加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【リンリンリンリン淋漓】

2006年08月30日 | 未分類
少年期にウクレレに熱中したことがある。
大橋節夫(作詞/作曲)の「倖せはここに」という曲を、
弾き語りしたくて、というのがその動機。
  秋の夜は~更けて~  すだく虫~の音に~

大橋節夫さんは、日本のハワイアンの草分け的存在として知られ、
スチールギターと甘い歌声で一世を風靡した。
今年六月に呼吸不全のため死去されたとのこと。
享年八十一才。ご冥福を祈りたい。

「倖せはここに」の歌詞の虫は、はたしてコオロギなのか、
それとも童謡に唄われる、チンチロチンチロチンチロリンの松虫なのか、
リンリンリンリンリーンリンの鈴虫なのか、あるいは他の虫なのか…。
わたしには謎のままである。

「虫の音」といえば一般的に秋のイメージであろうが、
わが家の鈴虫は7月からズーッと鳴き通しである。
「虫の音」も庭先なんかから、時々かすかに聞えてくる分には、
涼やかで風情があってよさそうなもんだが、これが部屋の中で、
何匹も同時に鳴きどおしって事になると、風情どころか、
騒々しい同居人以外のなにものでもない。

普通、虫なんてものは人の気配を感じた途端に鳴き止むものであるが、
何代にも渡り我が家で孵化し続けている鈴虫どもは、ズブくなっているのか、
少々気配を漂わせたくらいで鳴き止んだりはしない。
真夏日に、エアコンのない部屋でパンツ一丁になって、
股火鉢ならぬ股扇風機で読書なぞしているところに、
賑やかな鈴虫のBGMは、気が散るばかりか、
ますますもって暑さを掻き立ててくれる。
「虫の音」じゃなくて、いっそのこと「虫の息」にしてやろうかと、
不遜な思いに駆られたりもする。


【ナビ搭載】

2006年08月24日 | 未分類
盆休みの間に一度、甥を見舞っておこうと、久しぶりに名古屋高速に乗った。
過去幾度も走ったことがあるので、間違えることはない…筈だった。
ひたすら西へ向け、つまり東名阪道を目指し、途中「千音寺」の出口で降りれば良い。
ところが最後の分岐点でどうやら判断を誤ったらしい。
左へ進路をとらねばならぬところを、直進してしまったようだ。
どうも何かが違う。標識の地名にも見覚えがない。
十数キロ走るうちに、完全に方向を誤ったことを確信した。
ひたすら一宮へ向かう路線へと乗り入れてしまったのである。
「まいったな。後戻りできないし、土地勘もないし、これはやっかいな事になったわい。」
と思いつつも、終点の東一宮で一旦一般道に出たのち、
「とりあえず、逆を辿ればよいだろう」
とUターンし、再び高速道に乗り入れたのだが…。

わたしの車にはナビは搭載されていない。折悪しく地図も携帯していない。
料金所で尋ね、教えられたとおりの出口で降りたつもりが……。
またしても、どこをどう走っているのか皆目解らないまま、車の流れに呑み込まれていた。
もはやわたしに解決できる問題ではない。深みに嵌まるまえにと意を決し、
違法ではあるが、走りながら携帯電話を取り出し、姉の家に電話を入れた。
「なんつうか、道まちがって迷っちゃったみたい。
 今、国道22号線を名古屋方面に向かって走ってんだけど、どうすればいい?」
「はあん? …ちょっと待ったって。」
免許を持たず車にも乗らない姉には、解る筈もないだろうと待機していると、、、
しばらくして電話口に出たのは、ちょうど帰省中の姪だった。

「あのな、おじちゃん。今どこ走っとんの?」
「んんん、あっ、○○町とか書いてある信号、今通り過ぎた。」
「22号だよね。ほんなら、そのまま真っ直ぐ行くと、名駅に出てまうから、
 途中△△△の交差点を右に曲がって、ガードをくぐったら最初の信号を左に曲がって…」
「ガード潜って左に曲がったけど、…わかんねぇ…」
「近くになにがあんの。右側に○○銀行ない? それか左側に△△ってファミレスない?」
「おおっ、あるある、○○銀行。」
「じゃ、三つ目の信号右折して四日市方面に向かって。国一に出る筈だから…」

