龍の声

龍の声は、天の声

「先師の名言集④」

2015-10-25 07:07:25 | 日本

◎勝海舟の名言集


・いわゆる心を明鏡止水のごとく、研ぎ澄ましておきさえすれば、いついかなる事変が襲うてきても、それに対処する方法は、自然と胸に浮かんでくる。
いわゆる物来たりて順応するのだ。
おれは昔からこの流儀でもって、種々の難局を切り抜けてきたのだ。
それからまた、世に処するには、どんな難事に出逢っても、臆病ではいけない。
さあ、なにほどでも来い。
おれの身体が、ねじれるならば、ねじってみろという料簡で事をさばいてゆくときは
難時が到来すればするほど、おもしろ味がついてきて、物事は造作もなく落着してしまうものだ。

・上がった相場は、いつか下がる時があるし、下がった相場も、いつか上がる時があるもの。
その間十年、焦らず屈んでおれば、道は必ず開ける。

・事を成し遂げる者は、愚直でなければならぬ。
才走ってはうまくいかない。

・外交の極意は、誠心誠意にある。
ごまかしなどをやると、かえって、こちらの弱点を見抜かれるものだ。
功名をなそうという者には、とても功名はできない。
戦いに勝とうという者にも、とても勝ち戦はできない。
何ごとをするにも、無我の境に入らなければいけない。

・生業に貴賤はないけど、生き方には貴賤がある。
自分の価値は、自分で決めること。

・つらくて貧乏でも、自分で自分を殺すことだけは、しちゃいけないよ。
やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。
どうせなるようにしかならないよ。

・その人がどれだけの人かは、人生に日が当たってない時に、どのように過ごしているかで図れる。
日が当たっている時は、何をやってもうまくいく。

・何でも大胆にかからねばならぬ。
難しかろうが、易しかろうが、そんな事は考えずに、いわゆる無我の境に入って断行するに限る。

・人はみな、さまざまに長ずるところ、信ずるところを行えばよい。
社会は大きいのだから、それでなんの不都合もない。
敵は多ければ多いほど、面白い。
功名をなそうという者には、とても功名はできない。
きっと戦いに勝とうという者にはなかなか勝ち戦はできない。
これらはつまり無理があるからいけないのだ。
せんじつめれば、余裕がないからのことよ。

「先師の名言集⑤」


◎小林一三の名言集

・下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。

・金がないから何もできなという人間は、金があっても何もできない人間である。

・出世の道は信用を得ることである。
第一の条件は正直でなければならぬ。あの人には気を許すことができないと言われるようでは信用は得られぬ。
第二の条件は礼儀を知っていることである。
粗暴な言辞、荒っぽい動作では、これまた信用は得られない。
第三の条件は物事を迅速、正確に処理する能力があるかどうかである。

・頼まれた仕事を催促されるようでは、やはり信用が得られない。成功の道は信用を得ることである。どんなに才能や手腕があっても、平凡なことを忠実に実行できないような若者は将来の見込みはない。

・今日の若い人々は学校を出て就職する時、名の通った大会社に入りたがるが大会社に入れば一生楽に暮らせるわけではない。どこでも激しい生存競争はあるし、偉そうに振舞えても単なる機構の一部の上で踊っているかかしに過ぎぬ。

・中小企業に進んで就職する方がよほど身のためになる。中小企業で仕事をするということは、その目的がサラリーマンになることではない。将来独立自営の主になるのが
目的なので、仕事はその見習いが主になる。したがってサラリーマン希望で入ったら大いに当てが外れるだろう。むしろ月給はいらない、手に職を与えてもらう、その道の専門家に生き方を教わる心構えで入らなければならない。サラリーマンに限らず、社会生活において成功するには、その道でエキスパートになる事だ。

・ある一つの事について、どうしてもその人でなければならないという人間になることだ。百歩先の見えるものは、狂人あつかいにされる。五十歩先の見えるものは、多くは犠牲者となる。十歩先の見えるものが、成功者である。現在が見えぬのは、落伍者である。

・自分の長所を磨くことを忘れて、無理からに常識にのみよる行動をとる若い平凡人が
多すぎて困る。己を捨てて人の夢に働くのが却って向上、昇進の近道である。はじめて会社に勤めると、誰しもいちばん最初に交際するのは感じのよい人です。しかし、私はこれには反対で、まず感じの悪い人に勇敢にぶつかっていくことです。こういう人は打ち解けると、感じのいい人よりむしろ親切で、本当の味方になってくれるものです。



<了>







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