宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

果汁たっぷり!こだわりの田尻ブルーベリーゼリー作り

2012年08月30日 17時42分24秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 大崎市田尻地区ではブルーベリーを地域水田農業ビジョンの振興品目に位置付け,田尻ブルーベリー生産組合を中心に平成16年から導入を図ってきました。現在では約4haほどの栽培面積となっており,県北部では最大級の産地となっています。
 組合では大玉のブルーベリー生産を行っており,市場でも高い評価を得ていますが,所得率向上のため,規格外品の有効利用が課題となっていました。また,ブルーベリーをさらに地域特産品として位置づけられるよう,加工品開発について視察等を重ねてきました。
 これまでに組合では,ブルーベリーゼリーの委託加工試作に取り組み,県内の加工業者や関係機関を交えて試作品の検討会を2回行いました。検討会では,数種類の試作ゼリーを出席者で検討し,自分たちの意見を取り入れてもらいながら試作製品の改善を進めています。「どこの地域にもないようなこだわりのブルーベリーゼリーを作りたい!」と,組合員は熱心に,ゼリーの果汁割合や口当たり,風味を改善しながら商品化に向けて準備を行っています。
 普及センターでは,今後,販売に向けて,製品のパッケージデザインやコスト計算の支援,実需者とのマッチングも含めてマーケティングの支援を行います。

問い合わせ先:美里農業改良普及センター 先進技術班

電話:0229-32-3115


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有限会社蔵王グリーンファームで集出荷貯蔵施設のお披露目会を開催

2012年08月28日 15時19分11秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 名取市の被災農家5人とともに園芸振興拡大に取り組む(有)蔵王グリーンファーム(代表取締役:菊地英明)において,集出荷貯蔵施設(ピッキング工場)が完成し8月23日見学会及び意見交換会が開催されました。
 同社では東日本大震災災害復興交付金を活用して,白石市福岡にパイプハウス122棟4haを設置し,昨年9月からチンゲンサイの出荷をしています。今回の施設の完成により販売も含めた更なる経営力の強化につながるものと期待されています。
 意見交換会では菊地取締役から「本来は落成式とするところだが(被災者が)失ったものを回復しただけということでお披露目会とした」との挨拶があり,出席した東北農政局や県大河原地方振興事務所,白石市及び仙台市場関係者から,白石市の園芸産地化への期待や励ましの言葉がありました。
 これまで普及センターでは土壌分析による栽培指導のほか,白石市役所と連携した営農計画の作成や葉菜類の大規模法人への視察研修を実施しており,作付計画や栽培マニュアルの策定について今後も支援していきます。


連絡先〉大河原農業改良普及センター 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

 

 


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計画的に生産販売するためには

2012年08月28日 09時36分31秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

7月30日にJA加美よつば直売所や各インショップに出品している農業者を対象にワークショップを開催しました。「時期によって出荷する生産物がだぶつき,店舗から値引きや返品が多くなってしまう」との反省から,自分たちがこれまでどのような時期に何を販売していたかを見直して,農産物の付加価値の可能性を探りました。
 ワークショップでは現在の出荷している品目を書き出し,話し合いの中から,問題点を抽出したあと,解決策を話し合いました。農産物の生産ばかりではなく,加工やブランド等にも話が及び熱心に意見交換がなされました。
 その後,渡辺採種場から,直売所に向いている作目や栽培時期を拡大するための作付時期などについてアドバイス・提案を頂きました。
 普及センターではワークショップの参加者からでた品目や意見等をまとめ,問題解決に向けて今後も継続的に支援を行います。
 <連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班
 TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910

 


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第61回全国農業コンクール全国大会で有限会社「耕佑」が優秀賞を受賞!

2012年08月28日 09時24分38秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 7月24日,島根県出雲市を会場に開催された第61回全国農業コンクール全国大会において,栗原市一迫にある有限会社「耕佑」が見事優秀賞を受賞しました。
 本コンクールは昭和27年から続き,農林水産祭における天皇杯受賞者を多数輩出する実績のあるコンクールです。宮城県代表として推薦された「耕佑」は全国20代表として選出され,代表取締役社長の山村喜久夫氏が経営実績を発表しました。
 農業生産法人「耕佑」は,ほ場や水利条件が不利な中,集落の稲作生産を担うとともに周年就労を目的に養液野菜栽培を導入し,経営を発展させてきました。主力野菜のサラダ菜やサンチュは市場との信頼関係により,「耕佑ブランド」として仙台市場の90%以上のシェアを占めるなど高い評価を得ています。また,水稲部門では利用権設定の他,作業受託から販売までを担い,高い販売単価を確保することで地域に利益を還元してきました。現地審査においては,協業経営で農村集落を守ろうとする取組が高く評価されました。
 全国大会では上位10代表に与えられる名誉賞は惜しくも逃しましたが,地域とともに歩む姿や震災に立ち向かう姿は会場の共感を得ていました。
 山村社長や黒澤専務は,全国レベルの経営に触れ,さらなる経営発展を誓っていました。普及センターでは宮城県における大規模園芸経営体のモデルとして今後も支援を継続していきます。

