そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

令和4年度活動報告

2023-05-03 16:19:38 | 会からのお知らせ
令和4年度(2022)の実績数がまとまりましたのでご報告いたします。


☆収支報告

収入  8,083,543円
支出  7,508,341円


☆引き取り数および譲渡会参加保護数

浜松市より引き取り            80匹
一般相談者および捕獲現場よりレスキュー 251匹
合計                  331匹


*飼育中死亡(病死) 22匹
 保護主さん宅で死亡  2匹


☆譲渡数

一般譲渡   289匹
個人譲渡    49匹
合計     338匹


☆猫の避妊去勢手術

浜松市の協議会の予算利用の相談者の支援に関わった頭数 236匹
猫と暮らすでの手術頭数(予算使用せず)         44匹
合計                         280匹



令和4年度は、多頭(10頭以上)の現場の相談が少なく
2か所のみでした。
そちらも地域のみなさまの協力、スタッフさんの協力のおかげで
把握できた子たちの手術が順調に進みました。

行政に持ち込まれる子猫の数も、前年度より減っており
猫に関わるみなさまの意識も、変わってきているのだと思います。

とは言っても、人の目に触れることもなく
終わりを迎えている子たちも数知れずいるのだと思います。
まだまだ繁殖を繰り返す地域もたくさんあるのも事実です。

少しづつでも良き方向に変わっていける世の中であるように
令和5年度も、みんなで乗り切っていきたいと思っています。

引き続き、猫と暮す会の活動を応援していただけたら
こんなにうれしいことはありません。
どうぞよろしくお願いいたします。

・仔猫を拾ってしまったけどどうしたらいいかわからない

・家に野良猫が来るようになったけど、どのくらいで赤ちゃんを産むの?

・餌をあげてしまった子を、自宅に入れて飼いたいけど、そんな方法あるの?

などのご相談があれば、悩んで立ち止まってしまわないで
猫と暮らす会にいちどご相談してみてください。
いっしょに、よい方法を考えていきたいと思います。

猫と暮す会メールフォームからご連絡ください。
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コトンまた会おうね

2023-05-03 07:53:14 | 天に還った猫たち犬たち
ラパンに続き、姉妹のコトンも逝ってしまいました。
4月23日のことです。
ラパン一人では逝かせないとでも思ったのか
それまで順調だったのに、いきなりぐったりしてきたと連絡をもらいました。

2匹とも、安楽死をされる寸前で、猫と暮す会に何とかならないものかと
やってきた仔猫たちです。



いったん冷えた身体は多臓器不全を起こしてしまった可能性もあります。

ここまで小さいと、獣医さんを受診することはあまりありません。
神の領域だとお世話をしています。
300グラムぐらいまで育つと、わたしたちは獣医さんを頼り
助かる手立てを探していきます。

母猫に育ててほしい大きさ・・・ここに挑戦しているので
正直、ときおり神に逆らう行為ではないかとさえ思うこともあります。

人に捕まってしまった不運な運命を跳ね返そうとすることも
育たないかもしれないと承知でお世話をすることも
思いあがっているのかもと真剣に考えた日もありました。

連れていかれる運命の厚い壁に、こんなちっぽけな自分たちが
穴を開けて光を通そうとしているわけです。

コトンとのお別れを告げる報告が届きました。

コトンが夕方にお空へ帰りました。



私が午後留守にしていたので、14:00のミルクは夫に頼みました。
いつもと同じくらいの量が飲めて、オシッコもしっかり出せたそうです。
帰ってキャリーを開けると、身体の力が抜けて、
浅い呼吸のコトンに驚きました。
そのままどんどん衰弱していくコトンを見ているしかできませんでした。
最後を見守る事ができました。
コトンは、いっぱいは毎回飲まないけど、
少しずつ成長していく子なんだなと思ってました。
いつも大きな声でかあさーんって呼んでたから。



たくさん抱っこして撫でてあげられて良かった。
短い期間だけど、精一杯生きたね。
コトン、ありがとうね。

Mさんがお別れしてくれました。
いっぱい撫でてくれました。
亡くなった時娘がちょうど来ていて、
「また会おうね」と小さな声で呼びかけてました。
ラパンも、たくさんの人に見送られました。
この子達は愛されるために生まれてきたんだと思っています。
寂しいけど、お空のラパンと仲良くね。



