目次
シンガポール旅行記~全体編
シンガポール旅行記~市内観光と食事編
シンガポール旅行記~セントーサ島編
シンガポール旅行記~ナイトサファリ編
シンガポール旅行記~シンガポール航空編
シンガポール旅行記~社会事情編
今回の旅行はバタバタと決めたので仕方のないところですが、入国するまで「シンガポールってどんな国?」ということに気が向くことがありませんでした。
買ったガイドブックにも国情に関する情報が意外なほど少なかったなぁ、、、
ということで、事前に知っていたことは「チップは不要」だけ。
ただし、「枕銭だけは置く」というのはガイドさんに教えてもらいました。
あとは、外国では珍しく水道水が飲用できるということもガイドブックに書いてあったかな。
「社会事情」と言うにはおこがましいですが、今回の旅行で気付いたことを小ネタ風にアップします。間違っているところも多分にあると思いますが、ご容赦を。
チャイナタウン、リトル・インディア、アラブ・ストリートなどがあることから、多民族国家なんだろうと想像はしていましたが、すれ違う人は中国系が圧倒的に多いです。
微妙な言い方ですが、中国系が圧倒的に多いと言っても、中国のような雰囲気は全くありません。(行きの成田空港で、別の航空会社のカウンターで中国人の一団が男も女も怒鳴りまくっていたのには驚きました。)
ガイドさんの話によれば、人口500万人、民族構成は、中国系75%、マレー系15%、インド系8%、その他2%。
多民族国家では当然のことかもしれませんが、学校教育では、母国語のマレー語に加え、英語と中国語は必須。ガイドさんは日本語も含め6ヶ国語ぐらいでコミュニケーションできるそうです。それがスタンダードだとか。自分の英語力の乏しさが悲しい、、、
(看板(下)。英語、中国語、マレー語、日本語。日本語表記は珍しい。ここの看板とセントーサ・エクスプレスの駅名だけだったような。)
確かに、ホテルマンからタクシーの運転手さんまで、観光客には皆さん英語で話してくれますので、教育の均質性(水準)を感じます。
ちなみに、オプショナルツアーを含め、3人の現地ガイドさんと接しましたが、これまで旅行に行った外国のガイドさんの中で一番日本語が上手ではなかったですね。まぁ、聞きとりにくい日本語です。
街中で気付くことはもうひとつ。女性が多い。
(この方たちが勤め人かどうか分かりませんが、とにかく写真に写るのは女性が多い。)
正確なことは調べていない、私の勝手な想像ですが、女性の社会進出が当たり前で、かつ、それをサポートする社会制度など環境が整っているのではでしょうか。そう考えた理由は単純。
市内観光のガイドさんは、家にメイドさんがいる。特に珍しいことではなく、もう15年にもなるそうで、家事と日々の子どもの世話は全てメイドさんがやる(月給は2.5万円)。
USSでアトラクションを待っている時に感じたこと。お母さんと子どもという組み合わせが多い。さらに、子どもも1人ではなくほとんどが3人程度。
ショッピングモールをぶらぶらすると、KIDSファッションの店だけでなく、マタニティーファッションの店も同じぐらい普通にあることに気付く。つまり、ギリギリまで働き続けるためのファッションではないでしょうか。
か、そもそも女性の割合が多いのか、、、社会見学に来ていた小学生は女子が多かったような。(と、このワンショットだけでは統計的に全く無意味ですね。)
バスで移動していると、走っている車がきれいなことに気付きます。日本だと普通ですが、外国ではこれだけピカピカの車が多いのは珍しい。
(やたらダイキン工業の広告を付けたタクシーが多い。どの車も景色が映り込むぐらいきれい。)
それもそのはず、シンガポールは車に200%程度の関税がかけられるらしく、日本で180万円のファミリーカーはシンガポールでは400万円弱。車は超ぜいたく品で、みんな大事に大事に使うそうです。だから車内での飲食厳禁は当たり前。
関税と言えば、タバコに関しても高く、1箱800円だとか。タバコを吸っている人をほとんど見かけませんでしたね。(タバコは持ち込み関しても課税対象。)
車は他にも維持費がかかります。
ガソリンこそ日本並みですが、日本のETCと同じシステムのERPで一般道でも課金されます。課金は道路が混む時間帯ほど高くなりますので、タクシーに乗っても、メーター料金以外に数ドルかさむことがあります。
要は、車を増やしたくないという政策のようです。
(ERP。見づらいですが、「ERP」の右上の表示、今はS$1課金ですね。)
法律。有名なルールでは、ゴミを捨てると罰金。これも2回目以降は加重罰になるようで、罰金もどんどんレートが上がり、労働役も科せられるそうです。よって、街中でゴミを見かけたことがありません。
最も特徴的なのは、麻薬に関する処罰。死刑です。シンガポール人でも外国人でも同等とのことで、逮捕→有罪→死刑となります。もちろん、裁判はあるのでしょうが。
かなりの小ネタになりますが、地下鉄(MRT)の駅のエスカレーターが異常に速いです。体感では日本の3倍ぐらいのスピードかな。そのせいか、地下鉄でご老人を見かけることがほとんどありません。
地下鉄に乗ると、もうひとつ気付くこと。
まぁ、みんなスマートホンを持っていますわ。トンネル内でも通話可能。マナーの基準がどうなっているか分かりませんが、地下鉄内でも通話をやめることはありません。ただし、手で口を覆って小声で話していますが。
ちょうど旅行の最中の8月9日はシンガポールの独立記念日。
街中に「Majulah Singapura(マジュラ・シンガプーラ)」(=進めシンガポール)のタペストリーや旗が掲げられていました。勢いを感じるキャッチフレーズですね。
シンガポールは1965年に独立。今年で46周年です。ホテルの部屋に入れられた当日の新聞でも一面トップは当然「National Day」のこと。
私たちはナイトサファリに行ってましたので見ることはできませんでしたが、夜はベイエリアで花火が打ち上げられ、独立記念日を祝う式典が盛大に行われたようです。
(翌日の新聞記事。これをサンズのスカイパークから見たらきれいだったでしょうねぇ。)
そんな勢いのあるシンガポールですので、シンガポールドルが強い。
今回の旅行の前から、かなりの円高。これはいいかもと思っていましたが、対米ドルでこそ超円高ですが、対シンガポールドルではほとんどレートが変わりません。
さすが、世界有数の金融センターのシンガポールです。経済の安定と成長率でシンガポールドルは円と拮抗しているようです。
最後に。当然ですが、シンガポールに節電はありません。
電力業界をいち早く自由化。発電と送電は分離され、両分野で複数の会社があります。正確ではないかもしれませんが、政府が管理する会社が電力を一括で買い上げ、送電会社にリセールしているという感じだったと思います。
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旅行で外国に行くと、その国のことをほんの少しだけ分かったような気がします。多分ほんの少しなんでしょうが、でも、異国で生きた情報に触れることも旅の醍醐味ですよね。
昨年のトルコ、今年のシンガポール。楽しかった分、訪れた国々のことが帰って来てからも気になりますし、新聞記事の読み方がちょっと変わります。
おまけ。
新聞を見ていると(英語なので読めない)、こんな記事を発見。
「矢島美容室」という単語はありませんでしたので、これはパクリか? だとすれば、いただけませんな。