加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【確定申告の落とし穴】

2016年01月15日 | 雑感・思考・追憶・回想
普通サラリーマンは年末調整があるので、余程多額の(年間10万円以上)医療費でも支払っていない限り、確定申告をする人は、そうは居ないのだろう。医療費控除と言うのは、支払った額から10万円を引いた額の1割が戻ってくるとされているが、実は医療費の還付ではなくて、支払った医療費は控除額に合算されるので、既に支払った所得税の一部が返還されると言うことなのだ。

仮に一年間で支払った医療費が 40万円とした場合に、確定申告をすれば、40万-10万×0.1 で、3万円が返ってくると思い勝ちであるが、それは飽くまで、その金額以上の所得税が源泉徴収されている場合であって、納税額の少ない低所得者或いは非課税と言った場合には、納めた分だけの税額が返るか若しくは1円たりとも返ってこないことも有り得るのだ。

過去会社勤めをしていた頃には、毎年の医療費(家内の)が結構高額だったため、律儀に確定申告をして、上述した計算式の額が返ってきていたのだが、年金生活者になって初めての確定申告をしようと、パソコンで国税庁の確定申告書等作成コーナーにて入力し、表示された返還額の差異に首をひねり、初めてその仕組みを知った次第ではある。

極論を言えば、仮に年間の医療費が 100万円掛かったとしても、1円も税金を払っていなければ(非課税)、確定申告をしたところで、1円の金も返ってこないと言うことになる。