医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

好きな匂い・・・

2008-08-14 08:03:58 | 薬局
流通チャネルが大きく変わる。
最近、OTCの直販メーカーの物流政策の変換が気になる。
日経新聞にエスエス製薬は北海道、福岡の物流センターを廃止とある。
この他の直販大衆薬メーカーも同じである。
物流を外部委託しコスト削減を狙っているようだが、本当にそれだけだろうか。
市場は大きく変化している。
販売チャネル(経路)がドラッグストアやスーパーマーケットに移りつつある中、従来のような物流は必要が無くなっている。
大口先にはそれ相当の価格提示が必要となる。
それを可能にするには、製造コストだけでは無理で、物流コストも下げる必要がある。
小口先には配送料は無料としながら価格に転化させている。
物流を外部委託になると価格は有料となる可能性が高い。
実は、流通部分を外部委託にするということは、受託した側にもメリットがあってのことである。
そのメリットとは大量輸送が可能になることではないか。
大手販社(ドラッグ、スーパーなど)は自社で物流システムを持っていて、そこに届けると後は自前で各店舗へと届ける仕組みがある。
一日に何回も運搬車が来たのでは業務の妨げである。
各メーカーから仕入れた商品を一時預かりする卸を作り、そこから各店舗に必要な商品を組み合わせて配送する。
いわゆる「窓口卸」である。
これに大衆薬メーカーもシフトする姿勢が鮮明になってきたと見るべきだろう。
大衆薬メーカーは販売チャネルの大幅な転換を図っている。
この結果は、皆さんの予想の通り販売チャネルを従来型薬局から撤退を意味する。

小さな薬局に入ると、何ともいえない薬局らしい匂いがある。
私は、この匂いが大好きだ。
いつまで楽しめるのだろう。

コメント
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