そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

この紋所が目に入らぬか~!

2023-01-31 21:26:49 | いっしょに考えたいな
最初は友人に電話が入ります。
高齢のおばあちゃんが、3か月前に見かけて餌をあげてしまった猫に
情が移り、里親さんを探してほしいという内容だったようです。
詳しく聞けば、2メートル以上接近できない若猫です。
1回目はお断りしたそうですが、またまた2回目の電話が入ったそうです。

手術の話しをしてあげてもらえないだろうかという内容で
こちらに回ってきました。
近くに済むスタッフKさんが対応してくれることになりました。

同居の息子さん夫婦は猫が大嫌いで、飼うなんて話はまったく無理。
そこでおばあちゃんは見かけた子猫にこっそり隠れて餌をあげているので
猫のことで自分を訪ねるのではなく、お友達だと名乗ってくれと・・・。
無理のある注文ですが、1匹だけのことだし
それでこのおばあちゃんも気持ちが楽になるなら
何より猫も身軽になって生きていけるのならと
スタッフKさんは、がんばってくれることになっていました。

・・・にも関わらず
おばあちゃん、まさかのキャンセルです。

理由は、心臓が悪いそうですが、捕獲に来ると思ったら
動悸がして怖くなってしまったんだとか。
実は猫のいる場所も自宅からは離れた高架下。

ここからは、すべておばあちゃんの自己弁護になっていきます。

スタッフKさんは
手術をしないままなら、餌もあげないようにお話をしてくれたそうです。
1日1回の少しの餌で、順調に大きくなるとも考えにくく
他にも餌場はあって、そこでご飯をもらっているのだろうと思われます。
それなら、コソコソおばあちゃんが餌をあげに行く必要もありません。

たった1匹の猫の手術。
しかも捕獲も、運搬もすべてこちらが協力する姿勢でいるにも関わらず
キャンセルとは・・・・。

これで本当に猫が好きで好きで、気になって気になってと言われると、
何を言ってるんだと思ってしまいます。
相談して来た当事者が、こんな逃げ腰及び腰では
わたしたちは何もできません。

友人にキャンセルの件を伝えると、申し訳なかったと謝っていました。
スタッフさんの時間を使う意味が分かってないと怒っていました。

ボランティアは自分の思い通り動いて、要求をかなえてくれると
勘違いしている人が多すぎて、うんざりします。
何でも屋ではないのですから、間違えた態度で臨まれると
こちらも対応できないわけです。

見かけてかわいそうだから引き取ってくれとか
保護して里親さんを探してあげてとか
しかも、自分は無理なのでとご丁寧に書いてあったりすると
どう回答していいのか困ってしまいます。

自分自身で何ができるか、やれることは何かを考えもしない人の相談には
応じることができないのです。

また、高齢者の紋所、犬がいますの紋所、猫は飼えないのでの紋所
これらを振りかざすのをやめてほしいと思います。
その紋所は効力を持たないことを
ぜひともご承知おきいただけたらと思います。




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野良猫で生きるということ

2023-01-31 07:40:10 | 天に還った猫たち犬たち
70代のご夫婦が、お庭に来る野良猫の手術を考えてくれました。
ある日、母猫とその子供2匹がやってきて
餌をあげてしまったそうです。
わたしたちによく相談をされるRおばあちゃんの
お友達のお友達です。

ご高齢の場合、積極的な手術をされる方と
餌はあげても知らん顔される方と極端に分かれます。

Rおばあちゃんは、野良猫の手術にも子猫の里親探しにも
大変積極的で、周囲にもTNRをすすめてくれています。
猫が大好きで、だから増やしてはいけないことを理解しています。

そのお友達のお友達にもお話をしてくれました。

今回は男の子の手術でした。
捕獲器を使わなくてもいいほどの慣れ具合です。
現場に出向いたスタッフNさんも可愛い子だったと話していました。



手術を受けたのですが、病院から電話があり
肝臓が腫れて、腹膜炎も起こしていて亡くなってしまったそうです。
最近元気がなかったそうです。

肝臓肥大と腹膜炎では、今回の手術の有無に関係なく
近い将来、命を落としていたのだろうと思いますが
大変可愛がっていて、この男の子のためにTNRをしようと
考えてくれたので、ご夫妻の悲しみを思うと苦しくなります。

