当時、担当してくれたスタッフさんから瓜太君が亡くなったことを告げる
お知らせが入りました。
4月15日のことです。
こちらのMさんのお宅には、栗太君・豆太君・瓜太君の3匹が
猫と暮す会から譲渡されて暮らしていました。
その中の、最初にお家に迎えてもらった栗太君は白血病のキャリアです。
豆太君・瓜太君を譲渡した際
迎え入れる2匹に白血病のワクチンをきちんと接種してから、
栗太君との初対面をしてくださいました。
2010年の12月に譲渡した栗太君。
12歳になりますが元気に暮らしています。
最初亡くなったことを聞いたとき
わたしは瓜太君ではなく、栗太君?・・と勘違いしてしまいました。
白血病のキャリアの子で、10歳を過ぎて元気で過ごせているのは
非常に数少ないお話しだからです。
でも、よくよく伺うと亡くなったのは瓜太君でした。
瓜太君は、2011年の12月に、兄弟の豆太君と2匹でMさん宅の子に
なることができました。
そっくりのキジ白の兄弟、少し顔に白が多いのが瓜太君です。
大事に大事に育てていただいていました。
まさに突然の出来事で、受け入れがたいお別れだったと思うと
正直、かける言葉も見つかりません。
14日の19時過ぎに後ろ足を引きずり、立てなくなってしまい
すぐに受診し入院。
心筋症と血栓の診断を受けたそうです。
そして翌朝8時に・・・。
朝7時には、まだ息があったそうです。
健康優良児で手のかからない子でした。
いつもご機嫌さんで、天真爛漫でした。
まだまだ一緒に時を重ねて過ごしたかったです。
瓜太を保護して私たち夫婦に譲渡していただき、ありがとうございました。
瓜太に出会えて家族になり、私たちは幸せ者です。
と、ご連絡をいただきました。
11歳である日突然いなくなってしまいました。
いたたまれないとは、このことだと思います。
病気を告げられて、どう臨んだらいいのか悩んだり
治療することができたり、しばらく看病ができたりすると
飼い主さんの気持ちの中で、徐々に悟りのようなものが生まれるものです。
看病させてもらえる時間は、ある意味とても大切な時間でもあるのです。
入院してそのまま・・・。
心の準備ができないことが、押し寄せる悲しみを倍化させてしまいます。
瓜太君がいなくなってから、瓜太君しかしなかった仕草や鳴き声を
他の子たちがするようになったそうです。
まだ、瓜太君はMさんのお宅にいて、
そばで一緒に過ごしているのかもしれません。
瓜太君にしても、何もわからないまま、何の準備もないまま
向こうに旅立つことはできないのかもしれません。
それならそれで・・・。
優しいご家族、楽しく遊んだ兄弟たちとゆっくり過ごしてから
旅立っていけばいいのかなと思います。
魂だけになっても、帰る場所はMさんのお宅しかありません。
いずれ姿形を変えて、戻ってくるかもしれません。
それは瓜太君が決めるんだろうし、Mさんご夫妻にならわかるんだろうし、
いつかまた出会えるんだろうと思います。
人間は祈ったり願ったりするしかできませんが
でも強く願えば叶うと思います。
だから・・・。
瓜太君、また戻っておいでよ。
大切に慈しんでくださったことを
わたしたちも心から感謝し、今は瓜太君の冥福を祈ろうと思います。