ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

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米国債の投資チャンスは続く

2023年06月08日 | 米国債への投資

 多くのみなさんから、「出版おめでとうございます」、「早速本を買い求め、読みました」という言葉をいただきました。あらためて、みなさん、ありがとうございます。

 

  昨日まで家内の誕生祝と私の出版記念を兼ね、千葉に2日間だけの旅行に行ってきました。目的地は毎年別荘がわりに利用している鋸南町の温泉ホテルです。

  そこまでの道すがら、今回は君津にある、ドリーミング・プレース・ローズガーデンというところに寄ってみました。個人の方が奥様と作った広大な庭園と、イギリス風の邸宅があり、テラスで食事が楽しめます。加えてそこにはネコのスタッフが10匹もいて、ネコ好きの家内にはうってつけの場所です。猫たちは広いイングリッシュ・ガーデンを自由に歩き回り、お客さんをいやがらず、とてもなついています。

 ホテルは海岸べり、それも本当に砂かぶりというか波かぶりというか、砂浜に建つホテルです。東京湾の内房で、海の向こうには三浦半島、その先には富士山を望むことができ、全室オーシャンビュー。温泉はセミ露天の家族風呂が5つもあり、ゆっくりと景色を楽しみながら入ることができます。ちょっと贅沢をしたい方には、露天風呂のついた広い部屋もあります。

 といっても決して豪華なホテルなどではなく、もともと損保の保養所だったところを買い取り、広い15畳分ほどの部屋を洋室にリノベーションしたものです。到着後はまず2階にあるデッキ・テラスでドリンクバーを楽しめます。  

  そして最大の目的はとてもおいしい懐石コースの夕食と朝食。夕食は8コースもあって、前菜盛り合わせからはじまり船盛の刺身、アワビの踊り食いや小ぶりですが牛シャブまであり、デザートを含め満喫することができました。朝食もとても充実していて、すべて地元でとれた魚や果物、たっぷりサラダをいただくことができます。食後はまたテラスで海を見ながらコーヒー。

  これだけ充実しているのに一人2万円ほどはお得感ありです。もっとも我々は必ず楽しむデトックスのマッサージをしてもらうため、プラスアルファがかかります。

  

  では本題の米国債投資についてです。金利がまた高くなっていますので、もちろんチャンス継続です。もっとも金利高とドル高は同時進行しますので、それを気にされる方も多いと思います。そこで金利と為替の簡単なシミュレーションをしてみましょう。

  現在の米国債10年物金利とドル円レートを、3.8%、140円とし、1,000ドル分投資するとします。一見ドルが高くなってしまったと思われる方も多いと思いますが、長期で考えるとそれほどでもありません。

 念のためきちんと計算しますと、金利3.8%で10年の複利計算では、1000ドルが1,457ドルになります。投資額は14万円でしたので、ブレークイーブンの為替レートは、以下のように計算できます。

投資額は、 1,000ドル X 140円 = 14万円

円の投資額をドルの償還金額で割り算し、ブレークイーブンの為替レートを計算します。

140万円 ÷ 1,457ドル = 約96円

検算は、

1,457ドル X 96円 = 約140万円

1,000ドルが1,457ドルになったため、ドルが96円になったとしても、元の投資額になります。そこまでの円高はとても考えにくいので、負けることはないでしょう。 

 米国債投資のタイミングを計っている方は、現在また高くなった金利を逃さず、思い切るのが大事だと思います。

 もし、もっと金利が高くなりそうだ、あるいはドルが安くなりそうだと思われる方は、たとえば予定投資額の半分を今すぐ、あとの半分は目標に達した時点で投資するという分散型でいきましょう。

「金利は高くなり、ドルは安くなる」という一石二鳥でのタイミングは無理だと考えるべきです。

 以上、チャンスは続くでした。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読むのが楽しみです。 (masamikeitas)
2023-06-10 01:23:07
先生が下記の本を出版されたとブログに書かれていましたので、今 アマゾンに発注しました。
読むのが楽しみです。

「ストレスフリーの資産運用 投資は米国債が一番!
林 敬一」
masamikeitasさんへ (林 敬一)
2023-06-10 09:27:51
本の注文、ありがとうございます。

読み終えたら、是非感想をアップ願います。
Unknown (kamino0401)
2023-06-11 17:31:34
本を購入し読ませていただいております。
その中で「米国債は日本国債と違い複利で運用することができる」とありますが、これはどういうことでしょうか?
利付債であれば利払いが行われるため複利にはならないと思うのですが、割引債のことでしょうか?
kamino0401さんんへ (林 敬一)
2023-06-12 11:25:35
著書をおよみいただき、ありがとうございます。

複利運用は割引債、すなわちゼロクーポン債で可能です。

日本にも昔興銀のワリコーなどの割引債がありましたが、今はなくなっています。利付債は税金の源泉徴収が容易なため、割引債をなくしたのでしょう。

興長銀がなくなったのも原因かもしれませんね。
Unknown (vito)
2023-06-13 20:14:40
はじめまして。
著書、楽しく読まれせて頂きました。

リスクに関して質問です。
米国債や米国社債を購入した証券会社が倒産した場合、どうなってしまうのでしょうか?
Unknown (Unknown)
2023-06-20 14:17:30
ブレークイーブンの為替計算
14万円が途中から140万円に変わってしまっております。 14万円ですよね?
Unknown (林 敬一)
2023-06-20 20:51:14
140万円ではなく、14万円です。

訂正、ありがとぐございます。

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