ずっとずっと・・・・病気と闘っていたイール君が
天に還っていったと連絡をもらったのは6月9日火曜日のことでした。
3歳8カ月でした。
2016年の秋も深まる寒い時期
11月2日にわが家に来た時から、いろんなことと闘っていたんだと思います。
3兄弟、低体温で運び込まれてきました。
イール君はいちばん体格もよくて、ミルクも良く飲んでいました。
399グラムでした。
兄弟のバール君は、ほどなく命を落としてしまいました。
その後いったんトライアルに入ってから、いきなり食事ができなくなって
体重が激減し、イール君はわが家にもどってきました。
お話を白紙に戻して仕切り直してほしかったのですが
どうしてもイール君でなければと熱いコールを受けて
回復を待ち、NAHOさんの猫になりました。
それから約3年半の歳月が過ぎました。
なぜイール君だったのか・・・・。
今ならわかる気がします。
当時、NAHOさんとご家族はいろんなことで悩んで傷ついていました。
根本的な問題はすぐには解決しませんが
猫ではなく、イール君という家族が増えたことで
みなさんが一致団結することができたような気がします。
大きな存在だったと思います。
この子が教えてくれたことは、計り知れないほどのものだったと思うのです。
イール君の愛嬌あふれた子どもっぽい性格。
NAHOさんが大好きでグイグイいく性格。
それでいて、家族みんなを見守るようなおおらかで太っ腹な性格。
子どもであり、恋人であり、親であり、先生であり・・・・。
やっぱり、イール君でなければならなかったんです。
口が痛くなって抜歯手術を受けたり、貧血でふらふらになって
治療を続けたり、病気がついて回ったイール君ですが
最後の最後まで生きようとしていたそうです。
わたしも、何匹も看取って来て思うのは
彼らは、天から与えられた寿命を最後までまっとうしようとする
凄さがあるということです。
今というときを、一生懸命生きているのです。
命の尊さを、その姿で教えてくれるのです。
そのことを、どうしても伝えたかったのかもしれませんね。
イール君が亡くなって1週間して家族みなさんで訪ねてくださいましたが
過ごした時間は短くても、とっても充実し濃い日々だったと話してくださいました。
口々に、イール君の最後まで闘った姿をほめていました。
今ごろ・・・・幼き日、苦しくて不安だったとき寄り添ってた保父猫シマト君に
甘えているんだろうと思います。
病気と闘ったこと、使命を果たしたこと
よくやったってほめてもらえてると思います。
イール君またね
まちがいなく、君はスーパーキャットだったと思います。
少し休んだら、またNAHOさんのところに戻っておいでよ。