うちのスタッフさんたちの根性に
ときどき“ひょえ~~~”と驚かされます。
数日前、餌をあげていたわけではないのですが
庭に母猫と子猫が4匹来ていて、何とかしたい、どうしたらいいのかと
相談を受けました。
パート勤務で、お仕事もされている相談者さん。
お子さんも大勢いて、中にはまだ手のかかる子もいます。
それでも保護して何とか助けてあげたい、がんばりたいと言ってくれました。
わたしたちもそれなら、精一杯お手伝いしましょうとなりました。
担当スタッフさんがこまめにアドバイスをしていきます。
まず2匹の子猫を捕まえることができました。
受診の前にお会いして、わたしもお話しをすることができました。
とっても頑張り屋さんだとわかりました。
その後母猫が用心して、残った子猫をどこかに隠してしまいました。
母猫だけがやってくるという事態に。
他にも猫がうろうろしている地域で、発情の声が聞こえる現場です。
それでも捕獲器をセットして、何とか母猫を捕まえることに成功しました。
すぐに手術に連れて行かないで、母猫を囮に子猫を捕まえよう作戦を決行。
ですが、子猫2匹はまったく姿を現さず・・・。
そうこうしてるうちに、相談者さんのお宅のそばの公園の植え込みの中で
子猫発見という情報が入りました。
スタッフさん、あわてて向かいましたが
この植え込みが結構な幅があって、手が届きそうで届かないと。
うち1匹は相談者さんが保護できましたが。
残りが植え込みの中をうろうろして全然だめです。
あきらめて帰宅した翌日は雨・・・しかもだんだん激しくなってきて。
翌朝、数人のスタッフさんが現場に行ってくれました。
しばしご飯を食べていないことや
最後の1匹になり、心細さも加わり、雨にうたれた怖さもあって
子猫がじっとしてしまったそうです。
手の長い(スラーっとした)スタッフさんが、
思いっきり茂みの中に腕を伸ばして子猫をつかんでひっぱり出しました。
激しさを増した雨が、子猫の動きを止めたようです。
もちろん、あのまま雨にうたれ続けたら命はありません。
どちらに転ぶか、ぎりぎりのところでした。
神様がこちらに委ねることを決めてくださったんだと思います。
にしても、現場の写真を見て、スゲーって思っちゃいました。
みなさんずぶ濡れです。
きっとこりゃ、パンツまでびっしょりですね。
『やるときゃやります!!!!』
そんな吹き出しが見えた気がしました笑
こうして命拾いした最後の子猫が加わって、4匹勢ぞろいです。
母猫の手術も無事に済みました。
スタッフさんが預かって、しっかりとご飯を食べさせて、
薬も飲ませてからリリースしました。
子どもたちとは別の道になりますが、身体ひとつになれば
母猫も生きていきやすくなると思います。
それにしても、うちのスタッフさん
心に火がつくとすごいものです。
アドレナリン全開でしたね、きっと。
いざってときにすぐに行動に移せるのって
本当にすごいことだと思います。
後は、この子たちを幸せにするだけですね。