宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

気仙沼金のいぶきの試食会が開催されました。

2024年02月29日 17時03分57秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和6年2月22日、気仙沼金のいぶき「港町玄米」完成記念試食会が、キッチンスペース夢の舎(気仙沼市)を会場に開催されました。

 当日は、気仙沼市長らを来賓にお迎えし、20名が参加しました。

 「気仙沼金のいぶき」は、令和5年4月に設立された「気仙沼金のいぶき協議会」(会長:芳賀一充氏)が定めた、「マイクロプラスチック海洋汚染をしないようプラスチックコーティング肥料を使わない」、「廃棄物有効利用による貝殻を活用した土づくりを行う」という、気仙沼市の地域色を活かし、環境に配慮した独自の栽培基準で栽培したもので、この度「港町玄米」として商品化されました。

 試食会では、協議会が目指す海の環境への配慮や地元の海産物とのコラボレーションというコンセプトに沿って、地元の素材を使ったホタテ貝柱の中華粥、パエリア風炊き込み御飯などの料理が提供されました。調理を担当していただいた夢の舎代表理事シェフの石田氏からは、そのまま食べるだけでなく、アレンジの幅が広いことへの期待が語られ、試食した参加者からも「これまでの玄米と違って美味しい」といった高評価をいただきました。

 地域の新たな特産品として、稲作経営の発展につなげていけるよう、引き続き支援を行っていきます。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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気仙沼金のいぶき栽培反省会が開催されました。

2024年02月20日 10時34分06秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和6年2月2日に、気仙沼金のいぶき協議会による標記反省会が開催され、会員4名が出席しました。普及センターは講師として参加し、今年の作柄や来年に向けた対策について検討を行いました。

 本年度は、追肥などの栽培管理を丁寧に行った結果、高温下でも概ね適正な葉色・茎数が確保されました。一方、刈取適期になっても籾水分が高く推移したことから、刈り遅れによる穂発芽が発生し、収量・品質は伸び悩みました。

このため、来年産に向けた対策として、土づくり、適期刈取等の実施について確認するとともに、参加した生産者からは「水が十分確保できたほ場で比較的収量・品質が良かったので、高温下では出穂後の水の確保により留意したい」など、来年の作付け拡大に向け、積極的な意見が交換されました。

 また、令和6年産「気仙沼金のいぶき」の作付けを希望する声も上がり、プラスチック被覆肥料を使用しない、貝殻を使った土づくりを行うという2つの独自要件の徹底について、改めて確認しました。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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第2回登米農業改良普及センター普及活動検討会を開催しました

2024年02月14日 17時45分22秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 普及センターでは普及活動の改善を図ることを目的に、課題設定や計画、活動状況等について外部委員から意見を求める普及活動検討会を開催しており、令和6年2月2日(金)に、今年度第2回目の検討会を開催しました。

 今回は、令和5年度普及指導計画の中から今年度で完了するプロジェクト課題の活動実績について、また、現在策定中の令和6年度普及指導計画からは、普及指導方針や新規プロジェクト課題2課題の活動計画について、それぞれ検討していただきました。

 完了課題の「加工用ばれいしょ栽培技術の向上」については、「目標とした収量水準の妥当性はどうであったか」、「品質低下した要因は何か」、「そもそも地域で知られていない。周知が必要」といった踏み込んだ意見をいただきました。

 令和6年度からの新規プロジェクト課題2課題のうち、「地域営農構想の実現に向けた営農体制整備」については、「担い手の現在の年齢構成はどうか。農地整備完了時まで見越した計画が必要ではないか」といった意見をいただきました。もう一つの「加工用ばれいしょ産地の生産基盤強化に向けた体制構築支援」については、「産地形成には、共通で使用できる機械や施設が必要」といった意見をいただきました。

 普及センターでは、今回いただいた意見を参考に、効果的な普及活動の推進に努めることとしています。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522  


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令和5年度子実用とうもろこし生産拡大に向けた成績検討会が開催されました

2024年02月06日 16時54分24秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和6年1月19日(金)に、涌谷地域農業再生協議会主催で子実用とうもろこし生産拡大に向けた成績検討会が開催されました。

