本を読もう。
今どき本を読もうなどと時代遅れな事を言うと思うかもしれない。
私には電子書籍など似合わない。
読んだ本を壁に並べる喜びを味わって欲しい。
何となく達成感が湧いてくる。
何と言っても見た目がいい。
私が本を読みだしたのは25歳くらいだったと思う。
当時の勤務先の上司(支店長)が何かと可愛がってくれて、いろいろなアドバイスをくれた。
その一つに「コマ、本を読め」である。
それから薄給の中から毎月本代として1万円の予算を組んだ。
何と言って初任給が78,000円の時代である。
勤務して3年と言っても10万円にも満たない。
初めは本屋に行ってビジネス本が並んでいるランキングから選んだ。
いつからか忘れたがパソコンのビジネスランキングから選ぶようになっていた。
ハードブックが多かったので月に6~7冊が自分に課したノルマである。
毎月続けた。
もちろん読んでいても意味不明な本もたくさんあった。
でも、がむしゃらに読んだ。
一度読んだ本は基本的に読み返さない。
お陰様で我が家の壁のディスプレイになっている。
本を読むのは遅い。
頭が悪いせいか時間がかかる。
時間をかけてしっかり理解しているかというとそうでもない。
ただ、一度読んだ本の内容は頭のどこかに入っていると信じている。
これが自分の潜在能力につながると思い込んでいる。
まさに”信じる者は救われる”である。
ただいろいろな知識があるからひらめきもある。
ただ、40代後半から、どの本も同じ内容だと気が付き始めた。
経営に関するノウハウ本や部下育成、やる気を出させるモチベーションも同じである。
要は、原理原則は同じってことだ。
これに気が付いてからは読む本のジャンルが変わった。
今は、いっそ時代小説が多い。
戦国時代や江戸文化が面白い。
作家は見てもいないことをさもありきで書けるものだ。
きっと気持ちはその時代に生きているんだと感心する。
最近は本を読んでいると目が疲れる。
”字が小さすぎて読めない”ってことではない。
私のメガネは遠近両用となっている。
ただ読みだすと眠くなる。
移動が多いので本を開く機会も多い。
次はどんな時代を散歩しようか。