宮城の農業普及現地活動情報

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県域を越えての交流~平成23年度一関・気仙・遠野・宮城県北地域リーダー研修会を開催~

2011年08月30日 17時06分12秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 リーダー研修会は,岩手県南地域と宮城県北地域の4Hクラブの交流を目的とし,持ち回りで開催しているもので,今回は栗原地区が主催しました。
 研修会は農商工連携をテーマとし,栗原市一迫の農業法人2社を視察し,当日は普及指導員などの関係者を含めて17名が参加しました。                   始めに株式会社愛宕産土農場の佐藤均社長から,愛宕生産組合から法人化に至るまでの経緯や平成19年に法人になってから現在の経営概要について,また,加工の取り組み(味噌)から農商工連携事業化(ずんだ)に至るまでの経緯などについてじっくりとお話しを伺いました。 
 枝豆による農商工連携事業化に至るまでは多大な時間を要しましたが,やってよかったと思っているそうです。色々なことを始めるきっかけとなり,また,ノウハウを学べる場となりました。今後は仙台圏も視野に入れていきたいと考えているそうです。
 クラブ員からは,集落の中での法人の役割についてや,経営戦略についてなどの質問が積極的に出されました。                              次に「あいすむら」の取り組みについて,有限会社小山牧場の小山寛記専務からお話しを伺いました。純粋に自分たちの牛乳をお客様に直接届けたいとの思いからアイスクリーム屋さんを始めたそうです。基盤である酪農経営の延長,楽しみとして始めたので,当初はアイスクリームで儲けようとは思っていませんでしたが,やり始めてからはお客様や地域に対する責任が生まれたということでした。寛記氏は,開店から半年間は店舗につきっきりで,雇用や接客など様々な事を学びました。ショーケースには常時18種類のジェラートを置いており,そのうち4~5種類はいちごなど季節ごとに地物を使っています。
 社長は地域との関わりをとても大切にしており,また,「あいすむら」を地域のたまり場にしたいとの思いから,地域の様々なイベントにお店を使ってもらうこともよくあるそうです。クラブ員達は,アイスクリームを食べながら同世代の話に真剣に耳を傾けていました。 
 2件の事例を視察してクラブ員達は,農商工連携というテーマに限らず,農業経営者としての考え方や人・地域との関わり方など基本的なことについてたくさんのヒントを得られたのではないかと思います。                           夜に行われた意見交換・交流会は残念ながら11名しか参加できませんでしたが,岩手県の普及指導員も交えてクラブ員同士で盛んに交流が図られました。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144

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