そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

猫たちには戦場

2020-10-31 05:22:34 | そらまめのひとりごと
猫たちの様々な話を耳にするので、まさにこの世は


猫たちには戦場なんだと感じます。


わたしたちとて、どこの国に生まれたか、どんな親に育てられたか


どんな道を進み、誰とどう関わるかで生き方も変わってきます。


ただいつも思うのは、ここ日本なら


そして25歳くらい以上の大人であるなら、


自分自身の考え方次第で、自分の進むべき道も選んでいけるのです。


ですが、猫たちは・・・とくに小さな子猫は


自分の今後を自分で決めることなどできませんから


そこに関わった人間次第ということになってしまいます。


もちろん、子育ての名手の母猫にきっちり野良猫修行してもらえたら


それはそれなり生きることはできますが


待ち受けるのは厳しい現実です。


人に見つかってしまうと、その人がどんな人かで


命が線引きされてしまうのです。


エンジンルームに迷い込み、困り果てた方が会を頼ってきました。


かかる費用負担を奥様に相談し快諾。


お二人とも、処分や元に戻す選択はなかったそうです。


そんな人に見つけてもらえたら、この子の未来は明るいものになります。


もちろんオイルでベタベタの身体をきれいにするのは


骨が折れたなんて単語では言い表せない苦労だったのが


スタッフさんの日々の報告からわかります。


兄弟でいたのに、1匹しかたどりつけないこともあります。


後から、1匹は弱っていたから頼まなかったと聞き、悔しくて


眠れなくなることもあります。


3匹いて、2匹を保護できたのにもう1匹はママ猫が必死で連れて行き


結果、2匹は家猫になれて1匹は何とか見つけ出したときには


大きくなって野良猫として生きるしかないということも・・・。


せめてもの去勢手術をしてあげるしか道のないときもあるのです。


あと1か月待って手術しようねと言っていたまだ若い子たちが


寒さとともに急に姿を見せなくなることもあります。


小さな子猫の場合、待ったなしです。


がんばって佳き縁を探すと決めたなら、迷わず安全な場所に


保護してほしいと思いますし、


乗りかかった舟、この舟の運賃を払うのはあくまでも自分であること。


でもそれをやりきったらすべて自分の心の財産になると思います。


何かをやりきることで得る自信は、強いと思います。


せっかくそこにいるのなら、助ける、助け切る自分でいてほしいです。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

某学校周辺のTNR

2020-10-30 14:07:49 | 不妊手術・TNR
9月の初旬に里親さんでもあるFさんから里親探しのご相談を受けました。


ご実家で保護してくださった子猫の里親探しです。


この子はきちんと手続きを踏んで、無事に佳きご家族にお譲りできました。


そのとき、Fさんのご近所でお子さんも通う学校周辺に


毎年かなりの数の子猫が生まれること


かなりの数の猫たちがうろうろしていることが気になっていますと


地域の野良猫のことでもお話しがありました。


たまたまその会話の中に、『夏場にさっと子猫を保護してくれたJKがいる』


という内容がありました。


あれれ、もしやこれはうちのスタッフさんの娘さんでは?


