意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

クックロビン音頭もやるの? (アニメ感想)

2016-06-28 22:36:40 | アニメーション雑感2016 Q2






魔法つかいプリキュア!
第21話  STOP! 闇の魔法!プリキュアvs(たい)ドクロクシー! △+








てをつなごー






今のところ「2人はプリキュア」でやってきたからね
「キズナ」をあっためるのに関しては充分なところだ
それに相対するのが「光・闇」に分かたれた「魔法」ってのもわかりがいい。
強大な「暴力」には叶わないよな、それは分かりきったことだ
でもまあどうせなら「闇」の「魔法」とか使ってもいいかもな
ボスキャラが巨大化して肉弾戦中心になったのは「魔法」ってのより
「プリキュア」の流儀であろ、したがってまあ〆方もプリキュアの流儀で、ってことだね
よいものではあるけど「このプリキュアだからこそ」って程だったのか
と言われると疑問の余地はあるね、ただまあここまででも「半分」だからね
結論には早い、でもそれができること自体が珍しくなっているのよなあ。










コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG
第24話  君はまだ歌えるか とまとめ △+







何もかも皆懐かしい






けっこういろいろ「対立」してましたよね
最後は異人達が人間のセカイから旅立って
そしていなくなったその後に「超人」を懐かしむ「人間」の
勝手さってのはあるね。
「現実」と「理想」の対立を時間のベクトルをぎりぎり「懐かしい」
ぐらい以前に戻すことによって、うまくリアルに受け入れられる
土台をつくっていたとおもう。
この作品「超人」という異物を用いながら
かなり精緻に「昭和史」を描いていると思うのね
「過去」を舞台にした作品だとチョンマゲばっかり出てくる当邦においては
けっこう攻めている設定だったかとおもう。
そしてこんだけ前のめりな作品を描くにはかなり特殊な演出と画が
必要だったわけで、そこにこの作品がアニメーションとして活きる
意義があったわけで、そしてそれを見事に達成していたかとおもう。
しかしまあ「時代」を描くとか、おおよそ現在のアニメーション業界で
やる人がまったくいなくなってしまったよなあ
しかしまあいずれ現在の「ふにゃふにゃした」アニメ業界も
「そういう時代もあったのだ」と語られることがあるのかもしれない
その時に甦るのは何なのだろうか、ちょっとわからないけど。










ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
第12話  ネトゲの嫁は女の子なんですよ! とまとめ △++








「またネトゲものかよ」ってそろそろ言っていいとおもうのよね
ただまあ今現在ボク達が最もたのしんでいるモノのひとつで
そしてそれの持つポテンシャルは結構大きくて、そしていろいろな
切り口がある、この作品もそういうののひとつだった。
「ネトゲ廃人の更正」にあたり徹底的に「優しい」のが
当作品の持ち味だとおもうのね、「リアル」だと最初はそうできても
最後は「強硬手段」に訴えがちになるのに比べて
フィクション的な「ぬくさ」が徹底している、そこが気持ちいい
と、同時にルシアン君がその「ぬくさ」をメインで担っているわけで
それが「好意・愛情」になるのも無理からぬところではある。
「嫁がちょっかいを出される」あるいは「旦那が他の女と仲良くする」とか
「修羅場」的なところも「ネトゲ」で取り扱うのがうまいね
そう扱うことによって「うんざり」することなくそれでいて「ラブコメ」
のうまみを充分に楽しむことができる、というしかけだ。
逆に言えばボク達はもう「人間同士が直に面に向かうこと」に
耐えられるような神経を持ち合わせていなくて「何か」を差し挟まないと
「楽しく」人間関係を構築できないってことなのかもしれないね
アコのことを笑っていられないな。











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どっちも殴るつもりだったぜ (アニメ感想)

