宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

ハクビシン対策講習会が開催されました。

2014年09月30日 15時30分36秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 9月10日,登米市豊里町の長根コミュニティセンターにて登米市主催のハクビシン対策講習会が開催されました。長根地区では近年ハクビシンによる農作物の食害が多発しており,住民の要請により今回初めて開催したものです。
 
 林業振興部と普及センターからはハクビシンの生態,ハクビシンに食害されにくい地域づくりについて説明を行いました。管内ではハクビシンのほかタヌキも多数生息していますが,この2種は食害する農作物が重なるため,どちらの害なのかをまずは見極め,適切な対策をとることが重要です。

 また,登米市東部地区の猟友会員で組織される有害鳥獣駆除隊から箱わなの設置方法の説明がありました。「人の匂いをつけないよう,手袋をしてわなに触れること」など実践的なアドバイスを頂き,住民の皆さんからも捕獲の許可の取り方やわなの使い方などについて,多くの質問が出されました。

 登米管内では近年ハクビシン以外にも野生動物の目撃情報が増えています。普及センターでは,今後も関係機関と連携して鳥獣害対策を進めてまいります。





〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603
  FAX:0220-22-7522

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女性農業者移動研修会を開催しました

2014年09月30日 15時29分11秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 9月4日に登米管内の女性農業者で組織する2グループ(登米地区農村生活研究グループ連絡協議会とアグリレディーズネットとめ)の合同移動研修会を開催しました。今回は,環境にやさしい農業・漁業に取り組む七ケ浜町の「星のり店」と,仙台市宮城野区の大規模直売所「たなばたけ高砂店」を視察しました。

 「星のり店」では,震災前まで稲作とのり養殖の半農半漁を行っていましたが,震災後はがれきやガラスの破片が水田に残っているため,のり養殖のみ再開しているとのことです。星さんは海中で酸性の液にのり網を漬ける「酸処理」の工程を行わないのり養殖を行っています。酸処理はのりに付着する汚れを落とし,生育をよくする効果がある一方で,のり本来の風味が損なわれてしまうそうです。また,以前取り組んでいた有機栽培米への取組みについてついてお話を伺い,板のりづくりの加工体験もさせていただきました。おいしい宮城の食べ物を届けたい思いは農業も漁業も同じ。星さんの思いに共感し,熱心にうなずく参加者の姿が見られました。

続いて「たなばたけ高砂店」で庄司店長からお話を伺いました。たなばたけでは野菜の直売部門のほか,とうふ・惣菜・野菜スイーツなどの加工部門があり,それぞれの部門についての取り組みについて,詳しく説明をいただきました。どの部門にもいくつかの課題があり,それを工夫して解決していくお話は大変参考になりました。見学した店内はたなばた祭りの飾りなどもあり明るい雰囲気で,他の直売所と提携して仕入れている県外の特産品もあり,思わず目移りしてしまうとの声も上がりました。
 
普及センターでは,今後も楽しくためになる活動を通じて,女性農業者を支援してまいります。




〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603
  FAX:0220-22-7522

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くりはらMMN塾農業経営コース簿記講座開講!

2014年09月29日 15時19分00秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 栗原農業改良普及センターでは,栗原管内の農業者を対象に生産技術や経営管理能力の向上を図るため「くりはらMMN塾(M:もっと,M:儲かる,N:農業)」を開講しています。今年は8月4日,6日,8日の3日間にわたり栗原合同庁舎で「農業簿記基礎講座」を行い,農業経営の改善,青色申告に取り組むため30名の方が受講しました。また,8月20日,22日に「パソコン農業簿記講座」を行い,基礎講座を受講した15名が参加しました。
 受講生は,初めて簿記をする方や,青色申告書を作成するために参加する方等様々でしたが,それぞれの目標を達成するため一生懸命取り組んでいました。
受講生からは簿記の基礎が理解できたとの感想が多くあり,自宅での記帳に対して意欲的な様子が見られました。今後も,簿記記帳に不安のある受講生に対し各自の目標を達成するまで,個別巡回や相談などの支援を行って参ります。



パソコン農業簿記講座

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 

TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-6144


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集落営農組合がキャベツの栽培に挑戦!(生産安定技術実証ほ設置)

2014年09月29日 11時47分23秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年8月17日に栗原市志波姫地区の伊豆野農業生産組合が,キャベツの定植作業を行いました。同組合では,現在法人化に向け準備を進めており,収益向上を図る目的に水稲,大豆の主要品目の他に新規品目としてキャベツ生産に取り組んでいます。
 栗原地域のキャベツは,栗原市,JA栗っこの園芸振興品目に位置づけられ,集落営農組織を中心に作付け誘導を図っています。
 今回,キャベツの「根こぶ病」対策の実証ほを設置しました。その実証内容は,酸性土壌が「根こぶ病」発生要因の一つになっていることから,「てんろ石灰」で土壌酸度をpH7.5に矯正する方法により,「根こぶ病」発生抑制を実証するものです。   
「てんろ石灰」は,他の酸度矯正資材に比べ酸性改良効果が1回の施用で10年間pHが維持され,また,投入量による生育への影響が少なく土壌改良資材として優れています。
 今後,酸度矯正された土壌における生育経過,「根こぶ病」の発生状況,収量・品質等の調査を行い,抑制効果を実証していきます。


耕起・畝立て作業

定植作業

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-6144

         

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栗原の農業士の経営戦略を互いに学びあう!

