ラパンに続き、姉妹のコトンも逝ってしまいました。
4月23日のことです。
ラパン一人では逝かせないとでも思ったのか
それまで順調だったのに、いきなりぐったりしてきたと連絡をもらいました。
2匹とも、安楽死をされる寸前で、猫と暮す会に何とかならないものかと
やってきた仔猫たちです。
いったん冷えた身体は多臓器不全を起こしてしまった可能性もあります。
ここまで小さいと、獣医さんを受診することはあまりありません。
神の領域だとお世話をしています。
300グラムぐらいまで育つと、わたしたちは獣医さんを頼り
助かる手立てを探していきます。
母猫に育ててほしい大きさ・・・ここに挑戦しているので
正直、ときおり神に逆らう行為ではないかとさえ思うこともあります。
人に捕まってしまった不運な運命を跳ね返そうとすることも
育たないかもしれないと承知でお世話をすることも
思いあがっているのかもと真剣に考えた日もありました。
連れていかれる運命の厚い壁に、こんなちっぽけな自分たちが
穴を開けて光を通そうとしているわけです。
コトンとのお別れを告げる報告が届きました。
コトンが夕方にお空へ帰りました。
私が午後留守にしていたので、14:00のミルクは夫に頼みました。
いつもと同じくらいの量が飲めて、オシッコもしっかり出せたそうです。
帰ってキャリーを開けると、身体の力が抜けて、
浅い呼吸のコトンに驚きました。
そのままどんどん衰弱していくコトンを見ているしかできませんでした。
最後を見守る事ができました。
コトンは、いっぱいは毎回飲まないけど、
少しずつ成長していく子なんだなと思ってました。
いつも大きな声でかあさーんって呼んでたから。
たくさん抱っこして撫でてあげられて良かった。
短い期間だけど、精一杯生きたね。
コトン、ありがとうね。
Mさんがお別れしてくれました。
いっぱい撫でてくれました。
亡くなった時娘がちょうど来ていて、
「また会おうね」と小さな声で呼びかけてました。
ラパンも、たくさんの人に見送られました。
この子達は愛されるために生まれてきたんだと思っています。
寂しいけど、お空のラパンと仲良くね。
この想いが逝ってしまった子たちに届かないはずはありません。
この想いを受け止められる人が、こうした現実を
真剣に考えていくしかないのかもしれません。
ひとりが持てるものはほんのわずかです。
ひとりができることも限りがあります。
でも、できることをみんなで出し合えば、
必ず大きな力に変わると信じてきたし、今も信じています。
そして何よりも大切なのは・・・。
自分自身の中にある助けたいと願う心だと思うのです。
誰かにまかせて知らん顔できる人間に、なりたくないと思うのです。
小さなおちびさんたちと『またね』とお別れするたびに・・・。
教えてくれた大切なものなんです。