2016-06-23 21:13:47 | アニメーション雑感2016 Q2




学戦都市アスタリスク 第24話 再会 とまとめ △+







CPU・化け物と対人戦ではそれぞれ評価が違うよな
と、同時に「目的」とその達成の為にいろいろと「政治」が
からんでくるのが「学園もの」ならぬ「学戦」として志したなにかだろう。
こうしたあり方は「パワーゲーム」の消費のはやさを緩和して
「長く滞在したい場」というのを志向しているようにみえるわけで
上記に関しては一定の成功を収めていたような気はするね
まあ「政治的感心」を満たすラノベなんて数える程しかないから
そっちは「サブ」的なあつかいぐらいでいいだろう。
「おんなのこいっぱい」モノとしてもまあ合格点でたぶんその
「政治うんぬん」に振った分で少し切れ味が落ちているかもしれぬね
一番被害を受けたのはクローディアさんだな、たぶんw
とまあ綾斗くんのように「何でも出来る」っていう万能性が
当作品の特徴といってもよいのかもしれないけど
ひとつ足りないものがあるね、何かっちゅうと「学園」として
あまりにも寂しいかなあ、って思うところ。
他作品だったら「学園祭」とか無理矢理やっちゃうとこだったけど
こっちはもうすでに祭に参加しているわけで、そこまでやる余裕はないわな
と、同時に「学生」であることの「無駄さ」まで描き出すような
「余裕」は流石になかったような、そんな印象ではある。
まあそれは「アスタリスク・ワールド」として描き出そうとしている
巨大な何かが前提としてあるのなら「あり」と言ってもいいかもしれないね
それ自体が完成された「個」なのではなく、さりながら十分な質量の「部分」で
あるってこと、そういう現代的で、優等生的なあり方。











ばくおん!! 第12話  もしものせかい!! とまとめ!! △++







「みんなおりこうさんになっちゃった」という羽音の言葉が
ちょっと意義深いね、羽音のくせにw
そう、おりこうにやるのなら「目標もないけどみんないる部活もの」
でいいのよね、それがここ数年の流行だったし、それで何が悪いってことだ。
ところがここに「バイク」っちゅうブツが入り出すと途端に
それがブチ破られるというそういう「すごいもの」としての
オブジェクトのつよさがあるのよね。
年頃の女の娘がとたんにガラの悪い単語や趣味、汚れにまみれるし
自分が死ぬことも、人を殺すこともできるスピードに到達するわけで
そういうかつては「憧れ」で今は「ダサ」くなってしまった何かを
「女子高生」っちゅう強力な接着剤でもって仕上げたのが当作品だったのかとおもう
それも「馬鹿馬鹿しくなる」ギリギリのラインで攻めているのがよいのね
「まんが」⇔「リアル」の境目でのせめぎあいがある。
しましまあ以外と「走る」シーンはおさえめだったよね
むしろスズキのバイクをディスっていた時間の方が長かったのではないだろうかw
でもまあ「悪意」ではないわな、愛情の裏返しってやつだな、たぶんww
そういうのが納得できるのも「善」として扱う時の「女子高生」としてのつよさで
その取り合わせがと調理が上手かったのだとおもわされる。











ハンドレッド 第12話  仲間 とまとめ △(+)







ある種「完璧なはなし」だわな、このおはなし。
他の人が「さすがにちょっと」ってズラしてくるところを
全くブレずにやってのけるのがむしろ凄いというか。
「ウケそうな要素を繋げてハナシを一本つくりなさい」っていう
課題があればこれで満点に近いのではないか、とおもうね
まあそれは「なんちゃらクリエイター学園」では、という前提だけど。
問題は「深夜アニメ」界隈においては「こういうの」も
少なくとも商業的にはGOサインがでるっちゅうことのなのね
そういうことに噛みつくほどもう僕は子供ではなくったけど
むしろ何というか不思議な感慨なのね、設定は分かりきっているのに
それを視聴しているという「惰性」という言葉を使うなにか
そういうことができる程に1クールに作品がン十本もあるという
現実、それこそが「異状」なのかもしれない。










くまみこ 第12話  決断 とまどめ △+







まちは犠牲になったのだ







「田舎」を扱った作品は深夜アニメ界隈においては「はやりもの」
という位置づけだとおもうので、奇しくも当作品は「流行」に
沿っていたといえよう。その情景を巫女と熊っちゅう最小限の単位で
切り取るところはまず優れていたとおもうのね
「田舎もの」にコンプレックスを抱いて、それを抜けださんと
背伸びをするところも微笑ましく見られるわけで
んじゃーどこまでやっていいかっていうと調度この「アイドル」ちゅう
「都会モン」の「癒やし」になっているところまでなんだろうなあ、と思ったね。
それはもともとの長所を捨てて別の何者かになるっていうところで
非常にナイーブな部分になるところで、そこにまちちゃんぶっこんだら
まあこういうことになるのは分かりそうなものではある
この分裂症的な〆方はいわけない少女に圧力をかけるとどうなるかを
リアルにあらわしたものと皮肉にもいえるかもしれないねえ。
リアルっつえばよしお君の「村おこし」に対する姿勢もちょい生生しかったかもな
「やんないと村は確実に滅ぶ」って真剣さとやっていることの稚拙さのギャップが
このよしおっちゅう「空気の読めない」キャラには相応しいと言えばそうだったかもしれん
でもそんなことを期待していた視聴者が果たしてどれぐらいいたのだろうかね
それこそ「空気が読めない」ってことなんじゃなかろうか
長所を捨てて得るものが無かったっていうつらい終わり方だ。













