まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

バイモとフリチラリアと

2024年03月16日 | 家の植物

トサミズキがやっとつぼみを開きはじめた今日、バイモはもうこんなに丈を伸ばして花を咲かせています。

     

朝はまだマイナスの気温になる時期にバイモは生長をはじめるので、こんなに早く大丈夫かしらと毎年思ってしまいます。

バイモって変な名、馬芋だったらひどすぎると思っていたのですが、貝母と書いてバイモと読むんですって。地面の下で2枚貝のように合わさっている鱗茎(球根)を中国では貝母といって、古くから薬用にし、「和名のバイモはこれの日本語読みによる」そうです。(今まで貝の音読みがハイorバイだと知りませんでした。)

別名はアミガサユリ(編み笠ユリ)です。花が開きすぎ状態のときなら編み笠に似ているかもしれません。それに花の内側に編み目がありますが、時代がかった名ですね。

      

バイモはユリ科バイモ属です。バイモ属はおよそ130種もあって、クロユリもバイモ属です。日本にはちいさなコバイモ類が何種かあります。たしか、私の母はコシノコバイモを植木鉢で栽培していました。ですから今でも「コシノコバイモ」とすらすら?言えます。

属名 Fritillariaからフリチラリアとも呼ばれます。日本産の小さなコバイモとは対照的なのが、フリチラリア・インぺリアリスです。高さ1メートル近くにもなる、豪華な堂々たる大型のフリチラリアです。和名はヨウラクユリ。瓔珞とは「釣り鐘形をした仏具の飾り」だそうです。別名オウカンユリ(王冠ゆり)

ゴッホがこのフリチラリアを描いた絵があることを知っていますか。このブログ記事を書く過程で見つけました。

 ゴッホ作 銅の花瓶のインペリアル・フリチラリア」1887)

 

銅の花瓶にこのフリチラリアを10本ちかくも活けたらさぞ迫力があったことでしょう。

フリチアリアのあまりの迫力にゴッホは筆をとったのではないかと私は思っています。

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