グレちゃんは今年の春に譲渡したグレー白の大人猫です。
今年の春、引っ越しで置き去りにされたのではと思われます。
保護してお世話していたのは、近所に暮らすSさん。
そういう気の毒な猫に遭遇するとどうしてもほっておけずに
自宅に連れて帰って里親さんを探してきました。
そのグレちゃんを気に入ってくれたTさんとわたしは
これまた猫つながりの知り合いです。
グレちゃんが脱走してしまったのは13日のことです。
引っ越しして、まだ家にもなれていないグレちゃんは換気していた
お風呂場の窓から出てしまったようです。
マンションなので、同じ作りの別のお宅の同じ窓から室内に入り込み
その別のお宅では見知らぬ猫の侵入に驚き、お巡りさんに来てもらったそうです。
首輪のないグレちゃんは、野良猫と判断されて室内から追い出されることに。
侵入してしまったんで仕方ないとはいえ、見知らぬ人たちから追われ
さらに恐怖心をあおってしまったようです。
脱走の連絡をもらった猫と暮らす会の担当スタッフさんが
その日のうちに捕獲器を持って行ってくれました。
そのあたりを闊歩する野良ちゃんではありませんから
さほど遠くには行けなかったのでしょう。
その翌晩14日、すぐご近所の
今は使っていない棟の縁の下にいることがわかりました。
捕獲器をセットして・・・・・あとはうまく入ってくれたという連絡を待つばかりとなりました。
ですが、翌朝届いた知らせは逃げられましたという内容です。
でも、でも、またまたこの日、つまり15日
同じお宅の、今度は表側の畑に建てられてる小屋の下に入り込んでいると。
こちらのお宅のご主人が見つけて小屋の下をおおってくださったそうです。
Tさんがおやつでおびき寄せても、ちょっとなめてまたひっこんでしまい
そのうちまたまた小屋の隙間から出ていなくなってしまったと。
また・・・・。
すべての用事を返上し、16日の夕方捜査隊に加わることにしました。
グレちゃんの足取り日時を追って歩きました。
どこにいそうか、話しながら・・・・。
絶対に遠くには行っていないと思いました。
しばらく探して、ついにグレちゃんは昨日と同じ小屋の下にいることがわかりました。
3度目の正直です。
これでうまくいかないとまずいと、今度は慎重に慎重に小屋の周りをすべて
確実に覆って、1カ所にだけ捕獲器を仕掛けました。
捕獲器の入り口も、細工しました。
みんなで絶対に入ってよ~と念を投じ、あとは飼い主のTさんにまかせました。
夜の闇の中で、グレちゃんはその気を感じてくれたのかな。
いえいえ実際もうパニックもおさまって、帰りたい食べたい自分になっていたんでしょうね。
その後、Tさんの声に導かれて、捕獲器に入ってくれたと連絡をもらいました。
4日間の大冒険です。
無事に帰宅できて、お嬢さんにしがみついて眠る写真もいただきました。
本当に良かったです。
安易に窓を開けてしまったことは、もちろん対策してもらうように伝えました。
スタッフさんからも、すぐに病院に行くようにとアドバイスも受けたようです。
脱走は怖いですが、真剣に必死に探してくれたこと、ご近所にも話したこと
また、すぐにこちらにも連絡をくれたことが
無事に戻ってこれたことに繫がったと思います。
見つかった小屋の持ち主の方も、本当に親切で協力的でした。
寒さも厳しいとはいえ、まだまだ本格的な真冬とは違っていることもラッキーでした。
脱走してしまって、二度と会えなくなってしまうこともめずらしくありません。
自分たちのことを記事にして、他のみなさんが脱走に気をつけてくれたら
参考にしてくれたらと言ってくれました。
室内のみで飼ってる猫が脱走したら、絶対に遠くには行っていないです。
近くを徹底的に探すことが大切です。
猫は気配を消して潜むことの達人ですから。
そして、まずは脱走されないように、飼い主さんが日ごろから気を配ることが大切ですね。
好奇心旺盛の猫と暮らすということは、愛猫との知恵比べでもあるのかなと
そんな風に思います。
みなさん、脱走対策はしっかりできてますか???