「自然法爾」(じねんほうに)
~親鸞聖人のおしえ~
について要約し記す。記す。
「物事は自然になるようになっていくし、それが一番いいことである」
日本には四季があるが、 春になれば自然に温かくなり、自然に花が咲く。
それは自然にそうなるのであって、だれかが努力してそうなっているわけではない。
それは、自然にそうなるべくして、そうなるのである。
そして、その自然の営み、物事の移り変わりこそ、仏の働きであり、仏の姿そのものである。
大体、この自分という存在を考えてみても、生まれようと思って生まれでたわけでもなく、育とうと思って育ったわけではないではないか。
そう考えると、こうして生きておるのも、すべては仏さまのお慈悲、ご加護のおかげである。
だから「ああか、こうか」と考えるのをやめて、その日、一日一日をただ精一杯生きよ。
喜びと感謝をもって事を為せ。
あとはすべて仏さまにお任せせよ。
もともとお前自身はお前のものではなく、仏さまのものである。
それを勘違いして我がものとして執着していただけのこと。
仏さまのものは仏さまにお返しして、心配することなく毎日を楽しく生きよ。