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意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

アニメーション雑感2016 Q1 とまとめ

2016-04-08 15:31:11 | アニメーション雑感2016 Q1








印象に残ったとこ








おそ松さん第13話 「事故?」より
















だいぶんふみこんだなあw
いやまあそうなのよね、ニートのやることなんて
飯食って、酒飲んで、ナニして、寝るぐらいしかないもの
シコ松もうかつだったけどまあおそ松よな
長男の鈍感さがなまなましく随所で上手く利用されてたの












この素晴らしい世界に祝福を! 第5話  より

















事後ですwナニがあったかもみるべき










だがしかし 第5話より

















中毒性とか依存性とか全然ないから、安心だから!









他にはグリムガルの初陣のとことか、僕街の最後のあたり
落語心中の落語のとこはカネがとれる出来映え










声優部門







男性の部







石田彰さん
【有楽亭八雲/菊比古「昭和元禄落語心中」
 アルベルト・シューマン「Dimension W」
オズ「ディバインゲート」】



山寺宏一さん
【助六「昭和元禄落語心中」 銭形警部「ルパン三世」】







実際に落語を演っちまったからねえ、そのおそるべき芸の冴え
そしてそのおそろしい演技力でもって「落語は人生」って
やりきってしまったのが昭和のガチさ加減に相応しいモノだったかと
しかしまあ、おそろしおそろし。









女性の部









・・・なし







上の2人が凄すぎたねえ、同じく並べるとなるとむつかしい
「このすば」のメインヒロイン3人はみなさんふるってた
「僕街」の雛月役の悠木碧さんは相変わらずのうまさ
「Dimension W」のミラ役の上田麗奈さんもアニメっぽいよさ













OP・ED部門




















Beat your Heart
(ブブキ・ブランキ OP)








敵味方とも「濃い」っすよね、3DCGで描かれていながら
その無機質さを吹き飛ばすような「勢い」とか「熱さ」を描いている
この曲はそのあたりの趣旨をよく汲んだアップテンポなナンバー



















Genesis
(Dimension W OP)








さて、「OP・ED職人」からの新しい挑戦状がきましたよというところ。
「極まった動き」ってのは「非人間的」なそれに近くて
そしてアニメーションでそれも出来るってことやね、今や
そしてこの作品には「間」がいっぱいでてくる。




















ちいさな冒険者
(この素晴らしい世界に祝福を! ED)







「癒し」やね、別にこの曲だけがじゃなくて、作品世界そのものが
「幻想」をぶち壊し続けてたw 「壊すたのしみ」やね
一番面白かったとこがヒロイン3人が非道い目にあったり
恥ずかしい目にあうところだね、それはカズマっちゅう
非道い目にあう主人公と歩調が合っている、ということ
あるいは良い仲間で、良いヨメである、ということだ。










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子供がアホな理由は9割方親がアホだから (アニメ感想)

2016-04-05 01:23:18 | アニメーション雑感2016 Q1






無彩限のファントム・ワールド 
第13話  永遠のファントム・ワールド とまとめ △++







「ファントム」が人間の(若人の)創作であることが可能なんで
つまりは「想いが具現化する世界」っちゅうことなのよね
「中二病」が「現実」になっている世界ということでもある。
まあぶっちゃけ当邦の「学園もの」のド典型、「自由な遊び場」として
心理学的(これも一時期流行ったやり方だ)うんちくまぶしながら
よろしくやるっていうそういうたのしみだ。
ただその「蘊蓄(うんちく)」がなんちゅうか「ハルヒコ」(金田一?)を
主人公たらしめている最低限の「抵抗力」みたいな印象があるね
「ただの巻き込まれ系」でも「オレ強ええ」でもなく
「物語の主人公」として「平凡」に抗っていたかと
だからこそ最後の「母親」と「オレ強ええ」のオチに一定の納得感が
得られたのだとおもう。当邦における最強のファンタジーである「学園モノ」に
キョウトさんがかわいい女の子弄りつつ「物語」としての最低限の
ケレン味も忘れていないという仕上がりで
このお話は実に堅固にできていた、という印象
でも何だろうね、この「最強」に対する取り付く島のなさって。












ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション
第12話  境界を超えるRPG とまとめ △+








この場合の「境界」ってのは「実生活(リアル)」ですよね
いけないことだけどそういうのでもないと本当に面白いわけではないという
ゲームを送り出す側としてはそういうやくざなジレンマがあるわけだ
そういうやくざな胴元の大物のひとつであるSEGAが出した「最適解」が
この「PSO ジ アニメーション」ということなんではないだろうか。
「学園パート」だけで見るとたしかに「リア充」ではあるのだけど
本当に毒にも薬にもならないんですよねえw
そして確かにそこには「ファンタジー」が介入する余地が充分にある
そして実世界に「介入」してきた時の「抵抗」ぶりそのものが
「健全」な「アークス」としてのあり方のアバターであるかのようではある
「ネトゲー」を扱った作品に伴う「だめ人間」の烙印を
当作品はだいぶん回避できたおもう、その健康さ加減は
退屈を越えて「偶像」になりえていた、かもしれない。











だがしかし 第12話 食べるんですHiとさくらんぼの詩と…
/森永ミルクキャラメルとサクマ式ドロップスと… とまとめ △++








「駄菓子」をはさんで美少女と戯れているだけですよね、ぶっちゃけ







だが、それがいい







駄菓子にかんする愛着もさることながらそれに伴う
女の子とのあまーい(まあすっぱかったり辛かったりもするけど)ひとときこそ至福
この「あまさ」ってのは「性的な目」でみるほどがっついているわけではなくて
本当に純粋に女の子と楽しくコミュニケートする時のたのしみですよね
「トーク術」とか余計なことせんでも「駄菓子」なり「おさななじみ」ってのが
間をうまくとりもってくれる、そういうオトコノコの理想郷がこの
「シカダ駄菓子店」だったのだとおもうのね
アニメーションとしてもそのへんの機微を丁寧に捉えていたよい仕事だったとおもう。
ただし「おっぱい」だけは別腹だよね、うん、「おっぱい」じゃ仕方がないw











