そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

2021/令和3年度譲渡の猫たちの不妊手術

2022-07-29 03:54:13 | 不妊手術・TNR
みなさまに猫たちを譲渡するにあたってお約束してもらってることの中に
適切な時期がきたら必ず去勢・避妊の手術を
という項目があります。

ここに関しては、うるさいほどしつこく確認させてもらっています。

昨年度は450匹の猫たちを譲渡しました。
子猫から大人猫までいろいろです。
大人猫は、ほぼこちらで手術してからお譲りしていますが
子猫・若猫は、譲渡先の里親さんにお願いをしています。

先日、体調のいい子で手術ができる最後の子の報告が来ました。
やれやれというところです。

未手術なのは残り4匹です。
こちらは、現在FIP(猫伝染性腹膜炎)の治療中の子が1匹。
寛解と思われる子が2匹。
こちらの2匹の子たちは、また時期を見計らいながら
獣医さんと相談した上で手術を考えていくとのご報告です。
もう1匹は、非常に珍しいのですが、アルコールアレルギー。
アルコールに異常に反応してしまうので
現時点では手術が難しいとのことです。
発情時や高齢になったときに他の病気になることも考えられますから
日ごろの健康チェックなど、日常ケアをお願いしてあります。

譲渡の数が多くなればなるほど、こうしたまさかの病気に罹患した報告も
比例して増えていきます。
里親さんたちのお気持ちを考えると、こちらもやりきれない思いで
いっぱいになってしまいます。

でも、病気で手術ができないケースを除いては
他の子たちは無事に大人へのステップを踏むことができました。
お約束を守ってくださって本当にありがたいことだと
スタッフ一同感謝しています。

避妊去勢を怠ったために起きる悲惨さは、一般のみなさまも
テレビや雑誌などで知るところだと思います。
家の子にすると決めた家族ですから、その子自身のためにも
自分たちのためにも、ご近所さんなど周囲のためにも
時期がきたら手術をするのが、とても大切なことです。

猫と暮す会から譲渡するお宅は、きちんとお約束を守って
手術をしてくださる優良飼い主さんがほとんどです。
もし、猫と関わってる一般に方の中に
不妊手術の必要性を理解できていない人がいるようでしたら
何かの折に、ぜひ声をかけてあげてほしいと思います。

産まれてしまう前に、何とかできるのがいちばんいいことです。



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疲れる原因

2022-07-23 04:07:30 | そらまめのひとりごと
子猫の相談やら大人猫の相談やらひっきりなしです。

これまでも何度もお伝えして来ていますが、猫は見つけた方が
どうしたいかどうするのかだと思います。

ここにこういう猫がいるから、何とかして~という相談には
対応していません。
見かけて気の毒だと思うなら、まず保護して受診すればいいと思います。

その後、その子を自宅で飼うとか、飼えないならどなたか保護先を見つけて
そこから里親さんを探すとか、譲渡会を運営する団体に相談するとか
道を見つけていけばいいと思います。

自分自身は何もしないで騒ぐだけというのは、
助けたことにはならないと思うし、そういう相談はお断りしています。
できる努力はしてもらいたいといつも思ってしまいます。

もし、何もできないというのなら、何もしないという選択肢もあるわけです。
見過ごす自分がどうしても嫌なら、やはりがんばってもらうしかありません。

毎日毎日、相談があふれていて・・・
相容れない人が多すぎて。

猫を助けたいと決めたのなら、保護するところからはじまります。
保護するには、必要な道具もあります。
保護場所も必要です。
慣らさなければならなかったり、ミルクやフード、トイレの世話など
お金も手間も飼育にはかかってきます。
もちろん、衛生面、温度管理などの配慮も必要です。
成長に応じて駆虫薬も使用します。
ワクチン接種もします。
体調を崩せば、当然病院にもかからないといけなくなります。

やってみて初めてわかることもあるので、言葉の説明だけでは
なかなか理解しがたいのかもしれません。

こちらの誠意が伝わらなくて、とても残念な話になったり
必要経費の意味をまったく理解できない人たちもいて
そういうことで非常に疲れてしまいます。

相談された内容の、その向こう側には助けを待ってる子たちがいるのは
充分理解した上で、やはり相談してこられた方が
当方の考えている助けることに同意できないのなら、
お話しは流れてしまいます。

必要経費も払わずに保護だけを求められても
母猫の手術もせずに子猫の募集をしたいと言われても
子猫をわざわざ産ませて里親探しをしたいと言われても

そこは説明をした上ですが、お断りしています。

もちろん個別に自分でいいと思うやり方をすればいいだけのことです。
わたしたちの土俵に来て、つまり他人の敷地に入って来て
自分のやり方を通そうとされるのは困ります。

猫たちのことを一生懸命考えたりお世話するのは苦になりませんが
言葉の通じない人間関係に疲れる・・・と思ってしまいます。

何度か説明しても理解してもらえない人とは
たぶんずっと分かり合うことはないと思います。

また他の方が保護した猫たちのために、スタッフさんたちが
必死でお世話したり、なんとか里親さんを探してあげたいと
お話しをまとめたり、遠方にお届けしたりしています。
それって、当り前でもなんでもないことなのですが
なにか勘違いしている人もいます。

