8月4日、猛暑の中、3匹の子猫がやってきました。
とある家の小屋で生まれた子猫たちでしたが、殺処分も致し方なしと
行政に持ち込まれました。
縁あってやってきた子たちです。
幸せになろうねといつも心に誓います。
それは、どの預かりスタッフさんも同じです。
すべてを助けることなど到底できず、それがわかっていればこそ
奇跡のようにたどり着いた子たちは全力で守ろうと思うのです。
3匹は猫風邪を患っていてお薬を飲んでいましたが
お腹を下したりすることもなく順調に育っていきました。
10日ほど過ぎたあたりでしょうか。
ダリアと名づけた三毛の女の子が、触るとびっくりするほどの高熱です。
お盆で病院は休診でした。
点滴と必要な栄養を少しづつ強制的に与えて受診を待ちました。
休み明けすぐに受診しました。
風邪が悪化しての高熱と判断されましたが、日を追うというか
時間ごとに落ちていくのがわかりました。
鼻からカテーテルを挿管して栄養も入れましたが、
少しでも身体を触ると泣き声をあげます。
痛みを伴っているんだというのがわかり、かわいそうでした。
18日は大事な会議があり、休むことができず・・・。
午前中はずっとそばにいましたが、病気療養中のダーリンに頼んで
出かけました。
出かけるとき、もう逢えないんじゃなかと泣きそうな自分がいましたが
『代わりにずっとそばにいるから大丈夫』
そうダーリンに背中を押されて出かけることができました。
会議後・・・・ラインを見ると
14:10に天国にいっちゃったよと。
そしてずっと看てたからねの文字は
にじんではっきり読み取れなくなってしまいました。
ひとりぼっちじゃなかったことにほっとし、感謝しました。
悪くなってからは、あっという間でした。
今までいろんな子を看てきたけれど、ある程度の大きさがあるのに
こんなに早く逝く子は初めてで
何が起きたのか戸惑うばかりでした。
病院で先生ともお話ししたのですが、原因は不明のままです。
力のなさを痛感し・・・・ダリアちゃんには申し訳なくて。
切り替えて頑張るしかないのですが、頭と気持ちが一致せず
しばし自分の中で悶々としていました。
子猫を見送ると、正直毎回子育てすることが怖くなります。
子猫たちの命の強さに感動し、命の儚さに謙虚であれと教えられます。
可愛らしく遊んでいた姿に報いるには、ただひたすらに続けるしかなく
もしまたダリアちゃんが戻ってきてくれるのなら、
今度こそその手に幸せな家族との赤い糸を握らせてあげたいと思うのです。
よくがんばったねダリアちゃん。
またね、また戻っておいでよ。