みなさまに猫たちを譲渡するにあたってお約束してもらってることの中に
適切な時期がきたら必ず去勢・避妊の手術を
という項目があります。
ここに関しては、うるさいほどしつこく確認させてもらっています。
昨年度は450匹の猫たちを譲渡しました。
子猫から大人猫までいろいろです。
大人猫は、ほぼこちらで手術してからお譲りしていますが
子猫・若猫は、譲渡先の里親さんにお願いをしています。
先日、体調のいい子で手術ができる最後の子の報告が来ました。
やれやれというところです。
未手術なのは残り4匹です。
こちらは、現在FIP(猫伝染性腹膜炎)の治療中の子が1匹。
寛解と思われる子が2匹。
こちらの2匹の子たちは、また時期を見計らいながら
獣医さんと相談した上で手術を考えていくとのご報告です。
もう1匹は、非常に珍しいのですが、アルコールアレルギー。
アルコールに異常に反応してしまうので
現時点では手術が難しいとのことです。
発情時や高齢になったときに他の病気になることも考えられますから
日ごろの健康チェックなど、日常ケアをお願いしてあります。
譲渡の数が多くなればなるほど、こうしたまさかの病気に罹患した報告も
比例して増えていきます。
里親さんたちのお気持ちを考えると、こちらもやりきれない思いで
いっぱいになってしまいます。
でも、病気で手術ができないケースを除いては
他の子たちは無事に大人へのステップを踏むことができました。
お約束を守ってくださって本当にありがたいことだと
スタッフ一同感謝しています。
避妊去勢を怠ったために起きる悲惨さは、一般のみなさまも
テレビや雑誌などで知るところだと思います。
家の子にすると決めた家族ですから、その子自身のためにも
自分たちのためにも、ご近所さんなど周囲のためにも
時期がきたら手術をするのが、とても大切なことです。
猫と暮す会から譲渡するお宅は、きちんとお約束を守って
手術をしてくださる優良飼い主さんがほとんどです。
もし、猫と関わってる一般に方の中に
不妊手術の必要性を理解できていない人がいるようでしたら
何かの折に、ぜひ声をかけてあげてほしいと思います。
産まれてしまう前に、何とかできるのがいちばんいいことです。