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朝イチからがんばる気なんてないぞい (アニメ感想)

2016-06-21 21:15:55 | アニメーション雑感2016 Q2






逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!
第12話  逆転、そしてサヨナラ - Last Trial △(+)







「あんまし美しくないはなし」のように見えるんよなあ
いや、今更何を言ってるんだ、ってのはわかるんだ
「証拠」を隠蔽したり強奪したり、ハードボイルドのあり方だ
が、それにより対戦相手の「40年間無敗の検事」っちゅう肩書きがガタガタになるね
「ロジカリー」にてごわいのではなくて
「声のでかい大阪のおっちゃん・おばちゃん」的なウザてごわさだ。
というか「アニメーション」になることによって「ゲーム」から
どれぐらいアドバンテージがとれたのか、疑問があるね。
どんなややこしい謎も「原作」にそって24分やれば終わるという
そういういかん雰囲気があるのよね、もち論世の中の作品の大半が
「そういうもの」ということは分かっているんだけど
件を何時間もかけて、ブドウ糖を消費して解決した側からは
どうしても「意義あり!」っていいたくなる出来映えなんだよなあ。









ハイスクール・フリート 第11話  大艦巨砲でピンチ! △+








「大艦巨砲主義」ってのは「スモールイズビューティフル」ってあり方に
切り替わった現在の当邦からすると、まさしく「時代遅れ」の発想ですよね。
何らかの「設定」によってその「思想」から一時的にでも解放
されなければならないわけで、今回のようにバカスカでかい船から攻撃を
うけると、流石にそれも転換せざるをえないわけで、よいかとおもう。
もえちゃんの側から見るのもなかなか面白いね、むこうはむこうで
ピンチだったのであります、そしてこのおはなしは
みけ×もえ×しろの百合百合な三角関係がハナシの隠れた主題
だったのではないかとようやく思い至ったわけで
そうやって見るといろいろ腑に落ちるとこはあるのね
それは「おんなのこしかでてこないせかい」においては
太陽が東から昇るぐらい当然のことではある。











魔法つかいプリキュア! 
第20話  ドタバタでヤバスギ!魔法界に生まれたエメラルド! △+







「いきなりラスボスのとこにワープ」とかどういうゲームだよw
ヤバいと感じていっぺん戻るのがリアルだとおもいますww
校長が「魔法使い」してたなあ、ほんらいはプリキュアの2人にも
こういうことさせたいのだろうけどね、「格闘主体」っちゅう縛りが
邪魔をしているような、そんな印象をいつも受ける。
あとはまあ「成長のあかし」として集めるアイテムがあんまし
役に立っていないようなな、「魔法使い」ならいろいろアイテムを
駆使してたのしくバトルできそうだけど、それがドレスと
フィニッシュの彩りに終始してるのはもったいないとおもう
まあそれは作り手側の負担をまったく考えていない意見ですわな。
プリキュアシリーズとしてはいつもどおり「フィニッシュの技」が
効かないということが「ボス敵」ということの証拠ではある
そして傷つき倒れるプリキュアということでここまでは「いつもどおり」
ではある、ある意味見る側の「期待通り」ではあってあとはそれを
越えるかどうかだ。











三者三葉 第11話  チョコを食べまくる日 △+







「クリスマス」とか「バレンタイン」とか「いじりにくい」とこ
やってるのが女の娘いっぱいの4コマってかんじだわさ。
働かせたり、ネコいじったり、それだけだど「ふつー」って
ラインをちょっとだけ「おもしろい、かも」ってあたりまで
越えてくるのが当作品のもち味かとおもう。
その為の装置が「ライバル心」であり「薗部さん」ってかんじだ
ただまあ「選りすぐったことば」や「精緻な観察」にもとづいたものではなくて
「ちょっとおもしろいこと」をなんとはなしに提示しているような
感じなんで、突出してはいないわな。
「仲のよい兄妹」ってのは現実のすがたを鑑みるに
強大なファンタジーですわな、遠慮がないけど、悪意もない
そういう性善説がもっとも分かり易く提示されているということだ。