今年の7月20日に、子猫2匹を橋のたもとで保護した話と一致。



JK保護の子猫たち

間違いないことが判明しました。


このとき保護した2匹も姉妹一緒に佳き方と縁がありました。


さて、某学校周辺


当初は5匹の野良猫という話でしたので、関わっているみんなで


お金を出し合って避妊去勢の手術をしよう。


せっかくなら、野良猫の問題で悩んでいるというこの学校も巻き込んで


周辺一帯で地域猫として動き出せたら理想的だねとなりました。


JKのママでもあるスタッフさんと、相談者Fさんと、


もうひとり地域はまったく違うけれど、Fさんの相談をずっと聞いていた


スタッフさんの3人が中心となり話が進んでいきました。


9月23日、さっそくみんなで学校に行ってくれました。


学校では教頭先生がとっても積極的で、


資金集めも協力してくれることになり、校長先生、教頭先生が手術代を支援。


各先生方も、募金箱に寄付を入れてくださいました。


そして、この日から本格的に捕獲が始まりました。


捕獲器をセットし、病院に問い合わせ病院に搬入し


当日もしくは翌日お迎えに行ってリリースする。


正直そんなに簡単なことではなく、時間や労力、


維持する気力は並大抵のものではありません。


でも、スタッフさんたちがんばってくれました。


近くの自治会の会長さんたちも協力的でした。


回覧板を回してくれたり、手術代もご支援くださいました。



途中で、すでに産まれてしまった子猫3匹に遭遇しましたので



これは猫と暮らす会の子として保護し、里親さんを探すことにしました。



結果、5匹どころか11匹の猫たちに避妊去勢の手術をすることができました。








そのうち7匹がメスでした。










繁殖していたら、とんでもない数になっていたと思います。


生まれても学校付近で事故死したり、


他の生き物に捕食されることが多い現場です


万が一そういったシーンを目撃したら、


子供たちには衝撃的な記憶として残ることになったと思います。


それではいけないと行動に移せるのは大人たちです。


みんなで力を合わせることができました。


もちろん、ご飯をあげていた方たちに会えば、ひとりひとりに対話です。



野良猫になかなか理解を示すことができない方もいらっしゃるのでは


ないかと思います。



それでも、まずは繁殖制限をし、決めたルールでご飯をあげて


しっかり片付けるようにすること。


ずいぶん変わると思います。


糞尿の問題もありますが、自宅の庭にされている方は


酢や苦土石灰を使用して、猫が来ない対策もお願いしたいと思います。


猫問題を誰かや猫のせいにばかりするのではなく、


自衛策を講じていただくこともやはり必要なのではないかと思うのです。


いろんな立場の人たちが、それぞれの相手のことを少しでも思いやれれば、


その地域は少しづつ色を変えることができるのではないでしょうか。


今回は、立ち上がったスタッフさんたちの『この指止まれ』に


周囲が賛同してくれて、約1か月でTNRをすることができました。


こんな風にうまくまとまることばかりではありませんが


やってみないことには何も変わりません。


ひとりひとりの力は限りがありますが、中心から吹いた風は


いろんな人を巻き込んで大きな渦になることが


またひとつ証明された気がします。


後は1匹、間に合わず出産してしまった母猫の避妊手術を残すのみです。


それが済めば・・・・。


教頭先生や自治会長さんたちのお悩みが、軽減されるのではと思っています。


まだまだ餌をあげているだけの方の意識改革や


この広い場所には、まだわかっていない猫の存在などがあり


そこをクリアしないと地域猫活動としては成り立たないのかもしれません。


それでも、多くの立場の人が介入し同じ問題を共有できただけでも


成功例だと言えるのではないでしょうか。



★捕獲してみたら喧嘩傷などある猫もいましたが、


手術の際の抗生剤で傷が癒えています。


手術をすることで繁殖時の大きな泣き声も軽減され、喧嘩も減ります。


猫たちにとっても穏やかな生活になりますから、TNRは人にも猫にも


優しい取り組みだと言えるのです。


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野良猫の手術をするのに

