そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

シエルちゃん♡おめでとう

2021-12-31 06:43:48 | 家族ができました
8月の半ばのことでした。
6匹の風邪でひどい状態の小さな子猫たちが
ご飯をあげていた人から殺処分はいたしかたないと
行政に持ち込まれました。

自ら餌をあげていた野良猫が産んだ子猫たちを、
悲惨な状態で連れてこれる人がいるなんて、どんな神経なんだろうと。

かわいそうだから、気の毒だから餌をあげるなら
その先のことにも、きっちり責任を持つのは当たり前なのに。

6匹ともひどい風邪症状で、目もぐちゃぐちゃでした。
シエルはその中の1匹で、特にひどい状態で生きられるかもわかりません。

目の状態は言葉にできないほどで、片目は瞼の中で腫れあがり
点眼や薬の甲斐もなく摘出するしか道がありませんでした。



美しい毛並みの、愛くるしい性格のこの子の目は
残念ながら取り除く選択しかありませんでした。



片目を失っても、そんなことが不利になることはない!
そう思って里親探しをがんばるぞと思っていた矢先
肺炎になってしまいました。
今度は高熱と戦うことに。

ゆっくり、じっくり、しっかり・・・完治するのを待つ以外ありません。
安静と栄養、充分な睡眠
人間の病気のときと同じです。
先生の指示をしっかりと守って過ごしていきます。

ふとそのとき、わたしの頭の中にある里親さんが浮かびました。
これまで3匹の子を譲渡したお宅です。
シャム風の子が気になっていたのを思い出しました。
お子さんたちも、1匹ずつの個性を大事に考えてくれてました。

猫の過ごす部屋も広い窓があり、これまで行った3匹も
とってもいい子たちです。







図々しくもシエルとのお見合いをお願いしました。

体調が戻るのを待って会いに来てくださいました。
案の定、片目のことなどまったく気にすることもなく
これも個性と受け流してくれています。
お見合いは成立しトライアルがスタートしました。

最初はお転婆娘のシエルちゃんの登場に
これまでの3匹がドン引きして、言ったことのないシャーを連発。
今まで見たことのない穏やかな性格の先住さんの威嚇態度に
飼い主さんの方がびっくりしたようです。

でも上手に合わせてくださってました。
ケージもうまく利用していました。





それぞれの変化も、よく見てくださってました。

子どもたちも猫と暮らすことで気持ちに変化があったようです。
意見をきちんと伝えられるようになってくれたと、
笑顔で報告してくださってこちらも嬉しかったです。
もちろん数が増えればお世話もそれなりに大変になります。

ですがいただく内容は、幸せが加速していくものばかりでした。





どんどん猫カフェ状態になっています。



そのうちわたしの方が、ひどい状況で連れて来られて
悲惨な状態だったことをすっかり忘れてしまうほどでした。



甘え上手なシエルちゃんは、すっかり人気者です。



あたたかい場所にたどり着けました。



何度も命の危機を感じていました。
どうなってしまうかわからなくて、不安だったこと
お世話してくれたスタッフさんの苦労を思い出すと感無量です。
落ちた井戸の底から、明るい地上に引き上げてもらったような気分でした。


猫を飼うことで家族の会話がたくさん増えてくれたり
心が落ち着いて穏やかになって、嫌なことみんな忘れちゃうような
そんな家族が増えてほしいといつも思って活動しています。



いい子だね~♪かわいいね~♪ありがとうね~♪大好きだよ~♪

言葉に出してたくさん言ってみてほしいと思います。
たとえばこちらのお宅みたいに
可愛いね~♪って言ってるお母さんの姿は、子どもたちの心に
見えない力を与えることになると思います。



優しさや思いやりや、心に必要な栄養をたくさん持ってる魔法の言葉たち。

仮にひとりのときでも言葉に出せば、一番先にその言葉を聞くのは
言われてる猫ではなく自分自身だと思うのです。
優しい言葉、耳障りのいい言葉をたくさん言って、たくさん聞いて
猫だけでなく、周囲の人も、自分自身も大切にしてほしいと思います。

猫と暮らすことって、そのくらい意味のある深いものだと思います。

素敵なご家族と出会うことができたのも猫の持つ不思議な力のおかげです。
シエルちゃんをどうぞよろしくお願いします。

これでもかってほどの辛い事、苦しい事、痛い事、悲しい事
たくさんあったけど・・・すべて今の幸せに繋がっていましたね



シエルちゃん、おめでとう。

コメント (3)
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FIP 猫伝染性腹膜炎の治療費の壁

2021-12-30 05:03:45 | FIPのジャム君
みなさまのお力で病魔(FIP)と闘っている
ジャムを助けてもらえませんか



クラウドファンディングを行うにあたって
正直、迷いはありました。

算出したお金の額に、途方にくれてしまいました。
1匹の保護猫にこれほどの大金をかける意味があるのかと・・・。

これまで、多くの保護っ子たちを同じ病で亡くしてきました。
死んでしまう宣言をされる悲しみ、苦しみを
嫌というほど味わってきました。

もし、本当に治せるのであれば助けてあげたいと思う自分と
会の代表として、たいした余力もないのに
1匹を助けるためにあらゆる意味でそこに多大なエネルギーをかけて
いいのだろかという自分と、まさに葛藤でした。

病名を告げられて泣いて電話をしてきた預かりスタッフさん。
怖がりだった子を、お膝大好きな猫に仕上げて
譲渡希望者さんの名乗り出を楽しみに待っていました。

不慣れな子をなつかせていくには、たくさんの愛情が必要で
時間も場所も、どれほど多くの物を与えてきたのかもわかっていました。

『ジャムはそのまま看取ってください』

いったん、そんな風に突き放すような言葉を言いました。
看取れないなら、わたしのところに連れてくればいいとも。

未認可の薬で助かるかもしれないことはわかっていましたが、
安々と手にできるものではありませんし、その子に使えるお金にも
限界がありました。
確実に治るとも言い難いものもありました。

日ごろ、節約と倹約でみなさまからの寄付金、支援金でやりくりし
まかなってきました。
スタッフさんたちも、少しでもと倹約に励んでくれています。
また毎月、スタッフさんたちにはきちんと収支報告をし
会の現状も伝えています。
そこを承知していればこそ、1匹にかける費用が捻出できないことは
彼女もよく理解していました。

厚く真っ黒な闇の中でしたが・・・

やるなら時間はない。
1匹のためだけであっても、みなさんにお願いする勇気はないの?

もうひとりの自分が、
うずくまってる自分を押しのけて勝手にしゃべりはじめました。

『みなさんに助けてもらおうか
きっと何とかなる、わかってくれる人はいるよ。
すぐに薬を扱ってる病院を探して行っておいで』

他県でしか扱ってる病院もなく、
でも即日快く車を出してくれるスタッフさんと
ジャム君は受診に向かいました。

その間、クラウドファンディングに関しては
この分野を任せられる2人のスタッフさんにわたしの意思を伝え、
準備をしてもらうことにしました。

わたし自身もいろいろ調べるうちに、思っている以上に
このFIPの確定診断を受ける猫たちの数が多いことを知りました。

ほとんどの猫が腸内に保有しているウィルスですが
突然変異によって発症してしまいます。
ストレスが原因とされていますが、そのストレスが何かは
当然個々によって違います。

ここまで多くの猫たちを、そして飼い主さんを苦しめる病であるにも関わらず
有効かもとされる薬が未認可で、なかなか手に入りにくいのです。
そのこと自体もおかしな話ではないかと、少し憤りも感じています。
もちろん以前はなかったお薬ですから、あることに感謝しつつも
足元を見るような金額には愕然となります。

100万~200万かかると言われて、簡単に出せる金額でもないし
近場の獣医さんで用意してもらうこともできないのです。

治験のような役割もある今回の投薬治療。
もしジャム君が寛解できれば・・・
薬の有効性の証明にわずかでも貢献できるのだと思っています。
それが後に続く子の役に立つことにもなると。

