20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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食器も新年

2008年01月11日 | Weblog
 暮れになると、いつもそわそわします。
「新年から、どんなお茶碗やお箸を使おうかしら」
 そんな思案に暮れるからです。
 
 私は昔から、新しい年になると、ご飯茶碗とお箸を新しいものに変えたくなる習性がありました。
「もったいない!」と思いながらも、暮れに出かけるとつい、デパートの食器売り場をうろうろし、新年から使うお茶碗やお箸を探したくなるのです。
 結果、キッチンの引き出しには、捨てるのには惜しい、前の年の、そしてさらにその前の年のお箸が、一年分の疲れを残しただけで、転がっています。
 お茶碗もそうです。

 ここ数年は、その病気を封印すべく、暮れにはデパートの食器売り場に近づかないことにしていました。
 
 でも昨年の暮れは、そろそろ限界でした。
 お箸も3年ほど使った疲れがにじみ出てきたし、毎日顔を合わせ使っているご飯茶碗とも、そろそろ倦怠期です。
 そこでとうとう、銀座のあちこちのお店へと、お箸とお茶碗を探し歩きました。
 
 その、新しいお茶碗とお箸を、新年から使っています。
「うふっ」なんて、にたにたしながら、ついお茶碗の姿に見とれてしまったりしています。
 お夕食で、発芽玄米のご飯をお茶碗に7分目ほどよそうときなど、毎晩わくわくします。
 会席膳に、新しい箸置きをおき、新しいお箸を並べる瞬間、すごくうれしい気持ちがこみ上げてきます。
 体中の細胞が、ぷちぷち音をたてて蘇るように、新しい年への意欲が湧いてきます。
 これだけの日常の変化で、私はうんとしあわせな気分になれるのです。
 うれしさがふくれあがって、こぼれそうになるのです。
 
 今年からのお茶碗は、結局、以前からだいすきで使っていた、銀座三越に入っている、田中恒子さんの焼き物になりました。
 彼女の作品は、和といっても、とってもモダンで、どんなお料理にもよく映えます。
 そして、惜しみなく日常使いのできるお値段だということが、なによりうれしいです。
コメント (5)
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