感謝されたくてみんなもやってるわけではありませんが
あまりの厚かましい態度に、ときどき
なんなんだと妙に納得できないこともあるわけです。

キャパシティーの問題もあるので、助けてあげられる数にも
上限があります。
できたらよき人間関係をはかれる方と、いっしょに猫たちのこと
考えていきたいと思ってしまいます。


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子猫を助けるということ

2022-07-14 05:09:41 | いっしょに考えたいな
今の時期は、ちょうど5月生まれくらいの子猫が
親からはぐれたりしてちょろちょろと人目につくところでウロウロ。

1匹だけでいるところを見つかってしまったり
兄弟でいるところを保護されたり。

いずれにしても、誰にどのタイミングで見つかるかで運命は変わります。
いちばんは自宅で飼って下さる方の元で保護されること。
でも、確率は少ないです。

里親さんを探してくださったり、獣医さんに連れて行ってくださる方もいます。
助けたいと思う方に見つけてもらえて本当に良かったと思います。
ですが自宅で飼うにしても、里親さんを探すにしても、どなたかに
預けるにしても・・・。
費用はかかります。

拾っただけの子に、野良が産んだのを見つけただけなのに
なぜ自分がこんなに費用を工面しなければと悩んだり困惑する方も
いらっしゃると思います。

ですが、それが生き物を飼う、もしくは生き物にかかわる
ということかもしれません。

助けたいと思ったら、その気持ちは尊いものですが
現実問題としてお金がかかってしまうのです。
そうでないと、せっかく助けても・・・
誰かに押し付けたり、迷惑をかけたりということになってしまいます。

拾っただけでは、終わりにはならないわけで
結局、飼えないとなってまた元の場所に捨てるとか、行政に持ち込むとか
拾わない方が良かったかもという結果になってしまうことも
時に生じてしまいます。

助けたつもりが、結果として嫌いで行政に持ち込む人と同じことになるような
そういうことなら何もしない選択というのもあります。

助けるなら最後まで、ですね。

自身でがんばるか、頑張る環境がないのなら
費用負担をして預け先を探すとかの努力をしないといけないわけです。
拾っただけでは助けたことにならないのが、
現在、子猫を拾ったときの状況です。

拾うことにならないように、まずは手術を・・・と思います。
子猫を拾ってしまって、はじめて親の手術を考えるのですが
本当は大人の猫を見かけたら、
手術をする人がどんどん増えてほしいと思います。


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猫の飼い方

2022-07-07 04:12:54 | いっしょに考えたいな
数日前、こんなお話をうかがいました。

とある方が、道路で熱中症と思われる(そのときはただ弱ってると判断)猫を
気の毒に思って獣医さんに搬送してくれました。

適切な処置で体はみるみる回復。
熱中症による脱水が主な原因だったようですが
手当をしなければ、とんでもないことになっていたと思います。

さて、問題はここからです。
この猫ちゃん、実は飼い主さんがいたのです。
連絡先の手掛かりになる名札などもなかったため、
まずは病院!と、思ってしまったのが見つけた方の言い分です。

ところが後日見つかった飼い主さんの言い分は
助けてくれてありがとうございます
ではなく・・・【誘拐】された、というものです。

こんなひどい話って・・・と驚いてしまいました。

助けたというか助かった事実は紛れもない事実です。
そこを無視して、ひどい目にあったとか誘拐されたとか・・・。

浜松市のマナー条例にも、飼い方は載っています。
ねこの習性を考慮し飼いねこの飼養者に、
ねこの屋内飼養の配慮義務を規定しているのです。

外にいて倒れこんでいた猫を
もし飼われてる猫だったら困るからからほっておこう
そう思わなかったことが仇になってしまったわけです。

医療費を支払いたくなかっただけなのか
日ごろから中外自由に飼って、糞尿の被害など出していることすら
まったく気にも留めないほど自己本位な飼い主なのか・・・。

しかも、おどろおどろしい【誘拐】という言葉。
助けてもらってお礼もいえないのかと思います。

残念な飼い主さん、残念な飼い方。
そして自分たちの飼い方が、その残念に該当していることすら
まったく気づかないで飼っている人が、まだまだ大勢います。

きちんと室内で飼えるのですから、みなさんに迷惑をかけない飼い方で
動物たちを飼ってもらいたいと思います。

昔ながらの猫の飼い方がはびこっていて
猫たちの受難は続きそうです。

あともうひとつ。
何かの言い訳に、野良猫だったから・・・というのをぜひやめてほしいです。

自宅に連れ帰って、飼うと決めて
思った通りにいかないと、元野良猫だからとか
保護猫をもらったけど元々は野良だからとか
そんな風に言い訳するのはやめてほしいと思います。

手離す理由、脱走した理由、治療しない理由、慣らさない理由

こうしたことの言い訳にやたら野良猫だからと言う人がいますが
猫のせいではなく、飼う側の人の責任だと思うのです。

言い訳の材料に、何年も前にやってた野良猫生活のことをいつまでも
持ち出される猫たちは、いい迷惑です。
確かに野良気質の抜けない子が存在するのは事実です。
でも、だから適当なことをしてもいい理由には絶対にならないはずです。

そんな見方しかできない人は、はじめから助けるとか
野良猫稼業をやっていた猫と暮そうとか・・・。
そんなこと考えない方がいいのではと思ってしまいます。

つくづく、いろんな人がいて
情けなく感じることもしばしばです。

飼うと決めたのなら、守ってあげてほしいと思います。

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