意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

地元が舞台の作品を見るときの妙な高揚感 (アニメ感想)

2014-06-26 21:58:33 | アニメの感想2014年 夏






蟲師 続章 第10話  冬の底 △++








荒涼とした山でギンコがひとり語り続けるという
まあある種全くの無駄を排除したおはなし
相変わらず自然を描きようはため息しかでない高レベルさだけど
「枯れ果てた山」の寂寞(じゃくまく)さ加減はいとおそろし
「夜の山」ってすごく怖いのよね、それがさらに強まったかんじ。
しかしまあ「ギンコ」ってのは不思議なしゃべり方をしてるよな
「感情」や「抑揚」をのせていない「囁く」ようなそれを
中野裕斗さんが好演してる。













ラブライブ! 第2期  第12話 「ラストライブ」 ○!









みんなで









「分かち難い」とはこういうことか
みんな誰かを「ぎゅーっ」とすることにためらいが全く無いのね
うれしい時もかなしい時もそれができるぐらいの絆になったってことね
九枚それぞれに可愛くて違っているけどそれが1つになってライブを
やっている時の一体感は何だろう、「アニメ」だから完璧にシンクロして
踊れるってわかっているけどね、もう「できて当たり前」なんて
思えないぐらいに彼女たちの物語(ライブ)に立ち入ってしまった。
アンコールは「僕らは今のなかで」か、完璧です
もう100回は聴いてるけど歌詞がココロにぐいぐい染みこんでくることおびただしい
3人で始まって9人になってそして「みんな」のものになった物語














selector infected WIXOSS 第12話 「その選択は…」
ととりあえずまとめ △+












その物語は中途










「カードゲームの説明」ってもの凄く煩わしくて面白くないから
しぜん「カードゲーム」を扱った作品はカードゲームの本質的な魅力とは正反対の
「脳天気なパワーゲーム」的な趣向になってしまいがちなのだけど
当作品は「質草」を真剣に描き出すことによって
「パワーゲーム」によって失ってしまうものに「痛み」を与えていることに
成功しているとおもう、それは僕たちが多かれ少なかれ参加している
「経済ゲーム」(あるいは「社会ゲーム」)に通じるものであるかもしれない。
肝心の「ゲーム」の内容にこと細かに触れていないことによって
「強いキャラには勝てない」的な「理不尽さ」はこの世に確かにある「暴力」の
理不尽さともいえ、それに惹かれる人がいるのもむべからざることではあろう。
そういう厳しい状況のなかで紡がれる少女3人の絆が、はかなく、尊いかと
そしてこの物語はその絆すら「ゲームのルール」によってずだずだにするわけで
それは「巨人」に侵略されることに劣らずきびしいものだと言っていいとおもう
そして「ゲームの終焉」を望んだ少女の願いは「ゲームの永続」を望んだ少女の願いと
「等価値」というオチがついたわけで、まこと「現実」の厳しさに肉薄しているかと
「想いが強い方が勝つ!」とか根性理論が蔓延してる媒介でそれを逆手にとって
「酷薄ななにか」を描き出す製作者の怜悧さにキリキリ舞するほかないね
あるいは「女の娘達」にそれをさせるのもその目的の為の「手段」なのかもしれない。














健全ロボ ダイミダラー
第12話  決戦!健全ロボ対ダイミダラー とまとめ △(+)








なんだろねこの「おっぱい」以外つかみどころが無いはなし
「健全」がラスボスっぽかったけど、とってつけたような感はあるの
というか全篇「とってつけたようなおはなし」で紡がれていたようなかんじ。
つまらん、というワケではなくてこれはこれで徹底してるから一方法ではあるね
もっとハチャメチャにすれば「ミルキィホームズ」とかのような芸風になるけど
そこもありがちな「おっぱい」で手綱をとっていたようなな
しかしなんだろうねえ、この「おっぱい」に対する執着は
確かにいいものではあるけど童貞並のこだわりだわな
まあもちっと性的に掘り下げちゃうとそれこそ「健全な人達」からクレームが来かねないがw
そういうありそでなさそなリビドーのままに作品を描いたようなそんな感じだった
まああんまし掘り下げないでこんぐらいの態度で性欲とつきあうのが
「燃え尽きない」コツなんかもしれないねえ