室内で飼い猫として暮らしていたのなら
きっと違っていたのかもしれません。

野良で生きるということは、こういうことなのだと思います。
たとえお庭で餌をもらえても、病気に気づいてもらって
受診するところまではなかなかいかないものです。

それでも、今回の子のように
お腹いっぱい食べることができて、寝床など用意してもらえて
去勢手術も考えてもらえたのですから、随分恵まれていたと思います。

野良猫で生きる、外で生き延びるというのは
わたしたちが考える何倍、いえ何十倍も過酷なことなんだと思います。



この子の魂が安らかであるようにと願います。
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親を想う心

2023-01-31 07:34:56 | 探しています/保護しています

きっと素敵な親子だったんだと、胸が熱くなりました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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いりやあつしさん 追記

2023-01-29 22:49:17 | 探しています/保護しています
残念なことに、お亡くなりになっていたと警察から連絡を受けたそうです。
ご遺族様の心中いかばかりかと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

**********************************************

猫のことではありませんが、
今までいろいろご協力くださっていた方から
行方不明のお父さんの相談がありました。

どんな些細な情報でも構わないので情報を求めています。
この寒さです。とても心配です。


SNSなどでの拡散を希望しています。
ご協力、よろしくお願い申し上げます。


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7匹目のお家の子♡まろん君

2023-01-29 09:09:03 | 家族ができました
2018年、行政に殺処分ありきで持ち込まれた2匹の兄弟猫。
330グラムと410グラム。
まだミルクと離乳食を併用する幼い猫たちでした。
2匹とも、風邪の影響で片目が委縮したまま視力がありません。
可愛らしく美しく成長していきましたが、
理解してくれる方が現れるのか随分と心配したものです。

でも2匹いっしょでと言ってくださる家族が現れました。



Sさんご夫婦は、優しいだけではなく、強い気持ちのある方たちでした。

それから3年ほどたって、夏に1匹、冬に1匹迎えてくれました。



4匹の大所帯になりました。
みんなとってもいい子たちなので、ちょっとした猫カフェ状態を
満喫していたかもしれません。



ご実家に現れる野良猫のTNRにも取り組んでくださっていました。



とそんなある日。
昨年の夏休みのことです。
お子さんのお友達が公園のトイレの前で
生まれたての仔猫を見つけたそうです。



母猫が来るかもとそのままにしてきたという話を台風の翌日聞いて
いてもたってもいられなくなり見に行くと・・・。

そこには、落ち葉に紛れてびっしょり濡れた仔猫たちがいたのです。
抱き上げたら、泣いたそうです。



まだ生きていました。
病院へ駆け込んだそうですが、目は開いておらず、へその緒つき
ご本人はミルクをあげたこともなく・・・。



それでも何とかお世話をしようと決めて頑張ってくれたのです。



1匹は残念ながら3日後に力尽きてしまいました。
お世話するのが自分でなければ生き延びたかもと
ずいぶん落ち込んだそうです。

でもね。
いったん雨に濡れて冷えてしまった生まれたての身体では
たぶん誰が見ても同じだったと思います。

助けようと必死になったSさんのそばで天に還っていけたのなら
その魂はきっと安らかだったと思います。

その後無事に育った2匹は、お家の子として迎えることになりました。



ずぶ濡れで生き延びたラッキーな猫たちです。



で、こういう方のところにはなぜか傷ついた猫たちから
テレパシーでも送ってくるのでしょうか。
晩秋に、ご実家の近くで弱り切った猫がうずくまっていると話が
舞い込みました。



どう対応すればいいのか、
ずっと担当して来たスタッフNさんに相談が入りました。



負傷猫を扱ってくださる先生を紹介して
連れて行ってもらう運びになりました。
先生も随分親身にお世話して治療してくださいました。



さてさて、退院してからのこの子の先行きについて悩んでいました。
7匹目として迎えることができるのかどうか。
性格は、みんなとうまくやれるのかどうか。



お友達に里親さんになってもらえないものか、
見に来てもらう努力もされていましたが
結局はSさんご家族の7匹目としておうちの子認定してくれました。



まろん君と名づけられたこの猫は、いきなりS家の最年長猫に。
5歳ぐらいではないかという先生のお見立てだそうです。

極度の衰弱で、たぶんそのままなら
残された時間はあまりなかったと思います。
強運だったとしか言いようがありません。



どこで誰に見つけてもらえるかで、運命が変わってしまうわけです。
こんな勇気ある行動を取れる方ばかりではないことを
長年の活動でわかっているだけに、頭が下がります。