せめて、今の3分の1の金額なら
命を繋ぐことができる猫たちの数は格段に上がっていくのに。

こんな恐ろしい病気のことを、知らない飼い主さんは大勢いらっしゃいます。
一日も早く、認可される日がくることを祈りつつ
今は自分たちのプロジェクトを成功させなければと思います。

どうぞみなさんのお力で、いっしょにジャム君を助けて下さい。
ご支援、よろしくお願いいたします。

また今回のクラウドファンディングは、
100%目標金額に到達しないと
受け取ることができない仕組みです。

ゼロか100か・・・
小心者の私は超が何個もつくほどビビりまくっています。
成立しなければ会そのものの危機となります。
わかってくださる方を探していこうといろんな方にお願いしています。

コメント (2)
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ジャム君のクラウドファンディングの代理支援

2021-12-27 23:13:42 | FIPのジャム君
みなさまのお力で病魔(FIP)と闘っている
ジャムを助けてもらえませんか



代理支援について
インターネットでのご支援が難しい方へ

クラウドファンディングのご支援をいただく場合、
本来はREADYFORでの会員登録が必要となります。
一方、操作方法が分からないという方からは、
「代理支援」という形での支援も承っています。
 
猫と暮らす会に直接支援金をお振込みいただき、
猫と暮らす会が支援手続きを代行して
クラウドファンディングに反映させるという方法です。
 
※代理支援の場合は「リターンなし」の応援コースのみお選びいただけます。リターンをご希望される場合は、原則はインターネットの
クラウドファンディング専用サイト(READYFOR)からの
お手続きをお願いいたします。

※猫と暮らす会の担当スタッフと連絡先を交換済みの場合、
担当スタッフとの直接のやりとりも可能です。
 
<代理支援のお申込み方法>
下記の必要事項をメールにてお知らせください。
▼メールアドレス宛先
nekotokurasukai.staff@gmail.com
 
[件名:代理支援]
・お名前(フルネーム/ふりがな)
・お電話番号
・メールアドレス
・ご支援金額(希望のコース名)※リターンなしの応援コースのみ
・応援コメントとして表示するお名前(ニックネーム)
 
※猫と暮らす会の夏目より、24時間以内に、
メール受信いたしましたの旨を返信をさせていただきます。
 
ご支援金額を下記口座にお振込みください。
(もしくは譲渡会へお立ち寄りいただき、
 直接のご持参いただくことも可能です)

【お振込先】
<ゆうちょ銀行>
記号 12300 番号 14286051
 
<銀行から振込みの方>
・金融機関 ゆうちょ銀行
・口座種別 普通預金
・店 名  二三八 店(ニサンハチ店)
・口座番号 1428605
・口座名義 猫と暮らす会
 
※ご入金が確認でき次第、猫と暮らす会が代理で
クラウドファンディングの決済手続きをさせていただきます。
(ご入金の確認までに少し時間を要します。何卒、ご了承ください。)
※ご記入いただく個人情報につきましては、
送金の確認、および確認が必要な事項が発生した場合にのみ
使用させていただきます。
 
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。


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年末最後のトライアル

2021-12-26 23:48:01 | そらまめのひとりごと
今年最後の譲渡会・・・だったのですが、
わたしは情けないことにお休みをもらいました。

今年度の疲れがドドーンと出たのかもしれません。
私的なことも重なりました。
義母の納骨、初盆、姪の結婚式、義母の1周忌
大きなイベントが目白押しでした。

併せて、父の病気が一時悪化し、兄が難病指定の病になり
ひっちゃかめっちゃか・・・でした。

でも、すべての行事が滞りなく済んだし、父の体調もまずまずの横ばい。
兄も薬が効いてきている様子。

おかげさまで全部この程度で済んでいるのは、猫のおかげかな。

とはいうものの、持病の膀胱炎になり、それがなかなかおさまらないと
思っていたら、同じく持病の大腸憩室炎に。
お薬を飲んで安静にしていないと、入院だよと言われてるのですが
これがまた、全然安静とかゆっくりとかにならないのです。

