
栗原市の次代の農業を担う青年農業者育成の一環として,平成28年9月7日に迫桜高等学校総合学科の2,3年生23人を対象に栗原農業未来塾「在学中コース」を開催しました。
生徒たちは循環型農業を実践している栗原市瀬峰地区を訪れ,瀬峰農場(瀬峰地区循環型農業推進会議)について学びました。瀬峰農場とは,旧瀬峰町全体を一つの農場と見立て,耕種農家350戸,畜産農家100戸が取り組んでいる循環型農業です。
まず,畜産農家として参加している高橋博文さんから,瀬峰農場における循環型農業の取組,畜産農家の役割についての講義を受けました。さらに,その理念や歴史,商標登録した「エコ・せみね」のロゴマークを活用した米や野菜の有利販売,消費者交流としての「田んぼアート」や「体験ツアー」などの話に,生徒達は熱心に耳を傾けていました。
講義の後は,瀬峰農場の会長 大内一也さんのほ場で,ミニトマトを試食しながら栽培ハウスなどを見学し,土づくりにたい肥を使う目的についての説明をいただきました。生徒からは,ハウスの土を触ってみて,「学校の農場の土よりさらさらしている」,「トマトの味が違う」などの感想が聞かれ,長年にわたる土づくりの成果に感心した様子でした。
参加した生徒たちは,今回の視察研修を通して,自分たちが日頃学習している農業への関心をより一層高めてくれたと思われます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9040 FAX:0228-22-5795・6144