そういえば、Sさん母子が夏休みに、猫の活動のお話しを聞きたいと
わたしを訪ねてくれました。
自由研究のテーマに、野良猫のことを取り上げてくれましたが、
なんと☆銀賞☆をいただいたことを今回うかがうことができました。

親の姿勢を見て、子どもたちはいろんなことを学びます。
命に真摯に向き合い、考え、悩み、頑張るその姿から
心の奥底に大事な種がまかれたと思います。



そしてこの種は、きっといつか大きな大きな木になると思います。
お子さんの心に佳き種をまける親ばかりではありません。
どんな風に成長するのか、とっても楽しみですね。


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水道管破裂

2023-01-28 16:44:13 | そらまめのひとりごと
大寒波に気を付けてと、みなさんに言っていたのですが
にゃんと・・・。

ダーリンの実家(栃木県)で2階の洗面所の水道管が破裂して、
1階と2階の天井裏に水が回り、天井が落っこちると言う大惨事が・・・。
畳から何から水浸しで大変だそうです。

26日の夕方、隣で暮らす義妹が気がつき仰天した~ということで
ダーリンに電話がありました。

ただ、何というのかこの兄妹
こんな状況にも関わらず、けっこう落ち着いているというか
わりと冷静です。

あいつ(☚妹のこと)から電話来ると、ろくなもんじゃないな笑

送ってもらった動画は悲惨なんですが、起きたことは仕方ない
応急処置して、何とか乾くの待って対応するしかないよ
みたいな感じです。

かと思えば、実家の父はヘルパーさんの対応が冷たかったとか
気分が悪かったとか、ず~っと言ってます。
何人かいるヘルパーさんのひとりが、自分の気にいる話し方じゃないとか
なんとか・・・。

自分のことしか見えなくなってるから仕方ないけど
これって本人がいちばん疲れると思うんですよね。
介護に来る方も、しんどいです、きっと。
聞いてるだけで嫌になりますが(聞いてます)

物事のとらえ方で、やっぱり変わってきちゃいますね。
気をつけないと、自分で自分をどんどん追い込んじゃいますから
おおらかでいたいものです。

はてさて、そうは言ってもお義父さんの初盆、1周忌を控えてますから
家の修繕はしないといけないし、どうなることやら・・・なんですけどね。


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初めてだからこそ

2023-01-27 09:46:58 | いっしょに考えたいな
ここのところ、何週にもわたって
ワクチン接種も済んで不妊手術も済んで、あとはお家で迎えるだけの
若い猫たちが、小さいお子さんのいるお宅に迎えてただけています。

初めて猫と暮すんですが・・・と来場してくださいます。

昨年度もそういう傾向が高くて、親御さんの考え方も
地に足をつけているんだと感じます。
わたしの子供ぐらいの年代のみなさんですが、思慮深いと感じます。

何匹かお勧めしてその中で選んでいただくこともあり、その場合は
どの猫たちも、めちゃめちゃ人慣れしているということ。
性格に関しては折り紙つきです。
健康面にも不安のない子たちです。

遊んだり遊ばれたり、どっちが上でも下でもなく
友達とも兄弟とも先輩後輩とも・・・なんとも言えない動画や写真に
スタッフ一同ついつい顔がにやついてしまいます。

トイレの掃除を進んでお子さんがするようになったり
早起きしてご飯をあげてくれたり
宿題をしてから猫じゃらしで遊んだり
生活習慣まで一瞬にして変えてしまう力があるようです。

たかが猫されど猫です。

この子たちからもらうものは、かけがえのないものばかりです。
温かい毛玉の中には無限大のものが詰まっています。

もしも孤独を感じて淋しくなった時
1匹の愛猫がそばに寄り添ってくれることで
子どもたちはまた歩く勇気をもらえると思います。

心が昂って眠れない夜も、この子たちのおかげで
波が静まっていくのを感じてくれると思います。

大切にする心、慈しむ心、愛する心、大好きって思ってくれる安心感
どれも実際経験しないとわからないものばかりです。
幸せを手にできるのは、感じる心が養われてこそだと思います。