この想いが逝ってしまった子たちに届かないはずはありません。
この想いを受け止められる人が、こうした現実を
真剣に考えていくしかないのかもしれません。

ひとりが持てるものはほんのわずかです。
ひとりができることも限りがあります。
でも、できることをみんなで出し合えば、
必ず大きな力に変わると信じてきたし、今も信じています。

そして何よりも大切なのは・・・。
自分自身の中にある助けたいと願う心だと思うのです。
誰かにまかせて知らん顔できる人間に、なりたくないと思うのです。

小さなおちびさんたちと『またね』とお別れするたびに・・・。
教えてくれた大切なものなんです。


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小さなラパン☆がんばりました

2023-05-03 06:26:00 | 天に還った猫たち犬たち
4月17日の月曜日
行政から仔猫の引き取りの相談がありました。

はじめは1匹。
聞けば産まれてまだ間もない大きさです。
でも元気はあってミルクを飲んでいるという話です。
ミルク飲みスタッフさんと相談して依頼を引き受けることにしました。

しばらくすると、また電話です。
すると、実はあと2匹いて、もしできるなら頼めないかとのお話しでした。
先ほどの子と兄弟だというのです。

ミルクを飲む力があまりなくて、身体も冷えていたこともあり
ダメになるかもと躊躇して、先ほどは伝えなかったそうです。
でも、センターでも必死で何とかしたい、つなげたいと思う職員さんが
もう一度ミルクをあげたところ、吸い付いてきたということで
一縷の望みから、わたしのところに電話をしてきたそうです。

ダメかどうかは、神のみぞ知るところです。
やれるだけやっての話なら、それこそその子の寿命です。

わたしのこの気持ちを共有してくれるスタッフさんたちが
幼齢の子猫の預かりを引き受けてくれています。
お迎えに走ってくれるスタッフさんもいます。
こうして、命のリレーが始まっていくのです。

手渡されたバトンを落としたくないのはみんな同じです。
それでも、どうにもならないことも承知の上です。
まさにふけば飛ぶような仔猫たち。



昼も夜もない生活がスタートしました。
ラパンと名付けられた小さな黒い毛玉みたいな仔猫。

何度も何度もお腹いっぱいミルクを飲めました。



黄色いおしっこの色も他の子と同じになってきていました。
別のスタッフさんも、仕事のときはお世話に行ってくれました。
このままいけばもしかしたら・・・そう願って綱渡りの日々を過ごし
みんなで毎日の報告を見て、一喜一憂していました。



徐々に雲行きが怪しくなりましたが、それでもラパンはがんばっていました。
仕事から帰ってきたら、もういなくなってるかもしれないと
そんな気持ちとも戦っての生活をしてるスタッフさん。
文句も言わずに、うちに来てくれてありがとうを言い続けてくれていました。

20日の夜、スタッフさんの帰宅をちゃんとラパンは待っていました。
そして一晩いっしょに過ごし、自分に与えられた時間を
精一杯生き抜いて、天に還っていきました。
21日、10:20のことでした。

片方の掌に乗っかってしまうほどの大きさです。



そんな小さな身体で、生きたいと周囲に伝えることができるような
大きな声も出していました。
苦しさと戦う勇敢な魂も持ち合わせていました。

がんばりましたね。
本当に最期の時を迎えるまで、よくがんばりました。

お隣の方がお庭のお花を分けてくれたそうです。



どこでいつ産まれてきたのかわかりません。
ママ猫から最後にもらったミルクがいつだったのかも
捕まってからどれぐらいの時間が経過していたのかもわかりません。

でも、小さくても教えてもらうことは山のようにあります。
それがわかれば、知ってしまえば
野良猫なんてと馬鹿になんか絶対にできないはずです。
粗末になんて扱えないはずです。

でも残念ながら、目の前からいなくなりさえすれば
それでいいやって思う人が、まだまだ多い現実なのかもしれません。

大きくなったかっこいい黒猫ラパンに会いたかったです。
5日間、猫と暮す会の子でいてくれてありがとう。
優しい人間かあさんにも巡り合えましたね。

ラパンはフランス語でウサギを意味しているそうです。
名付けてくれた人間かあさんは、きっと元気で跳ねまわる姿を見てみたいと、
祈りをこめてつけてくれたんだと思います。

ラパン、またね。またいつかね。

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