日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「トスカーナと近代絵画 もうひとつのルネサンス」開催記念日伊講演会リポート(2013.9.7)@イタリア文化会館

2013年09月08日 | イタリアの美術館・博物館
「トスカーナと近代絵画」講演会(2013.9.7)



「トスカーナと近代絵画 もうひとつのルネサンス」開催記念日伊講演会「トスカーナと近代絵画」に行ってきました(2013.9.7)@イタリア文化会館




2013年9月7日(土)から開催された「トスカーナと近代絵画 もうひとつのルネサンス」展を記念して 初日にイタリア文化会館アニェッリホールで行われた講演会に行ってきました 

フィレンツェ ピッティ宮近代美術館コレクションより 約70点が展示されるこの展覧会が紹介されました

展覧会は 2013年9月7日(土)~11月10日(日)まで 西新宿の損保ジャパン東郷星児美術館で開催されます:


ジョルジョ・アミトラーノイタリア文化会館館長の開会の挨拶に続き 
小佐野重利 東京大学大学院教授による講演「イタリア近代絵画はもうひとつの"ルネサンス"と見なせるか?」が行われ マッキァイオーリについて その マッキァ(しみという意味)の解釈や定義を巡って ダビンチの「絵画論」の一部より また押しつぶされたハエの痕跡を巡っての議論や トスカーナの切り出した白大理石の断面がたまたま女性の横顔に見えた等の興味深い考察を伺うことができました

次に フィレンツェにあるピッティ宮近代美術館前館長アンナマリア・ジュスティ氏より
近代美術館の歴史とコレクション」というタイトルで スライドを用いて近代美術館の貴重な数々の作品についてご紹介いただきました
今回来日した作品もそうでない作品も含めて フィレンツェに行かないと見られないであろう貴重な作品の映像を見ることができました 
損保美術館の「トスカーナと近代絵画」展に行ったら 今日このスライドで見たフィレンツェ近代美術館の全体像をぜひ思い浮かべながら鑑賞してくださいとのこと

     * * *

そして休憩をはさんで 金原由紀子尚美学園大学准教授による やはりスライドを用いての「19世紀末から20世紀初頭のトスカーナ絵画」についての講演が行われました 
世紀末のトスカーナ絵画 アバンギャルドの時代 そしてファシズムの時代を経た流れを追いました

最後に損保ジャパン東郷星児美術館でこの展覧会を手掛けられた中島啓子主任学芸員による展覧会紹介 特に「なぜこの展覧会を企画したか」という3点についてご紹介をいただきました

この美術館では プラート美術の至宝展(2005年) マッキァイオーリ展(2009,2010) ペルジーノやジォット(2008) 自画像コレクション(2010)等が連続して開催されています
トスカーナ絵画を近代まで紹介するこの美術館は まだ日本ではあまり知られていないトスカーナの近代絵画を俯瞰することのできる展覧会として最適とのことです 
東郷星児自らも未来派の前衛画家として出発したこともあり興味深く また個人的に好きな作品も多くあるとのことでした


またこの展覧会は 千葉県佐倉市美術館(2013.11.16~12.23) 群馬県立近代美術館(2014.1.18~3.23) 鳥取県立美術館(2014.4.15~5.27)にも巡回予定とのこと

展覧会は こちら

開催のお知らせは こちら

この美術館にはゴッホのひまわり他も収蔵されています お見逃しなく!!

*この場を借りましてイタリア文化会館様にあらためてお礼申し上げます



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