お子さんが抱きしめたり撫でたり、思いっきり遊んだりするなら
やっぱりちょっと月齢のある猫の方がいいんですよね。

その説明をわかってくださる親御さんが増えていて
とってもうれしく思います。
自分たちの暮しに合った猫を迎えていただけることが
仲良く楽しく暮らす秘訣だと思います。

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僕はデニコ

2023-01-26 12:09:34 | 病気&事故の話し/猫編
僕はデニーズって言います。
母さんがデニコって呼ぶんで、中には女の子だと思ってる人もいるかも。
でも男の子だよ。



僕はまだ小さい時に痙攣が起きて、MRIとかって仰々しい検査して
よ~く調べてもらったんだよね。
そしたら、『てんかん』って病気がわかったんだよ。

そっから、しばらくは何度も何度も痙攣発作を繰り返してて
そのたび母さんも父さんも、オロオロウロウロしてて。
自分でも何が起きたかわからないから、超焦った・・・💦

そのたび母さんが涙目ででっかい声で僕の名前を呼ぶんだよね。

だんだんお薬の量も調整できて、体も大きくなって、去勢手術もできて
今は普通の猫と変わらない生活してるよ。

だけど
ここのところの大寒波で、鼻がやたらつまって食欲が落ちる↷↷↷



いつもどんくさいこと笑われてるけど
匂いに鈍感なのはダメだって母さんが説教してくるんだよ。
心配症なんだよね。

母さんの手作りのあったかいもふもふにくるまって
寒さ対策してま~す。



お薬もちゃんと飲めてるよ。

みんなも寒さに気をつけて過ごすんだよ。

***********************************************************

デニコは、2021年5月20日にわずか200グラムそこそこで
行政に持ち込まれた子でした。
里親募集できる日を、
もしかしたらデニコにいい縁が舞い込めばと
望みは今もしっかり持って過ごしています。

預かりスタッフさん宅のお笑いキャラの愛くるしい猫💛
それがデニコです。


コメント (2)
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いくらちゃん♡もう少しだよ

2023-01-26 10:42:04 | 病気&事故の話し/猫編
昨年末、12月15日。
たぶんその日が命日になっていてもおかしくなかった小さな子猫。
行き倒れになって、まさに力尽きる寸前でした。

通りかかったのはE子さん。
きっと子猫には強運の女神が味方してくれていたんだと思います。
E子さんは今までもたびたび猫たちを助けて
自宅の子にしたり、里親さんを探したりして
彼女の中にほっておく選択肢は1ミリもないと思います。
愛情も、責任も、きっちりバランスよく持ち合わせた人です。
現在も8匹の猫たちと暮らしています。

自宅に連れ帰ってから、丸2日間昏睡状態だったそうです。



体重はわずか600グラム。
境界線を綱渡りするような時間だったと思います。

奇跡的に回復してきたものの、これ以上ない痩せた身体。
風邪もひいていて、白濁の残った目。
全身カビだらけ。
病院では丸刈りにして対応してくれたそうです。



E子さんにもうつって痒みとの戦いです。

真菌ははじめてのことでアドバイスをとご相談がありました。
真菌は長引きますが、お部屋をきれいにして、シャンプーしたり
薬を塗ったりしていくしかないため、焦らずこまめにケアするのが
いちばんです。
カビ以外の部分が安定した猫であれば、飲み薬もあるのですが
これはかなり強いため先生との相談になります。

人間にうつったカビも、受診してお薬を塗って
徐々に回復を待つしかありません。
お家の猫たちとは部屋を分けて、しっかり隔離もすることが大切です。



600グラムだった体重は2100グラムまで増えたそうです。
あともう少しです。



いくらちゃんがE子さんに出会ったということは
与えられた命をまっとうしなさいって
産まれる時に神様に言われてきたってことですね。

助かるとか助からないとか
命が大切だとかどうだとか
頭で考えてても、実際目の前に瀕死の猫がいたら
どう動くか、何をしようとするのか理屈じゃないって思います。

自分の環境とか、年齢とか、お金があるとかないとか
それも大事なことだけど、いざってときにはもっと自分を動かすものが
自分の中に養われているのかが大切だと思います。

