そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

ダリアちゃん☆また戻っておいで

2020-09-28 16:17:33 | 天に還った猫たち犬たち
8月4日、猛暑の中、3匹の子猫がやってきました。


とある家の小屋で生まれた子猫たちでしたが、殺処分も致し方なしと


行政に持ち込まれました。


縁あってやってきた子たちです。



幸せになろうねといつも心に誓います。


それは、どの預かりスタッフさんも同じです。


すべてを助けることなど到底できず、それがわかっていればこそ


奇跡のようにたどり着いた子たちは全力で守ろうと思うのです。


3匹は猫風邪を患っていてお薬を飲んでいましたが


お腹を下したりすることもなく順調に育っていきました。



10日ほど過ぎたあたりでしょうか。


ダリアと名づけた三毛の女の子が、触るとびっくりするほどの高熱です。



お盆で病院は休診でした。


点滴と必要な栄養を少しづつ強制的に与えて受診を待ちました。


休み明けすぐに受診しました。


風邪が悪化しての高熱と判断されましたが、日を追うというか


時間ごとに落ちていくのがわかりました。


鼻からカテーテルを挿管して栄養も入れましたが、


少しでも身体を触ると泣き声をあげます。



痛みを伴っているんだというのがわかり、かわいそうでした。


18日は大事な会議があり、休むことができず・・・。


午前中はずっとそばにいましたが、病気療養中のダーリンに頼んで


出かけました。


出かけるとき、もう逢えないんじゃなかと泣きそうな自分がいましたが


『代わりにずっとそばにいるから大丈夫』


そうダーリンに背中を押されて出かけることができました。


会議後・・・・ラインを見ると


14:10に天国にいっちゃったよと。


そしてずっと看てたからねの文字は


にじんではっきり読み取れなくなってしまいました。


ひとりぼっちじゃなかったことにほっとし、感謝しました。


悪くなってからは、あっという間でした。


今までいろんな子を看てきたけれど、ある程度の大きさがあるのに


こんなに早く逝く子は初めてで


何が起きたのか戸惑うばかりでした。


病院で先生ともお話ししたのですが、原因は不明のままです。


力のなさを痛感し・・・・ダリアちゃんには申し訳なくて。


切り替えて頑張るしかないのですが、頭と気持ちが一致せず


しばし自分の中で悶々としていました。


子猫を見送ると、正直毎回子育てすることが怖くなります。


子猫たちの命の強さに感動し、命の儚さに謙虚であれと教えられます。



可愛らしく遊んでいた姿に報いるには、ただひたすらに続けるしかなく


もしまたダリアちゃんが戻ってきてくれるのなら、


今度こそその手に幸せな家族との赤い糸を握らせてあげたいと思うのです。



よくがんばったねダリアちゃん。



またね、また戻っておいでよ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サビ猫七菜ちゃんのこと

2020-09-28 14:33:31 | 天に還った猫たち犬たち
スタッフNさんのお宅のサビ猫の七菜ちゃん


糖尿病を患っていたのですが、8月14日


お盆の最中に天に還っていきました。


齢・・・10歳。


お別れするには早すぎて、Nさんご家族の胸中を想うと


かける言葉も見つかりませんでした。


鼻カテーテルをしお腹にリブレを着けて、がんばっていました。



七菜ちゃんがまだ小さな子猫だった時に、ご家族みなさんで譲渡会に


足を運んでくださいました。


Nさんご家族は、この子がいい、この子が可愛いと


ちょこんと座った1匹の子猫を選んでくれました。


正直、当時は今のようにサビ猫の個性的な色目を


好んで迎えてくださる方は非常に少なくて


初めて家に猫を迎えるのに、なぜサビ猫を?と不思議な気持ちで


見ていたわたしでした。


いっしょに活動するようになって、Nさんの人柄に触れて


この人は単に目先の可愛らしさだけで判断していないことがわかりました。


1匹1匹に注ぐ愛情が、本物です。


預けた子猫たちは、どの子もとってもいい子なんです。


里親さんのお宅に行ったときに、先方が苦労しないように


