生最大の目的である成仏の境界を得ることができるのは、ひとえに正法正義を堅く守り抜かれた第二祖日興上人がおわしましたからであり、それゆえに本宗では僧宝として崇めています。いまその末弟に連なる者が深い感謝の念をもって、ご報恩のため、法要をいとなむのは当然といえましょう。

 日興上人は後深草天皇の寛元四年(一二四六年)三月八日、甲斐国(山梨県)巨摩郡大井荘鰍沢にお生れになりました。正嘉二年(一二五八)日蓮大聖人が立正安国論執筆に当り駿河加島荘岩本の実相寺において一切経を閲覧された時、久遠の師資ここに相い会し、大聖人の弟子となられました。それ以後は、内にあっては影の形に随うが如く常に大聖人のおそばを離れずお給仕申し上げて弟子の道を尽くし、外にあっては、甲斐・駿河・伊豆・遠江の各地において折伏弘教の大法将として活躍されました。また、大聖人様ご入滅の後、多くの僧俗が師である大聖人様の仏法を自分の考えで弘め行ずるようになりましたが、日興上人様は師の教えに寸分も違わず流布・修行の道を貫かれました。

 私たちの信心に置き換えて考えるなら、その場に師がいなくても、師の教え通りに修行するということ、御本尊様は大聖人様であり、仏様は、いつも常に私たちを見ておられるということであり、仏と法が現前として私たちを包んでおられるということなのです。このような命で信心修行することで仏様の功徳を感じられる人となり、ここに仏・大聖人様からの功徳があるのです。

 未来・広宣流布の暁に建立される本門寺の戒壇の根拠地となる大石寺を創建され、大聖人様の御当体たる本門戒壇の大御本尊様を根本とする宗是を確立されたのは、ひとえに日興上人が終生貫かれた師弟相対・極理師伝の御信心によるものであり、ここに当宗血脈付法の深義が示されるのです。

 かくて本門弘通の大導師・白蓮阿闍梨日興上人は、八十八才の長寿をまっとうされ、元弘三年(一三三三年)二月七日薪尽きて火の滅するが如く安祥として富士重須の地でご入滅されました。


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