特別な人が助ける側でいるわけじゃなくて
大切なことをわかってる人が、奇跡を起こせるんだと思うんですよね。

いくらちゃんの身に降り注いだ奇跡
いっぱい貼りついてた不幸と病気のお札は、
E子さんがカビのシャンプーしながら
ぜ~んぶ洗い流してくれましたね



いくらちゃん♡よかったね♪
今度はあなたがその愛らしさで、お返ししてく番だからね。

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22日のニャンニャンの日に

2023-01-25 06:33:53 | 家族ができました
素敵なことが起きました。
1月22日のニャンニャンの日に1匹の猫が
赤い糸で結ばれました。
その子はシラミだらけで、とある多頭の現場に暮らしていました。

昨年の秋、猫と暮す会に多頭の現場の猫たちのことで相談がありました。
地元の方とお話をしつつ、資金面も工面し、捕獲搬入の手はずも整え
TNRをしていくことになったのですが・・・。

現場には手術したら死んでしまうんではないかと思われる
状態がすこぶる悪い子が1匹いました。
その子がシラミだらけの今回の子です。



遠方でサクサクと捕獲と手術をしないといけなかったのですが
その状態の悪い子をどうしたものかと・・・。



スタッフTさんが、自宅で少し様子をみましょうかと申し出てくれて
連れて帰ってもらいました。

思ったとおりの激やせぶり
そしてノミとシラミのオンパレード。



もちろん体内にも虫が勢ぞろいです。
貧血もひどくて、まさに風前の灯といった身体でした。



11月30日に連れてきて、約1か月経った年末に
ようやく手術できるところまで回復しました。



お世話は大変だったと思いますが、そのおかげで命が救われました。

さてここから、寒さの厳しい時期にこの子をどうしたものかと
考えていました。
地元の方は、発砲スチロールを置いたり、毛布を置いたりすることは
構わないと言ってくださっています。
リリースのリスクを数え始めるといたたまれない気持ちでした。

そんなときです。
わたしの友人が(わたしと同じで変わっています笑)
家で見るよと言ってくれたのです。

普段はお仕事で猫たちを扱う商売をしています。
ビジネスですから、そちらには当然金銭が発生しますが
この友人の考え方が、とっても素晴らしいのが
儲けも考えつつ、儲けにはならない損得抜きの猫も
引き受けるというところです。
(心の得にはなっていると言ってくれます)

商売が順調で、かつ空きスペースがあれば、
今回のように気の毒な猫も引き受けてくれるのです。
真逆にも見えるこの行為をサクサクとやってのける男前ぶり(女性です)
お金をもらって引き受けた猫も、ボランティアで引き受けた子も
わけへだてなく可愛がっています。

どこかで還元することが徳を積むことだと、
人生の中で培って学んできたようなところがあって非常に魅力的です。
教えられることがたくさんあります。

連れて行ったときも洗濯ネットから姿を見た瞬間
『可愛い子だねぇ』と。
名前もハコベちゃんと決めてくれてました。
あったかいお部屋も寝床も準備してありました。



可愛いなんて言葉で、
ほめてもらったことは今まで一度もなかったと思います。

いちばん弱っていて、体中虫たちにいいように蝕まれていた子が
サクセスストーリーの主人公に大抜擢されました。
何が起きるかなんて本当にわからないことだと、わたし自身が不思議な
感覚になります。

スタッフさんたちが、みんなでがんばってくれた先に
こんな素敵なお話が待っていました。



ハコベちゃん、また会いに行くね
きっと、どんどんいい表情に変わっていくんだろうなぁって思います。
楽しみです。

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猫の恩返し

2023-01-23 09:20:43 | そらまめのひとりごと
昨日の譲渡会場で・・・ちょっと熱く語ってしまいました。
と言うのも、わたしからではなく向こうから
『猫って邪気を払ってくれる生き物なんですよね』と。