幸いなことに、気持ちが落っこちるということはないのでいいのですが
疲れってやっぱり弱い部分に出てしまうものです。

でも、スタッフさんががんばってくれて
今日も新しいおうちが見つかって、
たくさんの子がトライアルに行きました。
嬉しいですね~♪

クリスマスを新しい家族と過ごせた子もたくさんいましたし
これってみなさんのおかげです。

もちろん、お正月を預かりスタッフさん宅で過ごす子もいっぱいいます。
けど、その子たちはきっと新年、運気が変わって
いい縁が舞い込んでくるんだろうと思います。

わたしもしっかり通院して、早く治さないと。
今日の冷え込みで体調を崩してる子がたくさんいます。
身体が冷えるのって、いろいろな病気を誘発しますから
気をつけないと。
スタッフさんたちも子猫の保温
万全でのぞんでくれているようです。

今日、トライアルに行った子たちもあったかくしてもらって
お正月中に良いお返事がもらえたら最高です。


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命と向き合う

2021-12-24 00:22:22 | FIPのジャム君
会の預かりっ子のジャムが根治不能とされていたFIPの確定診断を受け
みなさんに支援していただくことを決めました。




まさに時を同じくしてこの病にかかり、予後を告げられて
悩まれている方のなんと多い事か・・・。


高額の薬の投薬を決意して、見事寛解したお宅と情報を取り合って
治療をしているご家族


FIPの告知を受けたとき、すでに病状が進行し
通院や検査を嫌がる性格だったために看取ることを選択したご家族


下血や腸の腫れがはっきりしていて・・・残された命の短さに
とまどいがあり、治療方針が出せないご家族


身近で・・・次々と告知されて、正直愕然としてしまいます。


でも、それだけこの病に侵される猫たちが多いのですから
開発された薬が、一刻も早く認可され、国内でも手に入りやすく、
みんながもっと簡単に使える日が来てほしいと思います。


告知されただけで体が震えるほどの衝撃だし
絶望的な気持ちになってしまいます。
愛情があるとかないとか、ただそういう話ではなく
わが身と愛猫にふりかかってしまったリアルなのです。


病気のことだけでも受け入れられない状態で、残された短い時間で
高額な薬のことがわかっても、その対応をどうしたらいいのかなんて
瞬時に決断できるものではありません。
実際に次の行動に移っていくのは、ものすごいエネルギーが必要です。


また、FIPにはウェットタイプ、ドライタイプ、混合タイプがあり
病状の出る部分もその子その子で違います。
告知された時の進行状態も、どの程度かは個々に違います。


告知は、猫と暮らせる楽しさ、嬉しさや家族になった幸せな気持ちが
真っ暗な海底に引き摺り込まれていくような重たいものです。


落ちていく怖さ、不安、とまどい
また、いつが別れの時になるのかの恐怖と戦いながらの看病
泣いたらこの子が悲しむとわかっていても、
おさえることができない涙。
どこに進めばいいのか、手探りの迷路にいるような気持ちです。


だから、いつも思うのは
その子のために、その子のことをいちばん深く愛している人が
出した答えなら、それがいちばん正しい答えなんだろうと。


もちろん、難病と言われる別の病気もあります。
オペもできないと言われて、帰宅したら亡くなっていても不思議はないと
そんな風に言われる子もいます。


愛おしい命がこの世からなくなってしまうのは、とても悲しいことです。
でも、振り返ったとき心から大切に思っていて、できる精一杯をしたのなら
悲しくても悔いはないのかもしれません。


縁あって出逢った愛しきものたちへの告知。
病気になったことも、告知されたことも、つらいことかもしれませんが
真剣にまっすぐに命と向き合うことができたなら
きっとそこには大切なものが生まれると思います。


今回、わたしたちは保護猫ジャムのために投薬治療を選択しました。
まずは、このプロジェクトを成功させたいと思います。
どうかみなさま、ご協力よろしくお願いいたします。




コメント (8)
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ジャムのクラウドファンディングがスタートしました

2021-12-20 19:37:08 | FIPのジャム君
FIP/猫伝染性腹膜炎の確定診断を受けたジャムを助けていただくために

クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げて

本日からスタートとなりました。




気の毒な環境から助け出してきた子です。

ジャムの未来を明るいものに変えるには、みなさまのお力添えが必要です。

ぜひ、ご支援をお願い申し上げます。

また広くみなさまに知っていただきたいので拡散を希望しています

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FIPのジャムを助けて下さい

2021-12-20 19:36:27 | FIPのジャム君
今年の8月初めに相談が入りました。
未手術の餌をあげてしまった大人猫たちと、2匹の雌猫が産んだ子猫たちの
里親さんを探したいという内容です。


親猫たちは当然手術をすることにし、
子猫たちは順次里親さんを探していくことにしました。


子猫たちの保護している環境が、あまりにも気の毒でした。
狭いキティケージにぎゅうぎゅうにまとめて入れられていました。
当時会でも子猫真っ盛りで、すぐの受け入れは難しく
順番待ちの状態。


それでも、3匹の子猫に里親さんが見つかりました。
残っている中で、何匹かを会で受け入れて募集していかないと
このままでは何ともならないだろうと判断し
連れてくることにしました。


9月の初め、ようやく受け入れる場所の確保ができて移動しました。
残してきた子猫たちも大きなケージに移動できました。


どの子も、攻撃性はないものの家猫になるには程遠く
怖がりで警戒心が残ったままでした。



急な環境変化などもあり、体調を崩してしまったのですが
徐々に、固まった心と体がほぐれていったように思います。


そこで、もっと深くマンツーマンに近い距離で
コミュニケーションを取ってもらえるスタッフさんのお宅に移動しました。



10月24日のことです。
その中の1匹が今回のジャム君です。



順調に慣れて、かわいいしぐさや甘えた表情も見せてくれるようになり
猫初心者さんでも飼いやすい、とってもいい子に育っていきました。



そんなある日。
腹水が溜まっていて様子が変だと連絡が入り・・・・。
FIPの確定診断を受けてしまいました。


未認可ではあるけれど、あるお薬の投薬で
治療ができるかもしれない望みはありました。
その薬を使う選択が正しいのかどうか
どうしたらいいのかの迷いがなかったと言ったら嘘になります。


薬そのものがあまりにも高額、
投薬を続けるうえでの検査費用も積み重なればかなりな金額なのです。
そして未認可ということは、今後の副作用やその後のことなど
保障も何もないのです。


今ある会の資金では到底足りません。
1匹を助けるために、そこに全力投球してしまったら
わたしたちを乗せた船は、まちがいなく沈んでしまいます。


それでも助けたい、あきらめたくない


それは、お世話してるスタッフさんならなおのことです。
そして、その気持ちは会のスタッフさんみんなが同じでした。


となれば・・・みなさまに助けていただくしか他に道がありません。
クラウドファンディングでジャムを助ける寄付金を募ることにいたしました。


かつて何匹もこのFIPの診断をされて、看取ってきました。
まだ生きたいという目をしている子たちを
なすすべなく涙で見送るしかありませんでした。
ごめんね、ごめんねと謝るしかできなかった最期の時。
無力感に襲われた日々。


だからこそ、できることならジャムを助けてあげたい。
ぜひ、ぜひご協力をお願いいたします。
みなさま、どうかわたしたちといっしょにジャムを助けていただけませんか。


猫と暮らす会のホームページのトップ画面
ジャムのことを記載しています。


スタッフさんのブログ
こちらも併せてご覧ください


ひとりでも多くの方の目にとまってくれることを願い
拡散を希望しています
ご協力、お願い申し上げます。
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エル(ブギー)君おめでとう

2021-12-12 08:32:34 | 家族ができました
今年の7月初めのことです。
浜松市と言っても、市内からはかなりの距離のある場所から
多頭の猫たちの相談が入りました。
大人猫は約10匹、子猫たちはざっと見ただけで10匹以上。

大人猫の手術、そしてまだ年端のいかない子猫たちの今後のこと。
現地調査をしてくれたスタッフさんの話や写真から、
あまりの数と体調不良の猫の状態に戸惑ってしまいました。