「どうもなんか違うみたい…。今、○○通3丁目、あっ4丁目、5丁目過ぎた。次は6丁目か」
「どこ走っとん? それ国一じゃないよ。停まって電話しやあ、停まって。
 ○○通6丁目だよね。二つ目の信号右に曲がって。
 ほんなら○○があるから、そこ左に…」
「おぅ、何とか国一に出たみたいだぞ。ここはどこだ、わたしは誰?」
「あほか、なにボケとんの? しばらく行って庄内川渡って、
 次に新川渡るとコロナが見えるから、そこを下に降りて右に曲がって、
 高架をくぐると○○号線にでるから、しばらく真っ直ぐ行って…」
「まとめて言うな! また電話すっから」

走りながら、あるいは路肩に車を停めて、姪に電話すること都合7回。
最後に電話を入れたのは、姉の家の前からだった。
「ああ、何とか着いたみたいだ」
「おつかれ!」

だがしかし驚いた。姪の頭の中にはナビでも搭載されているのか。
どこから電話しようと、どんな町名や目印となる建造物を口にしようと、
即座にテキパキと指示を出してくる。
にも係わらず間違え続けて、軌道修正し続けなければならなかったのは、
わたしの理解力と判断力の無さが原因なのか。それとも…、
「お前、ほんとに正しい指示を出してたんだろうな、ええっ!」
「何いっとんの、わたし天才やで!」
軽く一蹴されたのち、甥の入院する病院には、姪の運転する車に乗せていって貰うことに。
すっかり信用失墜である。
病院に着くまでの20分間、「大おじちゃん」となつく姪の娘の相手を命ぜられたのであった。


【アナクロでござる】

2006年08月22日 | 未分類
この四月に、娘の授業料の振替のため、指定金融機関に新しく口座を設けた。

「何か身分証明書をお持ちですか?」
「なに身分とな? 拙者三河国の生まれにて、加太梨駄兵衛と申す」
「運転免許証かなにか、お持ちですか?」
「怪しい者ではない。五石三人扶持…」
「健康保険証でもいいですけど…」
「うぬっ、信用できぬと申すか。おのれ手込め、いや手討ちじゃ。」

身分はと問われれば、どこまでも、構えたくなってしまうでござる。

そもそも運転免許証なるものは、
「そなたの技量に免じて、車を転がすことを許してつかわす。」
という、お上のお墨付き(技術許可証)であるゆえ、
どこにも武士だの町人だの、記(しる)されておらぬわ。

それにしても、未だに身分を問われる場面が多々あるとは。
せめて身元証明書と言ってくれ。


【七福神が全部言えるか…】

2006年08月18日 | 未分類
七福神の名が全部言えるかと問われれば、言えるような気がする。
もっとも、誰にも問われていないけど。
たしか子供の頃に、母親から教わったような記憶がある。
真っ先に思い浮かぶのが紅一点の弁財天。いわゆる弁天さまである。
ただ単に女性好きなだけだろうと、思われても否定はしない。
そして大黒さま、恵比寿さま、毘沙門天と来て、福禄寿、布袋さま。
そして……、あとひとりが浮かんでこない……。そうだ、寿老人。

別に七福神の話がしたい訳ではない。
七福神の中のひとり、布袋さまから名づけられたとされる、布袋葵。
(ほていあおい)である。または布袋草。
そう、葉っぱの下の茎がぽってりとふくらんだ、布袋葵である。
誰でも知っている、あの浮き草の布袋葵。
放っておくと、どんどん増えて疎ましがられる、あの布袋葵のことだ。
金魚を飼ったことのある人なら、一度は浮かべたことがある布袋葵。

朝出がけに、何気なく玄関脇に目をやると、見慣れない薄紫色の花。
「ん…?」
バケツの中に放り込まれた、ぽってりした浮き草から花は伸びている。
つまり、そう、間違いなく、“ほていあおいの花”なのだ。

子供の頃には、コンクリート製の大きな水槽や、ばかでかい陶器の水瓶で、
金魚や鮒を飼い、御多分に洩れず、布袋葵を浮かべてもいた。
ちかくの池や田圃にも、ウンザリするほど浮いていた布袋葵…、、、
そんな身近すぎて、珍しくも面白くも何ともない布袋葵なのだが…、

なんと驚いたことに、いままで一度も布袋葵の花を見た記憶がないのだ。
いや、見ているのかも知れないが、記憶には欠片も残っていない。
不思議だ。それとも健忘症が抜き差しならぬ程に進行してるのか?