来場してくれたご家族のお父さんと話をしたのですが
そんな風におっしゃるわけです。

おお!摩訶不思議の世界の話をしても信じてもらえるんだと
ちょっと嬉しくなって盛り上がってしまいました。

こういう話は、お付き合いくださる方が限定されます。
信じる方向で聞いてもらったり、お話ししていただけないと・・・。

そして、ピンと来た女の子とのトライアルを決めてくださいました。

勘の鋭いお父さんなんだと思います。
きっと猫と暮すことで、穏やかな日常を手にすることができると思います。
邪気を払ってくれると信じてもらえるのならありがたいことです。
きっと家の守り神になると思います。

猫の持つ不思議な力を信じてくださって、嬉しくなりました。



またスタッフYさんが、飼い猫に心雑音があると
ちょっと落ち込んでいました。
Yさんは、生まれつき心臓に持病があります。

猫は自身の身を差し出して、愛する飼い主さんを守ろうとしたり
危機を回避させようとすることがあります。
(これも信じる信じないはおまかせします)

これまでわたし自身も経験し、また周囲からも
まさかの話しを聞いてきました。
たまたまだと思うか、猫の力だと思うのかは個人の自由ですが。

Yさんのことを大好きな心優しい猫が(美しいお花の名前がついています)
ともに重荷を背負いたいと思ったとしてもまったく不思議はありませんし、
むしろその方がとっても自然に感じます。

猫の恩返しとはよく言ったもので、猫たちはいたるところで
愛情を注いでくれた人にはお返しをする生き物なんだと思います。

大切に慈しむ心を、人は忘れてはいけないですね。
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やめる選択

2023-01-21 08:54:00 | いっしょに考えたいな
餌をあげているというご年配の女性からお電話がありました。
どうしても聞きたいことがありますとのことです。

ご相談の内容は、庭先にいたら男性に(たぶん近所の方だと思います)
怒り口調で言葉を投げつけられたそうです。

やっぱりここで猫に餌をあげてるんだな!
浜松市は餌をあげちゃいけない決まりがあるんだぞ!

それで、この方はその内容が事実なのかを知りたくて
連絡をくださったというわけです。

餌をあげる行為そのものを取り締まる法律はありませんが
餌をあげることで、猫を増やしてしまったり、糞尿の被害が起きたり
発情の声で悩む近隣の方もいらっしゃると思います。

搬入搬送のお手伝いはするから、手術をしませんかと伝えました。

そんな面倒なことをしなきゃならなくて、
年金生活の自分が、手術の代金出さなきゃならないなら
もうすっぱり餌なんてあげませんよ!

今度はその方が半分キレ気味で、餌をやめる発言です。

寒波も来るし、寒さと飢えでは気の毒だし
何とかがんばりませんかと言う言葉をさえぎって

猫の顔だってろくに見てないし、餌を置いておくと
朝には勝手に無くなってて、かわいそうだから施してたのに
なんだって周囲からわたしが責められるんだか・・・。
いいことして怒られるんなら馬鹿馬鹿しい!

で、電話をきられてしまいました。

一方的な話でしたが、この電話の主の餌をあてにしていた猫たちが
気がかりです。
どこかに分散していくのかもしれません。
どこにもあてが無ければ、行く末は見えています。

餌だけあげるのは、当然NGですが
今までかわいそうでご飯をあげていたのなら、なんとか手術する方向で
がんばろうとは思ってくれないのかと悲しくなります。

こういう話は今に限ったことではありませんが
大寒波の予報が出ている今は、どうにも胸が苦しくなります。

きちんとした考え方が、猫好きな人にも嫌いな人にも
定着する世の中になってもらいたいです。


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もしもシリーズ

2023-01-19 22:08:22 | そらまめのひとりごと
物の値段が高騰していて、すべてが値上げです。

猫たちの医療費も、お薬代も、フードも猫砂も
すべてお値段が上がってしまってます。

もちろん、人間の食べるものも着るものも何もかもですね。
ため息が出てしまいます。

今までみたいなわけにはいかないだろうなぁと
なんとなくそんな心配が脳裏をよぎったりするわけです。

弱気になってるわけではなく、現実問題と向き合わない事には
すべてが立ち行かなくなりそうです。

相談者の方が、費用面で頑張ってくれればいいのですが
そうでない場合は、会がかぶるのにも限界はあります。
となると・・・。
誰も手を差し伸べない子だったり、
お金はかけたくない人からの相談だったりすると。

