宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

集落農園で交流イベントを開催しました!

2013年11月29日 16時41分34秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 特定農山村法によって中山間地域に指定されている登米市東和町の活性化を支援するため,普及センターでは,東和町米谷6区,7区の地域活性化活動を行っている「ろくしち活性化委員会」をプロジェクト活動の対象として支援しています。
 「ろくしち活性化委員会」では,11月23日に「秋の収穫祭」と題して,委員会で管理している集落農園に地域の子供達や登米市内外の住民を招き,農業体験を通じた交流イベントを開催しました。イベントでは,委員会で作付けしたさつまいもや,農園内に自生しているクレソンの収穫,会員宅での柿収穫体験を行いました。イベントには子供14人,大人14人が参加し,豊かな自然の中で,のびのびと農業体験を楽しみました。収穫体験後は,農園で収穫されたもち米で餅つきも行われ,あんこ餅やきなこ餅,雑煮が参加者に振る舞われました。
 中山間地域の農業は,山がちな地形による傾斜や,日射量の少なさ等により,平坦な土地よりも耕作条件が厳しいという課題があります。また,今年は梅雨が長引き,雨が多く降ったため,集落農園では思うように農産物が収穫できませんでした。今後は今年の集落農園の活用内容やイベント内容を反省し,より良い活動に向けて検討を重ねていく計画です。
 普及センターでは今後も農村地域の活性化活動を支援してまいります。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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農と食をつなげる食農講座

2013年11月29日 08時36分36秒 | その他

 平成25年11月19日,大崎市鳴子中学校の1年生全員(43名)が参加して,地域の農産物を使った調理実習が行われました。これは,地域農業への理解と地産地消推進を目的に,鳴子地域認定農業者連絡協議会と鳴子中学校が主催し,地元ホテル・旅館の料理長やNPO法人鬼首山学校協議会,PTA等が協力して行われたものです。
 調理に提供された地元食材は,ゆきむすび,そば,いちご,ブルーベリー,牛肉,牛乳です。プロの料理人の指導のもと,そばの実の挽き方からそば打ちまでと牛乳プリンづくりも体験しました。
 調理されたメニューは,そばと牛乳プリンの他に,ゆきむすびのおにぎり,鳴子ちゃんこ鍋,牛しゃぶしゃぶサラダの5品目。これらを生徒・指導者・関係者でいただいた後,生徒から「そばの収穫が大変だった。食べ物をつくることが大変なことであることがわかった。料理がたいへんおいしかった等々」と感想発表がありました。
 普及センターでは,小学校と連携して子ども農業体験学習も実施しており,今後もこのような食育活動を支援してまいります。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班
 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910

自分たちが収穫したそばを使ってそば打ち


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会社経営の疑似体験を通して,経営・コスト感覚をリアルに学ぶ

2013年11月28日 17時50分39秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成25年11月20日(水)~21日(木)に,栗原市花山温泉「温湯山荘」を会場に「くりはら農業MMN塾農業経営コース・マネジメントゲーム」を開催し,管内農業法人の社員や栗原4Hクラブ員など20~30歳代の若手農業者15名の参加がありました。
 マネジメントゲームとは,昭和51年に西順一郎氏がソニーCDIで開発した経営教育ツールで,企業経営の疑似体験を通してマネジメント能力を身に付けようとするものです。
 ゲームの大まかな流れは,参加者一人一人が経営者となって,①引いたカードの指示に従って従業員の採用・設備投資・材料仕入・生産等の意思決定を行う。②市場動向やほかの経営者の動きを見ながら製品の販売競争を行いながら経営展開する。③原価計算・損益計算・納税計算・貸借対照表を独自のシートに作成する。④戦略会計システム(STRAC)で経営評価する。この作業を限られた時間内に5期繰り返し,参加者自らが決算書を作成するという充実した内容の研修でした。
 参加した農業者からは,「とにかく,大変でした。」,「迅速かつタイムリーな意思決定が求められ,農業経営を行っていく場合にも重要であることを認識した。」,「ゲームを通して損益分岐点の理解度が高まった。」等の感想がありました。また,2日間昼夜を通した研修を通じて参加者間の情報交流も活発に行われ,充実した研修となったようでした。 普及センターでは,今月以降も「くりはら農業MMN塾」の各種コースの開催を予定しており,もっと(M)・もうかる(M)・のうぎょう(N)をテーマに農業者の経営に役立つ支援活動を展開していきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9473       
FAX:0228-22-6144