Re:ゼロから始める異世界生活 第12話 再来の王都 △++








またいっぺんに主要キャラクター増えましたなあ
通常の「ラノベ」ならそれでもいいのだけどね
「リバイバル」するっちゅーことはキャラクターの情報量も加増
するっちゅうことで、それは物語の円滑な進行を阻害する程の
圧迫感になりかねないともいえよう。
とまあそう分かっていながら「あえて」こうやってくるってことは
もの凄い高いところに着地しようとしている、ってことだよな、そのあこがれ。
もともと基本的に「リバイバル」しか武器が無いスバルが
エミリアたんっちゅーやんごとない娘に手をのばすって行為は
そういう飛躍を要求しているってことなわけで
ひさかたぶりに無力な若人が正当に無茶をしているおはなしを
見ている気がするねえ、軽口もそう考えれば納得がいくしな。





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クイズ番組でアニメの問題が出た時の気恥ずかしさ(アニメ感想)

2016-06-18 16:18:24 | アニメーション雑感2016 Q2








あんハピ♪ 第10話  7月20日~ 私たちの夏休み △+











ちーもちもちもちーもちも









本当にただただ「ふつうのじょしこーせーの夏休み」をやってるねえ
はたしてそれが記録に値するモノなのか
「不運」を通していつのまにか5人いることが当たり前になっている
そういう人間の関係の不思議さがあるからね、それは記録に値するかもしれん
あるいはそういう幸福を作中もっとも「不幸」なはなこがもっとも
正確に理解しているということなのかもしれないねえ。
あるいはこういう「なんも起きない日常4コマ」の繰り返しを見ることよって
僕たちのなんも起きないリアルな「日常」に対するリハビリみたいな
効果があるのかも、しれない。













ばくおん!! 第11話  じてんしゃ!! △+








「自転車」にまでケンカを売る節操のなさw
まああれだよね路上の共通項「より速い」ってことをめぐる
人間のちょっとした本能がむき出しになる瞬間のことだ
クルマや自転車に乗ったことがあるならみんな知っていることよな
そういうのがハナシをうっすらと繋げているね。
凜と恩紗の百合ばなしだ、いつもどおりスズキをディスりながら
唾液を交換するほどの仲ってことをアッピールしてるね
「けんかするほど仲がよい」という当作品の作風の一番分かり易いとこだ。














マクロスΔ 第11話  追憶 ジェリーフィッシュ △+









「葬式」と「葬送」だ、どっちも死者をめぐる行為なのに
その内容がずいぶん違うもので、そしてどっちにも意義がある。
死んだあとに生前の良い部分が次々見つかるのは何とも不思議で
そしてよくあることではあるね、そういうのが見つかるのもこういう場だ。
しめっぽいのが終わればあとは酒飲んだり、歌ったり、各自
思うがままにやるしかないわな、そういう人生のやるせなさを
どう解決するかってことを当作品はハヤテのような若造と
同じぐらいの若い視聴者に教えてくれているのかもしれん。













ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
第11話  他人任せで勝てると思った? △+










ネトゲとかで他人におんぶだっこしている時のつまんなさ、よなあ
「対人戦」って要素がでてきて、そこで「他者」の協力をあおぐ必要が
でてきて、で、そこで体験していることなんで、架空のリアルさですわな。
そして「裏切った」手合いもやっぱし普通に依頼を果たすことが
つまんなくなってそういう行為に手を染めているわけで
ものにもよるけどゲームっちゅう「限界」がすぐに見えて行動が
極端になりがちな媒介における「ちょっと生っぽいところ」を
当作品はうまく取り込んでいるとおもうね。
だからこそアコに「ただやられっぱなしはくやしいです」って
言わせられたわけで、まさしく「ネトゲをもってネトゲを制す」わけだ。
ま、もっともそれが成立するにはぼっちでは無理なわけで
ルシアンやマスターのような仲間がいて初めて成立するわけで
それは「ネトゲの嫁が女の子」であることに劣らず稀で幸運なことなんだろう。














ふらいんぐうぃっち 第10話 「料理合わずと蜂合わず」 △++!