追記 CMでやってた「遠藤組」の人達が「モノホンヤクザ」ぽくて怖かったw








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俺の歌を聴け! (アニメ感想)

2014-06-21 15:14:51 | アニメの感想2014年 夏








ご注文はうさぎですか?
第10話 「対お姉ちゃん用決戦部隊、通称チマメ隊」 ○









水着とスク水は別腹









「水着」は「解放」してるって感じがあるけど
「スク水」は「解放」していながら「拘束」しているっていう
相反した魅力がよいのだと個人的にはおもってます
スク水でもこれだけの攻撃力があるリゼと青山ブルマさんは凄いねw
なんというか「デフォルメ」したキャラでこんだけ
ぼんきゅっぼーんなんだから「現実的」に描いたら
どんだけグラマラス、っちゅーかもう奇妙に見えるのだろうねえ
「かわいい」かつ「エロい」っていうのを極めていくとこういうのになるのかも
シャロが千夜のことを大切にしている気持ちがたいそう愛でたい
そしてそれをココアに「え、聞こえない」って言うわれて
恥ずかしがるのがまあなんだこれーってぐらいかわいいね。
内田真礼さん的あぅあぅ娘はこちらのココロを鷲づかみにするねえ。















マンガ家さんとアシスタントさんと 第10話
「せなちゃん危機一髪」「応援します!」「雨トーク」 △+










閉じ込められたり、締め切りだったり、雨だったり
「日常」にあるちょっとしたピンチで三者三様
「放尿」を巡っては男女差があるよねえ
男共ってのは基本的に「どこでもやっていい」って考えなんでw
女性は逆に「カタチ」や「シュチュ」にこだわるわけで
積極性と慎重さに別れて担当しているかんじ。

「しんどい状況」で「エロス」ってのは不思議な働きをするね
力がわくのだけどそれをストレートにぶつけることが出来ない
そういう妙なリビドーが体にめぐるというか、そんな感じ。

足須さんとの恋バナ、学生時代もちょこちょこ絵を描いてたりして
あんましエンジョイしてなさそうなそういうスクールライフが
目に見えるようで、なんとなくほほえましい
「恋」したかったら何か「間違い」をせにゃならんわけで
そしてアシスタントをしている今はその「間違い」ってのが
高校生時分よりは多いのではないかな。
















ラブライブ! 2期 第11話 「私たちが決めたこと」 ○












まあそもそも「スクール」アイドルって枠づけ自体が「終わり」っていう
要素を含んでいるわけで、ガクエン生活はいつか終わらなければならぬのよね
ただまあいつかは終わりがあるものを延々と続けて商業的に「延命」してる
作品も少なからずあるからねえ、ま、いちがいに否定するワケではないけど
ただ、ここまでハッキリと「やめます」という事に「うやむや」だらけの
ご時世に一抹の清々しさを感じないではないね。
こっちが当作品に関わったのは大概の人と同じようにアニメとして提示された
1年前から、たった1年とも言えるけどそのあいだ彼女たちは
その映像と魅力で「生きた(ライブ)」存在として僕たちを楽しませ続けたとおもう
そして今「生きている」娘たちが涙を流すからこそその涙は「美しい」のだとおもう。


















彼女がフラグをおられたら
第11話 「みんなで踊るまでもない、ここは俺一人が踊れば十分だ」 △(+)












泡沫のセカイとその「おしまい」










「ヒロインを毎回増やす」とかやってたのはこういうことだったのね
まあそれに相応しい「お手軽さ・ちょろさ」は充分に提示されたかと
「セカイが泡のようなもの」という結論は「エモーション」に関わることではなく
「悟り」のようなそういう「身も蓋もない」結論ではある
「アニメーション」っちゅう前にずんずん進んでいく力が強い媒介だと稀なオチで
まあ昔の富野作品やエヴァとかにそういうオチの時があったけど
それを「ロボット」ってフォーマットじゃなくて「ギャルゲー」っちゅう媒介で
試してみたようなそんな印象はある、そしてまあ確かにいくばくかの寂寥感を
おぼえるほどの乱痴気騒ぎであったことはたしかだったかと記憶する。
そしてそういうあり方は深夜にあびるような量のアニメを消費している
僕たちについての「自己言及」をしていると言ってもいいかもしれないね
このニヒリズムの終わるときに何が残るのか、それが「最終回」で分かるのであろう。