 はじめに、農研機構東北農業研究センター 篠遠氏から東北地域における子実用とうもろこしの研究状況について報告がありました。また、最近の飼料価格高騰の影響で作付面積が増加傾向にあることや、基本的な栽培技術のほか、今後の課題として通年供給を目指した大規模産地化や乾燥調製・貯蔵・流通体系の仕組みづくりについて講演いただきました。

 次に、畜産試験場草地飼料部 杉本研究員から「涌谷町内の栽培実績―アワノメイガ対策と湿害対策―」と題して、今年度実施された殺虫剤散布試験と湿害対策試験について報告がありました。殺虫剤散布に係るアワノメイガ対策については、食害や赤かびの低減、収量の増加といった効果が期待されるとのことでした。

 そのほか、大分県における子実トウモロコシに関する研究事例紹介(講師:独立行政法人国立高等専門学校機構大分工業高等専門学校 森田氏)、種苗会社(サナテックシード株式会社)及び飼料・食品会社(伊藤忠飼料株式会社)からの情報提供があり、充実した検討会となりました。

 涌谷地域では令和4年度から子実用とうもろこしの生産が始まり、令和5年には約50haまで作付が拡大しています。

 普及センターでは今後も水田フル活用に向けた取り組みを支援していきます。

 

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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大麦の播種を行いました。

2023年12月07日 16時15分44秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和5年11月24日、気仙沼市本吉町で、大麦の播種を行いました。

 水稲の収穫・調製と作業が競合する秋の播種を効率的に行うため、水稲のV溝播種機(鋤柄農機(株)、愛知県)による不耕起播種のデモを行いました(オペレーター:ヤンマーアグリジャパン(株))。大麦での活用はほとんど知見がありませんが、当日は精度良くは種ができており、引き続き出芽状況の確認を行っていきます。

 

 また、10月24日にも別の方式(スリップローラーシーダー:松山株式会社(ニプロ)、オペレーター:クボタアグリサービス(株))での播種を行っており、播種方式や時期の違いによる栽培管理を検討していきます。

 

 気仙沼市は、平成3年ころは70haの大麦作付けがありましたが、以降平成10年ころまでに大きく減少し、現在は統計上の栽培は確認されていませんが、本年秋の播種から、新たに約2haの作付けを開始しました。

 近年の国際情勢の不安定化による穀物の供給不安定化、地域の農業の継続に向けた耕作放棄地の解消、生産者の経営発展を目標に、関係機関が連携して需要に応じた作付けを図っていくこととしています。

今後は、雑草防除、排水対策や生育に応じた追肥など、引き続き管内の環境に対応した栽培の支援を行っていきます。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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JA古川フェスティバルが開催されました。

2023年11月10日 08時26分41秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 好天に恵まれた令和5年10月28日に、JA古川フェスティバルがJA古川経済センター(古川新田)で開催されました。当JAでは令和元年の台風被害、その後の新型コロナ感染症の影響でしばらく開催を見送っていましたが、5年ぶりの開催ということもあり多くの来場者で賑わいました。

 同時開催の農林産物品評会には、今年の夏が高温や水不足など過酷な栽培環境であったにも関わらず、150点を超える出来栄えの良い農産物が出品されました。

 審査の結果、金賞11点、銀賞17点、銅賞17点が選定され、うち株稲、玄米、ねぎ各1点が金賞1席となり、JA褒賞授与されました。いずれも生産者の努力や技術の高さが伺えるものでした。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班

 TEL:0229-91-0727  FAX:0229-23-0910


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大豆の種子ほ場審査を行いました!

2023年11月02日 09時09分09秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

令和5年10月24日から27日にかけて大豆の種子生産ほ場のほ場審査を行いました。

 石巻管内の大豆種子はタンレイ、ミヤギシロメ、タチナガハの3品種を6法人1生産組合が約29haで生産しています。宮城県産大豆の品質向上や維持のため、大豆種子生産ほ場では開花期と成熟期の2回に分けてほ場審査を行います。今回のほ場審査は成熟期の審査となり、異株や病害の有無等の審査基準と照らし合わせながら生産ほ場の合否を判定しました。

 今年は高温少雨の時期が続き、高温障害や干ばつ害等の大豆の生育への影響が心配されていました。今回の審査ではやや小粒傾向は見られましたが、さや着きがよいほ場や生育が順調なほ場もあり、全ほ場合格となりました。11月以降は刈り取り時期となるため、生産者の方々は雑草の除去や機械の整備等、収穫に向けて準備を進めています。

 当普及センターでは今後収穫された種子の品質や発芽率を評価する生産物審査を行う予定です。これからも優良かつ安定した大豆種子生産に向けて生産者の支援を行っていきます。

 

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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令和5年度宮城県総合畜産共進会(肉用牛の部)で、大崎市田尻地区の出品牛が名誉賞を受賞!

2023年10月10日 14時13分21秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和5年9月8日~9日に、みやぎ総合家畜市場(美里町)において、令和5年度宮城県総合畜産共進会(肉用牛の部)が開催されました。

 地区共進会を勝ち抜いた選りすぐりの黒毛和牛63頭が出品され、発育や体つき、毛質などの資質、種牛性などについて比較審査が行われました。

 審査の結果、大崎市田尻の相沢まゆみ氏のもも号が、見事名誉賞(農林水産大臣賞、宮城県知事賞)に輝きました。

 また、同じく大崎市田尻の後上藤三氏のはつみ号が第1区若雌の1で最優秀賞第1席、みどりの和牛育種組合が第5区父系群で最優秀賞第1席を獲得しました。さらに、みどりの和牛育種組合を含む大崎地区が団体賞を受賞しました。

 令和9年に開催される「第13回全国和牛能力共進会北海道大会」に向け好スタートを切ることができました。今回の共進会を通して、今後の畜産業界がますます盛り上がることが期待されます。

 

 

<問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター  地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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令和5年産南三陸米の出荷が開始されました。

2023年10月04日 18時08分27秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和5年9月26日、「南三陸米」の新米出発式が行われ、生産者、市町、米穀販売業者、気仙沼地方振興事務所などの関係者が参集し、取組の継続を祝うとともに、今後のますますの発展を祈念しました。

 南三陸米は、米の地産地消を目的としたブランド米で、気仙沼市、南三陸町、登米市津山町で栽培されたひとめぼれ1等米を用いています。

 今年は、栽培期間をとおして高温で推移し、特に登熟期間の8月は記録的な暑さとなりましたが、農家の皆様の丁寧な栽培管理により、食感、香り、甘みなどの食味が大変優れた1等米となりました。

 南三陸米は、平成16年から取組が開始され、今年で20年目を迎える節目の年であり、地域の農業を支える重要な柱となっています。

 南三陸の秋の味覚の一つとして、ぜひ御賞味ください。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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子実用とうもろこし専用収穫機(コーンヘッダ)の実演会が行われました

2023年10月04日 14時04分28秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

令和5年9月27日にJAいしのまき主催で子実用とうもろこし専用収穫機(コーンヘッダ)の実演会が開催されました。

JAいしのまきでは、昨年度から水田における転作作物としての可能性を検討するため、桃生地区2か所で子実用とうもろこしの栽培実証試験を実施しています。今年度は、ヤンマーアグリジャパン(株)の協力により、コーンヘッダを借用し、2日間で約3haの収穫を行いました。実演会には、JA、生産者等の関係者約30人が参加し、朝から雨模様ではありましたが、昼前には止み、収穫作業を開始することができました。コーンヘッダは、汎用のリール式収穫機と異なり、雌穂のみを脱穀部へ送るので、作業速度が早く、選別の精度も向上しています。参加者は、作業速度や雌穂の収穫ロスの少なさ、収穫された子実の品質に感心していました。

今年は、台風や大雨等の気象災害もなく、虫害対策もしっかり行えたことから、昨年以上の収穫量が見込まれます。今後は、乾燥調製後の収量や品質を評価した上で、次年度以降の作付け方針等を検討する予定です。当普及センターでは、これからも石巻地域における水田農業の維持・発展に向けて、飼料作物の栽培支援を行っていきます。

宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 

TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999

             


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