猫たちの様々な話を耳にするので、まさにこの世は
猫たちには戦場なんだと感じます。
わたしたちとて、どこの国に生まれたか、どんな親に育てられたか
どんな道を進み、誰とどう関わるかで生き方も変わってきます。
ただいつも思うのは、ここ日本なら
そして25歳くらい以上の大人であるなら、
自分自身の考え方次第で、自分の進むべき道も選んでいけるのです。
ですが、猫たちは・・・とくに小さな子猫は
自分の今後を自分で決めることなどできませんから
そこに関わった人間次第ということになってしまいます。
もちろん、子育ての名手の母猫にきっちり野良猫修行してもらえたら
それはそれなり生きることはできますが
待ち受けるのは厳しい現実です。
人に見つかってしまうと、その人がどんな人かで
命が線引きされてしまうのです。
エンジンルームに迷い込み、困り果てた方が会を頼ってきました。
かかる費用負担を奥様に相談し快諾。
お二人とも、処分や元に戻す選択はなかったそうです。
そんな人に見つけてもらえたら、この子の未来は明るいものになります。
もちろんオイルでベタベタの身体をきれいにするのは
骨が折れたなんて単語では言い表せない苦労だったのが
スタッフさんの日々の報告からわかります。
兄弟でいたのに、1匹しかたどりつけないこともあります。
後から、1匹は弱っていたから頼まなかったと聞き、悔しくて
眠れなくなることもあります。
3匹いて、2匹を保護できたのにもう1匹はママ猫が必死で連れて行き
結果、2匹は家猫になれて1匹は何とか見つけ出したときには
大きくなって野良猫として生きるしかないということも・・・。
せめてもの去勢手術をしてあげるしか道のないときもあるのです。
あと1か月待って手術しようねと言っていたまだ若い子たちが
寒さとともに急に姿を見せなくなることもあります。
小さな子猫の場合、待ったなしです。
がんばって佳き縁を探すと決めたなら、迷わず安全な場所に
保護してほしいと思いますし、
乗りかかった舟、この舟の運賃を払うのはあくまでも自分であること。
でもそれをやりきったらすべて自分の心の財産になると思います。
何かをやりきることで得る自信は、強いと思います。
せっかくそこにいるのなら、助ける、助け切る自分でいてほしいです。