いろんな気遣いをして育ててくれていました。


教えられることがたくさんありました。


いつしかわたしもサビ猫が大好きになりました。


見る角度で違った表情を見せてくれることも


光のあたり方で変わる美しい毛色も、知れば知るほどに


素敵な個性なのだと思えるようになりました。



七菜ちゃんを選んだ時、すでに心の目が七菜ちゃんの持つ良さを


読み取っていたんでしょうね。


上っ面な、カレンダーに載ってるような猫をいい猫と


世間に洗脳されていた自分がとても恥ずかしく思えました。


わたしの根本も変えてくれたのが七菜ちゃんでした。


七菜ちゃんのおかげでNさんと出会うことができました。


そして、会の卒業生の中にはNさんの関わった子がたくさんいるのです。


その手がその声が・・・


たくさんの、今日が命日となったであろう子猫たちを救ってくれてきました。


七菜ちゃんの存在はとっても大きいのです。



ありがとうね、七菜ちゃん。


Nさんががんばれるように力を貸してね。



そして、またいつかね。


時空を超えてきっと逢えると信じています。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月27日の展示会・相談会のお知らせ/佐鳴湖北岸管理棟

2020-09-26 07:17:42 | 新しい飼い主さん探してます
9月27日(日)、展示会及び公園猫の相談会を
開催いたします。


約30匹の子猫・若猫たちが(今回デビューの子も含め)
参加予定です💛
浜松市内の各公園で保護された子猫たちが
たくさん参加しています。


11:00~14:00で開催予定です。


ただし、密度の関係で数組ずつ、時間を区切って会場内に入っていただきます。


マスクの着用も必須事項とさせていただきます。


猫たち、および猫の展示ケージには直接触れることのないように


お願いいたします。


またご家族全員でのご来場は避けて、2名様まででの来場をお願いします。


他のみなさまは外かお車での待機でお願いいたします。


また、まことに勝手ながら、他県からのご来場はご遠慮いただきます。


他県の方は、審査が厳しくなりますが気になる子がいた場合は


個別見合いで対応させていただきます。


事前にご予約をお願いいたします。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いきなり秋です

2020-09-23 19:39:31 | そらまめのひとりごと
暑さ寒さも彼岸まで・・・。


ということは、これからの季節は冷え込みが徐々に


加速していくということです。


つい先週まで暑くて冷房入れていたりしましたが


これからはしっかり暖房です。


小さな子猫には、すでにこの寒暖の差が体の負担で体調を崩します。


風邪をひいたり、腸内環境が乱れたり・・・いろんな弊害が出てきます。


室温設定。


子猫や老猫、病気の子がいるお宅は特にしっかりケアしてあげてください。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の余裕

2020-09-19 06:43:13 | そらまめのひとりごと
今週は何がなんだかと思うほどのハードな毎日でした。


いろんなことが次から次へと・・・。


病と戦う子たちのことがその中でも最も自分の中を占めていました。


気持に余裕がまったくなくなり、気が付くとため息ついてるわけで


そのたびに落ち着け落ち着けと言い聞かせていました。


少しだけ横になろうなんて思うと、あっというまに寝落ちしてしまいます。


本格的に布団に入れば、今度はなかなか眠りにつくことができなくて


かなりまずいサイクルです。


こうなるとますます疲れが溜まります。


気分転換する時間もないまま怒涛の1週間が過ぎました。


たぶん、すっかり抜け落ちていることも後から気づくのかと・・・。


ですが1週間過ぎて、開き直りも出てきたようです。


なんとかなるさ・・・・


いい言葉です。


気持にゆとりがないと人に気を遣うことも、優しくすることもできず。


重なるときは重なるものですね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろんな相談が降ってきます~( ;∀;)

