医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

冷たい風

2020-12-01 04:12:14 | 薬局

何だかんだと師走を迎えた。

 

何が原因なのか新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。

人のせいにはできないが政府の対策にはちょっと疑問を感じてしまう。

経済の活性化もわかるが、人の健康があってこその経済じゃないだろうか。

そんな議論をしても仕方がないことである。

なる様に対応していくしかない。

 

感染拡大によって薬局の窓口業務も不安を感じていると思われる。

見えない敵には対処の仕様がない。

こまめなうがいと手洗いはまめに行いたい。

ちょっと困るのは個人の在宅対応である。

患者によっては薬の置き配を希望してくる。

服薬指導も電話で…これでいいのかと疑問を抱く。

 

訪問介護事業者が厳しい運営を強いられている。

先ずはホームヘルパーがいない。

訪問先から感染の危険を感じてサービスが断られる。

それだけではなくホームヘルパーが利用者に感染させたらとの不安も大きい。

実際に、ホームヘルパーから感染したとみられる新型コロナウイルスが原因で、女性(当時82歳)が死亡した。

ヘルパーの勤務先の訪問介護事業所が、必要な安全対策を講じなかったことが原因だとして、遺族が事業所の運営会社を相手取り、4,400万円の損害賠償を求める訴訟が起きた。

その後、遺族との和解が成立し訴訟は取り下げられている。

同じようなことは薬剤師の訪問でも起きる可能性がある。

そんなリスクへの対応も欠かせない。

 

またホームヘルパーも自身の感染不安から退職者が多いらしい。

求人倍率が15倍になっていると報道されていた。

15倍とは15人の採用募集に1人しか採用が出来なかった状態となる。

これは事業として危機的状況である。

コロナ禍は何をもたらすのか予想がつかない。

 

さて、今月の8日は「薬局経営の知恵袋」が第4回を迎える。

テンポが早過ぎる。

準備が追い付かない。

今回は政府の各種審議会や諮問会議で議論されている薬局関連の内容について、簡単に解説したいと考えている。

はっきり言って薬局の評価は低い。

「自分の背中は自分では見えない」の例えじゃないが、自分たちは一生懸命頑張っていると思っていても世の中の評価は厳しい。

 

さらにシリーズとして解説しているSWOT分析を使った戦略の立て方について触れたい。

今回は内部経営環境としての経営資源についてである。

ここは強みと弱みを知ることから始まる。

まさに自分の背中の問題となる。

5回は22日になるが、その時にはSWOT分析全体から、2021年の戦略が立てられるような手順を説明したい。

 

今朝は札幌から東京に戻る。

いつもの早朝便になるので550分のバスに乗る。

外はマイナス1度の寒さである。

 

世間の風は冷たい。

薬局には寒い風が吹いている。

 

コメント (3)
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