まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

クサハツ(不快臭の毒キノコ)がロシアでは通人好みの塩漬けになります

2018年08月18日 | キノコ

 クサハツってどんなキノコ? 例えば、日本ではこんなキノコとされてます。

日本だけでなく、ヨーロッパでもクサハツは食用不適とされているそうです。それがロシアでは食用キノコです。

「条件つきの食用キノコ」と書いてある場合もあります。「条件つき」というのは調理前の下処理が必要ということです。

まず、クサハツは傘の開ききっていない、直径6センチ以下の若いキノコを採取する。キノコについている枯葉やゴミをとり、苦い皮をはぎ取り、きれいにしてから、冷水に浸します。日に2回(塩)水を取りかえて、2~3日間。その間に苦味と不快な臭いが取り除かれます。この方法ともうひとつ、茹でる方法もあります。この方が手っ取り早いです。きれいにしたクサハツを鍋に入れ、水を注いで40分以上茹でます。

下処理をしたら、塩漬け、まれに酢漬け、あるいはいためたり、蒸し焼きにしたりできます。塩漬けにすることが一番多く、クサハツは高級キノコとは決して言えませんが、通人はクサハツの塩漬けは他のたくさんのキノコにまさるとしています。

ロシアでクサハツは毒キノコではありません。よく知られている毒キノコにベニテングタケがあります。猛毒ではありませんが、有毒キノコです。これも食べ方によっては、おいしいんですって。 「ロシアで食されるやばいキノコ6種」 (RUSSIA BEYOND)に調理法があります。

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ロシアはキノコシーズン真っ盛り

2018年08月18日 | キノコ

 ロシアではキノコ狩りシーズン真っ盛りの時期です。

ご存知のようにロシア人はキノコ狩りが大好き。ネットでも特に今はキノコの記事がいっぱいになります。『ロシアのグリブニーク(キノコ狩り人)』のサイトにある「国と世界のキノコのニュース」はキノコについてのさまざまなニュースが集められていて、最近毎日見ています。(7月には森へキノコ狩りに行って行方不明といった記事がけっこうありました。キノコ狩りの大きな危険は森での行方不明と毒キノコによる中毒です。)

どんどん新しいニュースが入って来るのですが、昨日関心をもったのは「8月中旬のキノコ:クサハツ、ベールイ、ベニタケ(類)」。ベールイというのはロシアで「キノコの王様」と言われていて、ベールイで籠いっぱいの自慢気な動画をよく見かけますね。このキノコは、かの有名なポルチーニなんです。ベールイがポルチーニであるとは聞いたことも書いてあるのも見たことないのですが、私が保証します。えっ、心配? 大丈夫!! ベールイはポルチーニです。

モスクワ地方は8月上旬暖かくて乾燥した天候だったので、キノコは今いちでしたが、先週雨が降り、今は出ているそうですよー、ぞくぞくと。キノコは湿った、暖かな気候が好きなんです。それでモスクワ郊外の森での今が盛りのキノコが「クサハツ、ポルチーニ、ベニタケ類」だそうです。ポルチーニが盛りって、すごいですね。

クサハツ(ヴァールイ)」ってどんなキノコか、ネットで検索。あら、「臭い初茸」の名前の通り不快臭がして、味は辛くて、しかも有毒、「最悪ですね」なんて書いてあるサイトも。この有毒キノコをロシア人たちは今採集している???? クサハツだけでなく日本で有毒とされていてロシアで「食用」とされているキノコはけっこうあります。なぜでしょう?

次の機会にロシア人は毒キノコをどうやって食べるか、それをクサハツで紹介しますね。 

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