ピンポン THE ANIMATION 第11話 血は鉄の味がする とまとめ ○











話のイントロ部分がそのまま芸術的な凄さのOPに繋がっていく時点で
もうお手上げ。もはや「卓球」をやっている感じじゃないね
それを通して超高速で語られる青春の情景、スポーツマンの
いや、若人の「うねり」がここにはある。
後半の「10年後・・・」的なラストはここまで加速してきた世界を
最後に止めてみせたということなんかねえ、それゆえまた印象深い。
しかしまああれだよなあぶっちゃけ画なんてベコベコに歪んでるし
台詞とかみんな言いたい放題言ってるよな、中国語まである
途中ワケのわからんアンちゃんの話とか入ってきたり
僕たちが普段享受しているアニメとはまるで違う方向性やったな
そういう滅茶なヤツを「アニメーション」として見事に描ききったことに
まあ感心するやら呆れるやら、いややっぱり感心するか、そうおもう。
「原作付きアニメ」がプリンを食べるように当たり前になっている中
こういうチャレンジができるのは「ノイタミナ枠ここに在り」といったところだ

最後はこう言えばいいのか「じゃあな卓球小僧ども、愛してるぜ!!」














龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 第11話  八真重護が決める覚悟 と中途半端なまとめ △++









すこぶる面白かったけど「え?これで終わり」っていう感じはあるなあ
まあ最近はそういう作品がすくなくないけれども
もはや一応体裁ではあった「ひとつの完成したハナシを提出する場」ではなくて
あくまでもメディアミックスっちゅう「商法」の一環になったのかもね
まあ、それこそ慈善事業じゃないんだから足りないならイベントに参加するなり
記録媒介を100個購入するなりすればいいのだけど。
さて、この作品は「ライトノベル」の出自らしく極めて「人工的」な「設定」で
出来ているのね、「学園」で「孤島」で「不思議アイテム」がある、と
凡百なやつだとその「設定」をありがちなキャラに「説明」だけさせて
あとはうにゃむにゃと終わってしまうことがしばしばあるのだけど
当作品は「活劇もの」としても「探偵もの」としてもそして「アニメーション」としても
その存在感を失っていなかったとおもう、多分「キャラクター」のイキが良かった
のがその理由。重護とか天災とか他のみなさんも一本スジの通ったかんじで
てごわい感じがしてた、「設定」に振り回されるのではなくて「自分のしたいことをする」
ってところがなんか懐かしい匂いのする作品になっていたような気がする。
まあ幽霊になった七々々ちゃんですら「自分ルール」をきびしく守っていたからねえ
そういう感じでとっぴな「設定」さえ出せばそれでいいみたいなヤツとは
随分趣の違う世界を端正に描き出していたのではないだろうかとおもう。

















僕らはみんな河合荘 第12話  近づきたくて とまとめ △+












こんなに綺麗な画なのになんでこんなに下品な会話をしてるんだろうと
おもうことしばしば(笑)、まあ当初の狙いどうりだったかと
ただこの「下品な会話」、明らかにおつむがいい人じゃないとできないやつやね
そのせいか麻弓さんのトークとか聴いててもまったく不愉快にはならなかった
それに対する宇佐くんの突っ込みも的確、さすが「変人処理班」w

「オトコノコとオンナノコ」の関係をめぐるハナシなんだけど
それを周りの人達が正しい意味で「応援」(邪魔)してくれるという
ある意味とても幸福な環境のおはなしなのね
「最も親しい他人」達がまわりにいることのしあわせさを
まあ存分に味わったような、そんな感じね
まあ見てる側が「ぼっち」だとこのまぶしさがつらくなるかもしらんけどな(T_T)
突っ込みが入れられる相手がいることの有り難さは一人暮らしをすれば分かるということで
まあまとめとしては宇佐くんを「こいつ12話かけてメアド交換しただけwww」
って河合荘の皆さんと一緒になって笑っておけばいいのかもしれないけどwww




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ネタアニメがさいきんすくない (アニメ感想)

