加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【時速にして何 Km 】

2011年09月24日 | 未分類
馬が全力疾走した時の速さは、時速にして何 Km くらいかというと、凡そ 60~70 km/h のスピードが出る。たとえば競馬のレースにおける走行距離と走破タイムから割り出してやれば、簡単に計算は成り立つのだが、実はわたしは実際に自分で計ったことがある。いや正確には計って貰ったというべきか。

つまり馬の頭にスピードメーターを取り付けて、ではなくて、車のスピードメーターで計ったのである。
わたしの通っていた乗馬クラブの周りには、舗装されていない直線の山間の道とかも結構あった。普段は角馬場での騎乗が主ではあるが、時には野外騎乗と称して近辺の山道を走り回ったりもした。

「ちょっと山ん中走ってきます」
「あんまり飛ばすなよ」
「ふぁ~~い」

かねてよりの打ち合わせのとおり、仲間が後ろから車でついて来る。
オーナーの目の届かない所でガンガン走らせるというのは、わたしの常套策である。頃合いを見て馬の腹に拍車を入れる。キャンターからギャロップに切り換え、思いっきり馬を加速させる。その後を仲間の車が、同距離を保ちながらピッタリとついて来る。
要するに、スピード違反でパトカーに追い掛けられて捕まった図を想像して貰えばいいだろうか。何キロ出ていましたよって言われるアレである。

後で解ったことであるが、どうやらオーナーにはしっかりバレていたらしい。山中のあちこちに間者(スパイ)が放ってあったとしか思えない。




【うるせえぞっ! オメエら】

2011年09月22日 | 未分類
散歩からの帰途、公園脇の路地にさしかかったところで、爆音が響いてきた。見れば前方からバイクに乗った三人の若者が、排気音を轟かせながらこちらに向かってくる。やたら噴かしている割にスピードはそんなに出ていない。蛇行しながら轟音だけを撒き散らしている。おおかた目立ちたい、注目されたいといったことを勘違いした阿呆どもであろう。

なので注目してやった。両手に二匹の犬のリードを持ったまま道路の真ん中に立ち止まり、近づいてくるそいつらを睨み付けていたのだが、十メートルほどの距離に近づいたところで、先頭の若者と目が合った。すると途端にアクセルを緩め、バツの悪そうな顔をして道路脇をすり抜けて行った。

わたしは、「うるせえぞっ! オメエら」と、折角用意していた言葉を発する機会を失ってしまった。
こちとら体力は衰えていても気骨は衰えちゃいねえんだ。いやまてよ、奴らわたしの眼光に臆したんじゃなくて、犬の威厳に脅えたのかも知れんな。特にケントの…と思いつつケントを見やると、相変わらずのマヌケ面ではあった。




【趣味は温泉めぐり】

2011年09月15日 | 未分類
ここんところ頻繁に温泉めぐりを楽しんでいる。

先週は草津温泉や登別温泉、野沢温泉などの湯を堪能した。今週は有馬温泉、道後温泉ときて、次は別府温泉あたりにしようかと思案中である。

なに、入浴剤のはなしなんだけどね。


【Skype 開通で悪ふざけ】

2011年09月12日 | 未分類
Skype 、Skype とうるさいのだ。つまり家内のヤツが…。かと言ってロクに知識がある訳でもないので、トンチンカンなことばっかり言うのであるが、要するに山口県にいる友達とビデオ通信がしたいのだと言う。
もちろん相手は古くからの Skype ユーザーなので、我が家のパソコンに Skype をインストールさえすれば、すぐにでも通話はできるのだが…。

しかし、わたしは面倒臭がり屋なので「ああメンドクセー」と放っておいたら、勝手に自分で安い Web カメラを買ってきて、四六時中やいのやいのとせっつくのである。
仕方がないので Skype をインストールして、試しに、既に iphone に Skype を入れている娘にコンタクトして、操作説明をしてやったまではいいのだが、その内お互いにカメラレンズに向かって、変顔の応酬でもって15 分間も遊んでやがった。

ハァ、まったくもって、いい歳こいてバカ母娘である。



【形あるものはいずれ無くなる】

2011年09月08日 | 未分類
娘が iPhone4 が欲しいということで、au から SoftBank に乗り換えた。入手して二週間ほどになるだろうか。暇さえあれば、あーでもない、こーでもないと操作に余念がない…とはいえ、所詮、熱しやすく冷めやすいわたしの血筋である。

二日前、珍しく娘が夕方の犬の散歩に付き合ってくれた。わたしはケントの、娘はハルクのリードを手にして、いつもの如く安藤川の堤防へのコースを辿った。わたしはとても体力的に無理だが、娘は堤に上ると同時に、ハルクと共に草叢を全力で走り回っていた。

30分ほどして家の玄関先に辿りつくやいなや娘が、

「あれ、ないっ!」
「何がないんだ」
「iPhone がないっ!」
「なに、おまえ散歩に持ってったのか?」
「うん」
「なんでそんなもんわざわざ持ってくんだ、たかが犬の散歩に」
「だって散歩の途中でお父が倒れたら、連絡しなきゃいかんじゃん」
「ふん、そんときゃ犬が引きずって帰ってくれるわ」
「ありえんし!」

そんなやりとりを交しながらも、娘の表情は硬直していた。なんせ契約してから、たったの二週間やそこらで紛失したとあってはシャレにもならないだろう。

「だいたい、どこに入れといたんだ」
「この上着の右ポケット」
「そんな浅いポケットに入れて走り回ってりゃ、そりゃ落とすだろが」
「あーん、どうしようー、ないーーっ」

即座に娘と一緒に堤防に引き返して、生い茂る草叢の中を捜しまくったことは言うまでもない。そして簡単に見つかろう筈もないことも、これまた言うまでもない。なんせ距離はあるし草の繁茂の仕方も半端じゃないのだ。ちょっとやそっとで見つかるとは到底思えなかった。

「誰かに拾われちゃったのかな。出てこないよね。明日また探してみる」
「まぁ、無理だろ。とりあえず回線停止の手続きをして、警察にも連絡しとけ」
「絶対見つけるもん!」

そして翌日の夕刻も、家族総出で草叢の中を這いずり回ったものの、結局、発見には至らなかった。そもそも、探し物なんてものは、必死になって探してるときに限って見つからないものなのだ。

「まだ一回もお金払ってないんだよ。再契約すると二台分のお金払わなきゃならないよね」
「人間思いっきりも必要だぞ。高い授業料払ったと思って諦めるんだな」
「そんなこと言ったってお金ないもん。10万以上余分に払うことになるんだよ」
「人生、時には大金落とすことだってあらあな。オレがこれまでの人生で落とした金なんて桁が違うぞ。何百万、いや一千万以上…」
「それって意図的に落とした金でしょ、ギャンブルとかで。わたし落としたくて落としたんじゃないもん」
「あっ、オレのこと責めてる? まあ、何ごとも注意を怠らないという意味での教訓ってことでだな…」
「そんなこと言ったって…。形あるものは、いずれ無くなるってこと?」
「まぁ、そういうこった」
「それにしても無くなるの早すぎるしぃ!」
「確かにな、ははは」
「笑い事じゃねぇっつうの! あ~ん」

泣いたって、わたしは援助などしてやらないのだ。人生痛い思いを経験することも必要だからな。