医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ウーバードラッグ

2024-04-16 05:32:44 | 薬局
自分のものだから自分で好きなようにもらうのは勝手だ。

処方箋医薬品をウーバーイーツが届けるサービスが始まっている。
凄い時代がやって来た。
オンライン診療を行う医療機関から直接ウーバーイーツが処方薬を届ける。
あえて薬局を経由する必要がないのかもしれない。
患者にとっては薬局にかかり費用分がウーバーイーツの配送料になる。
おつりがくるかも。
季節は通り過ぎたが花粉症の薬やあまり人に知られたくない性病治療薬などにも利用されそうだ。
さらに、中高年男性が”あったらいいなぁ”のEDも届くと便利だ。
ところが、最近では薬局からの処方箋薬についてもウーバーイーツによる配薬サービスが増えているそうだ。

いつも言っているがFAXやメール処方箋は本物の処方箋ではない。
調剤は本物の処方箋で行われることになっている。
従って、FAXやメール処方箋ではあくまでも”みなし調剤”となる。
本物の処方箋を受け取って初めて“みなし調剤”が“本調剤“に切り替わる。
要は、本人若しくは家族が薬局に行って処方箋を出す必要がある。
それならあえてウーバーイーツに届けてもらう必要がない。

どうもこの辺の仕組みがどうなっているのかいささか疑問が残る。
ただし、電子処方箋での対応なら可能となる。
電子処方箋自体が本物の処方箋扱いである。
その後はオンライン服薬指導を行って、お届けは誰でもいい。
基本的に服薬指導の終了後の薬の所有権は薬局から患者に移行している。
患者がウーバーイーツであろうが宅配便であろうが自己責任となる。
薬局は配送支援をしただけだ。

もし薬が患者の元に届かなかったらどうなるのか。
服薬指導後の薬の所有権は患者に移行しているので患者が失くしたことになる。
薬局のせいではない。
患者は配送業者への責任を追及することになる。
再受診で処方箋の再発行になった場合の費用は配送業者に請求することになる。
でも、薬局のせいにするんだろうな。

多少の配送費用が掛かっても利用する人は増えると思われる。
何と言って面倒がり屋が増えている。
贅沢な世の中になったものだ。

薬局が無料で配送する場合はどうなのかと聞かれたことがある。
別に問題はない。
無料と言う料金設定もありだ。

薬局から患者に届く最後の物流を「ラストワンマイル」と、こじゃれた呼び方をする。
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