2014-06-15 22:37:31 | アニメの感想2014年 夏







弱虫ペダル 第35話  勝利する男 △+









視聴していて「いい顔してるなぁ」ってよく思うね
ま、今回は御堂筋クンと新開さんの「顔芸合戦」があったからなおのことなw
ただまあ馬鹿にしているだけじゃなくてこういう風に「顔」で「表現」
するのって意外と少ないかもなあ、なんて思うわけで
今日日の絵描きのみなさんは見た目はキレーな「一枚絵」を描くことには長けているけど
人間のちょっとした表情とかを書き込むってどうなん、ってのはある
まー今時はみんな見る側も「人の顔」なんかマトモになんか見ずに
スマホの画面とばっかりにらめっこしてるから
当世事情に即しているといえばそうなのだろうけど
まあそのあたりのスマホに奪われている「退屈さしのぎ」を
当作品では凌駕しているのは確かだとおもわれるね
「いかにスマホから眼を奪うか」ってのが当世のアニメーションにおける
課題となっているかとおもう














極黒のブリュンヒルデ 第10話 「生きている証」 △++









どうていを1つ








1コしかないぞ、それ(笑)
奈波の「記憶に残せるような友達が欲しかった」ってのと
「友達だからこそ辛い記憶を残したくない」っていう矛盾した想いが痛切ですね
まあその後に村上の記憶領域を大量に使ってそれこそ「心の中に生きている」
ってなってるとこが笑えるw
「気にしなーい」って寧子が超気にしているのも笑えるし
そこでカラオケに行った記憶が消去されているのに気づけるのは泣ける
水着回なのに「次」の可能性が絶望的に無いとかのんびりしてるんだか
やけくそなのか、多分その両方の矛盾の中で必死に生きている彼女たちを見てると
まあなんかちょっとただ事ではない「記憶領域」に刻まれているのは確か
最後の画、ヴァルキュリアの白と空の青、そして血まみれの地面の赤のコントラストが
まあこの物語の鮮やかさを残酷に描いていたかと













龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 第10話  対決 △+









くそメガネ







戦場がさんざ馬鹿にしていた「くそメガネ」のせいで
負けるカタルシスがあるねえ
慎重な大人だったらいくら半人前の現冒険部部員達でも
「まとめて相手にする」とかやんなかったろうけど
あえてそういうナメたことをすることで緊張感を楽しもうという
趣旨なのかねえ、といったところ。
こちらも「顔芸」とまではいかないけど表情や感情が露わになるとこが
あって気持ちよく「若人」が描けているかとおもう
そして最近、七々々ちゃんの笑顔が見れてないなーとおもうことに、寂しさをおぼえる














デート ア ライブ II 第10話 「反転」 とまとめ △(+)










闇堕ち










もともとは「精霊をデレさせる」ってのが大義名分?で
「選択肢」とかいかにも「ギャルゲー」を想起させる要素とかが
あったのだけど、第2期になって破壊活動とかがいよいよ
巨大化して、そのあたりの要素がだんだんと忘れられていった感じがある。
まあ「無理の無い展開」ってのはこういうモノなのかもしれないけど
角川がこぶしを入れて展開していることが
当初はあった「ギャルゲーで世界を救う」っていう馬鹿馬鹿しいが
現代の「ギャルゲー脳でかつ高火力好きな僕らのニーズ」を満たすっていう
無謀な挑戦に待ったをかけるようになっている気はする。
結果として「不良から女の娘を救う」ってのを「ギャルゲー要素」抜きで
やるような感じになってしまったワケで、それが「進歩」っちゅうなら
それはそれで結構なことなのかもしれないけど
なんとなーく「Fate」のできそこないのような中途半端なモノに
なってしまったような印象ではある。
「ラノベ」的に最初にハッタリをかますのは得意でも
それと心中できるような作品っていうとほとんど無いワケで
当作品も「終了」ではなくて「転向」の道をいっている気がする
そして作品が捨てた「信念」を五河士道なるゾンビにひっかぶせてると言っても
いいかもしれない。











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このDVDは、見られたものではないので買ってはいけません!! (アニメ感想)