開かずの扉を開けてまで、レスキューに入ることはできないだろうなぁと
漠然と思ってしまったり。
自己責任の言葉の意味をある程度理解してる人の相談にしか
応じられないわけです。

壁にぶち当たると、もしもシリーズが頭に浮かんできます。

もしも、超大金持ちだったらとか
もしも、大きな体育館みたいな建物を所有していたらとか
もしも、日本にアニマルポリスとかがいて、そのバックには
何とか財団とかのスポンサーがついてるとか
もしも餌やりの人たちに催眠術をかけられたらとか

これって現実逃避だwwww

かれこれ20年近く、もしもシリーズをときどきだけど展開させてみるわたし。
そして、結局のところ地道にコツコツとか言ってる日ごろを思い出し
現実の世界に戻っていくわけです。

もしもなんてありえないことを考えるより
真剣に値上げの波を乗り越える策を考えないといけないですね(笑)
ある意味、サーファーだゎ♪

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FIPで思うこと

2023-01-19 21:25:52 | 天に還った猫たち犬たち
FIP、もしくはその疑いがあるとされた猫たち。
先生も早め早めに、たぶんそうかも~の子たちにも
お薬を処方してくださいます。
外注検査の結果を待っていると、時間をロスしてしまうからです。

モルヌピラビル
今まではこれでかなりの子たちが復活を遂げたのですが
残念ながら、対処が遅かったとか、元々キャリアだとか
他の病気を持っていたりすると・・・。
残念ながら助からないこともあるようです。

絶対、の魔法の薬なんてやっぱり存在しませんから
そこはある程度覚悟も必要ということだと再認識しました。

先日、病院を紹介してほしいと問い合わせの合った他市のHさん。
ちゃとらの保護猫のかきねちゃんの受診をしたそうです。


通院時、たまたま居合わせたスタッフさんが撮影

通院し腹水も抜いてもらったりして一時は回復の可能性も
あったそうですが・・・。
約1か月過ぎた11月20日に天に還っていったそうです。

でも同時期に罹患した黒猫のクロちゃん。
この子は投薬開始が11月9日で約2か月過ぎた1月13日。
その日の診察をもって、寛解と言われたそうです。
1歳2か月の月齢で、元の体格も良かったことが影響したかもしれません。

死ぬしかないと言われた病気が、ここまで助かる病気になったことは
なんとも言えない嬉しいことですが
そうは言っても、薬の効き目は様々で
まだまだ致死率の高い病気なわけです。

わたしたちが想像すらできない未知の世界が
まだたくさん存在しています。

ですが、生きていれば病はつきものです。
飼い主さん、保護主さんが、どこまでどうがんばってくださるのかが
大きな鍵だと思います。
仮に命を落とすことになったとしても
その子に対して、その人ができる精一杯をやってあげたのかどうか
そこに尽きるのかなと思います。



かきねちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
かきねちゃん、がんばったね



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大寒波到来!!

2023-01-19 07:44:15 | 会からのお知らせ
今週末から気温が下がり、来週には大寒波の予報です。
猫は寒さが苦手です。
今のうちにしっかりと対策をお願いします。

昨晩預かりスタッフさんたちにも、対策を講じてもらうように
一斉に通知したところです。

預かりスタッフさんではないけれど、寒波を心配して連絡を入れてくれた
別の担当スタッフさんもいました。
自分のやっていることだけではなく、相互に情報を交換したり
気にしてくれたりしています。
これって素敵なことですね。

さて、万が一寒波の時に停電など起きたらえらいことです。
急な事態にあわてないように、あたたかい毛布を準備したり
カイロを購入しておいたり、人間用のカイロを用意しておくことも
転ばぬ先の杖ですね。

まだ生後半年未満の猫や、病気のある猫、老猫のいるお宅は
1℃の違いが大変なことになってしまいます。
それが10℃近く気温が下がるとなれば・・・。

ペットは物が言えませんから、
飼い主さんたちが気を付けて、守ってあげてほしいと思います。

外で暮らす猫たちには、命に関わるかなしい予報ですね。

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