このはなしは凄い、何がって「料理回なのに不味い結果や爆発」が無いことだ。
適切なアドバイスのもと適切に料理ができあがっていく楽しさがある
で、あんまり楽しすぎてごはんを作るのを忘れてしまうというwあるあるだ。
逆に真琴がお手伝いをする時は周りの人が丁寧に教えてくれるという
そういう「人が交歓することのメリット」ってのを「魔女」である真琴が
おしえてくれるってのがまあ皮肉ではあるかもな。
「自然」ですわなあ、やっぱり。あれは逆らっても仕様がないし
きちんとそれに従えば相応に報われる、そういうのがある
まあ偶にハチに噛まれたりするかもしれないけどな。







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3話目で絶望のズンドコに叩き落とすメソッド (アニメ感想)

2016-06-12 21:57:06 | アニメーション雑感2016 Q2





コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG
第22話  巨神たちの時代 △+








「等身大のヒーロー」→「鋼鉄の城」への「幻想への変化」
ってのはあったと思うんですよね、「科学の子」への期待
ジローはその期待を一身に背負っていて、しかも
「等身大」でありながら「巨神」でもあるというそういう矛盾もはらんでいる。
と、同時に「技術の未熟さ」がパイロットへの非人道的な扱いや
環境へのひどい破壊行為としてあるわけで、そういうのが「通ってきた道」として
ようやく受け入れられるものとして目の前に提示されているわけで
そういう「未熟者の葛藤」が「人間らしさ」として
「成長」をやめて白けきってしまった当邦の「この時代」には
奇異なものにうつるというわけだ、少なくともそう見えるぐらいには
「時代性」や「映像」と真摯に当作品は向き合っているとおもう。











甲鉄城のカバネリ 第9話  滅びの牙 △++








「自分達を脅かすモノ」になんとか対処できる力を持ったら
今度はそれを「使って」人間同士の争いに優位を得ようとする
まあ人間の業の深さよなあ。
設定がうまいよね、「金剛郭」や「駿城(はやしろ)」とか「江戸時代」が
ベースのとこに「脅威」が訪れることによって「技術」が
歪んだ方向に突出しているのが前提としてあるわけで
そしてそこでは「倫理」も当然偏向をうけるわけで
それを「倫理的」な僕等はしばしの慰みとして受け入れているわけだ。
しかしあれだねえ1話目の「理不尽によって無力に蹂躙される」って状況と
この「力を手に入れたモノが無力なモノを蹂躙」する画の似ていることよな
「力」が人を「救わない」という絶望だ、とりわけ当事者の無名ちゃんにとってはな。










坂本ですが? 第9話  坂本君と私の出会い/一番近くて遠い人 ○








こういう「小さいエピソード」を組み合わせた形式は当作品にはいいかもな
ひとつひとつのハナシの繋がりをもうけるのが難しいからね
それは「笑い」というものの性質が根本でもっている「物語」の
一連の「つながり」を否定するそれによるともいえよう。
と、言っておきながらBパートの茂美さんの一連の件は見事なものだったかと
そもそもこのおはなしは降ってくる「無理難題」をいかに斜め上に解決
するかってとこにうまみがあるわけで、「ふつーのおばちゃんが息子に
化けて高校に潜入する」っていう時点である意味勝利しているわけで
そこでの無様な様と坂本の神フォローが当作品において最高の落差を
描き出せているわけだ、そしてその上で自分が「母親」であるという
最も平凡で、そして似つかわしい結論をもってくるすごさがある。
こうやって見ると坂本は自分にメインライトが当たっている時よりも
誰かのフォローをしている時のほうがずっと面白いのがわかる。











文豪ストレイドッグス 第10話  羅生門と虎 △+








おや、ずいぶん「バトル漫画」でかつ「BL」っぽくなってますね
「文豪」であることのしがらみを断ち切って喧嘩しているような印象。
ここでは件の「原稿用紙」が出てくる演出もなりを潜めて
思いのままに暴れていたようなかんじですわな。
思えば「泉鏡花」が「女性化」したあたりからそういうスメルは
あったような、そんな印象ではあるね。
「女体化」とか現代のメディアにおける最もありがちで、かつ
「男性的」なものが薄くなっている時代性を顕す要素ですよね
その劇薬を盛ることによってようやく「まんがらしい」(あるいはアニメ映えする)
展開になったという印象があるね、「漫画」と「文学」がようやく交差
したような、そういう一幕だったかと、そして「海外勢」の参加決定ですね
ウチの国の「文学」が海外の影響を強く受ける傾向があったことを考えると
看過できない存在ではある。