うたわれるもの 偽りの仮面 第25話  意志を継ぐもの とまとめ △+







前作の「ハクオロさん」と比べてこの「ハク」ってのはそれほど
「縛られて」ないのね、日雇いの暮らしだけど自由
ゆかいな仲間達に囲まれてたのしみは時折の酒と風呂といった具合
この形式はゲームの作り手側としても受け手側としても幸福度の高い
今時のやり方ではある。とまあこれだけで終始して
後はまあ適当に終わらせてもそこそこいけたろうけど
最後にかけてそのハクさんを「縛って」きたのよね
これはまともなハナシの作り手としての勝負を挑んできたってことだ
まあハクさんが「偽りの仮面」を付けるのは納得いかんでもない
けどクオンかわいそうだよねえ、「悲劇」としてのそればかりか
なんか途中から「そういう展開」の邪魔者のような扱いだった気がする
物語の導入を務めたメインヒロインが世界そのものから阻害を受けて
ろくに色恋沙汰になるヒマもなくハクも取られちゃうというのが
この「偽りの仮面」の裏の悲劇だったとおもう
そして予定されている「最終作」ではこの娘を救うハナシがきっとあるハズである
つーか無いなら祟りますよw











灰と幻想のグリムガル 第12話  また、明日―― とまとめ ○







「ある異世界に放り出される」ってとこまではどこも一緒なんですよね
ただ、それに対してほとんど疑念の余地もないままにこの灰色の世界に
放り込まれるってのが当作品の「やり方」ってやつで
なんだろう、昔のRPGのように「ほれやれや」みたいなクールさよな。
アニメーションとしても1話目から「ゴブリン狩り」をやらせるように
「ウムを言わさない」とこからスタートしていてそこでもまあ
走ったら疲れる、戦闘中転んだりする、チームワークバラバラ
ってな感じで、見ている側もつかれるってのは久しく無い感覚だった。
そしてまあこの緊張感だからこそ「休日」が尊いのよねえ
モグゾーの作ったご飯を食べたり、女の子とおしゃべりしたり
酒を飲んだり、墓参りにいったり―
そういう「自然な」人間としてのよろこびをこの自然にかつ端正に
構築されたグリムガルの世界は与えてくれていたとおもう
「奪ったから、与える」その簡単で強力なメソッド。











昭和元禄落語心中 第13話 とまとめ ○(+)







きわめて当たり前のハナシだけど「声優」は「声」を商売にしているわけで
そしてこれもきわめて当たり前だけど「声」には色もカタチもないわけで
そう考えると僕達は極めて曖昧なモノを当てにして声優さんを評価しているわけだ。
まあアイドル的に判断する場合もあるし、その人の個性が良い場合もあるし
必ずしも一面的に捉えているわけではないけれど、なんだろうその「わからなさ」
ってのは表現にたずさわる職業としては珍しいかもしれぬ。
さて、ここからが本題。そこに「落語」っちゅう「声」が「主役」になる
ハナシがきたわけなのね(「落語天女おゆい・じょしらくのことは忘れよw」)
この「落語」ある意味「声優」そのものを扱った作品よりもさらにおそるべき
「声」そのものに対する力量を問われる題材で、まずはそれだけで
「声優」好きな御仁は(もちろん落語好きも)一見の価値があるといえよう。
さて、くどくどとやってきたけどここまではなしたらあとはもう
菊比古と助六の中の人、石田さんと山寺さんの演技への評価ひとつってことになる
勿論「落語」を扱ってあるだけあってハナシづくりも上手いのね
「戦争」を挟んだ昭和の描き方、3角関係の構造のつよさ
それらに「落語」をはさむことによって物語は異様な際立ちを得るわけで
たしかにこの「物語」あるいは何かへの「執着」は何事も「軽い」ことが
最上の価値になった「平成」の世においては異質なものではあろう。
繰り返しになるけどあとは石田さんと山寺さんへの評価ひとつだね
私はこの当代最高の上手である2人の熱演が聞けただけで、「もうけ」だとおもうが。












最弱無敗の神装機竜 第12話  少女の本懐 とまとめ △(+)








「弱い~(ルビ付き漢字)」みたいなタイトル、はやってますねえ
あれは「弱い」ってことと正面から向き合う「強さ」ではなく
「強い」って単語の裏返しのあまさですよねえ。
と、最初にイヤミを言っておいて、どうでしょうねえこの作品
主人公のルクスくんをはじめとしてヒロイン達がことごとく
何かに「貶められる」んですよね、その為なら何でもするw
そもそも「旧王国」とか「新王国」とか設定がよう分からんかったのね
たぶんハナシの都合の為のそれであってそこでは「歴史」ちゅう
人間に対するおもーい存在はなかったわけで。
まあ、いいのよね、そんなムツカシイことをしたいわけではない
自己主張が控えめで女の子にモテモテでラッキースケベで
喧嘩は負けない、以上、で事は済むわけだ
草食系なのに食物連鎖の頂点にあるということ
それが当邦における「英雄譚」の条件らしい。







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「なんでもやります!」→不合格 (アニメ感想)

2016-04-02 20:17:14 | アニメーション雑感2016 Q1






ヘヴィーオブジェクト 
第24話  野に咲く花に鎮魂の歌を ベイビーマグナム破壊戦 II とまとめ △+








明日に向かって、えくそだすっ!






