制度として始まっていても体制が出来ていないのは怠慢か。
8月1日から認定薬局制度が始まった。
国民のほとんどは、そんな“かかりつけ薬局”が出来たことなど知らない。
そもそも「地域連携薬局」の呼び方が重い。
国民はどんなイメージを抱くだろうか。
「専門医療機関連携薬局」となると敷地内薬局のイメージになる。
初めから敷地内薬局を想定していたのかもしれない。
新聞などでは”かかりつけ薬局”として紹介されている。
そもそも”かかりつけ薬局”の正式な呼び名も定義もないんじゃないのか。
これでいいのか。
せっかく始まったので、どれだけの薬局が手を上げるのか楽しみにしていた。
あるメディアによると認定初日で「地域連携薬局」が360軒超らしい。
「専門医療機関連携薬局」は20軒ほどとなる。
それが多いのか少ないのかは、これからかもしれないがスタートにしては少ない気がする。
気になったので私の関係先の県のホームページから「地域連携薬局」を探してみた。
申請書関係はハイパーリンクされているが、肝心の薬局名が見当たらない。
まだ申請がないのか。
それとも手続き上に時間を要しているのか。
何なんだ。
詳しい事情は知りえないが、こんな状態に怒りを感じた。
もし申請していないとしたら地域の薬剤師会の恥だ。
県に地域連携薬局の要件を満たす薬局がないということになる。
行政の手続きが遅いなら苦情ものだ。
時間はたっぷりあったはずだ。
コロナで忙しかったなどの言い訳にはならない。
この認定薬局制度は薬剤師にとって、薬局にとって大事な意味合いを感じている。
それがおろそかになっているとしたら残念ながら国民から見捨てられる。
そんな危惧を持ってしまった。
また、これも残念だが、ある記事に「認定取得により、どのようなリターンが得られるか分からない」との話もあるようだ。
リターンってナニ?
お金ですか。
健康サポート薬局もお金が付かないからやらないってことなのか。
いいけどさ。
始まったばかりで申し訳ないが、この認定薬局制度は広がるのだろうか。
日本薬剤師会は中学校区に1~2軒を目指すとしているが、そもそもだが、その幹部の薬局が申請するのだろうか。
余計なお世話だね。
毎日、暑いので…