龍の声

龍の声は、天の声

「虚空蔵菩薩」

2016-12-08 07:49:12 | 日本

虚空蔵菩薩 (こくうぞうぼさつ)は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。「明けの明星・金星」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、知恵の菩薩とも評され、人々に知恵を授けてくれるともいわれる。虚空蔵菩薩は、無限にして無辺、同時に全宇宙にあまねく、福徳と智慧とを蔵する菩薩といわれる。


◎概要

真言

「ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オン アリキャ マリ ボリ ソワカ」

「虚空蔵」はアーカーシャ・ガルバ(「虚空の母胎」の意)の漢訳で、虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味である。そのため智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰される。その修法「虚空蔵求聞持法」は、一定の作法に則って真言を百日間かけて百万回唱えるというもので、これを修した行者は、あらゆる経典を記憶し、理解して忘れる事がなくなるという。 元々は地蔵菩薩の地蔵と虚空蔵は対になっていたと思われる。しかし虚空の空の要素は他の諸仏にとって変わられた様で、また地蔵菩薩の独自の信仰もあり、対で祀られる事はほぼ無い。

弘法大師空海は、19才の時 室戸岬の波打ち際の洞窟(御厨人窟みくろど)で「虚空蔵求聞持法」を修した。
岬から1キロほど離れた海岸に、「御厨人窟 (みくろど) 」という海食洞穴がある。
この洞穴にこもり、虚空蔵菩薩への祈りを唱え続けていた真魚(まお・弘法大師幼名)の口に、ある日突然“光り”が飛び込んだ。
その瞬間、世界のすべてが輝いて見えた。
洞穴から見える外の風景は、「空」と「海」だけだったが、その二つが、今までと全く違って、光り輝いて見えた。そのときから、真魚は「空海」を名乗るようになった。

「光り」が入ったときに、空海は“悟った”。求聞持法を会得し、無限の智恵を手に入れたのである。 求聞持法会得に至るまで、空海は四国のけわしい山々で修行をするのだが、このとき修行したといわれるところが、「四国八十八ヶ所」のお寺になった。


◎行者用心

行者は修行中他の請待を受けず、酒、鹽(しお)の入りたるものを食はず、惣じて悪い香りのするものは食はず、信心堅固にして、沐浴し、持斎生活し、妄語、疑惑、睡眠を少なくし、厳重には女人の調へたものを食はず、海草等も食はず、寝るに帯を解かず茸等食ふべからず、但し昆布だけは差し支えなしと云う、要するに婬と、無益な言語と、酒と疑心と睡眠と不浄食、韮大蒜(にらにんにく)等臭きものを厳禁せねばならぬ、浄衣は黄色を可とす。どんな場所が良いか経中には、(空閑寂静の処、或は山頂樹下・・・・・ 其の像、西或は北へ向かう・・・)。見晴らしが良く東。南(西も開けていれば最上)は開けている。修行者は東方又は南方へ向かう。これは明星を虚空蔵菩薩の化身とし拝む為です。

道場は御大師様が修行なされた徳島県阿南市、太龍寺。室戸岬の御厨戸、神明窟や広島県宮島、大聖院。和歌山県、高野山真別所。奈良県吉野、宝寿院。香川県長尾町、当奥の院等等。

  










最新の画像もっと見る