令和2年12月16日,石巻合同庁舎で「みやぎ水産の日」販売会を行い,JAいしのまきと一緒に「河北せり」や「円蔵豆(えんぞうまめ)」を使用した豆腐・油揚げを販売しました。
「河北せり」は旧河北町飯野川地区で江戸時代から栽培されており,清涼感にあふれた香りとシャキシャキした食感が高く評価されています。当日は石巻産牡蠣と合わせた鍋用など,旬を求めるお客様が数多く来所,購入いただきました。
また,「円蔵豆」は旧桃生町の在来品種でコクと甘みが特徴です。昭和30年代の開田ブームを境に姿を消しましたが,平成30年に県農業・園芸総合研究所から保存種子を譲り受け,円蔵豆復活プロジェクトとして再び桃生で栽培が行われています。販売会では数量限定販売のため,早々に完売する人気ぶりでした。
なお,「河北せり」は令和2年12月23日に宮城県産青果物で初めて地理的表示(GI)保護制度に登録されています。
普及センターでは引き続き,管内の特徴ある農産物の生産振興や販売促進の取組を行っていきます。
当普及センターでは,南三陸町歌津田表地区を対象に「集落ぐるみの鳥獣被害対策モデル事業」を活用して効果的な鳥獣被害対策について検討しています。
令和2年11月19日に第2回目の勉強会を開催しました。(一社)サスティナビリティセンターの相澤氏を講師に,地域住民と現地ほ場をまわりながら誘引物や野生動物の痕跡などの周辺環境や防護柵の設置状況を点検しました。その後,室内で集落点検の内容をマップに落とし込みながら問題点の洗い出しを行い,今後の対策の進め方について検討を行いました。
次回は,次年度の防護柵設置に向けた具体的な方策について検討を行っていく予定です。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
南三陸町歌津田表地区では,カモシカやハクビシンによる農作物被害が発生しており,近年ではイノシシによる被害も散見されています。現在は被害額は少ないですが,早期段階での対策に向け,令和2年10月29日に地区内の住民を対象に勉強会を開催しました。勉強会では(一社)サスティナビリティセンターの相澤氏を講師に迎え,獣種別の具体的な対策方法や先進地事例等について講演していただきました。早期対策の重要性を認識する良い機会となり,参加者からも積極的に質問が出るなど,充実した勉強会となりました。
今後は,集落点検やマップの作成,来年設置予定の防護柵の設計を行う予定です。効果的な対策を行うことで被害を防止し,安定した営農活動が行えるように今後も継続して支援していきます。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
大河原農業改良普及センター管内のりんご栽培面積は約48ha(平成30年)で,生産者の高齢化により減少している中,白石市,大河原町,丸森町の果樹園4戸の若手生産者が技術交換を図りながらりんご栽培に取り組んでいます。
令和2年9月15日火曜日には,若手生産者の先進的な技術の習得と情報交換を目的にして,福島県内への視察研修会を開催しました。視察先の福島県農業総合センター果樹研究所では,りんごの早期成園化ができる樹形や省力栽培技術などについて,また,伊達市の果樹複合経営農家では高品質の果実を生産するための樹形や栽培管理,収益性の高い品目,雇用の様態などについて説明を受け,参加者は,自園の技術と比べながら積極的に質問していました。
今回の視察研修会では参加者が,りんご栽培の先進技術について知識を得ることができ,自園の栽培技術を見直す良い機会となり,各経営体での技術向上が期待されます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
伊達市のりんご園の視察
当普及センターでは,昨年度から気仙沼市八瀬地区を対象として「集落ぐるみの鳥獣被害対策モデル事業」を活用し,効果的な鳥獣害対策について検討しています。
令和2年8月25日に(一社)サスティナビリティセンターの相澤氏を講師に迎え,昨年度に作成した点検マップや課題リスト等を使用しながら研修を行いました。第1部では,地域住民と現地ほ場を巡回しながら電気柵の設置状況を確認し,漏電箇所や電線の末端処理法など現場で問題点を共有・解決することができました。第2部では,「昨年の復習と今後懸念される被害と対策」と題して相澤氏に講演していただきました。参加者からは,「ハクビシンによるトウモロコシ被害対策について知りたい」,「簡易柵以外の柵について教えて欲しい」など多くの質問が寄せられ,活発な議論をすることができました。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