夏場なのに風邪で目のくっついた子猫もいます。
相談者さんに治療が必要な子猫は
至急保護をしてもらうようにアドバイスしました。

ですが、相談者さんは介護を必要とする身内が
間もなく退院してくるという切羽詰まった事態が目前に迫っていました。
どう助けてあげたらいいのか・・・。

自身が増やしたわけでもない猫たちのことで心痛めている相談者さん。
とは言っても、かなり大がかりなTNRと子猫の里親探し。
思案していましたが・・・。
相談者さんがこれまで働いてきたお金を
この子たちのために使ってもいいと言ってくれたこと。
担当したスタッフさんの熱意にも動かされ
全面的にサポートすることを決めました。
距離が・・・大きな壁になっていましたが、やると決めました。

結局連れ帰った子猫は13匹。



順次、里親さんを探していきました。



ブギーと名づけられたその子が最後に残りました。





小さい頃は譲渡会でまったくやる気を見せず、
少し大きくなったら今度は譲渡会場で不機嫌をあらわにしています。
せっかく、見に来て下さった希望者さんの前でやさぐれた態度です。

でも、出逢いのときを待っていたんですね
日ごろ、ご自身の町の猫たちのTNRに尽力してくださってるSさんが
ぜひうちの子にと声をかけてくれました。

Sさんは、2015年の7月に生後2か月半くらいのマール君ティエラちゃんを
譲渡した里親さんでもありました。


譲渡してすぐのマールくん


ティエラちゃんとマールくん

実はマール君は2018年の3月に病気で亡くなっていました。
およそ1年にもおよぶ闘病生活を経て天に還っていきました。
3歳の誕生日を目前に・・・。



Sさんは責任感が強く、嘘のない人物です。
Sさんの暮らす地区のTNRを進めていくとき、
彼女の強さ、優しさが本物だと強く感じました。

亡くなったマール君にブギーがよく似ていると言ってもらいました。
いつも穏やかなSさんですが、マール君が逝ってしまったときは
どれほど深い悲しみの淵に立たされたであろうかと想像がつきました。

だからこそ、面影のあるブギーを見つけてくれたんだと思います。
マール君が結びつけてくれたのかもしれません。
点に見える出来事も、実は繋がっています。
Sさんにもマール君にもありがとうです。


ブギーはティーちゃんと、昨年お庭で保護したファロくんとも
次第に仲良くなっていきました。



ブギーはエル君という素敵なお名前をもらい
お家の子として迎えてもらうことが決まりました。
フランス語で翼という意味だそうです。
風のように部屋中を駆け回っているそうです。
きっとすぐそばで、マール君(スペイン語で海の意味があるそうです)も
一緒に駆け回っているのではと思います。

その後3匹の仲良し写真も届きました。




最後の1匹が決まったこと、
そして7月からの多頭の現場がきっちり終了できたことに安堵しました。
遠方まで出向いて捕獲を続けてくれたスタッフさん(10匹全頭手術は完了)
体調不良の子猫を、それこそ毎日泣きそうになりながら
お世話してきたスタッフさんたちに心の底から感謝しました。

この現場の子猫たちの里親さんになってくれたご家族にも、
高額になってしまった医療費を嫌がることもなく出してくれた相談者さんにも
誰一人欠けてもうまくいかなったことをあらためて考えています。
ひとりでできないことも、みんなの力で乗り切ることができました。

