薬局も元をただすと小売業になる。
コロナ感染拡大は留まることを知らない。
人流も集まらないようにも掛け声だけの政府では効果がない。
人のふり見て我が振り直せと言われるかも。
そうは言っても国民は自主的に行動を控えている。
その結果なのか自宅にいながらモノが届く宅配需要が高まっている。
昨年(2020年)は、ついにEC物販がコンビニ売上を超えた。
日本経済新聞社の20年度コンビニ調査では国内全店舗売上が前年度比6%減の11兆886億円と、初めてマイナスとなった。
ネット通販などのEC物販は22%増の12兆2,333億円だそうだ。
確実に買い物行動の変化がみられる。
この傾向に対しセブンイレブンでは全店舗での宅配事業への参入を決めている。
やることが早い。
成長が目まぐるしいアマゾンに対抗するらしい。
宅配事業への参入は他の業界でも必然的となっている。
そこで薬局は宅配など関係ないと高をくくっていると足元をすくわれる。
先を読む人は薬局の新業態として薬の宅配を検討し、実証実験の段階に入っている
これが、このブログでも何度も伝えている“ラストワンマイル“である。
薬局から患者の手元に薬が届く最後の物流のあり方が変わる。
そのきっかけとなるのが「0410」の暗号となる。
「0410」はコロナ禍からの緊急対応のはずだが、継続的で恒久的なシステムへと緩和される傾向にある。
コロナが収束したとしても「0410」の暗号は残る。
この暗号解読をオンライン服薬指導だけで考えると取り残される。
これは”ラストワンマイル”としての新メニュー開発の始まりとなる。
即日配送は当たり前になる。
自宅に来て欲しくない人には近所のコンビニなどでロッカー受取がある。
マックの“パーク&ゴー”なんかも”ラストワンマイル”になるんじゃないだろうか。
薬局だけが特別ではない。
元をただせば薬の小売業である。
今、小売業に求められているのは”ラストワンマイル“のあり方だ。
遠くまで行かなくてもいい。
半径500mの薬局の生存域を守れ。