2020-09-09 05:20:45 | いっしょに考えたいな
昨日も、各スタッフさんのところには盛り盛りの相談です。


すでにお話を伺って捕獲がスタートしてその結果やら


保護した猫ちゃんの今後の話しやら・・・・。


浜松市以外の方からもご相談を受けますが、正直こういう猫に関しての


活動は、できればそれぞれの地元で活動されている方や行政が


なんとかお話しだけでも聞いて、アドバイスしてあげてもらえないかなと


思います。


手術に関して言えば、各市町村で助成制度が異なるため


また野良猫の手術を受け入れてくださる獣医さんがどちらなのかとか


地元の方でなければわからない情報がたくさんあります。


保護した猫の里親探しにしても、浜松からの相談であふれています。


できることを確実にやっていくためにも


相談者の方のお住まいや、内容などきちんと精査して動いていこうと


スタッフさんにも伝えました。


問い合わせフォームからのメールも、きちんとご自身の住所などが


番地まで記載されていないケースはお断りしていこうと思います。


商売や仕事ではありませんから、すべてに対応はできませんし


会の決め事にそってお話しし、それではできないと思われた場合は


別の道を探していただければと思います。


9月10月は、お腹の大きな猫の相談、そして出産、


1匹だけはぐれた子猫たちを拾うケース、


雨風や寒さをよけるために車のボンネットに入り込む子猫が


徐々に増えてくる時期です。


11月に入ると、自然淘汰とでもいいましょうか。


朝晩の冷え込みで子猫は命を落としてしまうか、弱ったところを


捕食されてしまったり、事故にあったりと・・・・。


相談件数は、ぐっと減ります。


今がまさに、がんばりどきシーズンなのかもしれません。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子猫の鳴き声で