わたしたちもエルくんのように、
心の翼を大きく広げて頑張ることができたように思います。

エル君おめでとう


みんなが貴方のような幸せを手にできるよう、後に続くように
わたしたちはこれからもできることを続けるからね。

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様々な病気

2021-12-10 08:47:41 | 病気&事故の話し/猫編
猫たちに関わっていると、毎年必ず


これまで知らなかった病気や、


身近に感じていなかった病名を告げられて対応することが出てきます。


その都度、調べたり確認したり・・・その子その子にあった対処の方法を


検討しています。勉強させてもらう機会をもらっています。


1匹のためにかけられる金額にも制限はあります。


できる限り多くの数を助けたいと思えば、いただいた寄付の使い方も


都度考えに考えないといけないわけです。


何が正解か答えはありませんから、冷静になって考えます。


ただ、毎日のように次から次からいろんなことが降ってわいてきて


じっくりと考える時間的余裕のないときもあります。


病の猫自身のこと、預かってお世話してるスタッフさんの気持ち


また別途入ってくる相談のこと


運営資金、現在譲渡対象の猫たちの日々の健康状態


今いる子たちを少しでも早く幸せな家庭に届けてあげるためには、など


元々わずかな脳みそが、フル稼働しています笑


逃げずにやれてるのは、優秀なスタッフさんたちのおかげです。


そして何より、たとえ結果がいいものでなかったとしても


その子のために精一杯考えて選んだことなら、


後悔はないと思っています。


誰にも真剣に考えてもらえず、適当に扱われたら


それがいちばん悲しいことです。


【そのときできる精一杯】をする。


これだけは根底から覆ることはありません。


もしかしたら、わたしが後進に残したいものは


こういう考え方なのかもしれません。


コメント (2)
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猫の身分

2021-12-09 06:01:45 | いっしょに考えたいな
ひと昔前、猫は家族として暮らすような存在ではなくて


むしろ、猫なんてとか猫なんかと言われて存在していたように思います。


飼っていても、拾ってやっただの、もらってやっただの


何年飼い猫として暮らしてきても、元々野良だっただの


言いたい放題言われていたように思います。


もちろん、今もその概念からなかなか抜け出せずにいる人も


大勢いるのかもしれません。


そんなせつない歴史の波を乗り越えて、


少しづつ猫との向き合い方が変わってきました。


わたしたちは、人間の中にある大切にする心慈しむ心を


迎えた猫に向けてもらえるようにアドバイスしサポートしています。


でも、残念ながら完全室内飼いが負担になる方もいたり


テーブルに乗ってしまったり、壁をガリガリすることなどが


どうしても許せない方もいらっしゃいます。


向き不向きもありますから、絶対に許せないのなら


最初から飼わない選択もあります。


猫と暮らすのは『あきらめる』ことでもあるのかもしれません。


可愛いから許しちゃうことでもあるし、


大切な存在だからこそ守ることでもあるし、


寛容寛大であることも、また適当でいっか~の気持ちも大切だと思います。


新築の家が大切なら対策をすればいいし


空気の入れ替えをずっとしていたいのなら工夫をすればいいわけです。


人間には『知恵』という武器があるのですから。


猫の本能に負けてどうする!と思います。


日々、様々な相談を受けますが、人間である自分が知恵や工夫をせず


猫のせいにしてるのはカッコ悪いなって感じます。


愛すべき猫たちはいろんなことをします。


愛おしいと思える努力を、人間サイドもしてほしいと思います。


子どもが生まれると、親の方も成長させてもらえます。


親も悩んだり学んだり、子どもの年齢と同じだけ成長を余儀なくされます。


ある意味ペットも同じかもしれません。


手術完了の報告のお葉書の中にこんなコメントがありました。


【無事に終わって帰って来てほっとしています。
 〇〇ちゃんのいない1日は静かすぎるほど静かでした】


ぐっとくるものがありました。


いただいたお葉書はわたしを含めみんなで共有しその後の様子を


お写真などでいただきます。


可愛がってもらえてるんだなぁって、これが大切な原動力です。


譲った子たちも、迎えたみなさんも笑顔の毎日でいてほしいと


いつも願っています。


それこそが、猫なんてと言われていた世界を変える一歩に繋がると


信じています。


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12月の譲渡会・展示会・相談会のお知らせ

2021-12-03 10:27:35 | 新しい飼い主さん探してます
今年もいよいよ最後の月になりました。


光陰矢の如し・・・
時間の流れが速すぎて、びっくりです笑


12月5日  ペッツマート市野店

12月12日  佐鳴湖北岸管理棟

12月19日  ペッツマート浜松(入野)店

12月26日  ルグラン浜北


年末ぎりぎりまで、活動しています。

個別のお見合いも受け付けていますので、すでに【この子】、と

お見合いしたい子が決まっていれば、可能な限り対応させていただきます。

メールフォームからお問合せください。






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