基本的なことだけど主人公を2人のオトコノコに分けたのが、よいね
別に「男の友情」とか期待したいワケじゃなくて(それもあるが)
もっと根底的な機能としてこのホラばなしを1人の「英雄」に背負わせるような
無茶なことをしなくて済むし、ヒマなら浮ついた「兵士トーク」してればいいし
「相棒もの」としての利点が存分に発揮されていたとおもう。
「科学的考証」とかはまあ理系担当の人がやってくれるんで
それ以外のいろいろ興味を感じさせるとこがよいかねえ
「戦場トーク」をはじめとして主要人物以外には味方にも死人がでたり
ペンギン見たり農園で茶を飲んだり、メイドがいたり、本筋以外にもうまみがあるのが
物語として視聴していてよかったかとおもう
逆に言えば主要人物の「死」はそういう「余興」を「分断」してしまうのよね
「そんなことしてる場合じゃない」とか「真面目にやれ」とかといった理由。
だからまあこの「死にそうで絶対に死なない」ってのは
最高の娯楽ということでもあるのね、当作品はそれが徹底してたかとおもう
「ヘヴィー」と銘打っておきながら「ライト」そのものを描くしたたかさってのは
かまちーさんが創作者として成長したってことなんかもしれないねえ。











おそ松さん 第25と おそまつさんでした とまとめ △++








そんなことより野球しようぜ!







もともとの「おそ松」の出自が「ギャグ漫画」っちゅう
「子供向け」の出自だったのだから
「夜のおそ松」になったのなら「大人向け」に調整したとこで
何も問題は無いわけで、かつ現代の「笑い」に適合する味つけをすると




どうしてこうなった





ということになる、文句を言う作者も天の上だしな(笑)

うまいのはそういう「もうみんな覚えてへんやろ」ってのを逆手にとって
あるネガティブなアバターを6つ子や他のキャラに託したり
いろいろブラックな話題にベタベタ触れたりできたわけで
「キャラクターの抽象度」が上手い具合に作用していたかとおもう。
「完全な新キャラ」だと時間がかかるし「既存の手近な作品」だと
そのイメージがあるからいじりにくいってのがあるんで
それの隙間を狙うとこうなるのかもしれん。
しかしまあ「パロディ」から「こぼれ話」果ては「泣かせ」まで
どれもハズレの少ないことよな、これは「笑い」ができる人は
他のもしくじらないということを証明しているかのようではある
「視聴者」の心のスキをつくようなキャラ・状況を即座に作り出して
それを目の前に提示する、それはおおよそ「御粗末」な行為ではないだろう
でも「ギャグだから」でその叡知は適当におとしめられる
それはどんな高等な表現行為も所詮は「自慰行為」にすぎないといわんばかりだ。











ハルチカ~ハルタとチカは青春する~
第12話 共鳴トライアングル とまとめ △++








「エニグマ(謎)」ってのはそれが「気になる」人には
確かに「1話を持たせる」モチベーションになるわけで
それを「12回」やればとりあえず1クールは走り抜けるわけだ
そして「謎」の報酬は「仲間」っちゅうしかけ
これは「人手がそもそも足りない設定」においてはわかりのいい目的になるね
まあそんな感じでこのおはなし「とりあえず見る」分にはとてもいい、問題はその先だ
「音楽」で一定の「成果」を期待するなら「寄せ合い」が「一体」に
なるぐらいの訓練と飛躍が必要だろうけど、さすがにそこまで練度が
描けたかというと、足りなかったろうねえとおもう、だからこその「銅賞」だ
そして「一体」を信じるにはやっぱり仲間達といろいろ遊んだり喧嘩したり
そういうところが必要になるわけで、それにもう1クールかかる、といったとこ。
きほん「ハル・チカ」で問題が解決するんでその先、そう「知力」でも
解決し難い「技術」的なとこや、「親睦」的なところが
ハルチカコンビの仲の良さほどに他の人に拡張したのを披露するには
もうちょっと時間が足りなかった、というところなのよねえ
そしてこの世の結果はその「もうちょっと」で大概決まっているということが
何かに真剣に挑戦している人だけによく分かるというにがさだ。











蒼の彼方のフォーリズム 第12話 もっと…飛ぼう!! とまとめ △++








空へ・・・







もともとのゲームから「女の娘とイチャイチャする」とことか
「オトコノコの主人公」からヒロイン陣に視点を移すとか
「FSを中心に描く」とか、大胆な改変が為されていますよね
そのバッサリいってるとこがまことに的確だったかと思う
アニメーションとしては「挫折を乗り越える」こと
そして「空を美しく飛ぶこと」、それさえ達成できればあとは
みんな後からついてくるんですよね、そしてそれを信じることが難しい。
なんかみんな「原作付き」だと「忠実に再現」しなきゃならないような
先生が黒板に書いたことをノートに丸写しすればそれでいいような
教育の弊害を信じてるんですよね、そこでは教育が本来望んでいる
「人間」や「知」に関する興味関心が死んでしまっているということだ。
メインヒロイン2人が「白」と「黒」にわかれて「挫折」の側面を
うまく処理したのも分かりがよかったねえ、そんな感じで
「到達」する為の道のりが実に綺麗に整備されていたかとおもう
「学園モノ」ならもうちょっと「遊び」が欲しかったろうけど
「スポーツもの」のように目的に向かってずんずん進むものとして
当作品は実に「うまくやった」とおもう、「続きはゲームで!」という意味合いにおいても。
あ、あと最後に、作中でうどんを食うアニメは良作が多い気がするね、なんとなく
でも見てると腹が減るんだよなあw











Dimension W 第12話 辿りついた未来 とまとめ △++








「4次元」つまり「時間」と「空間」の概念を超越してるってわけで
そこでは既存の「人間主義」であることが簡単にバーストするわけだ
「肉体」も「物語」も簡単に砕け散って、ロボットや遺伝子操作の化けものや
過去と未来がいったりきたりっていう実に挑戦的な世界が広がるというしかけ。
キョーマはそういうSF的に分断された「古い人間の名残」を
ミラっちゅう「人間みたいなロボット」と一緒に「辿る」っていうのが
ハナシのスジなわけで、そしてそういう「名残が」逆説的に
活き活きと甦っていたのは視聴した人は勿論ご存知のはず。
もち論「SF」としてもしっかりしてるのよね、というか
そうでないとこのおはなしは成立しない。
きょうびの漫画とかラノベとかだと「設定」としてそういう
「常識の破壊」をいちいちこさえなければならないのだけど
「SF」ならばそれが「ああSFだからね」で済むわけで
それが実に久方ぶりに確認できたような、そんな気がする
そういう「SFだからね」という共通認識さえも最早過去のものに
なっているのが現在なんだろうなあ、というおっさんの郷愁も併せて。












ラクエンロジック 第12話 運と 論理と Luck and Logic とまとめ △+








最終話のタイトルは「or」ではなくて「and」なんすよね
「選択」ではなくて「統合」を求めている
ラスト前のオルガさんのようにある一方的な関係性の求めるのではなく
共に歩む道を選んでいるということだ。
基本、「異邦者(フォーリナー)」が相手ではなく「己」との戦いやったね
「人間同士」の戦いですらない、そのきれいな思想。
逆に言えば目的がないともいえるけどでもこの「無目的」かげんってのは
「カードゲーム」や「スマホゲー」的な設定の空気さ加減と
「ゲームプレイ」自体が目的の現代的なそれと合地しているとも言える。
そういう中で「物語」ではなくゲームシステムである「トランス」を動画として
その目的の中心にすえるのは合理的(ロジカリー)であるといえよう
また、1クールという時間はそれでコトを済ますのに適した時間でもある
とまあ全てがうまく合理的にきれいにまとまったような当作品だけど
最後にひとつ、7話の「お風呂シーン」だけが異様に質が高かった
っちゅう記憶があるw アニメで「CG処理」できる部分が増えているなかで
あそこだけはおそらく人間の手によるたまさかの奇跡(笑)















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「だがしかし」の話と話の間の「で」が好き (アニメ感想)

2016-03-28 21:55:57 | アニメーション雑感2016 Q1







少女たちは荒野を目指す 
第12話 少女たちは荒野を目指す とまとめ △+








美少女が作る美少女ゲーム







こういう「創作モノ」っていうのはなまなましい苦労を
「実地に」知っているわけで、それを「美少女」の皮に
くるんで出しゃいい、って意地悪も言えるのね。
「カネ」も「スランプ」も「現実」のハナシが「見られる」ものに
なるかというとむつかしいよねえ、創作は「内面」のうねりが
そのよろこびと苦しみで、本人と仲間達だけのもので
外部の人は同じような行為をした人でないとなかなか理解しがたい
というのがあって、しかもそれは近似値であって=ではないわけで
そうなると「できあがったモノ」でもってその評価を下すのが
わかりがいいのだけど、どうだろう、「ン千本売れました」か
確かに凄いのだけど、それだけだ。
肝心のゲームの内容は視聴者にはあんまし情報が提示されてないから
どうにもカヤの外なのよね、「サクセスストーリー」でオトす分には
いいのだけど、「こいつあえげつないですなあ」ってなるには距離があるかと。
まあこういう第三者のやっかみをのぞけば「部活もの」として
かつ「ぬるくない文系もの」としての楽しみは充分にあったかとおもう
あるいはこういう「理想の青春」ってのは「荒野」の世界でやりあってる
「創作者」たちが自分達の日常をセラピーする為の一手法なんかもしれない
それは「荒野」に住むものにとっては「楽園」なんかもな。











僕だけがいない街 第12話  宝物 とまとめ ○








スパイス







「僕がいなかった十ン年」があっても、仲間が
何より母ちゃんが僕を忘れないでいてくれるのが、泣ける。
「リバイバル」によって「頭脳はオトナ」として子供時代に戻る
そこまでは「ありがち」な設定なんだけど
その「子供時代」であることの描き方の精妙さ
人間として信頼を築いていくことのむつかしさ
そしてさまざまな「試練」が与えられることの残酷さ
それらが一体になって視聴者をがっちりと巻き込んでいくねえ。
この「カラダは小学生に戻る」って設定が当たり前で、でもすごいねえ
この「不自由さ」はオトナが「社会」に向き合う時に感じる「つらさ」に近い無力感で
それは視聴しているであろうオトナ達にとって子供の悟は自分達に
非常に近い距離の存在に逆説的になるわけで、それはかつて物語が有していた
「等身大の主人公」という現代においては希少な偶像になっているとおもう。
あとはまあ「母ちゃん」だよなあ、子供が「人間関係」を築くにあたり
その土台となっている「母・父」の存在がいかに大事かってのを
「両親」が不在であることが当たり前の当邦の物語事情において
これも非常に希少にかつ的確に描きだしていたかとおもう(雛月の件も考慮に入れよ)。
まあこんな「まっとう」なおはなしが全く見られなくなった
現代のアニメーションってのは不幸なのか幸福なのか、よう分からんね
どのへんまで「リバイバル」すればそれが見られるのか、私はそれすらも知らぬ。











デュラララ!!×2 結 第36話  会うは別れの始め とまとまらないまとめ △+









愛は全てに勝つ―







はじまりは竜ヶ峰くんもダラーズも、そしておそらく首無しライダーも
「傍観者」だったと思うんですよね、面白おかしい人達が一杯
でてくるから、それを眺めていただけでもユカイである、と
それがまあ正臣じゃないけど「どうしてこうなった」ってことですわなあ
もう一度最初から全部見直してもやっぱり「どうしてこうなった」ってなりそう
まあこれだけのさまざまに濃ゆい登場人物を濃ゆく描き出せば
物語の動機も目的も意思もふっとびますよね、ただある集団が
暴力と愛をよすがにうねりの中に右往左往するといった次第。
でもまあ「無力」ではないんですよね、おおよそ
まっとうな人間からもうそう言い難い人達まで含んでるし
「集団」をある程度コントロールできる人もいるわけで
でもそういう人達でも「集まる」と「不動」であることは難しいわけで
そういう社会的な混沌と秩序が「キャラクター」を通して描かれていたのが
まあ楽しかったには違いないねえ、ただもうここまできたらオチをつけるには
こうやって「雨」でも降らすか、爆弾でも爆発させて皆吹っ飛ばすしかないw
竜ヶ峰くんはたぶん後者のような決着をつけたかったんじゃないかとおもう
セルティの方が穏当な決着をつけたかと、それはこの物語が都市的な「暴力」に
よってハナシが進んでいるけど決着は「穏当」になるのが常であるような
そういう「暴力」による「秩序」が「都市的」に成立していたかとおもう
「平和」は常に乱されて、そして「秩序」がそれにともなって顕れる
それの終わることのない「日常」、それがこの「ブクロ」の中で観察された
実におもしろい観察だったともいえるね、あんましにも長すぎてもう
「観察」だったなんて忘れてしまうぐらいに。











機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第25話  鉄華団 とまとめ ○










犠牲無くて自由無し








「正面突破」しか基本的にできないってことがどういうことかってことやねえ
引き返すことも、抜け道を使うこともできないってのが「貧しい」ってことやね
そしてそこでどうやって「誇り」を持って生きていくか(あるいは死ぬか)という。
「戦闘」も基本的には防御重視の正面突破が基本だったから
最近のガンダムに多い「高火力・高機動」を実現する為にも何らかの「犠牲」が
必要というそういう徹底した「チョロいガンダム」に対して「重く」あろうとした
のが最後まで当作品には貫かれていたと、おもう。
「本国」⇔「植民」という関係性、愚連隊じみた主人公たち
世間知らずのお嬢様、「下半身なんて不要」、騙される坊や
などなど「ガンダム」としてのオマージュが細かく咀嚼されていて
そしてそれ故に「いつものガンダム」から解放されていたかと。
まっとうなハナシをする為に「ガンダム」を粉々にすり潰して
その砂利の上を素足で渡るような、そういう道を当作品は歩んでいたとおもう
「おもしろいハナシをする為には『ガンダム』すら犠牲にしなければならない」
ということを初代ガンダムから35年たったこの作品はそう
心が叫びたがっていたのではないか、とおもう。




























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三ヶ月で「2期決定」とかw (アニメ感想)

2016-03-24 21:51:46 | アニメーション雑感2016 Q1






灰と幻想のグリムガル 第10話 リーダーの器じゃないけれど △++







暗黒騎士(笑)がハラたつわなあw
こういう「自我」が勝っている人というのはいる
決して悪いことばかりではなくある場に活気をもたらしたりするのよね
さりとて「スタンドプレー」に足る「実力」が欲しいのも事実
「実績」か「信頼」かどっちかが欲しいんだけど
まあ駆け出しの冒険者だからねえ、「実績」出せれば苦労しないわけで
しぜんとリーダーとしては「信頼」の方を獲得してほしく
小言のひとつふたつを言うことになる
そういう「つかえん新人社員」に対するちょっと上の先輩の気苦労みたいのが
この「加護のない世界」においては有効に機能しているねえ。
なにげに炭鉱内とか農園とか実にクォリティが高く描かれているねえ
「自己主張」はせず万全の仕事がなされていて
作り手側もコンセプトをよく理解しているという印象だ
「暗黒騎士(笑)もちったあ見習え!」といいたいw










機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
第24話  未来の報酬 △+








「ガッチリ守りを固めている相手に強行突破」とか
「新兵器の投入」とか「こっち」がやりたいことを向こうさんが
仕掛けてきたらどうなるか、ってのをまあ律儀すぎるぐらいにやるねえ
その簡単なロジックが鉄華団を蹂躙していく、と
そして、「そうせざるをえない」ってのを描くのが当作品
飛び抜いて優れているのよなあ。
特筆すべきは「ビーム兵器で消滅」みたいな「綺麗な最後」じゃなくて
物理兵器中心のマシンも肉体も「壊れる」ことを時代が戻ったかのように
執拗に描いていることだね、そう描くことによって視聴者に「ただの傍観者」で
あることに一定の抵抗と罪悪感をあたえているかとおもう。











ヘヴィーオブジェクト 第23話
野に咲く花に鎮魂の歌を ベイビーマグナム破壊戦 I △+








「お姫様を巨人から救うハナシ」から始まったこのWヒーローものも
最後が「巨人を駆るお姫様が敵にまわったハナシ」で締めるのが、きまりがよい。
おもえばクウェンサーとヘイヴィアの2人が「巨人」を「打倒できる」と
いう「認識」を「セカイ」に与えたときからこのホラばなしは
ハナシが転がりだしたわけで、それはたしかに「オブジェクト」による
「平和」が維持されている時には見られなかったであろう
刺激的で、そして戦争だから当然残酷でゆかいなおはなしとあいなるわけだ。
こういうのに「どうせ主人公達は死なないんだろ」
とかツッコんでもお門違いなわけで、むしろこの「なんでヒーローは死なないのか」とか
逆に考えるぐらいじゃないとそういう真面目な人は面白くないだろうねえ
なぜ「死なないのか」、理由は簡単で「不死身」であることが
人間にとっての最も望ましい「願い」だから、なんだろう。











蒼の彼方のフォーリズム 第11話  わたし負けない! △++








「軍用のヘリ」とかでばってきたってことは何かキナ臭いかんじがしてきたね
「サーカス」が別種の「見世物」になるかもしれなかったりするわけだ。
乾ちゃんを「ばちばち」させるべくみさきがあの手この手を繰り出して
そしてアニメーションとして見事にそれに応えていたかと
「上」と「下」やね、上から見下ろすモノと下から見上げるモノ
その視点がぐるんぐるんに入れ替わって「勝負してる」って印象がある
それは「アニメーション」としてはある意味「紙芝居」たる「ゲーム」に
チャレンジしている姿、ともいえよう、まことに健康的で
そこでは硝煙のにおいはおことわりに違いない。



