2020-09-08 04:30:56 | レスキュー
相談をいただいて、スタッフさんが対応してくれました。


良識ある方が友人に相談し、その友人がこちらに相談してくれました。


母猫にどうやら置き去りにされた子猫の鳴き声がして・・・・


見ればまだ小さな子猫が3匹。


猫は初めてで触ることもできずどうしたものやらということです。


どうやら猫に詳しい友人を頼っての相談だったようですが


現場を確認されていないため大きさも何もまったくわからない状態です。


相談者ご本人と話をしたい旨をスタッフさんが伝えます。


そしてご本人と直接やり取りです。


ワクチン代金と駆虫の費用を提示し、こちらで預かってお世話を


することとなりました。


雨の中、まずは1匹・・・スタッフさんから受け取りの報告をもらいました。


残った2匹が心配ですが、土砂降りの深夜


残りの2匹も無事に救出されて、遅い時間に受け渡し完了です。


200グラム無い生まれて2週間ぐらいのミルク飲み仔猫たち。


思っていた大きさよりかなり小さくてびっくりです。



脱水もしていたので点滴もしてくれました。


冷えた体を温めて、3~4時間おきのミルクに突入です。


わたしたちは場所や、育てる労力や、


現場に受け取りに走ることならできます。


ご本人が飼育するならアドバイスしたりすることもできますが


相談して来た方が、何もできないと言う場合は


わたしたちは何もできなくなってしまいます。


今回は、譲渡するときまでにする駆虫の代金とワクチンの費用を


いただきました。


ご飯をあげていたわけでもないのですが


そこの部分を受け持ってくれた相談者さん。


ミルク飲みスタッフさんが手をあげてくれたので


引き受けることができました。


こうして、そのときそのときのこちら側の受け入れ状況に応じても


対応が変わっています。


今日受け入れれば、明日の相談は応じることができず


限られた環境の中で、できることの提案をしています。


捕獲も同じです。


そのことだけをしているわけではありませんから


こちらも空きを作ってのお手伝いとなります。


相談してきた方自身ががんばらない限り、


その現場は何も変わらないだろうと思います。


相談すればすべてしてもらえると思っているとしたら、


そこは大きな勘違いですから、できることを提示させてもらいます。


ひとつの課題を解決するために、


みんなで力を貸し知恵を絞って動いています。


ですがその中心は、最初に相談してきたご本人。


最後まで走り切るのは、その人自身だと思っています。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

驚きの報告

2020-09-06 00:00:36 | 不妊手術・TNR
とってもびっくりで嬉しい出来事がありました。


さかのぼること、かれこれ12年か13年前にTNRをした地域。


なつかしい現場の付近からの相談でした。


いつのまにか室内に入り込んだ子猫をなんとか慣らして里親募集したいと。


さっそく担当してくれたスタッフさんといっしょに、


そのお宅を訪問しました。


子猫が開けた玄関から家の中に入り込み、うまく捕まえることができないし


ご飯も食べていないということでした。


逃げ回る子猫を急いで捕まえましたが、確かにすぐにはなつきそうもないし


第一ご飯をきっちり食べるのかがわからなくて、


1週間だけこちらで預かり、慣らすのが得意なスタッフさんに


お願いすることに。


この子のママ猫もいるということで、ご近所の方が餌をあげている現場も


見せてもらいました。


そのとき、以前このあたりのTNRをしたことがあってね・・・


みたいなお話しになったのですが、なんとどうやらわたしが手術した猫。


こちらの相談者さんのお宅で飼っていたんだとか。


室内に子猫が入り込んでから、姿を見せなくなってしまって


高齢だし心配しているというお話しでした。



まだ生きていてくれたことに驚き、また飼い猫として暮らしていたことにも


びっくりしました。


そして、それから1週間たち少し慣れた子猫をお返ししました。


ご家族で頑張って慣らして譲渡会に参加。


なんととっても素敵な里親さんが見つかりました。


と同時に、いなくなった高齢猫のマイケルちゃんが戻ってきたと連絡をもらいました。


今度は室内のみで飼いますと言っていただきました。



昔の写真がないかと探してみました。


たぶん、これだと思います。



今のように両方の耳をカットするのではなく


ピアスだったり片耳だけだったりと、術後の目印も模索中の時代でした。


手術に連れて行く病院も少なく、捕獲して数日は自宅に連れ帰って


日程調整をかけないといけないこともしばしばでした。


すべてが無我夢中だったあの頃のことを、


なつかしく思い出すことができました。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子猫わらわらの相談現場

2020-09-04 03:33:20 | いっしょに考えたいな
とある相談現場のお話です。


これまでもそこは何度か繁殖をしてきていたそうです。


コンテナの下や付近で獣か何かに惨殺されて


ばらばらになっていた子猫を見つけたこともあったそうです。


カラスに連れていかれたことも・・・。


身内の方がそれを見て心を痛めて、その家の方を説得。


避妊手術と子猫の里親探しの相談となりました。


かわいそうで餌をあげはじめたことが、こんな風に繁殖し


収拾するのがとっても大変になることを予想していなかったために


このお宅は正直パニックだったと思います。


家の物置から子猫が・・・1匹2匹・・・・あれあれ???3匹4匹?


次から次から総勢7匹です。


捕獲して保護する話にしても、その母猫たちの捕獲にしても


費用も掛かります。手間もかかります。


子猫を奪われた母猫の捕獲も、手間取ってしまい


思ったよりも大変です。


さらに、これで終わりかと思った矢先に


2匹の子猫が追加でいたことがわかりました。


長い間の活動経験から、ゆっくりゆるゆるやるのではなく


一気にがんばってしまった方が、この先とても楽なのですが


ご本人の心の整理がうまくいかず、ちょっとつまずきかけました。


昨日大元のママ猫の捕獲に成功し、無事に手術が終わり


繁殖をブロックできました。


この場合の心の整理・・・・とは、たぶん


猫の繁殖が思った以上に早く、恐ろしい勢いで増えること


そのスピードと数に怖くなったのではと思います。


また、都度スタッフさんと打ち合わせて


いちばんいい策を提案しているのですが、それが本当なのか


疑心暗鬼になったこと。


最低限かかる費用も数が多いとかなりな額です。


そのことも・・・ただの野良猫にと足踏みされてしまいました。


母猫の手術費用、子猫のワクチン代金駆虫代金。


ネットで調べてもわかることなんですが・・・頭で理解しても


現実に気持ちが追い付かずに躊躇してしまったのかもしれません。


子猫2匹に関しては現場に残すことになりました。


関わったスタッフさんは、残した子猫に後ろ髪ひかれる思いだったはず。


でも、最終的にはそれも相談者ご本人が家族みんなで決めたことです。


ゆくゆく無事に育ったら、あと3か月か4か月後


また手術をしないといけないことだけはしっかりと伝えて、終了です。


手術のための協議会の予算も、今年度はいつまで持つのかもわかりません。


たぶん来月には終わりなのかなと予測されます。


だからこそ、本人負担の少なくて済む今のうちにがんばって手術をと


お願いしているのです。


気の毒だとか可愛いと思ってあげ始めた餌が、とんでもない結果に


つながっていくことを、わかっているからの提案なんです。


また、子猫もいつまでも子猫ではありません。


どうか、同じことが起きないようにと願っています。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする