東京アイランド

OCNブログ人サービス終了に伴い、ここに引っ越ししました!

小笠原諸島への「ゆうパック」

2015-01-26 00:00:53 | 郵便局・切手
 昨夜、「小笠原宛てのゆうパック、どのくらいかかりますか?」とコメント欄にご質問がありました。
 父島からだと、「おがさわら丸」入港日の、午前10時までに出せば、14時発の「おがさわら丸」に積みますので、関東圏なら、翌日配達になります。
 逆に、内地から父島宛てのゆうパックは、竹芝を10時に出港しますので、日付が変わる深夜帯に江東区の新東京郵便局を「通過」できていれば、乗せてもらえそうです。関東圏なら、前日の午前中までに集配を行う大きな郵便局に出せば、間に合うかと思います。
 「おがさわら丸」の時刻表を見て、関東圏なら出航前日の午前中まで差し出すと翌々日配達できそうです。関東圏以外の地域でしたら、竹芝出航日の2日前あたりを目安に差し出すとよいかと思います。

★小笠原発の場合 

 1日目の午前10時まで 小笠原郵便局の窓口で差出 14時発の船に搭載
 2日目の15:30 竹芝桟橋入港 新東京郵便局へ搬送
 3日目 東北から中国までの範囲にお届け
 4日目 九州・北海道・沖縄にお届け

★関東圏から小笠原行きの場合

 1日目午前中 集配局差出 → 深夜日付が変わる時間帯に新東京通過
 2日目 10:00 おがさわら丸搭載
 3日目 11:30 父島到着、各家庭に配達されるのは夕方あたりになりそうです。
 関東圏以外の地域は、プラス2日多めに見積もるとよいでしょう。

 母島宛ては、おがさわら丸が入港する日に接続できていれば、母島も3日目で配達される可能性は高そうです。

2009年3月12日に書いた、記事を再アップします。

「12年前の母島簡易郵便局」というタイトル。


この中に伊豆諸島や小笠原に関する記事はないかなと目次をチェックすると、「日本一のへき地 離島・母島の郵便局」が載っていたので、借りてみました。
 「宝島別冊 郵便局のゆくえ」というタイトルで1997(平成9)年10月発行と書かれているので、ちょうど12年前ですね。

 今の様子をまだ見たことはないけど、JA(農協)に郵便・貯金・保険事務を委託し、民営化後は個別配達も始まったそうです。



母島簡易郵便局が出来るまでの経緯や、当時の様子が書かれているので、とても興味深い記事。
 国鉄みたいに辺鄙なところの郵便局は民営化後真っ先に切り捨てられるかも・・・と心配していましたが、結局、組織が変わっただけで個別配達が始まったのは郵政省時代になかったサービス。

 12年前の母島簡易郵便局。
 平日の朝8時半から12時まで、昼休み1時間は窓口が閉まり、13時から14時30分。
 今も同じ営業時間だが、昼休みのために窓口を閉まることはなく開くようになっています。
 「おがさわら丸」に積んだ母島宛の郵便物は東京を10時に出発、25時間半かけて翌日の11時半、二見港入港。
 となりの小さな「ははじま丸」に積み替え、母島に着くのは15時半。
 同じ都内にありながら、飛行機で地球の裏側に行くよりも本当に遠い「東京」。
 郵便局の窓口は閉まっているけど、1時間の間に受託者の職員がマンションのような集合ポストに宛名ごとに投函。
 「4時半より15分、郵便の受け取りを行います」とアナウンスが島に響く。


 
  そう、配達を行わないので、島民が自ら郵便局に出向き、集合ポストから手紙を受け取るシステム。 
 集合ポストの下に「ゆうパック」が置かれてあり、自分宛に届いていないか宛名を確認。

 母島に郵便局が出来たのは1973(昭和48)年。
 1968年6月26日の小笠原返還後、5年間のタイムラグがあるのは当初、母島には島民の帰島が許されなかった。
 1972(昭和47)年にようやく帰れるようになり、郵便局の必要性が高まった。
 郵便局が出来る前までは手紙1つ出すのに50キロ離れた父島の小笠原郵便局まで出向かなければならず、やっと手紙を出したかと思ったら今度は海が荒れて帰れないこともしばしば。
 手紙1つに父島で1ケ月近く足止めを食らったこともあったとか・・・。
 
 当初、母島簡易郵便局では肉や野菜、鮮魚などを冷蔵庫に入れた状態と同じように配達する「チルドゆうパック」の取扱はなかったが、島民の要望が高まったため、郵便局を預かっているJA(農協)が郵政省(当時)と数度にわたって交渉した結果、1996(平成8)年12月からやっとサービス開始。
 ある主婦が奮発し、特上の松阪牛、もちろん霜降りを注文。
 ところが、思っていたよりも早く届いていた。
 当時は自分で郵便局に出向き、荷物を受け取らなければならず、冷蔵庫に入れておいてくれたようだが、せっかくの特上なので冷凍しなくちゃ意味がない。
 郵便局から2、3日経って届いていますと電話をもらってすぐに受け取りに行ったが、肉は溶けて汁が出ているし、霜降りもパァ・・・。
 憤った主婦は郵便局に損害賠償を請求したが、戻ってきたのは6000円程度。
 肉代として払ったのは3万円だったので、今でも「チルドゆうパック」という名前を聞くだけでご立腹のようです。(この話は12年前の1997年)
 
 他にも面白い記事ばかり書かれていますが、この辺で。

 郵政省時代の「ゆうパック」は宅配便に比べるとちょっと遅かったみたいですが、民営化された今は宅配便と同じくほぼ翌日配達になっているので、母島簡易郵便局も「チルドゆうパック」が来たら迅速にその日のうちにお届け先までちゃんと配達されるでしょう。

 母島簡易郵便局どう変わったか見てみたいです。
 もし、友人と一緒だとしたら、「郵便局かよ!?」と付き合わされてたまったものじゃないと思うけど、風景印のお土産が付くので、内地宛に小笠原のはがきを出すのもよさそうだし・・・。(笑)
  
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広尾行きバス | トップ | あおがしま丸予想 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

郵便局・切手」カテゴリの最新記事