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あたまのおかしいアニメ感想

2016-03-19 22:27:07 | アニメーション雑感2016 Q1






無彩限のファントム・ワールド 第11話  ちびっ子晴彦くん △+








「変身」ですね、まあカフカほどぶっとんだものではないけれどもw
基本的なモチーフとしてメルヘン的な「日常」の変化を
心理学をまぶして導入する向きが当作品にはあるね
それは「中二病」っていう「否定をダシにした肯定」よりも
ずっと素直に「はいりこめる」けれど、当代のアニメーションとしては
ちょいと優等生にすぎるあり方ではあるかもしれないね。
「砂」のファントムに子連れ舞せんぱい達が襲われていたけど
晴彦くんはたぶん「砂あそび」もしたこともないおとなしい
お子さんだったのだろうねえ、なんて心理学的に解答しておく。








うたわれるもの 偽りの仮面 第23話  脱出 △+








「侵略」のための戦いの時のおとなしさとはうってかわって
「守る」ときのハクさんたちの活き活きさかげんよな。
「何の為の戦いか」という疑問がないから、独り言も少なく
体を動かすことにためらいがない、つまりいろんな意味で
「強い」ということではある。
しかしまあなんかこうしっくりこないというか、なんだろう
いろいろと「真実」が類推できないもやっと感もあるし
オシュトルちゅう仲間を助けるっていう大義名分もわかる
でも、たとえば雛月を助けるようなそういう「無条件さ」が
あるかと言われればってとこやね、無茶振りは承知で。










この素晴らしい世界に祝福を! 
第10話 この理不尽な要塞に終焔を! とこの頭のおかしい世界にまとめを! △++







ズルい勇者






基本的に最初の街を出ていないんですよね
「攻略組」が聞いたら怒りそうなハナシではあるのだけど
家もある女も囲ってる「あの店」もあるってなりゃ出る理由がないw
ヒマになればトラブルは向こうさんからやってきて
それもチート能力やゆかいな仲間達が解決してくれるのだから
「大丈夫だ、問題ない」といったところだ。
当作品のウリとしてはそういう「うそくさいチートさ」加減を
「笑い」ってとこにおとしこんでいるとこに特徴があるのね
その笑いも「メタ的」なややこしいやつじゃなくて
「ファンタジー」も「チート」もおおざっぱにかつ
肯定的にそれを信用するっていうできそうでなかなかできないことを
やってのいているというところにマホウがあるわけで
やっぱり「最初の一手」が良かったのかもな、なにって
あのナビゲーターである駄女神をパートナーに引きずり込んだことよな。
あの一発ギャグが「このすばらしい世界観」を力強く構成しちまったとおもう
それは「重厚に造り込まれた世界観」が「重いもの」として
価値を失いつつあるこの下らない「リアル」において
仮構のはなしとしてはまことに正しい態度であるといえよう。














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競馬騎手が馬券を買っているようなもの (アニメ感想)

2016-03-15 21:58:49 | アニメーション雑感2016 Q1






機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
第23話  最後の嘘 △++







「決闘だ!」とか言い出した時点でいやな予感がしてたんだw
でもまあ偉大なる「初代」でも結構それっぽいことをやってたかもな
それは「戦場」ちゅう異常事態で火力重視の現代戦において
原始的な接近戦が発生するようなそんな戦争における事態。
カルタちゃんとか「実戦経験」がないままに非道い目にあわされてたかんじ
まあ鉄火団にとっても「犠牲」があってそのなまなましさに
お互いが翻弄されているような、そんな感じだ
まあそういう前提じゃないと「敵側」に同情的な視線が送れないかもね
仮面の男もこういう「生っぽいこと」を望んでいるようなフシがあるな
その痛みが世界を変えるのだ、とでもいわんばかりだ
もしかしたらそういう「高みの見物をしてる自分」が
命を賭けて戦う事態になるまで「調整」してるんじゃないか
というフシもある、鉄火団とカルタさんにとっちゃいい迷惑だろうけど。











ヘヴィーオブジェクト 第22話
名誉に値段はつけられない ビクトリア島緊急追撃戦 III △+








戦嬢の乙女






「実用性」が飽和したとき「デザイン」が優先されるということで
「使える」のなら「メイド」でもかまわないということだ
当邦だと「メイド」もすっかり「便利な記号」になってるからね
戦闘もこなすのよねえ、ちょっとうまいのは「典型資本主義」的な
国家の部隊に偽装していることによってより「それっぽい」ことを
演じるのに合理性が発生していることなのよね
「オブジェクト(巨人)」の弱点って大概
「カネがかかるからオミットしてる部分」なんで
確かにそれは「個人」っちゅうアリさんが狙うべき部分ではある
クゥエンサーは自分の身銭(ダイヤ)も切ってそれをやっているわけで
逆に言えば「命」さえあればあとは必要なものはカネではない
ということを主張しているのかもしれない
当邦の物語の主人公は大概カネに潔癖だけどこうやって実際に身銭を切るシーンは
なかなか無いからね、そこに説得力がある。










蒼の彼方のフォーリズム 
第10話 それもFCのためですか? △++








「負けた後」のうまさが光るね
もやもやしたものを吹っ切った後のモチベーションの高さと
その「やる気」にみんなが引き寄せられるって展開が
昔のスポーツ物を見ているようで、バチバチってくる
ねぼすけのみさきちが「目覚ましに勝った!」とことか
ベターな使い方だね、佐藤院さんの登場シーンもバカでよい
そういう勢いがありながら「敵側」の沙希ちゃんと
ほっこりしたりする余裕がよいね、うまくシナリオが廻ると
そういうとこまで手が回るってことがある
あるいは「スポーツ」ものっていう「いきおい」が重視される
分野における典型的な展開とでもいおうか
まあともかくこの作品は「今でしょ」ってとこにきてる。











Dimension W 第10話  蘇る悪夢 △++







「理性を失ったモノ(屍体)」と「機械」が戦う相手の中心ですよね
そいつらなら全力をだしてぶっ潰していいし、それを使うような
外道な連中にもそれに準ずる裁きをあたえればいいという理屈。
逆に言うとそこまで「五体満足」であることの価値が壊れてしまったのなら
「ポンコツ」に対して一定の敬意と愛情が生まれてもおかしくはないってことで
また病的に繊細な当邦の人間関係にとってキョーマのようなチンピラに
尽くそうなんて考えるのは「ロボット」でもなければ成立しないという
こういう「たくましい他者との関係性」ってのが「別次元」でもなければ
成立しないっていうかなしい事情があるってことなのかもしれない。