7月7日にJA新みやぎ志波姫有機米栽培協議会主催の環境保全米現地検討会が開催され,会員40名が参加しました。最初に,現地ほ場において農協担当者から耕種概要と生育調査結果の説明を受け,参加者全員で生育状況を検討しました。次に会議室に移動して開催された講習会では,普及センターからは生育情報と今後の管理の要点について説明を行いました。農協からは追肥を行う場合に化学肥料由来窒素成分量の上限を超えないよう注意を呼びかけました。
当協議会は環境保全米に取り組む地区内生産者で組織され,現在の会員は150名です。友好姉妹都市東京都あきる野市と20年以上交流を続けており,あきる野市民を稲刈り体験に招いたり,あきる野市産業祭イベントに参加しています。また,あきる野市をエリアに含むJAあきがわと環境保全米の取引を行っています。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
石巻地方では,みやぎの環境にやさしい農産物表示・認証制度で米の認証区分①(農薬・化学肥料不使用栽培農産物)に8農家1法人が取組んでおり,栽培面積は33haになっています。
一般に,農薬を使用しないで米を生産する場合には機械による除草が行われていますが,技術の習得が難しいことから,雑草が残ってしまい低収量になっている例が見られます。
このため,機械除草技術の向上を目指した「水稲農薬・化学肥料不使用栽培の機械除草現地検討会」を宮城県東部地方振興事務所が6月23日に石巻市北上町で開催しました。
検討会では,技術レベルが高い米工房大内産業の実際の機械除草作業を見学し,代表の大内弘氏からの説明の後に質疑応答が行われました。
参加した14名の生産者からは,機械の走行が思ったより速いとの感想や,作業能力などの質問が数多く出されるなど,関心の高さがうかがえ,今後の技術レベルの向上が期待されます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第1班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999
去る令和元年11月21日(木)には第2回目の勉強会を開催し,(一社)サスティナビリティセンターの相澤氏を講師に,地域住民と現地ほ場を巡回しながら,防護柵・くくり罠の設置状況や周辺環境(誘因物・空き家・野生鳥獣の痕跡など)の現状を確認した後,集落点検マップを作成しながら問題点の洗い出しを行いました。参加者は現地を歩きながら,「この柵の設置方法では侵入されてしまう」「この空き屋の柿の木を放置したままでは鳥獣を寄せ付けてしまう」「ここは個人対応ではなく隣人との協力が必要」など,ひとつひとつ問題点を確認しながら意識を共有しました。
第3回目の勉強会では,今回確認した問題点を整理し,次年度に向けた対応策を集落ぐるみで検討することとしています。
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
令和元年10月31日(木)第1回目の勉強会を開催しました。地域住民31人の出席があり,講師に一般社団法人サスティナビリティセンターの相澤あゆみ氏を招き,鳥獣害対策の基本や電気柵の正しい設置方法のほか,地域全体での取組が効果を上げることなどについて講義を受け,参加者からは積極的な質問が出されました。
今後,地域の現場を歩き,集落点検マップを作成して,対策の問題点等を洗い出し改善を図っていくこととしています。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
令和元年10月8日に,仙台地区鳥獣被害対策担当者会議・研修会を開催しました。仙台地区では農作物への鳥獣被害が年々増加しており,昨年度の被害額は約4,300万円に上ります。中でもイノシシの被害が約80%を占めています。
本研修会では合同会社東北野生動物保護管理センターの鈴木淳主任研究員を講師に迎え,イノシシ対策を中心に講義いただきました。講義では先ずは地域の現状把握が必須であることや対策の範囲は集落単位ではなく,動物の行動範囲を対象としたほうが効果的であることなど,さまざまな事例を交えながらお話していただきました。
その後の担当者会議では,講義内容を踏まえた活発な意見交換が行われ,鳥獣被害対策への理解をより深めることができました。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320 FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp