毎朝出勤前には、すくなくとも30分前後は外に出てゴソゴソと行動している。新聞を取り込んだりゴミ出しに行ったり、掃き掃除をしたり草木の手入れをしたりと、それなりにやることはあるのだ。
適当に雑事をすませて、さて家に入ろうと玄関ドアを開けると、そこには必ずケントのヤツがチョコンと座って、わたしを待ち受けている。そんな姿を見るにつけ、つい絆されてしまうのであるな。結果ついつい余分におやつとかを与えてしまうのだ。
いかんいかん、それでなくても最近は、ちょっと太り気味なのだからして。
しかし、わたしも疑り深いところがあるので、そのまま素直に信用する訳にもいかない。なんせ普段が、はしっこくて要領のいいところのあるヤツである。ひょっとして、わたしの足音を聞き付けて、わたしがドアを開ける寸前に玄関にやって来て、チョコンと座ってるだけかも知れないではないか。
そこで娘に監視役を命じた。
「いいか。オレが外へ出たあとでケントの行動を監視してろ。ひょっとしてズルしてるかも知れんからな」
「なんでぇ、めんどっちぃなぁ」
「いいから見てろって。ケントのオレに対する忠誠の度合が解るってもんだ」
「普段から信頼されてないもんだから自信がないんでしょ」
「うっせぇ、つべこべ言うんじゃねぇ。とにかく20~30分外へ出てるからな」
「オイ、どうだった」
「うん、おとうが出てったあとに、すぐに玄関に座り込んで、そのままずうーっと待ってたよ」
う~ん、やっぱ絆されるなぁ。えっ、ハルクの方はどうかって?
いやぁー、あいつはダメだねぇ、自由奔放すぎて。先週もまた脱走しやがったし。
適当に雑事をすませて、さて家に入ろうと玄関ドアを開けると、そこには必ずケントのヤツがチョコンと座って、わたしを待ち受けている。そんな姿を見るにつけ、つい絆されてしまうのであるな。結果ついつい余分におやつとかを与えてしまうのだ。
いかんいかん、それでなくても最近は、ちょっと太り気味なのだからして。
しかし、わたしも疑り深いところがあるので、そのまま素直に信用する訳にもいかない。なんせ普段が、はしっこくて要領のいいところのあるヤツである。ひょっとして、わたしの足音を聞き付けて、わたしがドアを開ける寸前に玄関にやって来て、チョコンと座ってるだけかも知れないではないか。
そこで娘に監視役を命じた。
「いいか。オレが外へ出たあとでケントの行動を監視してろ。ひょっとしてズルしてるかも知れんからな」
「なんでぇ、めんどっちぃなぁ」
「いいから見てろって。ケントのオレに対する忠誠の度合が解るってもんだ」
「普段から信頼されてないもんだから自信がないんでしょ」
「うっせぇ、つべこべ言うんじゃねぇ。とにかく20~30分外へ出てるからな」
「オイ、どうだった」
「うん、おとうが出てったあとに、すぐに玄関に座り込んで、そのままずうーっと待ってたよ」
う~ん、やっぱ絆されるなぁ。えっ、ハルクの方はどうかって?
いやぁー、あいつはダメだねぇ、自由奔放すぎて。先週もまた脱走しやがったし。