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おっぱい枠消滅の危機 (アニメ感想)

2016-03-12 22:09:02 | アニメーション雑感2016 Q1







ラクエンロジック 第9話  敵か 味方か Enemy or Friend △+








フレネミー






オズマさんの自尊心の喪失につけこんでくるあたりは
さすが「傲慢」の堕天使ルシフェルさんというとこやねえ。
このお話は味方が人格者なんで皆さんお優しいのね
ところがそれがまた堪えるのがまあ人間の心理のむつかしさよな
「道化役」に徹することができるならオズマさんも楽だったろうに
何か人間らしいココロが残っていたから大変なことになってますな。
「トランス(合体)」することによってインスタントに「力」を
手に入れることができる、そういう「ゲーム」的な「善悪の彼岸」的な
ありかたに対して、「タダで手に入るわけないだろ」って
異議申し立てをするのが「カードゲーム」を取り扱った作品の
物語的「理性」になってきているね、さもなくば馬鹿になりきるか、どちらかだ。










少女たちは荒野を目指す 第10話  タイフーン襲来 △+







初対面の高校生に対して引き抜きとか我利我利してるねえ
戦術としても有効ではないからまあ引く抜きをかけてきてる方も「若い」ということだ
一個人のスタンドプレーともとれるけど「カネ」がからんでくると
こういう「厚かましさ」を目にする機会が増えるのも事実なのよねえ
善し悪しはともかく「そういう世界(荒野)」であることを
実地に確認できたことが「いい経験」になったといえるかもな。
ここにきて「カネ」の問題が持ち上がってきたのは大きい
今までも「同人」にあるまじき厳しさが黒田さんによってもたらされていたけど
それを支える前提「カネ」の存在が今になって明らかになったという
「部活もの」としてはまことに邪魔なものではあるけれど
「ドージンワーク」とはいえ「カネ」がからむことを描くのは
「~をつくろうモノ」として真面目な態度といえよう。










だがしかし 第9話
わたパチとうんチョコと…/さくら大根とたまごアイスと… △+







ほたるさん「汚れる」のがうまいんですよねえ
「口内炎」とか「うんチョコ」とか「おっぱいアイス」とか
美人なのに子供のようにどっか残念なので、困るw
しかしまあ「駄菓子」なんでお上品に食べるすべがないから
実にまあ合法的によごれることができるのよね
終わらない夏でただひたすらに駄菓子好きな女の子が
オトコノコをつかまえてうんちく語りながら駄菓子をほおばりまくるとか
実にうまい設定をこしらえたもんだよなあ、駄菓子だけに。









昭和元禄落語心中 第10話 ○!







「子別れ」に「死神」ですか、いささかきまりが良すぎて
なんか白けるねえ、とか通ぶってみせても
いざ実際に見てしまうと見入ってしまうボクw
でもまあこのおはなし「作り話」の落語に叶うぐらいの「物語」が
菊・助・師匠達のあいだに成立しているからこその「劇内劇」なわけで
そこでは仮構と現実の境がいよいよ曖昧になって
それを演じるものや見るものにとっては至境の境地であるわけだ
そしてそれを見ている僕達も当然その境地に近づくわけで
「落語⇔(作中の)現実⇔漫画⇔アニメ⇔(視聴者の)現実」という
もの凄い多層の境界を石田さんをはじめとする声優さんの熱演と
落語をよすがとした人間ドラマが数珠みたいにつないでいる
その危なき、そして面白き噺よな。









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下郎の皆さん、こんにちは! (アニメ感想)

2016-03-10 23:52:31 | アニメーション雑感2016 Q1







灰と幻想のグリムガル 第8話 君との思い出に ○









前に進むために、だ、そういう戦い。
そういう戦いであっても派手な演出はできるだけ抑えているのが
いやになるほどの正しさだ、ただ「派手にはしない」けれど
「生きているもの同士のたたかい」ということの速度感は
まあもう「リアル」と言ってしまおうか、そういう微妙な
呼吸がまもられているとおもう、逆にそれゆえに
攻撃魔法、回復魔法の「光」にいっとうチカラがこもっていると感じられる。
「連携」とか「不意打ち」とかだとあっという間にダメージを
食らったり与えたりするのが「集団」とか「時間」の正しいあり方で
そこでは「単身無双」の余地がまったくない、だからこそよりそう「仲間」は
かけがのないものでといわんばかりだ。
マナトの墓での2度目のやりとり、まあそもそも墓まいりが
1クールに2回あること自体がかなり稀なんだけど
そこでのやりとりの違いがすごいね、オンナノコの同じ涙でも違う性質がある
そしてオトコノコ達に多くの言葉はない、悔恨の言葉を吐いていた前回との相違
短い時間でのあまりの違いに、驚く。














魔法つかいプリキュア! 
第5話  氷の島ですれ違い!?魔法がつなぐ友情! △+










この年になってアニメで「おしくらまんじゅう」が見られるとはちょっと驚いたゾw
まあ柔軟な発想というかなんというか、リコが呆れて参加せなんだのも
うなづける気はするね、でもまあ当世界において「魔法」が成立するには
「集中力」がだいじみたいだから、なんちゅうか「それっぽい感じ」を
もってくるのが肝要で、リコはアタマでそれを埋めようとするから
まあ上手くいかないのだろうねえ、理想とのギャップってやつだ。
というわけで「魔法使い」でありながら当作品は歴代のプリキュアらしく
「動く」ことによってセカイを切り拓くことが前提としてあるんだろう
まあもはや「伝統と格式」というレベルだろうねえ
それが成立している作品は当邦にももはや数えるほどしかあるまい。














ハルチカ~ハルタとチカは青春する~
第9話  アスモデウスの視線 △+










ゴリラを出せ、話はそれからだ









「透けて見えるもの」の悲喜こもごもだ
「夏服」が透けるのは青春の淡い色のかおりだね
でもそれも過ぎると問題になる、見たいけれど見てはいけないなにか。
「事件」がなければハル・チカも「見てはいけないもの」が
少なからずあったよね、それらが視聴者も含んで見られるという
物語的なくらい「愉しみ」があるね、まあそれだけだと
ささくれるから明るいチカちゃんに救われているってのはある
お互いを補完する関係性のコンビがいるということもまた
物語的な「救い」なんだろうねえ、現実にそういう
「相方」を見つけることは稀有だもの。












蒼の彼方のフォーリズム 
第9話  答えは空にあるんです! △+











負けた時にすること








「敗北は糧にする」ってなあ理想論ですわなあ
若人がそれに直面する時、一人で処分が利くとは限らないわな
架空のお話なんでそこは「仲間」が支えるわけなんだけど
ここは真白ちゃんが陰ながらにいい仕事をしてましたねえ
いつものおちゃらけた感じで場が暗くならないように
うまく空気をつくっているのがうまいね
直接対決で負けた2人でないからこそできたことでもあるけど
いっぺん「劣等感」を乗り越えてるからってのもあるかもな。
「楽しいから」が「勝つために」の方法論に負けた時
どう向き合うか、間に「仲間」を挟むのは賢明ではあるね
慣れあうってこともできるけど
無くしかけた何かを取り返すきっかけにもなるかもしれない
そういう「勝負」⇔「友愛」のリズムがきちんとできている。







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いつかこの視聴率を思い出してきっと泣いてしまう (アニメ感想)

2016-03-05 21:47:30 | アニメーション雑感2016 Q1






無彩限のファントム・ワールド 第9話  幕末ファントム異聞 △+








「異能力」が認知されている世界観なんでそれを取り入れた
「新劇」ってのが登場してもおかしくはないわな、禁止するかもだけど。
「考証」とか高校生の分際でする必要はない、エンタメ志向ならなおのこと
「歌舞伎」のような筋立てやね、実際の出来事を下敷きにした無茶苦茶。
伝統と格式が頂点を極めるとき、それを打ち壊すものがでてくるというけど
キョウトさんは自分でつくってきた「型」を自分でどう壊すか、迷っているかのような
なにせ相当強力な型だからねえ、半端な学園ものではなかなか攻略できまいといったとこ。










ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション
第8話  ターニングポイント △+






リアル(現実)とゲーム(空想)が交差する時―






いろいろと目まぐるしく「変化」がある
いよいよ「現実」に影響をおよぼしだした「PSO2」という世界
通常部分と戦闘パートにおける2Dと3DCGの使用変化
そしてリナかいちょーのジェラシーw
今まで結構律儀に「リアルに影響をおよぼさないように」って
優等生的にやってきたところをひっくり返しにきたわけで
まあでもその「どんでん返し」の礼儀正しいことよな、ってのはあるね
こういうハナシのオチは99%「リアルもゲームも上手くいくようになりました
本当にありがとうございました」ってやつなんだけど
なんだろうねえ、「商業的」にはリアルを捨てて金をじゃぶじゃぶ
入れてくれる「廃人」が「よいお客様」なのに
表向きは「健全っすよ」ってまるでパチ業界みたいな態度なのが
嫌なオトナになったボクには気になるのよねえw
そう考えると「黒い」とこがそのままに突き抜けた「オーバーロード」が
なかなかうまいやり方だったのかもなあ、なんて改めて感心する。










この素晴らしい世界に祝福を! 
第8話  この冬を越せない俺達に愛の手を! △++!







リッチに除霊の依頼を頼まれるのなら、もう「なんでもアリ」だなw
ちゅーのも「倫理を捨てて外法の道をとった」のがリッチなんで
この世界観は逆に相当に強力な倫理といい加減な死生観に支配されているのね
まあ「死んでもすぐ生き返る」っていうのがまずは「ギャグ」の第一歩で
それだからこそまあいろいろ成立するのね
「攻撃を受けることに快感をおぼえる」とかw
「人形の家」とか、個人的にも苦手で怖いです
トイレをめぐる攻防がアツいですね、めぐみんは「爆裂魔法」を除くと
キャラづけが弱かった気がするから、こういうふうに生理的条件でも使って
強引におもしろくもっていくのがよかったかと
トイレついてきてとかないやろってあるかもだが
まあ見た目小学生でも通るしなw











昭和元禄落語心中 第9話  △++







「笑い」をめぐっての思想の対立がアツいね
伝統と格式による「和」を頼みとした笑いと
喧嘩すれすれの個人の裁量による「破」を狙った笑い
それらがそのまま生き様になって目の前に顕れてる。
師匠とその弟子が破門されるまでのやりとりが凄い
酒も入っていて、お互いけなしたり誉めたりしながら
段々と「深い」ところに入っていくのは「語り」を職業にしている
人達だからかねえ、自分が何十年も苦労して暖めた芸を
「カビのはえたような芸」とかって弟子に言われればそりゃ破門ともなるわな
どっちが悪いとかじゃなくてああこうなるよねって
納得してしまえるハナシの流れが、見事です。











うたわれるもの 偽りの仮面 第21話  崩御 △(+)







なんかいろいろと崩れているよな、「悲劇」っちゅうか
自分達のあずかり知らない所で「イベント」が進行しているような
「蚊帳の外」的な、そういう感じがハクや視聴者が感じている無力感とでもいおうか。
にしても例えばミカドが死んだこともあっけなさすぎだし
あのオシュトルがこんな陰謀に巻き込まれるのも、何か腑に落ちない
まるで力あるものを何かの都合の為に「無力化」して
ハナシを盛り上げてやろうっていうそういうえげつないカミサマの
やり口を見ているような、そんな印象












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