キズナイーバー 第10話
好きな気持ちがむくわれないかもなんて重々承知の上だろ? △+








んなことは充分承知の助で、でもフラれたらイタよねえという
極めてわかりやすいアタマとココロの乖離ってところだね。
ちょっと前までは「人間的成長」という動機のもとに正当化されていた
それがいよいよ億劫になって曖昧にしだしたのが時代性で
当作品はそこに冷や水をかけにきているわけだ。
「無感覚」になった犠牲者を出してくるいやらしさは相当だね
それは「キズナシステム」で無理矢理にしろ「青春ごっこ」を
今までやってきたこのおはなしのもう一方の極地ではある。
そしてこのおはなしのヒロインが「他者の感情を全てモロに感じる」とか
これはこれで極端な設定であることが明らかになるわけで
まあ「共感能力」が高い人はいるわけで、そういう青春時代の
「ちょっと特殊な感傷」を「設定」として現前に顕す
「無理矢理さ」がまあ作り手側も「青春」してんなあといった印象。
でもまあ「オトナ」が青春するのは疲れるし、イタいし、大変だよな。








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あ(るきスマ)ホ (アニメ感想)

2016-06-07 23:17:22 | アニメーション雑感2016 Q2








クロムクロ 第9話  岩屋に鬼が嗤う △+







おおまけんのすけ→大負けの介







「戦う理由」を求めて、「とりあえず」ってとこまで到達
こういう場合「守るべきモノ」とかどうとか「追い詰めて」いって
無理矢理パイロットを乗せちゃうのが多いけど
由希奈にとって懸案だった「父親」とのことを少し整頓して
そこでできた余裕でパイロットをやってもらう、といった段取り
しかも直接父ちゃんに説得してもらうわけにもいかないから
こういうものすごい遠回りなやり方でやるという
まあ年頃の女の娘に対する態度としてはこれぐらい慎重でも
いいのかもしれないねえ、というかこの富山のよいアニメーション会社は
「キャラクターを丁寧に扱う」ということにかけて一歩先んじている
ってところはあるかもしれんね、殊に「青春モノ」を扱う時には
その演出じたいが物語と深い繋がりをもってココロを動かしているかと。











坂本ですが? 第8話  文化祭はグルーミー △(+)








「高校生にもなって文化祭にマジになるなんてダッサ
でもクラスメーツと楽しくはやりたい」っちゅう気持ちはわからんでもない
坂本みたいにはっちゃけてればそういう照れもないんだろうけどねえ
というあたりがちょっと生生しいし、自作自演の動機にもなる。
ただまあ今回みたいな「ガチ」な「敵」とかつくるのはどうなんだろうね
このおはなしは「つまらない日常」を「スタイリッシュ」に壊すことがうまみ
だとおもうので、ガチに坂本を陥れようとするのは
その日常性を崩すので少し切れ味が落ちるかとおもう
まあそういう敵なしでハナシを続けるのは相当大変だけどな
人ごとだからいくらでもいえるってのはある。











ふらいんぐうぃっち 第8話 「常連の鳴き声」 △++!






「癒やし」ですわなあ、最近はあんまし言わなくなったから
また使いやすくなった単語やね、当作品を評価する時には便利な言葉よな
この作品、けっこう「間違う」のよな、魔法を失敗したり
親子を間違ったり、「ワン」って言ったり、でもぜんぜん嫌じゃない
むしろそれが「楽しい」というそれこそ「すてきな魔法」そのものだ。
つまりは「魔女」の「魔法」を楽しむのではなくて「ヒト」ではない
ヒトたちのちょっと特殊な視点を「東北」っちゅうすてきな場所で
共有するってことが当作品のもち味でそして
そういう「空気」はぞんぶんに醸し出せているとおもう。


・・・ってとこでも充分満足なんだけどCパート
雄大な自然を墨一色に染め上げるとか、茜姉さんがやってくれましたな
「びっくり」も魔女らしく提供できるとか、すごいです。