2014-06-08 21:25:00 | アニメの感想2014年 夏








ラブライブ! 2期 第9話 「心のメロディ」 ○









雪の日の描き方がすでに尋常ではない切実さでこの時点で
正座して視ないとアカンなと思わされるねえ
メンバーみんな緊張感とうまく付き合っていて、馴れてきているかんじ
希とえりちーがにこちゃんと一緒に行きましょってのは
「一遍はやっておきたかった」って感じがして、微笑ましいけど
「本当はもっといっぱいこういうことがしておきたかった」という
寂しさも感じられて、そういうところが一層心情をウェットにさせる
件のお邪魔な積雪は冗談だろ、と言いたいけど
半年前に異常な積雪があったからねえ、あの時は本当にこのぐらい酷かったからね
そういえばその時にラブライブのイベントがあったらしいが、本当だろうか
まあそんなワケで「下準備」の時点でかなり異常な盛り上がりである
「Snow halation」に関しては細かく見ると長くなるのでちょっと割愛
でもまあ何度も視聴しておくべきモノであるのは確か
「CG」的なところを指摘するのがもう大分難しくなっていて
「ライブ」の領分に達している凄さ麗しさ
イルミネーションの輝きに劣らずμ'sのみんなが輝いていたね、マジで
そういやもとから「やたらピカピカしたデザインだなあ」なんて最初は半分疑問で
視聴していたけど、今はその輝きがまさしく正しかったものであると確信している
いや、させられた















彼女がフラグをおられたら
第9話 「またいつか、こうしてみんな一緒にお祭りに行けるといいな」 △(+)











なんというか言葉とハナシを繋ぐために次から次へと「女の娘」と「設定」が
乱立するのが当世のラノベ事情と言ってもいいかもなあ
というよりこんだけ蕩尽しているのは流石にそうないのではなかろうか
そういうことがアニメーションで「できる」ということに一定の隔世の感はあるね
ある意味「消耗品」とも言えるけどここまでくるとそのカテゴリにすら収まらなくて
「そういう芸風」という領分にまで入り込んでいるのかもしれないねえ
さてそうまでして無くそうとしている「退屈・空虚」ってのは何だろうね
「最も安易な方法」をこれだけ詰め込んでくることの意味
「フラグが見える」=「絶望・退屈に負けそうになる」に対する療法
「アニマセラピー」ならぬ「アニメセラピー」といったところか。
















ピンポン THE ANIMATION 第9話  少し泣く ○











「漫画」のコマ割りをアニメーションにおとしこむ大胆さよな
一時期のシャフトとかがこういう見てる側を混乱のズンドコに落とす手法をよくやってた
そうやって試合のシーンを巻ながら本命のトイレにいるドラゴンと
卓球から足を洗ったアクマのやりとりに持ち込むというやり口
「勝つために」自分を殺してるドラゴン、「笑顔」を失ったスマイル
壊れた足を推してドラゴンとの戦いに望むペコ、そいつらを見に来たアクマ
誰を見ても泣けるね、わかりのいい「お涙ちょうだい」ってんじゃなく
勝負事に望む男達の悲哀、青春の涙だ。















僕らはみんな河合荘 第10話  ほっとけばいいのに △+









麻弓さんの下トークと城さんの変態トークが舌好調ですw
これ、(見た目は)きれいなおねーさんとある意味極まった人がやってるから
間がじゅうぶんに保たれているのね
「誰にでも優しい宇佐くん」に対する律っちゃんの態度が愛でたいね
分かり易い好意なのにそれが「みんなに優しい」ってなると紛らわしいわね
といってそういう性格じゃないと自分みたいな素っ気ない人間に構ってくれなさそうだし
とかそういうややこしい想いが「ほっとけばいいのに」の一言に集約されているとおもう
こういうデキのいいタイトルだとハナシがスッと理解できて助かる














蟲師 続章 第8話  風巻立つ ○










「視覚」に関する演出の凄さについては語るまでもなさそうで
今回は「聴覚」が揺さぶられた印象
波の音、鳥(のような蟲)の羽ばたき、口笛、蟲の這う音
そして最後の羽ばたきの大爆発
作品を視聴しているあいだ五感がちょっと鋭敏になっているような
そんな感覚がこの作品にはある
もともとちょっと暗い感じの画だから「ちゃんと」視ようとするし
キャラクターが訥々と語るから聞き耳を立てるわけで
そして「触れられない」モノについて語るおはなし、というわけ
一方で「嗅覚」「味覚」に関してはまるで存在しないかのような感じがあるね
これはないがしろにしているワケではなくてそういうのを断つことによって
他の感覚を鋭くする手法なんだと理解しています
あ、でも酒はいちばん最初のハナシで飲んでたな。
