2014年09月25日 18時06分44秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成26年9月5日(金)に,平成26年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会(会長:白鳥一彦,会員24名)が開催されました。
本研修会は,会員が農業経営の発展に役立てるため,お互いの経営状況を視察仕合うもので,今回は一迫,花山地区の農業士宅を訪問しました。
 当日は,宮城県農業大学校の先進農業体験学習で栗原市内で研修を受けている学生や栗原4Hクラブ員も参加し,農業士の経営状況や今後の展望について勉強しました。
 一迫地区では,青年農業士の黒澤寛人氏宅で,いちごの高設ベンチ栽培や水稲と畜産の複合経営を視察し,また,指導農業士の門傳洋子氏宅では,環境保全米,酒米などのこだわりの米づくりについて,お話をうかがいました。
 花山地区では,青年農業士の千葉大樹氏宅で,肉用牛繁殖経営における種雄牛の選定や低コスト牛舎での飼養等を視察しました。
 最後に,有限会社川口グリーンセンターを訪問し,指導農業士の代表取締役白鳥正文氏から,経営理念,事業内容(作業受託部門,水稲耕作部門,花生産部門,直売所・通信販売,米粉事業)などを丁寧に紹介していただき,地域を元気に賑やかにしていく法人経営について学習しました。
 研修会終了後は,有限会社川口グリーンセンター敷地内で情報交換会が開催され,農業士や4Hクラブ員等が夜遅くまで地域や世代,業種の違いを越えて栗原農業について語り合い,有意義な懇談が行われました。


<園芸ハウスを視察する農業士会会員>


<4Hクラブ員や農大研修生も研修に参加>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-5795・6144

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大河原管内の3つの直売所が「仙南うまいもの祭」に共同で出店

2014年09月25日 15時08分18秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 9月21日に国営みちのく杜の湖畔公園(川崎町)で開催された「仙南うまいもの祭」に管内の3ヶ所の農産物直売所が共同で出店しました。
出店したのは、「産直市場みんな野(蔵王町)」、「産直広場あぐりっと(角田市)」、「いきいき交流センター大内(丸森町)」の3直売所で、米粉麺を使った焼きそばの販売、各直売所のオリジナル商品の試食や即売、チラシの配布等を行いました。特に、このイベントのために共同で開発した焼きそばは、米粉の麺を使った3種類(ソース味、カレー味、しお味)の味が楽しめるということもあって、昼頃には完売となり大変好評でした。
 当日は天候にも恵まれて、家族連れなど多くの来場者があり、各直売所の魅力を消費者に広くPRすることが出来ました。
普及センターでは、直売所の活性化等を図るため、経営改善に向けた取り組みを支援しています。



〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

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白石市農作物有害鳥獣対策協議会の主催による鳥獣対策研修会が開催されました

2014年09月25日 14時50分22秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 大河原地域では、イノシシの生息域が年々拡大するとともに生息頭数も増加しています。それに伴って、農作物への被害も急増しており、特に、山沿いの農地では電気柵や防護柵を設置しないと農作物が栽培できない状況になっています。
白石市においても、イノシシの被害が年々拡大し大きな問題となっていることから、去る9月11日に白石市農作物有害鳥獣対策協議会が主催した鳥獣対策研修会がホワイトキューブを会場に開催され、市内の農家、一般市民、猟友会会員、関係機関職員など約300人が参加しました。
 研修会では、はじめに近畿中国四国農業研究センターの江口上席研究員からイノシシの生態について映像等を使いながら詳しい説明がありました。江口氏からはイノシシに対する誤った認識が被害拡大に結びついている事例が多いので、イノシシの生態や能力、行動の特徴を正しく理解した上で対策をとるのが大切である等の話がありました。
 続いて、電気柵販売メーカーのタイガー株式会社東京支店の市場氏からは、獣害対策で最も効果的な電気柵について、その仕組みや正しい設置方法について説明がありました。その中で、イノシシ対策であれば電牧線を20cmと40cmの高さに2本設置することがポイントとなることや、イノシシに電牧線が危険であることを学習させるために昼夜をとおして通電すること等の説明がありました。
普及センターでも、獣害対策を目標にしたプロジェクト課題等に取り組んでいますが、今後とも関係機関と連携を図りながら有害鳥獣による被害軽減対策を推進していきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