ハイスクール・フリート 第9話  ミーナでピンチ! △+









「武藏」との前哨戦みたいなものですな、でも充分強敵だ。
今まで結構危ない橋を渡ってきたからはれかぜのクルーもみんなミケちゃんみたいに
度胸がついてるね、じゃなきゃできない作戦だしな
本来は1回ぐらいつまづくとこがあってもいいのだろうけど
1クールではそこまで余裕がないし、最初にだいぶん痛めつけられてるから
一気にいってもそこまで問題は無いだろうといったところだ。
それが終われば新しい友との出会いと、そして短い間にできた友との別れだ
こう考えると「陸」でつくる関係性とは違う関係性があるということだ
できればもうちょっとゆっくりそのあたりの交流をあたためてもらいたいとこだが
いかんせん「1クール」という縛りでそれをするのは難しいということだ
「最初から仲良し」でないとそれを暖めるヒマすらないというのが
今アニメを視聴するってことなのかもしれないのう。











三者三葉 第9話  カレーは二日目 △+








薗部さん自分が「腐っても元メイド」って自覚してたのねw
ただまあ「純粋なメイド」っちゅうのが現行ではもう
時代に遅れてしまっているってのはあるかもな。
この「文化祭」ってイベントももうさんざやり倒してしまっていて
「どう刺激を与えるか」ってのに苦心するってことやね
で、結論が「カレー+ゾンビ+汁」ということに
どうしてこうなったw
双葉が今回かわいいね、辛いモノ食べられないとか、おばけ怖いとか
今まで天衣無縫キャラだったから急にベタな女の娘設定が足されて
調度いいバランスになったんではないかとおもう
あと葉子さまも今回の文化祭でだいぶんクラスになじんだのではないかな
これでストーカーも一安心だろうw









くまみこ 第10話  それってアイドル!? △++








INK(いなか)1







あれだなあ「MD」の設定がここで掘り返されたという
ここで使わないともう使う場所がないということかもしれんw
「音楽」が「どこでも持ち出せる」ようになって気づいたことは
そもそも「外で音楽を聴きたい人がそんなにいない」ってことだわな。
「電子機器」がよくわかんないのにとりあず「ケータイもちたい」
ってとこが女の娘っぽくてかわいいです。
「村おこし」のしょっぱさとか「隣村とのバトル」とかたまに妙に生生しいのうw
それこもこれも「まちかわいい」で全てなんとかなるのよね
電波なくても、コンビニがなくても、まちさえいればいい、そういうものだ。






あ、あとCMで久しぶりにチャイカが「うい!」っていってたなw
ずいぶん久しぶりに聞いた気がするよ











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もしもしポリスメン? (アニメ感想)

2016-06-01 02:09:57 | アニメーション雑感2016 Q2






ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
第8話  ネトゲの旦那を諦めると思った? △+








皮肉なことに「アカウント乗っ取り」が
ネトゲ部のみなさんを一致団結させてますねえ。
復讐を果たすべく寝食を惜しんであれやこれや仮想現実の世界で
「リアルに復讐」する為に行動するスガタはもはや
「仮想現実」が「切れない」世界になってるともいえよう
それは「嫁」が「切れない」ということでもあるし
だから「もう一回ケッコンする」とかいうすんごいハッピーな画が
とれたわけやね、しかも今回はいろんな方々の祝福ももれなくついてくるという
こんだけ現実と理想が交差しちゃったら「それはそれこれはこれ」
っちゅう2分法はおよびじゃあないわなあ
そしてそれは「ネトゲ」っちゅうものを題材にした作品が
「所詮はつくりもののハナシ」であることをクリアするっていう
自分で自分に課しているハードルを越えている、ということでもあるかもしれん
あとはどうするんだろうね、ここまででもいいし、あるいはもう一歩いけるかね
アコとの仲もさ。










甲鉄城のカバネリ 第7話  天に願う ○!