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そのアニメは残酷 (アニメ感想)

2014-06-03 21:37:38 | アニメの感想2014年 夏







ノーゲーム・ノーライフ 第8話 起死回生《フェイクエンド》 △(+)









あれさよなあ「物理攻撃」を禁止するルールだけど
魔法とか特殊能力とかを「ゲーム」に行使するのはアリって「ルール」は
「知」で競い合うっていう概念からはハズれてはいるね
まずは同じ土俵に立ってもらうために健忘術数あれやこれやがある
まあそのハッタリも楽しいっちゃあ楽しいケド
「知」における「空白」のチートぶりははたして僕らのようなとんまが
共感する部分がありやなしや、まあそもそも当邦の火力重視な「ファンタジー」が
「読者の分かり易い共感」を求めているかどうか疑問を覚えているけど
そのあたりを糊代(のりしろ)する為の「萌え」ってとこはあるな
当作品に於いてはそれが露骨に感ぜられるというとこはある
とりあえずぜってー負けないブラフとかかましているヤツは
いっぺん負けてしねばいいのだとおもいます。














selector infected WIXOSS 第9話 「その真実は無情」 △+









私たちがカードになりました!








うーん勝っても駄目、負けても駄目、実に素晴らしいゲームだなあw
「近親愛」とか一番手近な「禁忌」っすよねえ
やる気になればすぐそばに在る、けどできないムジュン
「カードゲーム」とかも「とっつきやすさ」の裏に
やりこんだ人達が気づく「無間地獄」的なおそろしさがあって
そういう「閉じたモノ」「弱いモノ」をこの作品は拾っているのだとおもう
まー「空白」みたく「負けない」人達には分からないわな
「カードゲームもの」が生み出した鬼の子のような作品だけど
これ、「販売促進」としてはどうなんだろうなあw
世界観をコケにしまくってた「イクシオンサーガ」をおもいだすね
そういうのに限って面白いんだけどなw













健全ロボ ダイミダラー 第9話 「警報!閉ざされたゲート」 △+









尺の長さ的にもいよいよペンギン達にとって替わられてきたなあw
特撮的には「もうすぐ切り捨てられる幹部にスポットがあたる回」的なな
金髪コンパチ美少女を出してくるのはちょっと驚き
画面に金髪の娘が2人いるってのはなかなかない画ですね(ただし「きんいろモザイク」をのぞく)
ここまでやれば「ウザいカップルはやられちまえ!」って素直になるわな
旧型のロボを人的パワーでカバーとか「善玉」と「悪玉」の転倒がはなはだしい
そのくんずほずれずぶりまで含んで愉しんでいます
それを支えているのはあの飄々としたペンギンさん達なんだろね















マンガ家さんとアシスタントさんと 
第8話  編集長チェック/女の子の気持ちに/やりすぎ △(+)












「漫画の評価より乳を揉んでおけ!」っちゅう態度がまあ、アレだなw
いちおう主人公が「漫画家」なのにきわめて戯画化した「漫画家生活」
しか扱っていないのがまあ「ルポタージュ」とは一線を画しているともいえるし
「たのしいまんがかせいかつ」という文脈とはそぐわないってのもあるのだろうね。
久しぶりに「やっちゃいけない女装」を視た気がするよw
最近は「男の娘」的なんばっかりだったからね、本来はこうあるべきなんだ(笑)
でもまあ「女装すれば気持ちが分かるかも」ってぐらいの勇気と好奇心が
漫画家にはあってもいいかもしれないね「ついでに臭いも確かめておこう」ってな
「毎回のように締め切りをぶっちぎる作家」と「描けるときに超いっぱい描く作家」ってのは
両方ともあるんじゃないかな、どっちも「感性」が関わる職業にはありがちな事態ではある
こんな感じで前半では「リアリティがない」とか言っておきながら
後半では「漫画家生活のヒダが感じられる」とか矛盾したことを描いてしまったのであった











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