2020-10-27 07:17:47 | 不妊手術・TNR
野良猫の問題は、日々後を絶つことはありません。


好きで守りたいと思う人もいますが、糞尿被害で悩んでいる人もいます。


好きだけれど、子猫がエンジンルームに入り込んで困る場合もあります。


だからこその、避妊去勢なのですが・・・・。


浜松市が用意してくれた予算が底をつきました。


現在申請し承認を得た用紙を持っている人も、延長ができませんから


その日ギリギリまでがんばってもらって、そこで終了です。


ですが、これから3月までまだまだ手術の必要な猫はたくさんいます。


子猫だけを保護しても、それではキリがありません。


意味のある活動なのですが、先立つものも必要です。


処分などという乱暴なやり方をする時代ではありません。


ですが、手術をするためには資金の確保も必要です。


今からの時期を乗り切るためには、何らかの手立ても必要だし


さて何かいい案はないものかと思います。


動物のことはどうしても後回しになってしまいがちですが


こんな鬱々とした時代に、気持ちを癒してくれるものとして


動物たちの存在は欠かせないと思います。


良い関係性を保てたら・・・と、いつも思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金木犀の香り

2020-10-26 05:40:37 | 風景・花によせて
幸せな香りがいたるところでしていたけれど・・・。


そろそろ終わりです。



この花の香りが終ると、とたんに寒さが本格的になります。


大好きな香りは嬉しいけれど


厳しい寒さに、外で暮らしている猫たちのことが不憫になります。


まして、夏の終わりから秋に産まれた子たちは


この朝晩の冷え込みで、命を落としてしまいます。


自然淘汰と言えばそれまでですが、どうにも気の毒に思ってしまいます。


生ませないことを1番の柱として活動していますが


切ない思いは毎年です。



金木犀の香りは、厳しい季節を告げるものでもあるわけです。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なつかない・・・猫

2020-10-23 11:23:37 | そらまめのひとりごと
子猫とひとくちに言っても、


産まれて間もない目も開いてない子も子猫なら


生後3~4か月経った子も子猫。


子猫と呼ばれるのは範囲が広いわけです。


その子たちを譲渡と言って他のどなたかに託すのに


里親募集をしていきます。


柄の好み、大きさ、病気の有無など様々な問題が出てきます。


中でも絶対的に重要視しているのが、性格です。


やはり、ある程度人になじんでいないことには


なかなかその子の良さをわかってもらえないことが多いです。


なつかせるにはいろいろありますが


まずは触られて好きな場所を早く見つけて、人に触られることは


嫌なことではないとわかってもらうこと。


おやつなどをあげて、人間は怖くないとわかってもらうこと。


好きなおもちゃがわかれば、それで遊んであげること。


毎日根気よく続けていれば、どこかでスイッチが切り替わるときがあって


そこからはどんどん変わっていったりするものです。


子猫だけが価値のある存在ではありません。


大人の猫の良さを理解できる方、今大変増えています。


怖がりの猫に対して、人間が怖がるとさらに猫は怖がります。


怖くないよって上手く伝えて、


人との生活になじむようにしてあげてほしいと思います。


また、里親探しは縁ですから


早く決まるケースもあればもっと時間がかかることもあります。


その縁は、ある日突然にやってきます。


まずは根気よく慣らしてあげてほしいと思います。


暮らす会の保護猫生活の最長記録は2年半。


ホントすごいことで・・・笑


4カ月の若猫がその頃はすっかり魅力的なナイスバディのお姉さん猫に。


でも、縁はあって今はとても幸せな家猫生活をしています。


たくさんの奇跡と思える話が目の前で起きて


泣いてしまったことも何度もあります。


あきらめない強い心がたくさんのエピソードを生んでいます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落ち着かない日々

