見えないものと戦う日常が続いています。
緊急事態宣言が出されて、よりいっそう強化しなくてはいけなくなって
もう元のような(コロナが流行る前の)生活に戻ることはないような
そんな気がしています。
ワクチン接種をみんながして、でもウィルスは進化して
どうしたらいいのかさっぱりわかりませんが、今は
密を避けて、対面を避けて、行動規制しながら生活していくしかないですね。
自宅にいる機会が増えたことで、猫を飼いたい方も多いのですが
自己満足のためだけに飼うのなら、それはまったく違います。
どんな時代であろうと、生きているものを手元に迎えるということは
大きな大きな責任が伴います。
その責任を果たそうとする気持ちは、対象の猫に対する愛情から生まれます。
また責任を果たせる飼う側の環境も大切です。
飼える場所、飼育する費用、手をかける人手、正しい知識です。
可愛いだけで飼うことは到底できません。
わたしたちはコロナ禍でも、何とか無事に譲渡会を続けたいと思っています。
譲渡会ってどんな感じかとりあえず見学したい、と思っていらっしゃる方は
これまでとは今の状況が違いますから、家族で気持ちが固まってから
申し込んでいただきたいと思います。
また、お申し込みの前に、ご自分の暮らしている住居が(特に賃貸物件)
猫の飼育が可能な物件なのかを確認していただきたいと思います。
飼育の頭数も制限があると思いますので、そこも確認してください。
60歳を超えてのお申し込みをされる方は、保証人を立てていただくことに
なっています。
なぜかというと、猫が20年以上生きていた場合
そのとき自分たちがその子のお世話ができるのかどうか
きちんと看取ってあげられるのかどうか
そういう問題と直面したときに、猫だけが取り残されてしまうようでは
困るからです。
どんなに哀しくて淋しくとも、先にきちんと看取ってあげられてこそ
愛情も責任もある優良飼い主さんだと言えるのです。
でも、そこが少し心配ならば信用でき委ねることのできる人物に
託すということもありますから、最後の砦的な存在として
お願いしておいてもらいたいと考えています。
さてさて、実のところ猫を迎えたいと思って下さる方以上に、
子猫の相談が増えている現状です。
あまりの多さに、どう回答したらいいのか困ることも・・・。
そこにいたから何とかしてと、昨日も電話がありました。
自分では保護もできない、費用も出せないということです。
だとしたら、こういうケースはほっておくしかないと思います。
これは相談ではなく、引き取り依頼ですね。
連絡して来た方が何もできないならそのままにしておいて
としか言いようがありません。
見つけただけでなんで自分が医療費支払うんだと言われても
では電話で相談されたわたしたちがどうして引き取らないといけないのかと
(そうは言いませんが)言いたくなります。
仕事してるからとか犬を飼ってるとか、うちにはほかに猫がいるとか・・・。
わたしたちももっとたくさん猫がいますし、
犬を飼ってるスタッフさんもいます。
仕事も毎日忙しいです。
高齢者のお世話をしてるスタッフさんもいます。
いっしょにがんばってもらえる相談者さんの猫たちの里親探ししか
お手伝いできない現状です。
がんばる人にめぐり合ってほしいと願うしかありません。
相変わらず、無い知恵を振り絞って救えるものは救いたいと縁結びに
奔走しています。
こんなご時世ですが、繫がる縁を探しています。