このたび「新童話の海」」(ポプラ社刊)の受賞者である「ふろむ」の同人、田中良子さんのデビュー作が出版されました。
『華花(はなか)さんのあたらしい家』です。
死と真っ向から向かい合った作品です。
なのに、まったく重たさを感じさせません。
それは田中さんの文体ゆえです。
おばあちゃんである華花さんを想う気持ち。
日常を見つめる視点。
華花さんの語る言葉。
それらが、やさしい風に吹かれるように、やさしく、やわらかく、読んでいる者の体のすみずみにしみわたっていきます。
難しいテーマを、よくこれほどまでにこなれた文体で描ききられたなと思いました。
三村久美子さんの絵も文体にそうように、やさしく、繊細に描かれています。
田中さん、おめでとうございました。
もう一作も同じく「新童話の海」の新刊です。
(写真がここにはひとつしかUPできないので載せられなくて、一平さん、ごめんなさい)
ご存知、最上一平さんの新刊『ゆっくり大きくなればいい』
最上一平という作家の文章は、まるでいぶし銀のような筆さばきです。
無駄のない文体で、子どもたちの世界をリリカルに描いています。
子どもたちが抱く冒険心が、大きな野山にに抱かれるように豊かに描かれています。
大きな物語が横たわっているわけではありませんが、まさに「ゆっくり大きくなればいい」のタイトルどおり、大人たちに見守られ、ゆっくりと大きく育っていく子どもの日常が、見事に描写されています。
武田美穂さんの絵が、この作品の叙情性をさらに際立たせ、動きを与えてくれています。
皆さま、新童話の海の新刊二冊、ぜひお読みになってください。
『華花(はなか)さんのあたらしい家』です。
死と真っ向から向かい合った作品です。
なのに、まったく重たさを感じさせません。
それは田中さんの文体ゆえです。
おばあちゃんである華花さんを想う気持ち。
日常を見つめる視点。
華花さんの語る言葉。
それらが、やさしい風に吹かれるように、やさしく、やわらかく、読んでいる者の体のすみずみにしみわたっていきます。
難しいテーマを、よくこれほどまでにこなれた文体で描ききられたなと思いました。
三村久美子さんの絵も文体にそうように、やさしく、繊細に描かれています。
田中さん、おめでとうございました。
もう一作も同じく「新童話の海」の新刊です。
(写真がここにはひとつしかUPできないので載せられなくて、一平さん、ごめんなさい)
ご存知、最上一平さんの新刊『ゆっくり大きくなればいい』
最上一平という作家の文章は、まるでいぶし銀のような筆さばきです。
無駄のない文体で、子どもたちの世界をリリカルに描いています。
子どもたちが抱く冒険心が、大きな野山にに抱かれるように豊かに描かれています。
大きな物語が横たわっているわけではありませんが、まさに「ゆっくり大きくなればいい」のタイトルどおり、大人たちに見守られ、ゆっくりと大きく育っていく子どもの日常が、見事に描写されています。
武田美穂さんの絵が、この作品の叙情性をさらに際立たせ、動きを与えてくれています。
皆さま、新童話の海の新刊二冊、ぜひお読みになってください。