7話なんで「七夕」のはなししたのね、そのゆかしさ。
しかしまあここまで本当に「地獄」だったからねえ
このつかの間の平穏のありがたみが尋常じゃないわな
「短冊に願い事を吊す」って個人的にはインスタントすぎて
あるようなないようなつまらないイベントだと思っていたけど
さすがにこの状況でそんな空気の読めないことは言えねえですw
もしかするとアニメ史上最も優れた「七夕回」だったかもしれない
あああとおまんじゅうをつまんでた菖蒲さまがパないかわいさだったね
緊張が緩むとこのさらに最も弛緩したところに彼女を使うのは正しい判断だ
と、同時にむつかしい交渉の間にもそういう余裕があるという
上に立つモノとしての貫禄がついていることもわかるわけでうまいぞ
いやまんじゅうがじゃなくてなw











学戦都市アスタリスク 2nd SEASON 第21話  決着 △+







勝負に半分、勝った後に半分か
いやいちゃもんがつけたいわけじゃなくて
「まだ」1話まるまる勝負に使うほどの「やばい闘い」では
ないってことなんかもしれないね、アニメはとりあえずそこまでだ。
人間は基本同じ「人間」と戦うとき最も興奮するから(業の深い生き物だ)
「ロボット」と戦うってのはいろいろと苦心がいるとこなんだよね
「わけわからんシールド」とか「合体」とか技の競い合いっちゅう
要素をないがしろにする要素ががっぱりでてきてそれを
同じぐらいわけわからん理論武装して勝ったようなそういう印象
いろいろと「ラノベだからなあ」っていうのに抵抗している当作品だけど
この決勝はそこを凌駕していたとはいいかねるのではなかろうか
あとはお約束のヒロイン陣の祝辞だ、もちろんレスターさんも含んでなw











あんハピ♪ 第8話  7月11日 戦う期末試験 △(+)








「地下1000m」なら人型決戦兵器とかいてもおかしくないねえw
4コマ的「日常」のカウンターとして「不運」が設置されている当作品と
その「克服」のためのあれやこれやのどたばたがだいぶん極まってこうなった。
しかしまあこれだと「運(命)」というある意味最高の「リアル」って要素を
常に蔑ろにしているともいいかねなくはないわな、実際に熊本で
地震の被害にあった人に「当作品でも見て頑張って下さい」などと
口が裂けても言えぬもの、お門違いもはなはだしいことだけどさ。
あとはまあ突き抜けていって最後はプリキュア的に締めたね
そしておそらく「プリキュア的なもの」が今現在最も強力な
「ヒロイン」のカタチの一つなんだろうということなんだろうと思った。












ばくおん!! 第9話  しんにゅうせい!! △+








バイクに賭ける青春、略して「バイ春」






新入生が「中野」とか、んーどっかで聞いたことがあるような(・ω・)
こんな感じでけっこうがっちり某作品を正確にトレースしつつ
かけ算項目である「バイク」もきっちりやってくるから
ぼくらのあずにゃん(言っちゃった)が超高校生級の痛い娘にw
でもまあこの「けい●ん!」も「バイク」もどっちも全く捨てない
態度が当作品のうまみになってるよなあ
その結晶がこの2代目中野さんちゅーことだ。
あとはまあ校長の若かりしころの回想シーンがなにげに
時代考証がしっかりしてるね、出てくるクルマ・バイクはもちろん
「ベル友」とか「やまだかつてない」とか、おっさんにしか分からんw
まあこんな感じで「はやりものではなくなったなにか」をすることの
羞恥をたのしむってのが「バイク」っちゅう項目を通して達成されているね
そしてそのことによって「ちょっと前に大流行した何か」を取り扱うことの
いやみが緩和されているというしかけ
おう、もしかしてアタマいいんじゃないのか、羽音みたいにさw











マクロスΔ 第9話  限界 アンコントロール △+







こんだけ動脈が浮き出たのを見るのはピッコロさん以来かもしれんなw
「限界を越えた」という表現としては古すぎて、逆に新鮮といったとこ。
あとはまあ微妙に芽生えかけている恋心がアンコントロールというしかけやね
このへんはあんましあざとくならないようにじっくりといくのがマクロス風味。
ただでさえ「戦場」においては「我を失う」ことがしばしばなのに
今回はそれが設定として顕在するっていうことなのね
作品としてはそういう「忘我」ってことを逆に主張しているのかもなあ
自分の個を仮想空間上に乗っけて、物事をいちいち「つぶやいて」
全てを並列的・没個性的に処理しようとする時代への反抗なんかもな
当作品にはそういうシーンはあまり見受けないし、また「そんなヒマない」
って作り方になっている。

























コメント
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