医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

くしゃみ

2010-03-21 07:00:55 | 薬局
第3回HSEセミナーも無事終了した。
回を重ねるごとに若者の積極性は増してくる。
講師への名刺交換も1番のりが出来るようになった。
前日は六本木に繰り出したようで、寝不足も彼らにはエネルギーの一部だ。
土曜日の講義はドラッグストアの将来についてである。
薬事法改正以来、OTC市場への異業種の参入が盛んに行われている。
ヤマダ電機は女性客が増えて、結果として良かったと評価している。
気がつかなかったが、意外に多いのがホームセンターらしい。
カインズ、コーナン、オークワなどかなりの店舗でドラッグ商品を扱っている。
田舎ものの私はホーマックしか知らなかった。
いろいろ話題を呼んでいるコンビニ業界は、これからといった感じらしい。
ただし、ここは虎視眈々と狙いを絞っていると聞いている。
今年の夏ごろから本格的に進出か?
流通業では常に先人を切っているアメリカとの比較が面白い。
1982年段階のウォールグリーンの売上比率は調剤が16%しかなかった。
それが2008年には67%に急上昇している。
実はこれがウォールグリーンの生き残りをかけた戦略だったらしい。
ご存知のように、アメリカにはウォールマートと言う最大にして最強の小売業がある。
ウォールグリーンは、ここと物販で勝負しても適わないと方向転換してのが調剤だったらしい。
結果として16%から67%へと売上構成が大きく変化した。
この調剤がヒットした。
どこの国でも薬を必要とするのは高齢者が多い。
高齢者にとってマンモス店舗のウォールマートは買い物がしづらいらしい。
その点、ウォールグリーンはちょっとしたものが買い易い店舗面積となっている。
講師の話によると、ウォールグリーは、日本のコンビニと調剤をミックスした商品構成だと話していた。
日本でも大き過ぎる店舗は高齢者にとっては負担なようだ。
そこで、異業種参入で日本のドラッグストアはどうなるのか。
食品などを置きだしたドラッグストアもあるが、どこまで価格訴求力が発揮できるのか。
そして、PB商品の開発が進む大手スーパーと、どこまで物販で戦えるのか。
アメリカのドラッグストアが26年かけて調剤にシフトしてきたことが、日本のドラッグストアの将来を占いそうだ。
さらに最近のアメリカでは、スーパーもドラッグストアも店舗内にクリニックをテナントとして入れるようになってきた。
同じようなことが日本でも始まろうとしている。
アメリカのくしゃみのしぶきが飛んできそうだ。

ハァ~クッション!
コメント
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