家族一人ひとりが携帯電話やスマホを持つようになって、固定電話を使用する機会は殆ど皆無に近いと言ってよい。ではなぜ解約してしまわないのかと言えば、過去に固定電話番号を知らせてある相手から掛かってくるケースがあるからである。
こちらが認知している相手に関しては予め登録してあるので、電話が掛かってくると相手の名前が表示され、それ以外の場合には相手方の電話番号がナンバーディスプレイに表示される。
フリーダイヤルとか、知らない市外局番や携帯番号が表示されたときに受話器を取ると、大方がセールス電話の類いであり、最近ではその件数の多さに辟易として、家に誰か居るときでも常に留守録モードに設定してある。留守録のメッセージが流れると同時に受話器を置く相手が殆どであり、本当に用事のある相手はちゃんと用件を残してくれる。
一番腹立たしいのは、こちらが受話器を取ると同時に、音声テープが流れ出すケースである。
話は違うが、常々電話は用件だけを簡略に伝える道具との認識しか持たないわたしは、そもそも電話で話すことが大嫌いであり、1時間も2時間も長電話をする電話大好き人間が存在すること自体が信じられないのである。得てしてそう言った人物は、相手の時間を奪っているという意識がなく、自分本位の人間であることが多い。そう言えば以前職場にも居たっけな。用件ではなく必ず経緯から話し出す人物が。最近では町内にも居るけど。