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耕作放棄地発生防止研修会を開催

2013年11月27日 15時15分27秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 

 管内では,農業従事者の高齢化や担い手不足などにより耕作放棄地の発生が問題になっていました。震災後は,農業機械の流失といった別の要因も加わり,更に深刻な状況になっています。

そこで,中山間地向きで省力化が図れる干し柿の生産振興をとおして,遊休農地の発生防止と地域農業の活性化に向けた「売れる干し柿づくりに挑戦!」と題した研修会を開催しました。

 講師には,丸森町の八島哲郎氏を迎え,良い干し柿を作るためのコツについて硫黄くん蒸の実演も交えて教えていただきました。参加者からは,パイプハウスで乾燥させる場合の注意点や過去の失敗原因などに関する質問が相次ぎ,関心の高さがうかがえました。

 普及センターでは引き続き,干し柿の生産振興と遊休農地の発生防止に取り組んでいきたいと考えています。

 

<連絡先>

宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班

 〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子202

       電話 0226-29-6044


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平成25年度石巻地域農業法人フォーラムが開催されました

2013年11月27日 14時58分53秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

平成25年11月8日,平成25年度石巻地域農業法人フォーラムを開催しました。法人フォーラム開催は昨年に引き続き2回目の開催になります。
 始めに,東北農政局から「攻めの農業と26年度予算について」と普及センターから「管内農業法人の現況と今後の方向性」と題して情報提供を行いました。
パネルディスカッションでは「農業法人の今・そして未来」と題し,(有)アグリードなるせ・(有)高須賀農産・(株)イグナルファームの各代表から現在の取組とこれからの夢について語ってもらい,その他参加法人との意見交換を行いました。
各法人とも,米・大豆等の他に露地野菜の面積拡大を計画したり,JGAPに取得準備をしている等未来に向けて新たな取組を行っており,参加法人は大変刺激を受けていました。
 震災後,新たに設立されたり,新たな作目に取り組む農業法人もあるので普及センターでは今後とも各方面からの指導を継続していきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター      先進技術一班
 TEL:0225-95-7612 ,   FAX:0225-95-2999


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階上地区でいちごのクラウン局所加温技術検討会を開催しました!

2013年11月27日 13時06分47秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 

 平成251119日,気仙沼市のJA階上いちご部会のほ場でクラウン局所加温技術現地検討会を開催しました。

 クラウン局所加温技術は,電熱線を用いていちごのクラウン(生長点)を直接加温する技術です。従来の暖房がハウス全体を暖めるのに対し,いちごの株を直接暖めるため,暖房費節約や冬季の草勢維持を図ることができます。

 現在,栽培管理や収穫作業の軽労化を図るため,いちごの高設栽培の導入が進んでいます。津波による塩害を回避する目的もあり,気仙沼市の階上地区でも新たに高設栽培に取り組む生産者が増えましたが,高設栽培は栽培槽が空中にあるため,冬季に培地の温度が下がりやすく,生育遅延や収量低下を招きやすい欠点があります。そのため現在,高設栽培でクラウン局所加温技術の普及が図られています。

 今回の現地検討会では,JA階上いちご部会の部会員の方や南三陸町の生産者が参加し,クラウン局所加温技術の概要や導入費用などについて熱心に聞いていました。また,導入に当たっての契約電力や設置のポイントについて参加者間で活発に意見交換が行われ,非常に有意義な検討会となりました。今後も現地検討会を開催し,実証ほでの加温による増収効果や燃料費削減効果について調査結果をまとめ報告していきます。

普及センターでは,いちご産地復興に向け,クラウン局所加温技術の早期普及・定着を支援していきます。


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味噌の香りに包まれて・・・亘理地区農村生活研究グループ連絡協議会第2回移動研修会

2013年11月27日 11時49分06秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 気持ちのよい秋晴れの11月19日,亘理地区農村生活研究グループ連絡協議会の第2回移動研修会を行いました。行き先は,味噌造り体験もできるという多賀城みそ醸造所「みそらの郷」です。経営者の加藤さんはもともと農家で,冬の仕事として味噌を仕込み,販売するようになった先駆けです。

 「みそらの郷」に入ったとたん,味噌のいい匂いが迎えてくれました。参加した22名が入れる広さの加工場で施設の説明を受けた後,二階にある研修室で「地元産の大豆で造る自慢の味噌」と題して講演をいただきました。質疑応答では,味噌造りの材料や温度管理についての質問が相次ぎました。参加した会員は全員味噌造りをしているとのこと。来年は,よりおいしい味噌が食べられることと思います。

 その後,歴史博物館に到着,健康に配慮した食事を提供するレストラン「グリーンゲイブル」で昼食をとり,消費者が求める質の良い食生活について理解を深めました。

 農村に暮らす女性が自分達の持っている宝物~良質な農産物と加工品,健康的な食事!~に気づき,今後の活躍に生かせるように,これからも普及センターは支援します。


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キャベツ機械化一貫体系展示実証事業 第3回現地検討会(キャベツ収穫機の展示実証)を開催しました

2013年11月26日 13時20分50秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 県内一の産地である登米市のキャベツは「地中海キャベツ」ブランドの名で知られていますが,近年,作付面積が減少傾向にあります。その要因として,栽培農家の高齢化と作業が重労働であることが挙げられます。
 普及センターでは本年度,キャベツ栽培の軽労化をはかるため,キャベツの機械化一貫体系の実証展示事業に取り組んでおります。登米市米山町の実証展示ほ30㌃で,8月に「畝立同時施肥機」,「全自動機械移植機」,9月に「中耕培土機」,「ブームスプレイヤーによる病害虫防除」の展示実証を行いました。
 今回は最も負担の大きな収穫作業について機械収穫の実演を行いました。「キャベツ収穫機」は,コンバインのような大きな機械でキャベツを400kg収容できる鉄コンテナを積むことができます。掻き込みホイルでキャベツを中央に掻き込みながら根をつかんで引き抜き,カッターで根部を切断し,後部の調整荷台にコンベアで搬送し,最後は人の手により,調整・選別します。機械収穫には,運転手1人,調整・選別に2~3人,鉄コンテナに収容1人の合計4~5人の作業人数が必要でした。今後,軽労化がはかれるよう作業時間なども含めた総合的な検討を行っていきます

 

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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ヤーコンのおいしさ再発見

2013年11月26日 11時47分35秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 平成25年11月1日,栗原市生活研究グループ連絡協議会(会長 菅原さだ子,会員203人)主催の「ルーラルガイド講習会」が開催されました。
 今回は,平成21年から鶯沢地区連が栽培や料理試作に取組んできたヤーコンについて,料理講習を行いました。鶯沢地区のグループ員を講師に,ヤーコンご飯,ヤーコンのスープ,ヤーコンハンバーグ,ヤーコンの甘辛煮,ヤーコンとりんごのマヨサラダの5品に取り組みました。講習では,切り方(すりおろし,さいの目,乱切り等),調理方法(焼く,煮る,生等)ともに様々な食べ方を学ぶことができました。
 試食後の情報交換では,「ヤーコンを栽培しているが,家族があまり食べないので毎年腐らせてしまう。こんなにおいしいと,家族も食べるはず」「ヤーコンが何にでも合うことがわかった」「ヤーコンご飯の色は,巻きずしに活かせそう」など,健康食品でもあるヤーコンのおいしさを再発見できたようでした。
 今後も普及センターでは,食文化の伝達や特産品の育成・加工を行う女性農業者の活動を支援していきます。

  

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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年末出荷に向けた糸ミツバの現地検討会を開催

2013年11月26日 10時08分54秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 美里町南郷地区は土耕で栽培される糸ミツバの産地として知られています。「糸ミツバ」は密植して軟弱に伸長させたミツバを指し、切りミツバや根ミツバと比べて香りが強く、お吸い物や茶わん蒸しには欠かせない食材です。
 JAみどりのミツバ部会の歴史は古く、昭和47年に設立され、現在7名の部会員により栽培が続けられています。平成25年11月21日の現地検討会では生産者6名の圃場を巡回して生育状況を確認しながら、今後の温度管理や病害虫防除について情報交換が行われました。10月上旬に播種されたミツバは高単価な年末に収穫時期を迎えるため、今からの管理は特に重要になります。今年の生育は順調ですが、晩秋に降雨が続いたために菌核病が多発しており、例年以上に十分な防除が必要です。
 また、連作による土壌病害の発生が問題となっているため、普及センターからは土壌病害の種類や対策について情報提供を行い、部会では新たな土壌消毒剤の試験や技術講習会の開催について検討されました。
 普及センターでは今後も多様な園芸品目の安定生産に向けて支援を行っていきます。

<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


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