 <連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144

 


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秋そばの放射性物質検査説明会及びそば講習会を開催

2012年08月27日 17時53分12秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成24年7月11,13,17日に市内4か所(栗駒,金成,花山,築館)で秋そばの放射性物質検査説明会及びそば講習会を開催し,37名の農家が参加しました。平成24年の栗原市内のそば栽培(自家用も含む)は約190名,70haで主に(夏まき)秋そばです。夏そばは7月25日付けで県から出荷自粛が要請され,放射性物質の検査(1点)により8月8日付けで栗原市内の出荷自粛が解除されました。
 秋そばについても同様に出荷自粛要請後の放射性物質検査により安全性を確認して自粛解除する方向であることから,市内のそば出荷・販売農家に対して,出荷自粛と検査予定点数,旧市町村単位の出荷自粛解除の仕組み等を説明しました。
 合わせて,高品質・安全・安心な「栗原のそば」づくりに向けた湿害対策,適期播種,放射性セシウム吸収低減対策のポイント,適正な収穫・乾燥・調製作業等を説明し,カリや石灰の施用量,移行係数,基準値超過した場合の対応等の質問がありました。また,参加者の中で希望者の栽培予定ほ場(16か所)の土壌をサンプリングして,放射性セシウムや土壌養分の分析を実施し,ほ場毎の施肥管理やセシウム吸収低減対策を提示しました。
  普及センターでは今後も高品質・安全・安心な「栗原のそば」づくり実践を支援します。 

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-6144


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南三陸町で復興を目指す園芸施設で待望の初出荷!

2012年08月23日 16時01分56秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

南三陸町の「南三陸あぐり第一復興組合」では,東日本大震災農業生産対策交付金を活用して建設された,園芸生産施設で栽培した「こまつな」を初めて出荷しました。
 栽培施設は,3月に施設は完成しましたが,土づくりと土壌消毒後の7月中旬に播種し,8月16日にようやく収穫を開始することができました。
 ここでは,収穫作業や袋詰めなどの作業は震災で被災し仮設住宅などに居住している方等を雇用して行われています。現在は,栽培計画や土壌消毒の都合上,すべての施設で栽培はされていませんが,順次播種作業が行われ,最終的には1haの面積で「こまつな」等が栽培される計画です。
 普及センターではこれまで,栽培に関して栽培管理方法,土壌分析などの支援を行ってきました。この施設は,南三陸町の農業復興の一翼として期待されていますので,普及センターとしても今後栽培,経営面について引き続き支援していきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター
先進技術班
電話:0226-29-6044

 


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お客様の声を!~おおさと産直友の会アンケート調査実施~

2012年08月23日 15時16分23秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

  平成12年に農産物直売所をオープンした「道の駅おおさと」は,今年で13年目を迎えました。出荷者で組織する「おおさと産直友の会」では,今一度お客様の声を聞き,さらにお客様に喜ばれる直売所を目指そうと,アンケート調査を行うこととしました。アンケートは,ブレイントラストアンドカンパニー(株)代表取締役社長の大志田典明先生に作成していただき,8月20日と25日に実施することになりました。
 先日(8月20日)のアンケート実施日には,産直友の会及び道の駅を運営している(株)おおさと地域振興公社,大郷町役場,普及センターが一丸となり大郷町の産業振興を図ろうという強い思いが伝わったのか,平日にも関わらず200票を超えるアンケートが集まりました。産直友の会会員からは,実際にお客様の声を間近に聞くことができ,さらに自分たちの結束も一段と強いものとなり,アンケートを実施してよかったとの感想が聞かれました。アンケート終了後には,大志田先生からの結果報告,結果を受けての改善検討会がありますが,普及センターでは引き続き支援をしていきたいと考えています。

 

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8374
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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りんご生産者らが現地検討会を開く

