医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あれぇ・・・

2017-08-15 05:09:18 | 薬局
転換期を迎えている。

医薬品卸のMSの減少が続いている。
2017年6月1日時点で、前年から461人減少で1万7,102人だそうだ。
2000年には2万8,750人もいたそうだから4割減となる。
この傾向はしばらく続くと思われる。

医薬品卸のM&Aはある程度終わっている。
そんな中での減少は、MSとしての機能が変わったってことを感じさせる。
確かに、製薬メーカーの販売代理としての機能は失われつつある。
なぜなら売れない薬は、いくら宣伝しても買ってくれない時代になった。
かつては営業力で、義理で使ってくれたかもしれないが、今は患者も賢くなっており、昔のように医師に従順ではなくなっている。

同じ様に、ある調査では製薬メーカー47社のMR数が2017年3月時点で4万5,365人であるが、これは前年から1,271人の減少だそうだ。
後発医薬品のMRは増加しているが、特に外資系のMRの減少が目立つ。
これらは明らかに流れが変わったことを示している。
それにしても多過ぎるような気がする。
このMRを養っているのは薬価からの保険料である。

私もかつては医薬品卸に所属していた。
28歳からコンサルの部門を担当しており、医薬品卸のセールス(現MS)の在り方を、と言うより医薬品卸そのものの戦略とは何かを考えていた。
ちょうど中小企業診断士の勉強を始めたころである。
その結論は2つの戦略だった。
1つは流通業としての”リテールサポート“の徹底にある。
簡単に言っちゃうと安定供給になるのかもしれない。
しかも”ロジスティック“が大事だと考えていた。
ロジスティックとは軍事用語で兵站(へいたん)と訳されている。
戦時中の戦場に武器や弾薬、食料などを戦場に送り届ける仕組みがロジスティックである。
戦場では常にアクティブでなければならない。
無駄な在庫は動きを鈍くさせるだけだ。

皆さんの薬品庫は無駄な在庫はないだろうか。
毎年薬価が改定になる中では年度替わりに在庫差損が生じる。
在庫が多いと管理もしづらく不動在庫や期限切れも生じる。
だからと言って在庫が少な過ぎると患者への不利益となる。
医薬品卸に至急配達もあるが、いくら至急でも薬が届くまでには1時間は要する。
はっきり言って薬剤師の在庫がないことに対する不安を解消するだけで至急配達は意味がないと思っている。
自らがその薬を扱っている薬局を探して小分けしてもらうかの努力が欲しいと思う。

前半が長くなったが、もう1つはコンサルティングMSである。
今、この部分が求められている。
さて、医薬品卸に求められるコンサルティングMSとは何かについては次回とする。

30年近く言い続けているが形を変えて,今でも行ける戦略だと思っている。
はっきり言って、MSの話だったような気がする。






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