改めて眺めてみると、
「ほほう、けっこうキレイな花ではないか」
と思えたりする。

そしてその日の夜帰宅したときには、すでに花はなかった。
布袋葵の花は一日で咲き終わってしまうのだ。

一瞬脳裡を掠めた「美人薄命」のことば。
だがイメージ的にはやはり、『月下美人』に叶わないだろうな。
どうしてもあの、ぽっこり、ふっくらといった布袋さまの、
お腹のイメージがつきまとって……。


【それにつけても肩の痛さよ】

2006年08月10日 | 未分類
ずうっと続いていた、左腕・左肩の痛みが、いつのまにか右腕・右肩に移行し、
ここ数日は、特にその痛みを増してきている。利き腕だけに辛い。

「四十肩が痛くてたまらん。ああ、痛い痛い。
 痛すぎて腕が上がらんもんね。
 赤ペン持つのも痛くて、校正なんかできな~い。
 キーボードなんて、とても叩いてらんない~~」

仕事をサボるべく、アピールしていたら、
ルームメートの○橋○○代に、すかさず、

「五十肩でしょ!」

鋭く突っ込まれてしまった。
いやはや、脱毛、ちがった、脱帽。

…… 鬼…。



【はやい話が】

2006年08月09日 | 未分類
世の中には、二種類の人間がいる。
物事を難しく考えるタイプと、
物事を単純に捉えるタイプである。
勿論わたしは…、後者にきまってます。

哲学とか…、むつかしい事はわかりませんけど、
たとえば、形而上と形而下の違いというのは、
はやい話が、上半身と下半身の違いって事ですかね。
あるいは、ウィットと下ネタの違いとか…。
いくらなんでも、単純すぎる?
やっぱり。



【表記方法】

2006年08月05日 | 未分類
かろうじて40代くらいまでは、10桁の数字だろうと何とか覚えられたさ。
それが今じゃどうしたもんだ。たかだか4桁の数字すら受け付けないんだから、情けないったらありゃしませんや。

もっとも今時、11桁の電話番号だって、電話帳機能とやらで登録しておけば、いちいち記憶する必要もないってんだから便利というか、ますますもって、脳内記憶領域は朽ちていく一方ですわな。

うむっ、ふと思いついたんだが、電話機の1~0の数字表記の代わりに、
アイウエオカキクケコ、とかのかな表記にしたらどんなもんじゃろか。
いや、それだとサ行以下がひがむといけないので、いっそのこと、
アカサタナハマヤラワ、とした方がいいわな。
そんでもって、*と♯はンとヲにすれば丸くおさまる。

そうするってぇと、ちなみに我が社の電話番号は、
ワナハタのナアのワハナア、とボタンを押せばいいって訳だ。
うぅぅーん、覚えやすいかもしんねえ。

留守電なんかにも、
「もしもし○○です。ナラのアカサカまでお電話ください。」
ガチャッ。

「電話番号お聞きしてよろしいですか。」
「ええと…ウチは、ヤマのアナタワです。」

「もしもし、○○さんのお宅でしょうか。」
「いいえ違います、△△です。」
「すいません、番号、ナカのハラワタじゃないですか。」
「局番まちがってますよ。うちはナサのハラワタです。」
「どうも失礼しました。」

な~んてね。
数字の羅列より、覚えやすいんでねえの。


【いい加減について考える】

2006年08月01日 | 未分類
その昔、わが家は五右衛門風呂であった。
薪を焚きつける竈も、ホースで水を張るための水道も、風呂場の外であるため、
風呂に入っている当人が、自分で湯温を調節することはできない。
追い焚きしたり、埋めたりは、人の手を煩わさねばならないのである。
「湯加減はどう?」
「ぅん、丁度いい加減」
不便ではあるが、コミュニケーションがあった。

火加減、塩加減、味加減、匙加減などなど、、、
「いい加減」とは、「具合がいい」「程よい」「塩梅がよい」ということである。

「いい加減にしなさい」は、加減がよくないことに対する、諌(いさ)め言葉であろう。

「あいつは、いい加減なヤツだ。」ってのは、
つまり、好い加減な訳だから……、誉め言葉か?

日本語は難しい。