2012年08月21日 09時21分51秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 8月3日,加美郡内のりんご園主らによる現地検討会が開催され,普及センターでは果樹園の土壌改良や放射性物質対策について技術指導を行いました。
  今回の検討会では果樹園の下層土を観察するため,土壌調査用の検土杖を使って樹冠下から土を採取しました。巡回したほ場の土壌型はすべて,擾乱を受けていない黒ボク土で,地表から40cm前後より深いところは淡色で粘土質の火山灰土でした。
 検討会の参加者らは,普段は見ることができない自園の底深くから出た土を見て,その性状や改良方法等に高い関心を示していました。
 また,各ほ場でサーベイメーターによる空間放射線量の測定を行い,それぞれの測定値を見て,特別な対策を必要とする水準ではないことを理解しました。
  さらに,普及センターから農産物の放射性物質対策について説明し,参加者らは,今後も定期的にりんご等を測定し,その結果に注意を払って安全・安心の確保に努めていくことを申し合わせました。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班
 TEL:0229-91-0726~7 FAX:0229-23-0910


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優良な水稲種子生産を目指した新たな試み

2012年08月20日 13時15分13秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 管内には4つの水稲採種組合があり,その面積は県内一の314.8haとなっています。当普及センターでは,その一つ小野田種子生産組合をモデルとして,採種組合共通課題の解決を目指しています。
 課題の一つに,採種ほ場周辺の一般ほ場のばか苗があります。ばか苗に罹病したイネが出穂前に採種ほ場の周辺にあると,採種ほ場のイネの穂に感染してしまいます。それを防ぐために,昨年に罹病株を発生させた生産者に対し,育苗巡回を行い,採種ほ場周辺に罹病株を植えないよう協力を呼びかけました。また,今年新たに組合員,JA,普及員で周辺ばか苗を確認し,グーグルマップ等を利用して,採種ほ場の周辺ほ場200mを含むマップを作成したことにより,組合員,JA,普及員全員が具体的に採種ほ周辺の状況を把握することが出来ました。また,周辺ほ場の耕作者と協議した上で,組合員が罹病株の抜き取りを行いました。その後に,周辺ほ場のばか苗病の発生量を確認するために予備審査を行ったところ,今年の採種ほ場は基準をクリアしました。
 さらに,最近採種ほ場で増えている多年生雑草対象の除草剤展示ほを設け,現地検討会を開き,除草効果を組合員と確認しました。完全に草を一掃するまでには至りませんでしたが,展示除草剤の一つは一剤で初期剤と一発剤を組み合わせたと同等の効果があり,好評でした。
  これから収穫に向けて,優良な水稲種子生産が出来るよう,支援を続けていきます。

 

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910


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青年農業者が登米市で交流 ~宮城県農村青年のつどい開催~

2012年08月16日 16時26分51秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 7月28日から29日にかけて,登米市内において「宮城県農村青年のつどい」が開催されました。これは,県内の農業青年で構成される宮城県農村青少年クラブ連絡協議会の主催で,相互交流を通した技術力の向上やキャンプ生活を通した心身の鍛錬,仲間作りを目的とするものです。例年この時期に開催されていたものですが,昨年は震災の影響で開催できず,2年ぶりの開催となりました。今年は,県内の青少年クラブ員に加え,県農業大学校生,海外農業研修生の参加により活気に満ちた開催となりました。
 「つどい」のメイン行事である技術交換大会は,3人のチーム編成で,会場内に設置された50問の農業に関する問題を解いていくウォークラリー形式で行われ,参加者それぞれの得意分野を活かして難問,奇問に立ち向かっていました。地区別対抗では,古川地区クラブが優勝し,前回大会からの2連覇となりました。開催地の登米地区クラブでは残念ながら3位という結果でしたが,農業大学校生への技術や知識の伝達などもでき,次回以降の好成績に期待が持てる大会となりました。
 技術交換大会終了後はレクリエーションとしてソフトバレーボール大会の実施,キャンプ場に会場を移しての交流会とキャンプの実施により,日頃行っている営農の活動,地域,年齢の枠を超えた交流をすることができました。2日目には登米市内で大規模にパプリカ栽培を行っている(株)I Love ファーム登米の施設,7月にオープンしたばかりの直売所「登米南三陸フェスティバル」を視察し,大規模生産施設における新技術や直売手法を学びました。県内各普及センターでは,今後も農村青少年クラブの活動を支援してまいります。

   

   〈連絡先〉
    宮城県登米農業改良普及センター
     宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
     電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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