2020-10-22 11:07:02 | 病気の話し/人間編
毎日、おかげ様で忙しく過ごしています。


猫に関わる、命に関わるということはそういうことなのかもしれません。


何もない・・・・ときがなくて、バタバタと落ち着かない日々です。


私事ですが、義母の容体もかなりかなり深刻です。


でも倒れてから1年と3か月がんばってくれました。


病院の先生にもいつ何時何が起きても・・・みたいに言われています。


病院は子どもと兄弟しか面会することができません。


孫にあたる娘は、それが悲しいと泣いていました。


義母の病室の窓辺に紅葉の木が立っていて、できることなら


美しく紅葉した景色を見せてあげたいんだとダーリンが言っていました。


その願い・・・・叶えてあげたいです。


わたしの父も、調子はなかなか上がってきませんが


真夏を過ぎたあたりから、少しですが食事を摂れるようになっています。


4人の親が今まで元気でいてくれたことは、何にも増して


幸せなことだったんだと思います。


お別れの時間も場所も選ぶことはできませんが


覚悟する時間をもらえていることに、感謝しています。


静かで穏やかで安らかな時間でありますようにと


祈っているわたしたちです。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

てんこ盛りのフードと謎のツーショット

2020-10-16 03:20:26 | そらまめの猫回り編
昨晩の猫回りは、おっとびっくりな・・・・。


相談者の対応に追われていたわたしに代わって、


ダーリンが行ってくれましたが、なぜかダーリンが行くと


必ずと言っていいほどいつもと違うことが起きるのです。


ボス猫クリーのうなり声に驚いて見に行くと、すぐそばに


キジトラのオス猫が・・・・。


年老いたクリーは普段は、かなり弱っているのかゆるゆるした


動きなのですが、全然負けていなかったようです。


恐ろしい威嚇の声と、素早い動きでキジ猫を追い立てて


道路の向こう側に追いやると、国境警備隊みたいに


自らの陣地と決めた境界線からしばらく見張っていたようです。


こんなに早く動けたんだと、かなり驚いたそうですが


長年君臨してきただけのことはあります。


で、なぜその新たなキジトラ猫が来てしまったかというと


びっくりするほどてんこ盛りのフードが・・・・(;^_^A


そして、そのすぐ近くには通称ピンクばばあと呼ばれる


ちゃりで餌をばらまいて歩いているド派手なおばちゃんの姿が。


フードを片付けはじめたダーリンは、何か文句を言ってくるかと


ちょっと気になっていたようですが、猫のフードよりも


今夜は・・・・待ち合わせだったようです。


近くのお好み焼き屋に、同じくちゃりで現れた男性と入っていったとか。


正直、この人が誰とどうしようがどうでもいいことなんですが


自分がてんこ盛りに置いたフードをめぐって、平和な場所に


争いが起きていることに気づこうともしないわけです。


もしかしたら追われた方が飛び出して


事故で亡くなることだってあるわけで、


そういうことをまったく想像もできていないようです。


食べきれずに片付けもせずに放置した餌には、


夏ならなめくじがたかりゴキブリやカラスも食べに来ます。


猫のフードが汚らしい代名詞になり、近所迷惑な場所になります。


フードを片付けて、周りをはいて水で流して・・・


わたしたちは毎晩それを繰り返してきました。


糞尿をするのがわかってる場所のウンチは、拾って帰ります。


ご飯を食べる・・・だけではないことを


しっかりと理解してほしいと思います。


追われたキジトラのオスも、生きるのに必死なんだろうと思います。


生きる場所を求めて、外で暮らす猫たちは穏やかではいられませんね。


だからこそ、ご飯のあげ方をきちんとしてほしいとお願いするんですが


なかなか守ってもらえなくて・・・・。


人間だって、外に出しっぱなしのご飯


食べるの嫌だと思うんですよね。一緒なんですけどね。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

システムトイレのご寄付/ありがとうございました

2020-10-16 03:17:35 | 会からのお知らせ
おかげさまで、必要数揃いました。


すぐに対応してくださったみなさま


心から感謝申し上げます。


*********************************************************************************


未使用、もしくはほとんど使っていないけれど


うちの子が使わなかったよ~みたいなシステムトイレの寄付を


お願いできたらと思います。


全部で3つあればいいなと思っています。


スタッフさんはほとんど普通のトイレを使用しているのですが


今回は特別にシステムを必要とする子が数匹おりまして


もし、寄付していただけるようならありがたいなぁと思った次第です。


どうぞよろしくお願い申し上げます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あっちもこっちも捕獲大作戦