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JAみやぎ仙南で推進しているブロッコリーの現地検討会を開催しました。

2014年09月25日 08時38分03秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 JAみやぎ仙南ではブロッコリーの作付けを推進しており,9月中旬に数回にわたり,現地検討会が開催されました。今回は丸森地区,西部(蔵王,白石)地区のブロッコリー生産者約30名が参加し,ほ場の相互視察と今後の栽培管理について研修会を行いました。

 丸森地区では,比較的栽培経験の浅い栽培者を中心にほ場視察を行い,具体的に今後の肥培管理と,病害虫防除について先輩栽培者や普及センターよりアドバイスをしました。西部地区は気象条件を活かした高冷地から平地までのリレー出荷を行っており,すでに出荷を行っている栽培者もあり,その作型ごとの管理ポイントを相互に意見交換しました。

 参加者からは栽培の具体的な質問から品種に関する質問等,幅の広い質問が多く,非常に活発な現地検討会となりました。秋ブロッコリーの出荷は10月上旬から始まります。
 今後とも普及センターではブロッコリー栽培を支援していきます。

    
   現地検討会の状況


    
   生育中のブロッコリー

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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「いちご定植研修会~いちご団地2作目の栽培へ向けて~」

2014年09月24日 18時22分48秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 9月1,2日,亘理町・山元町で,いちご団地で栽培を行う151名を対象に研修会を行いました。

 両町では,東日本復興対策交付金を活用していちご団地が建設され,平成26年産から,亘理町と山元町合わせて135名の生産者が栽培を開始しました。平成27年産からは,新たに山元町の生産者16名がいちご団地での栽培を開始し,いちご団地で営農を予定していた151人,全員が栽培を開始します。

 研修会は2日間で9ヶ所に分けて開催しました。1回の研修会の参加人数を少人数にしたことで,生産者が参加しやすく,質問しやすい雰囲気で研修会が行われました。研修会では,育苗後半の管理から定植時の注意点,定植後の管理を中心に講習を行いました。育苗後半は,炭そ病とアブラムシ類,ハダニ類の防除を徹底すること,定植時にはヤシ殻培地を十分に湿らせておくこと,定植後の養液管理など,これから行う作業,栽培管理の注意点を指導しました。生産者からは,定植する位置や深さ,潅水量など,細かな点について質問が多く寄せられました。また,生産者どうしで,1作目の反省点を話し合う姿も見られ,今後の作業に向けて意気込みも高まったようです。

 今年から栽培を開始する16人を加えた,151人全員が定植へ向けて着実に準備をすすめています。普及センターでは,今後とも技術指導と情報提供を継続し,いちごの産地復興を支援していきます。

<亘理農業改良普及センター 先進技術班>
<TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143>


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農大研修生・4Hクラブ員・石巻北高生が参加した農業未来塾

2014年09月24日 09時20分52秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成26年9月10日にみやぎ農業未来塾「在学者・就農者コース~技術・経営能力向上講座~」を石巻合庁と石巻市内農業法人で開催しました。
 9月1日から先進農業体験学習として管内農家で研修をしている農業大学校生4名と石巻地区4Hクラブ員が参加し,前半は農業技術競技として問題25問を解きました。出題は食糧自給率や病害虫,県内では唯一石巻で栽培されているお茶にまつわる問題などバラエティに富む内容でした。
 後半の現地視察では,農業クラブや農産物の生産と食品加工等を学ぶ食農系列を持つ石巻北高校の生徒4名も加わり,株式会社やまとファーム石巻を視察しました。当法人は津波被害が甚大であった石巻市釜地区の農家5名により設立された法人で,石巻復興園芸団地須江地区において,トマトの養液栽培ときゅうりの養液土耕栽培を行っています。当法人の役員で,4Hクラブ員でもある阿部欣悦さんから参加者に,法人設立の経緯や経営概況,きゅうり・トマトの栽培方法や出荷調製方法,パート雇用等について詳細な説明がなされました。阿部さんから食品加工等を学ぶ石巻北高生に対しては,「ぜひ当社のきゅうりやトマトを原料にして加工品を作ってほしい」と熱い要望も出されました。
 夜には毎年恒例となっている農大研修生と4Hクラブ員との交流会が催され,バーベキューをしながら交流を図りました。農大生は研修開始から10日が経ち,仲間と各農家での研修内容について情報交換を行いながら鋭気を養いました。また,先輩である4Hクラブ員からは農業への熱い思いを聞き,将来についてのアドバイスを受けていました。
 普及センターでは関係機関と連携して,若手農業者や新規就農者への支援等を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。

〈連絡先〉宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班 TEL0225-95-1435

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