(写真)鉄コーティングの説明の様子 (写真)鉄コーティング直播の播種実演
気仙沼市階上地域はまとまった県営ほ場整備事業が実施され,気仙沼では高度な水田農業が可能な地域でしたが,3月11日に発生した東日本大震災の津波で多くの農地や施設が大きな被害を受けました。さらに電気や水道などのインフラも寸断され,水稲育苗もままならない状況で米の生産量低下は避けられない状況となっていました。
苗が足りない条件での稲作の維持や今後のスタイルに関するヒントを得るため,5月23日に気仙沼市階上二本松において普及センターの主催で「鉄コーティング直播現地実演会」を開催しました。当日はほ場担当農家をはじめ,市・農協・近隣の農家など20人ほどが集まり関心の高さが伺えました。早速普及センターや播種実演を担当した農機メーカーからの説明を受けた後,播種実演となりました。作業時間がかなり短く済むことや育苗に関する手間や施設が不要であること,鉄コーティングでは苗立ちが安定すること,また栽培管理を適切に行えば倒伏も少ないということから,高い関心を示す方もいました。
今後,普及センターでは生育状況を把握しながら関係機関・農家に情報を伝え,技術支援を行うとともに新しい栽培技術の普及に向け活動していきます。
<連絡先(仮事務所)>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
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