2020-10-14 08:15:22 | 不妊手術・TNR
浜松市から予算をつけてもらっている野良猫との共生推進協議会。


今年度分は予算頭数にもうすぐ届きそうで、終了になりました。


無い袖は振れないわけですから、せめて9月末日に


申し込み受付ができた分までは、ぜがひでも捕獲して手術したいので


スタッフさんたち、やっきになって頑張っています。


延長ができませんから、申請して1か月。


相談者の方の問題解決のためにも、地域で暮らしていく猫のためにも


ご近所さんたちのためにも・・・・そして、産まれてしまって


無駄な命だと殺処分に持ち込まれる子の数を減らすためにも


せっかく浜松市がつけてくれた予算ですから、やりきりたいところです。


野良猫の問題解決は、やはり避妊去勢手術なくしては


考えることができないのです。


生まれて来た子の里親探しだけに重点を置くことはできませんし


それではいつまでたっても終わりません。


昨日も捕獲時、噛まれてしまったスタッフさんがいて


噛み傷はかなり腫れますから、今日は受診するように伝えました。


もちろん、こんなときのために保険にも加入しています。


けっこう、ファイターな女性たちの集まりです。


みんな、これからの寒い季節に向かって、どうしてもどうしても


赤ちゃんを産ませたくないと思っているのです。


それは、他の動物に捕食されることも、


もしかしたら母猫に育児放棄されるかもしれないことも、


事故にあって亡くなるかもしれないことも


飢えと寒さで死ぬかもしれないことも


容易に想像できるからこそのがんばりなのです。


相談者さんを励まし、やり方を教えて、時には叱咤激励し


そんなことの繰り返しです。


予算ももっと追加で欲しいと思いましたが・・・。


今年度は、猫のことよりコロナ対策が優先ですね。


それならば、与えられた中で精一杯やり切るしかありません。


浜松市の職員さんや、獣医師会の先生方とも


野良猫の問題に関しては話すことが良くあります。


資金的な問題もなんとかしたいねと、先日もお話ししたばかり。


今年度、半期で予算が無くなるのは本当に痛手です。


いろいろ、考えていかないと・・・・。


野良猫問題、本当に悩ましいところです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FIPを克服したオレオ君のお家から

2020-10-13 05:29:22 | 病気&事故の話し/猫編
クラウドファンディング終わりました。


お陰様で、お薬代助けていただけました。


本当にありがとうございます。



オレオは服薬期間が終わりまして、服薬後の検査でも、


FIPの症状は全くないということです。


1年前だったら100%亡くなっていた病気が、


こんなふうに元気になるなんてと言われました。


幸せなことです。


本当にありがとうございました。


あらためてお礼にうかがいます。


オレオは大事にしていただいていたことがよくわかる性格で


通院中もおとなしい子で、おりこうさんですねといつも言われました。




心配していましたが、お薬の効果があったようです。


飼い主さんの熱い想いと、医学の進歩のおかげで


オレオ君は命拾いすることができました。


本当に嬉しいです。


ですが、正直非常に高額なお薬です。


もっともっと手軽なものになってもらえれば、


輸入に頼らなくても国内で簡単に手に入ればと願います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まめちゃん☆またね

2020-10-13 04:21:25 | 天に還った猫たち犬たち
キジトラの女の子、まめちゃん。


会の里親さんでもあり子猫の預かりさんでもあるMさん宅に


ご飯をもらいに来るいわば外猫さんです。


手術をしたときは、なんとすでに手術済みでしたから耳カットのみ


目印にしてもらいました。


そのまめちゃん、今年の5月に一時体調不良になって


通院治療をしてもらっていました。



写真は、そのときのものです。


少し容体もよくなり、またいつもの日常に戻っていったそうです。


ですが、9月にケンカ傷を作って現れ、たぶんその傷の影響なのか


9月30日から姿を見せなくなっていたそうです。


そのまめちゃんが、意識朦朧とした状態で5日後に姿を見せたんだそうです。


あわてて保護し、すぐに受診。


点滴などしてもらったそうですが、すでに手遅れだと感じたそうです。


渾身の力を振り絞って、Mさん宅に戻ってきたまめちゃん。


最後の最後に、選んだ場所は彼女の家だったんですね。


何歳なのか、どこから来たのか、元はどこの子だったのか


何ひとつわかりません。


でも、Mさんのお母さんにまめちゃんと名づけてもらって


毎日毎日やってきては、ご飯を食べたり庭でくつろいでいました。


4年間、そうして過ごしてきた子です。



それまでのことは何もわからずとも、ただひとつわかるのは


最後はこのうちの子として看取られたかったということです。


徐々に体温も低くなってくったりしていくまめちゃんに


『頑張らなくていいから、好きなときにいっていいからね』と


話しかけていたそうです。


そして・・・・10月6日火曜日


まめちゃんは静かに天に還っていったそうです。


Mさんは、『野良猫まめ』じゃなくて『うちの子まめ』として見送れたこと


本当に良かった、最後までお世話できて良かったと。


そんな風に言ってもらえて、まめちゃん幸せですね。


そして、Mさんご家族もまめちゃんから幸せをもらっていたんですね。


室内の飼い猫とは、ちょっと違う感覚なのかもしれませんが、


かけがえのない絆が育まれていて、お互い大切な存在だったんだと思います。


死ぬ間際に戻ってきたまめちゃん。


どこに行っちゃったのかわからないままにしなかったまめちゃん。


それこそが、Mさんやご家族に伝えたかった『ありがとうね』だったのでは


と思わずにはいられません。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天候に恵まれて

2020-10-12 08:59:00 | そらまめのひとりごと
昨日の譲渡会。


天候に恵まれて、大勢の猫たちがトライアルに出発して行きました。


子猫の体調を整えて連れてくる預かりスタッフさんや保護主さん。


朝早くから準備して譲渡会の設営をしてくれる運営スタッフさん。


お昼も食べずに・・・・ですから、本当に大変なのですが


なんとか1匹でも縁づかせたいと、みんなが頑張ってくれています。


会場に寄付を運んでくれた里親さんたちにも感謝です。


ひとつひとつのことが、当り前ではありません。


こうして天候に恵まれたことも、知らぬ間に天が味方してくれたのだと


朝起きて空に向かって手を合わせてしまいました。


悲しいことも、嫌なことに巻き込まれることもありますが


いいこともたくさんあります。


きちんとまっすぐに自分たちのやるべきことをやっていたら


道も開けるんだろうと思います。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリー&みじか💛15歳おめでとう

2020-10-10 12:40:04 | そらまめの猫回り編
家猫ですら、15歳まで生きる子ばかりではなく


いろんな病気などで長く生きられない子もたくさんいます。


ですが、猫回りの最終地点で暮らすクリーとみじかのおふたりさん。



兄弟なのですが、この秋なんと15歳を迎えました。


野良猫で、ここまで生きるのも珍しいのですが


ともかくすごいことです。


2匹とも、母猫から受け継いだ賢さと慎重さを持ち合わせています。


人間には警戒しますが、大丈夫だとわかれば


かなりそばまで来てくれます。


ただし、一定の間隔はキープしています。


人間の食べ物は口にしませんねぇ。


雨がひどかったり、ものすごく寒い日は、お腹がすいていても


出てくることはありません。


身体が濡れたり冷やしたりしたら、それこそ命取りになることを


ちゃ~んとわかっているようです。


お祭りのときも姿を現しません。


さすがにこの年になると、ボスとして君臨していたクリーも


随分弱くなりました。



クリーがここにいたおかげで、他のとおりすがりの猫たちは


たまに見かけることはあっても居つくことはなく


テリトリーに入ることを許された猫だけが暮らしてきました。


去勢手術してあってもボスはボス。


猫の数が増えることはなく、全頭手術してきたこともあり


繁殖していくことはありませんでした。


つまり、徐々に徐々に減っていきました。


はじめのころ自治会の方やご近所さんになかなか理解してもらえませんでした。


根気強くTNRの説明を繰り返していました。


と言っても、わたし自身が暮らしている地域でも、知り合いがいる地域でも


ありませんでした。


自分が気になってやらなくちゃと思ったことがきっかけです。


自分に縁だったんだと言い聞かせ、中途半端が嫌いな性分もあり


ずっと続けることになりました。


野良猫のことを知りたいと思ってはじめたわけではありませんが


長い長い歳月が、わたしにいろんなことを教えてくれました。


気ままに、そしてずっとこの場を守ってきたクリー。


そして、喧嘩などにまきこまれないように注意深く生きてきたみじか。



この子たちを家に入れることが果たしていいのかどうか。


それでも、もし何かのきっかけがあって連れて帰ることができたなら


最期をそばで看取ることができたら・・・・。


何が正しいのかはわかりません。


きっと、そのときがきたらわかるのかもしれませんね。



今は、無事に15歳の誕生日を迎えることができたことに感謝です。


この子たちが生きててくれてることに、心からありがとうです。


ちなみに、この2匹は




ミルクちゃんの半年前に産まれた兄姉なのです。


この現場に来た時、すでに生後半年近くになっていて


野良化したこの子たちの里親探しをすることができませんでした。


タイミングの問題で、運命もずいぶん変わってしまいました。


そういうことのひとつひとつも、わたしのバネになってくれています。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒さ対策

2020-10-09 04:27:19 | そらまめのひとりごと
昨日はびっくりするほど寒さが増しましたね


暑がりのわたしも1枚部屋着を重ねました。


猫部屋の子猫や病気の猫たち、万が一風邪などひいては大変と


室温をあげて、あったかいフリース類を増やしました。


猫は利口で、寒いときはあったかい場所を、暑いときは凉しい場所を


よ~く知っているものです。


ただし、これは大人の猫の場合です。


子猫たちは、クシュンクシュンとくしゃみが出たり、


涙目になったり鼻水が出たり、悪化すれば熱で関節炎などの


症状が出てはじめてヤバ~ってなることが多いのです。


温度調節がうまく機能していないせいもあるでしょう。


元気がなくなる、食欲がないなどは風邪ひきのはじまり。


猫たちが知らせてくれるサインですから絶対に見逃さないで


お部屋の温度を上げるなり、ペットヒーターを入れたりしてください。


人間用の湯たんぽも、お湯を沸かす手間はかかりますが


電気代のことが気になる場合は、2カ所くらいにしっかり設置して


毛布などでくるんで置いておくといいかもしれません。


段ボールで簡易的に毛布を入れて猫ベッドを作る方法もあります。


カイロ、だんだん必要な時期がやってきたようです。


さて、室内で飼われている猫たちは対策が取れるのでいいのです。


部屋の中ならあったかい場所を探すことも、


風邪ひきの症状でお薬を飲ませてもらうこともできます。


外で生きる子たちにとっては、これからの季節は


どんどん厳しくなっていきます。


先日スタッフさんの担当してる方は、外でお世話する子たちのために


けっこうしっかりしたハウスを軒下に作ると話していたそうです。


確かに、室内に入れてあげられない事情もありますから


しっかりお世話してもらえるのはとっても幸せなことですね。


ただし、ご近所にできるかぎり迷惑をかけないようにしなければいけないので


トイレの設置などして糞尿の始末なども


並行して考えてもらいたいと思います。


猫って身分階級があるみたいな気がします。


関わった方がどこまで真剣に考えてあげられるかで、いろんな格差が生じます。


外で暮らす子にも、必要な対策を考えてくれる人がそばにいてくれたらと


いつも思います。


そうそう、わたしたち人間も寒さ対策しっかりしないといけないですね。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミルクちゃんが思い出させてくれたこと

2020-10-08 04:52:46 | お便り紹介
ミルクちゃんの里親のみいやんさんから久しぶりに連絡をいただきました。


寄付のご連絡でした。


みいやんさんご家族もミルクちゃんも、みんな元気だと聞きました。


ミルクちゃんは、今から14年と4か月前に


今も私が通っている猫周りの場所で保護に至った子です。



5匹の可愛らしい兄弟姉妹。


茶白が1匹、三毛が2匹、黒が2匹です。


お母さんはさび猫です。


頭のいいお母さんで、なかなか捕獲することができず捕まえるまでに


2年もかかってしまいました。


懐かしい日々です。


そんな思い出深きミルクちゃんの写真をいただき、


しばし見入ってしまいました。



きっとご家族の時間や空間に、何気ない日常に、


なくてはならない存在として位置づけられているんでしょうね。



14年歳半のミルクちゃんの姿は、


当時手探りで、いろんなことを自身に問いかけ悩み


そんな自分のことも思い出させてくれました。


と同時にちょっぴり自分のことをほめてあげてもいいかなと


思わせてくれました。


活動ははじまっていたものの、何が正しくてどうすればいいのか


熱くはなっていたけれど、続けることができるのかどうか


続くのかどうか、そんな幼稚な自分と戦っていた気がします。


振り返った道にたくさんの花が咲いてる気がします。


続いてくれる人たちもたくさん増えたと思います。


灯りの見えない道だったけれど、自分が決めて信じた道を進んでこられて


本当に良かったし、それこそが幸せなことですね。



この可愛さから、がんばる勇気をもらっていた気がします。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする